USP大学のコイチ・モリ教授は来年は日本移民100周年の年であるが、ブラジルと日本の関係が緊密になってきているにも関わらず、現代ブラジル事典以外に日本語で書かれたブラジル関係の書籍が少ないために、日本人がブラジルの経済・政治、インフラ、地理、各業界の事情が詳しく知るためのブラジル関係書籍の出版の必要性を会合に参加した田中信会頭、窪田敏朗日系社会委員長、山田唯資監事会議長、平田藤義事務局長に説明した。
モリUSP教授と意見の交換
USP大学のコイチ・モリ教授は来年は日本移民100周年の年であるが、ブラジルと日本の関係が緊密になってきているにも関わらず、現代ブラジル事典以外に日本語で書かれたブラジル関係の書籍が少ないために、日本人がブラジルの経済・政治、インフラ、地理、各業界の事情が詳しく知るためのブラジル関係書籍の出版の必要性を会合に参加した田中信会頭、窪田敏朗日系社会委員長、山田唯資監事会議長、平田藤義事務局長に説明した。
モリUSP教授と意見の交換
ブラジル製品輸出促進で意見の交換を行なう第120回Encomexが、9月3日午前8時から午後 5時までサンパウロ州工業連盟(Fiesp)に会場一杯の参加者が詰めかけ、商工会議所からは田中会頭、平田事務局長が参加、ジェトロの彦田副所長はポル トガル語で日本への製品輸出について講演した。
通商産業開発省(MDIC)のアルマンド・メジアト長官は、ブラジルの今年8ヵ月間の完成品輸出は昨年同期の545億ドルから526億ドルに減少、第一次産品抽出は14%増加したが、完成品輸出が引続きトップを占めていると述べた。
MDICの統計によると、輸出の牽引は自動車及び金属関連製品で8月までに250億ドルを輸出しており、アルマンド長官は、8月の月間輸出は前年同月比 10.5%増加の151億ドルで記録を塗り替え、1日平均6億5,660万ドル、今年8ヵ月間の輸出は15.9%増加の1,024億ドルとなっている。
また長官はコモディティ価格が好調で、第一次産品輸出額は14%増加したが、輸出量も15%増加、ブラジルの世界貿易に占める割合は、僅かに1.4%にすぎないと説明した。
ブラデスコ銀行のオタビオ・バーロス取締役は、第2次世界大戦後初めて、今の世界貿易は年間14%増加するほど好調なサイクルに入っており、米国発の金融 危機はこのサイクルをとめることはできないと楽観視しているが、ブラジルの貿易額は今だにGDPの10%に達しない閉鎖的な経済であるが、メキシコ、は輸 出の80%が北米自由貿易協定(FTA)地域と偏っているが、ブラジルは新興国にも関わらず世界中との貿易でグローバル・トレーダーと位置付けされていると述べた。
ENCOMEX会議で講演するブラデスコ銀行のオタビオ・バーロス取締役
講演するMDICのアルマンド長官
日系社会委員会(窪田敏朗委員長)の分科会が、9月3日正午から16人が参加して開催され、窪田委員長が昨年6月から7月にかけて実施された会員企業対象の「ブラジル日本移民100周年」のアンケート結果の要点を説明、添付資料には通常寄付とOSCIP適用の節税効果額の比較計算事例表、移民100周年行事・一覧表では100周年祭典協会は記念式典・日本文化週間の実施の優先度、その他19の記念行事についても簡単に説明した。
日本移民100周年記念事業資金協力方法では色々な意見が交わされ、移民100年、日伯交流記念プロジェクト紹介フォームではその1−プロジェクトの概要、その2−資金計画と実績についても紹介された。
参加者は窪田委員長(三井住友銀行)、田中会頭、山田監事会議長、嶋末氏(三菱重工)、鈴木氏(ホス建設)、尾崎氏(東山農産)、須賀氏(クラシキ)、大野氏(三菱)、松田氏(パナソニック)、赤嶺氏(ソールナッセンテ人材銀行)、松尾氏(住友化学)、長谷部氏(トヨタ)、米倉氏(安田保険)、寺本氏(JAL),奥村氏(双日)、平田事務局長
16人が参加した日系社会分科会
