世界技術者会議の案内にCONFEA代表が来訪

2008年12月2日から6日まで、ブラジリアで開催される世界技術者会議(WEC2008)の案内に、主催者側のCONFEA代表のクラウジオ・ヘックマン氏が、10月26日に商工会議所を表敬訪問、応対した平田事務局長に、会議の素晴しいポスターや案内書でWEC2008を説明、また商工会議所の会員企業への参加案内を依頼した。

この会議はCONFEA(工学・建築・農学連邦評議会)及びFEBRAE(ブラジル工学協会連盟)が主催、世界技術者会議(WEC)は、WFEO(世界工学団体連盟)がユネスコの協力で、4年に1回各国技術者の交流・エンジニアリングの発展等を目的とした会議であり、ハノーバー、上海に続いて、2008年12月にブラジリアで第3回目の会議が開催される。

今回のテーマは「社会責任のイノベーション」であり、貧困や飢餓等の削減を目的とした、国連ミレニアム開発目標の達成を目指している。

WFEOのブラジルにおける加盟団体であるCOFEAやFEBRAEが、WFEOと共に本会議の主催を担当、ちなみに日本では(社)日本工学会や日本学術会議が加盟、来年の会議では海外から2,000人から3,000人のからの技術者や企業、ブラジルからは数千人の国内関係者の参加が予想されている。

世界技術者会議(WEC2008)のサイト www.wec2008.org.br

wec2008.jpg - 24.66 Kb

パンフレットを持つクラウジオ・ヘックマン代表/平田事務局長

リオドーセは100億ドル投資で9,000万トンの鉄鉱石増産

ヴァーレ・ド・リオドーセ社は100億ドルを投資して、パラー州カラジャス近くのセーラ・スール鉄鉱山を開発して、2012年から年産9,000万トンの鉄鉱石を生産する。

リオドーセは今後5年間で総額590億ドルを投資するが、同鉄鉱山開発プロジェクトは最大のプロジェクトであり、またカラジャス鉄鉱山の北部を開発して、 年産1億トンを1億3,000万トンに引上げ、ミナス州南東部のマキネ・バウ鉄鉱山でも増産、年産4億5,000万トンに引き上げる。

セーラ・スール鉄鉱山開発に伴って、546キロメートルのカラジャス鉄道の複線化、マラニャン州ポンタ・デ・マデイラ港のターミナルの拡大などにも投資される。(26日付けエスタード紙)

6大都市圏の出業率は9.0%に減少

 ブラジル地理統計院(IBGE)では、9月の六大都市圏の失業率はサンパウロ大都市圏の雇用が大幅に増加したために、前月の9.5%から9.0%と大幅に減少、2006年12月に次ぐ低い失業率を記録した。

 国内経済が好調で、9月の雇用は対前月比20万人増加、前年同月比では2.7%増加の55万1,000人が雇用され、サンパウロ大都市圏では、33万3,000人が新たに職を得た。

 9月の平均月収は対前月比0.3%増加の1,115レアル、前年同月比では2.5%増加、インフレ低下に伴って、実質賃金の緩やかな上昇が継続すると見込まれている。(26日付けエスタード紙)

英国企業もバイオジーゼル生産にブラジルに参入

英国のD1‐BP社はサンパウロ州ジャーレスで、1万ヘクタールにピニャン・マンソ(正式名Jatropha Curcas)と呼ばれる含油率が高くて、半乾燥地帯でも生育しやすい油脂植物からバイオジーゼルを生産する。

同社では3年以内に30万ヘクタールで、ピニャン・マンソを栽培する予定であるが、4年以内には100万ヘクタールで栽培、2010年にはヨーロッパでは年間1,100万トンのバイオジーゼル消費が見込まれている。

ピニャン・マンソは僅かな灌漑で、半乾燥地帯の痩せ地でも栽培が可能であり、ピアウイ州、トカンチンス、ゴイアイスやマット・グロッソ州などの2万ヘク タールの土地で栽培されているに過ぎないが、バイオジーゼル栽培には栽培コストが低くて収益率が高いために、今後益々注目される。(25日付けヴァロール 紙)

日本経済新聞の戸掘シニアマネージャーが日伯経済シンポの打合せで訪問

 米国日本経済新聞社の戸堀勇人広報シニアマネージャーとブラジルの提携先メジア・インターナショナル社のアントニオ・スカヴォネ取締役が、10月25日に商工会議所を訪れ、田中会頭、平田事務局長、日下野総務補佐と前回の打合せに引続き、08年1月17日のプログラムやスピーカーの件、及び今後の具体的アクションプランについて確認する他、更に掘下げて意見交換を行ない、また商工会議所、オ・エスタード・デ・サンパウロ紙と三位一体で、いかにシンポジウムの効果的な宣伝を行なうかも話合った。

tobori2.jpg - 27.39 Kb

左から日下野職員/田中会頭/戸堀シニアマネージャー/スカヴォネ取締役/平田事務局長

今年の貿易総額は2,770億ドル

 昨年末に予想された今年のブラジルの経済成長率は3.5%から4.0%に基づいた輸出は1,470億ドル、輸入は1,080億ドルであったが、今では経済成長率が4.5%から5.0%と見込まれており、輸出は前年比15%増加の1,585億ドル、輸入は30%増加の1,185億ドルに上方修正されている。

 ブラジルの国内経済の好調による内需の増加で、消費財や資本財の輸入が急増しており、来年も更なる内需の増加で、貿易総額は3,000億ドルを突破すると予想されている。

 しかしブラジルの人口や国土から算出される現在の貿易総額は、国の規模からすると25%程度と見られており、今後も貿易関税の撤廃や港湾設備などのインフラ整備で大幅な増加が期待できる。(25日付けエスタード紙)

PPIへの公共投資は予算の僅かに22.5%

 9月の投資パイロットプログラム(PPI)への公共投資は、前月の6億9,720万レアルから3億3,630万レアルと大幅に減少、今年9ヶ月間の累計では25億6,000万レアルで、今年のPPI向け予算113億レアルの僅か22.5%しか投資されていない。

 しかし今年9ヶ月間の公共投資は、前年比28%増加の124億9,000万レアルで、8月までは前年比35%増の公共投資行なわれていた。

 9月の国税庁、社会福祉院(INSS)及び中銀を合せた中央政府のプライマリー収支は、INSS関係の年金及び恩給受給者向けの13ヶ月目の先払いで、前年同期比88%減の僅かに4,400万レアルの黒字の計上であった。

 今年9ヶ月間の中央政府のプライマリー収支黒字は、516億5,000万レアル、今年の目標である530億レアルの黒字をすでにほぼ達成しており、年末までには目標の530億レアルを大幅に上回ると見込まれている。(25日付けエスタード紙)
 

エンブラエルは175型ジェット機を300機納入

 エンブラエル社は、ノースウエスト航空に300機目となる175型ジェット機を納入、同社では400機目の170/190型ジェット機の納入は、来年の下半期と見込んでいる。

 今年の商用ジェット機及び空軍向け小型ジェット機の納入は165機から170機、来年は205機を予定、ノースウエスト航空は76人乗り175型ジェット機を36機発注している。

 エンブラエルの170/190型ジェット機の発注は、すでに420機に達しており、エル・サルバドルのTACA航空は、総額3億7,950万ドルで170型ジェット機を11機発注、オプションとして更に15機の追加で、総額は8億9,700万ドルに達する可能性がある。(25日付けヴァロール紙)