今年11ヶ月間のBNDESは566億レアルのクレジット支出

今年11ヶ月間の社会経済開発銀行(BNDES)のクレジット支出は、566億レアルで記録を更新、特に鉱工業部門向けクレジットは238億レア ル、インフラ整備部門向けクレジットは237億レアルとそれぞれ大幅に増加したが、輸出関連部門向けクレジットは、前年の52億レアルから37億レアルと マイナス28.8%となっている。

また今年11ヶ月間のクレジット承認は23.6%増加の769億レアル、クレジット申込みは29.8%増加の1,180億レアル、最終12ヶ月間のクレジット支出は35%増加の667億レアルであった。

今年11ヶ月間の鉱工業向けクレジットの内訳は、農畜産部門が最も多い45億レアル、金属部門32億レアル、石油化学37億レアル、インフラ部門では陸上 輸送部門が98億レアル、電力エネルギー49億レアル、地域別では南東部地域が全体の60%に相当する403億レアル、南部地域が20%相当の131億レ アルであった。(12日付けエスタード紙)

今年第3四半期までのGDP伸び率は5.3%

ブラジル地理統計院(IBGE)の発表では、今年の第3四半期のGDP伸び率は対前期比1.7%、前年同期比5.7%、今年第3四半期までのGDP伸び率は5.3%を記録した。

今年第3四半期のGDPの部門別の伸び率では、農畜産部門が9.2%と大幅に増加、特に今年の小麦生産は前年比59.3%、サトウキビは13.1%増加が予想されている。

5.0%増加の鉱工業部門では、化学、機械・装置、電気部品や自動車部門の製造業が5.7%、建設業5.0%、電気やガスは3.8%、鉱業全体では2.0%であったが、鉄鉱石生産は11.8%、石油・天然ガス生産部門は1.3%とそれぞれ増加している。

またサービス業部門ではファイナンス・保険部門が13.3%、情報サービス8.6%、小売・卸の商業部門7.4%、運輸・倉庫・郵便部門は4.6%、不動産部門は3.2%それぞれ伸びている。

一般家庭の消費は16期連続で伸びており、第3四半期は6.0%、家族収入は4.3%、個人向けクレジットは30.4%と大幅に増加している。(12日付けIBGEサイト)

新たなFGTS基金設立

住宅建設ブームで資金需要を賄うために、勤続期間保障基金(FGTS)からの2088年度の住宅向けクレジットは、すでに54億レアルの予算が決まっていたが、さらに30億レアルの予算計上が承認された。

月収1,800レアル以上のサラリーマンの住宅購入需要に応えるために、銀行からFGTS資金の緩和の要望が強く、FGTS資金の60%は住宅向けクレジット、残り40%は上下水道などの衛生設備向けクレジットと決まっていたが、調整される可能性がでてきた。

FGTS財管委員会は暫定措置として、来年1月のFGTSの新たな投資ファンド(FI-FGTS)設立を承認、経済成長加速プログラム(PAC)向けのインフラ向け投資に、FGTSから50億レアルのクレジットを拠出することを承認した。(12日付けエスタード紙)

石油化学部門などでスペシャリストが不足

好調な石油化学、天然ガスや鉱物資源開発部門でスペシャリストが不足しており、ヴァーレ社では東ヨーロッパ10カ国、トルコやフィリピンの提携企業からブラジルにスペシャリストを派遣、来年は500人のエンジニアを雇用する予定である。

またペトロブラスは、来年から2012年までに200億ドルの投資を行なうが、2009年までに11万2,000人の職業訓練を予定、工業実習サービス機関(Senai)や社会工業サービス(SESI)では、今後4年間に30%の教育実施の定員増加を予定、105億レアルを投資して総数1,620万人を対象に職業訓練を行う。

スペシャリストの不足は石油化学部門が2万5,000人の不足、運輸2万4,000人、機械工業と鉱業がそれぞれ2万1,000人、都市計画サービス1万5,000人、情報サービス及び医療部門が1万2,000人それぞれ不足している。(11日付けヴァロール紙)

サント・アントニオ水力発電所は最高入札価格を35%下回った

10日に行われたマデイラ河のサント・アントニオ水力発電所建設の入札で、オデブレヒト社をリーダーとするコンセッション・マデイラエネルギーが、最高入札価格122レアル/MWhを35%下回る78.90レアルで落札した。

同水力発電所建設は来年10月までに着手され、2012年から140MWで操業開始、最大発電能力は3,150MWで70%が電力会社32社向け、残り 30%が一般市場で売買が可能、また開発入札に参加したコンセッションの入札価格は、94レアル/MWhと98.05レアルであった。

落札したコッセッションのマデイラエネルギーは、フルナス電力が39%の資本参加、バニフ/サンタンデール投資ファンド20%、オデブレヒト・インフレ投資会社17.6%、アンドラーデ・グッチエレス12.4%、セミギ10%となっている。(11日付けエスタード紙)

ヴァーレはエクストラータ鉱業を買収か

ヴァーレ・ド・リオドーセ社は、710億ドルと見込まれているスイス資本のエクストラータ鉱業の買収のために、リーマン・ブラザーズ投資銀行と契約したと金融市場でリークされている。

前月には世界最大の鉱業会社BHPビリトン社が、業界3位のオーストラリア資本リオチント社に1,400億ドルでの買収を仕掛けたが、未だに成立していない。

ヴァーレ社にとってはエクストラータ鉱業の買収で、石炭や非鉄金属部門強化できるが、鉱工業界では単独買収でなければ、一部買収または共同購入をする可能性を残されていると予想している。(11日付けエスタード紙)

天皇陛下誕生祝賀会が総領事公邸で盛大に行なわれた

12月11日正午からサンパウロ総領事公邸に商工会議所や日系コロニア有志が足の踏み場もないほど大勢が天皇陛下誕生祝賀会に参加、初めに君が代、続いてブラジルの国歌斉唱、西林万寿夫総領事が祝いの言葉を述べ、参加者全員で天皇陛下の御誕生日をお祝いした。

立錐の余地もないほどの参加者

071211 天皇陛下誕生祝賀会2

国歌斉唱する参加者

10月のサンパウロ州鉱工業は11.1%の大幅増加

 10月のサンパウロ州鉱工業部門の前年同月比の伸びは11.1%の大幅増加で、2004年12月以来の伸びを記録、今年10ヶ月間の伸びは5.8%、最終12ヶ月間では5.0%とそれぞれ大幅な伸びを記録している。

 10月の全国の鉱工業部門の平均伸び率は、前年同月比10.3%と大幅に増加したが、僅かにペルナンブコ州がマイナス1.3%を記録したに過ぎない。

 10月の鉱工業部門の各州の伸び率では、マナウスフリーゾンを抱えるアマゾナス州がDVDや二輪車が牽引して、前年同月比15.4%を記録してトップ、パラナは自動車部門の61%増加で14.4%を記録、南大河州は機械装置部門の43%、自動車部門の26.7%増加で11.3%を記録した。(11日付けエスタード紙)
 

12月定例常任理事会開催

12月の定例常任理事会が7日午後4時から6時までマクソウドホテルで開催、新旧常任理事が参加、2007年度の委員会/部会の活動実績報告、2008年度の各委員会の活動方針及び新委員長の紹介、各委員会の活動の重点項目や役割、諸活動に支障をきたさないための副委員長の選出、委員会活動活性化のために分科会やWGの構築、旧委員長から新委員長への引継ぎのなどについて話合われた。