プライベートバンキングは年率31%の伸び率

 富裕層対象の金融投資のプライベートバンキングのここ数年の伸び率は、15%から20%であったが、今後3年間では年率31%の伸び率が予想されており、世界平均の26%を上回ると予想されている。

 今後3年間のプライベートバンキングのアジア・太平洋地域の伸び率は、37%で最も高く、北米は30%、ヨーロッパ・中東・アフリカは22%と最も低い伸び率が予想されている。

 現在のプライベートバンキングの投資総額は3,000億レアルで、今後益々企業の買収、合併やジョイントベンチャーが増加して、富裕層の増加が予想され、今後3年間で投資総額は倍増すると見込まれている。(31日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

第3四半期の鉱工業は3年ぶりの成長率

 第3四半期の鉱工業の生産活動は前年同期の53.9ポイントを大幅に上回る58.2ポイントを記録して、最終3年間では最も高い生産活動となっている。

 大企業の生産活動は61.2ポイント、設備稼働率は81ポイント、中規模企業は56.8ポイント、設備稼働率は77ポイント、零細・小企業は55.7ポイント、設備稼働率は71%であった。

 また調査対象企業の平均雇用は、第2四半期の52.6ポイントから53.8ポイント、中規模企業の雇用は53.8ポイント、大企業は54.9ポイント、零細・小企業は52.3ポイントとなっている。(31日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

ワーゲン社は総額32億レアルを投資

昨年のワーゲン社は2011年までの中期投資計画として、25億レアルの投資を発表していたが、好調な自動車販売で増産するために、更に7億レアルを追加、総額32億レアルを投資する。

ブラジルのワーゲン社は1997年から赤字を続けていたが、今年は黒字に転じると予想されており、投資金の80%はブラジルワーゲン社から調達する。

今年のワーゲン社の生産台数は73万台を見込んでおり、サンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポ工場、タウバテ工場でNFプロジェクトと呼ばれる、ゴール車の後継車のコンパクトカーの生産を2009年から開始する。(30日付けエスタード紙)

建設ブームでセメント需要拡大

住宅やビル建設ラッシュで、今年9ヶ月間の国内のセメント消費は、中西部地域などを中心に前年同期比8.7%増加の3,280万トン、今年年頭の予想の5.0%を大幅に上回っている。

8月のセメント消費量は420万トンで月間記録を更新、その後も消費は伸びており、国内消費の8.0%から9.0%のセメント生産のHolcim社は、需要旺盛でソロカバ工場、ミナス州のペドロ・レオポルド工場での生産を再開した。

パラー州やゴイアス州では需要が供給に追いつかず、今年9月のセメント価格は、前年同期比7.30%増加したが、建築材料は4.63%の値上げに留まっている。(30日付けエスタード紙)

ミナス州の鉱工業が大幅な伸び率を記録

 中銀の地域別レポートでは、ミナス州の鉱工業の伸び率が顕著であり、今年7ヶ月間の全国平均の鉱工業の伸び率は5.1%であったが、ミナス州は平均を大幅に上回る8.4%を記録、特に自動車工業が前年同期比35%、鉱業生産物の輸出額は39%それぞれ増加している。

 またリオ州の第2四半期の鉱工業の伸び率はブラジル平均を下回り、中銀では分析中であり、サンパウロ州では商業部門の売上が最終12ヶ月間で、9.5%と大幅に増加している。

 7月のサンパウロ州の鉱工業界の失業率は、前年同期10.9%を下回る10.6%と雇用が増加、第2四半期の鉱工業の伸び率は、第1四半期では1.0%増加、繊維・履物関係が7.5%増加したが、燃料・潤滑油葉マイナス5.9%であった。(30日付けエスタード紙)

オランダ資本HalはFotopticaを買収

 オランダ資本Hal社は、ヨーロッパで2,000店の光学関連製品販売チェーンを展開しているが、サンパウロ州、リオ、ミナス及びサンタ・カタリーナ州で、29店の直営店及び39店のフランチャイズ網を展開するFotopticaを買収してブラジルでの事業を拡大する。

 2ヶ月前には眼鏡工場を所有して、バイア州やセルジッペ州で29店の直営店を経営して、売上4,000万レアルの光学製品販売チェーンをすでに買収している。

 また208店舗のフランチャイズチェーン網を展開するオチカス・カロル社にも、オランダ資本から資本提携の話があったが、同社ではブラジル市場は70億レアルから80億レアルで有望であるために、独自で事業を展開する。(30日付けエスタード紙)

焼酎・梅酒蔵元見学ツアーに28人が参加

 10月27日(土)、会議所コンサルタント部会主催(渡邉裕司部会長)の焼酎・梅酒蔵元MNプロポリス社を28名で訪問した。MN社はプロポリスなど健康食品とお酒を造っているモジの企業、との印象だが、実は広範な食品関連の分析サビースの受注、蜂蜜生産なども重要な事業としていることが分った。

松田社長夫人は知る人ぞ知る、元USP教授の技術者。全社挙げて発酵技術、科学分析の技術知識の蓄積を進め常に新分野への挑戦も欠かさない。工場は非常に清潔で技術研究所といった雰囲気。

参加者はシュラスコ、寿司、お酒のご馳走とお土産を頂き満腹になって心地よい昼下がりの眠気の中、帰途についた。それにしてもMN社直営養蜂場の天然蜂蜜の美味しいこと、味があり日本の蜂蜜とは何かが違う。チューブ入りの軽い包装の物もあり日本へのお土産にはもってこいの品である。

松田社長提供のシュラスコ、お寿司、お酒で参加者は昼食を満喫

参加者全員で記念撮影、帰りにはお土産を頂く

最新設備を備えた素晴しく清潔な工場

ジョゼ・セーラ知事に日伯経済シンポ招待状

10月26日、平田事務局長と日下野総務補佐はサンパウロ州商工開発局を訪問、同局長補佐にジョゼ・セーラ州知事宛の日伯交流年記念シンポジューム「ブラ ジルと日本・アジア−今後10年の課題と展望」への公式招待状を渡した。同イベントは2008年1月17日午後、本商工会議所、日本経済新聞社とオ・エス タード・デ・サンパウロ紙の共催で行なわれる。

バイア州はコンゴ二アス空港便廃止で観光業などに大打撃

コンゴ二アス空港から1,000キロメートル以内への空港への飛行が廃止されたために、バイア州では年間10万人から15万人の観光客やビジネスマンの減少が予想されている。

コンゴ二アス空港からサルバドールに毎日5便、クンビッカ空港から6便が運行していたが、今後は約半分に減少、バイア州内空港へは毎日124便が運行して いたが、今回の変更で22%減となる97便に減少、特にサンパウロ州経由の観光客は60%を占めており、バイア州内のホテル利用客はすでに35%減少して いる。

また影響を受けているのは観光業だけではなく、優遇税制で60社のソフトやコンピューターなどの情報企業を誘致した、バイア州南部 のイリェウス市へは毎日5便が運行していたが、コンゴ二アス空港からの3便がなくなったために、エグゼクチブやパーツや製品の移動に支障をきたしてい る。(26日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

TCUは国道コンセッション落札業者の公式発表先送り

今月9日に行われた国道コンセッション入札で、スペイン資本OHL社が6区間のうち5区間で、最低価格を下回る価格で落札、またスペインのEl Pais紙では、OHL社は契約期限を厳守しないと暴露したために、ブラジルの上院で論争になっている。

上院のインフラ整備委員会のマルコーニ・ぺリロ上院議員は、連邦会計検査院(TCU)及び検察庁に、入札関連書類の調査を依頼している。

この国道コンセッション入札に参加したOHL社の競合会社コンソーシアムPR/SCは、OHLが落札した5区間のうち3区間の入札価格は、見積価格の70%と大幅に下回っており、入札条件に触れると指摘している。(26日付けエスタード紙)