住宅建設ブームで銀行から建設不動産会社への上半期クレジット総額は、28億レアル、最終12ヶ月間では60%増加、また個人向け住宅クレジットは9億4,000万レアルで78%増加している。
ブラデスコ銀行の個人向け住宅クレジットは30%増加したが、建設企業向けクレジットは100%増加しており、土地買収費にまで融資している。
米国のサブプライム問題の影響は今のところなく、先週、連邦貯蓄銀行は30年物の住宅ローンクレジットを発表、7月の住宅購入クレジット総額は400億レアルで、最終12ヶ月間では23%と大幅に増加している。(3日付けヴァロール紙)
8月の投資収益は国際金融危機の煽りを受けて、商業ドルが4.30%の収益率でトップ、金が2.42%で続き、並行ドルが2.39%でインフレ指数の総合市場物価指数(IGPM)0.98%を上回った。
サンパウロ平均株価指数(Ibovespa)は一時 11.38% まで下げたが、最終週に大幅に回復して0.84%の収益となった。
銀行間取引ファンド(DI)は0.73%、銀行預金(CDB)は0.70%で2004年8月、ポウパンサ預金は0.65%の収益で2006年11月以来初めてインフレ指数を下回った。(1日付けエスタード紙)
鉱業コモデティ商品の世界需要拡大で、鉱業向け機械・装置製造業は好調に推移しており、FLSmidth鉱業のブラジル支社は7億レアルの受注算を抱えており、これは同社の世界受注算の1/3に相当する。
ブラジル機械・装置工業会(Abimaq)では、2010年までに鉱業向け装置は毎年10%の伸びを予想しているが、2005年は前年比40%増加していた。
ヴォルヴォ建設・装置では、昨年のラテンアメリカでの売上は全体の35%に相当する2億3750万ドルであったが、今年は3億3,000万ドル、今後5年以内にラテンアメリカの売上は50%に達すると予想している。(3日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
グラジエンテ社は2,200万レアルで、フィルコブランドを中国資本が参加している海外投資ファンドに手放し、ファンドはポータブル家電製造メーカーのブリタニア社に、フィルコブランドの使用を10年間リースする。
バイヤ州カマサリ市に本社を置くブリタニア社はアイロン、ミキサー、扇風機やDVDなどの音響装置など100品目を製造、またアジアからの輸入品も扱っているが、フィルコブランドの使用でマーケット拡大を目論んでいる。
2005年にイタウーグループがフィルコ社を売出す時に、ブリタニア社も競売に参加したが、グラジエンテ社に6,000万レアルで落札された経緯があり、フィルコのブランド以外の工場や設備などは、グラジエンテが引き続き所有する。(31日付けエスタード紙)
47カ国に88拠点を網羅する経営コンサルタント会社であるヘイグループの米州日本人顧客担当の佐々木亮輔シニアコンサルタントが8月31日に会議所を表敬訪問、平田事務局長と懇談した。
ヘイグループは企業の戦略ファクターの体制・仕組み・施策の構築として、バリュー・企業文化では戦略を支える企業の根幹的な形式知化、リーダーシップ開発では戦略を実現するために組織を動かせるリーダー像の明確化、組織・個人能力開発では戦略を実現するために不可欠となる能力の明確化、組織・職務デザイン、等級制度や評価・報酬制度の導入などで企業をサポート、またグローバル人事、M&A、現地化の促進などでも企業をサポートする。
日本経済新聞の岩城聡サンパウロ支局長が帰国挨拶、壇上誠新支局長が着任挨拶に8月31日午後に商工会議所を訪問、田中信会頭、平田事務局長と思い出話などに話を咲かせた。
左から平田事務局長/岩城聡前支局長/壇上誠新支局長/田中会頭
2年おきにフランクフルトで開催される世界最大のモーターショウに、ブラジルからデルフィ社が開発した世界で初めてのフレックスエンジン搭載のオー トバイ、プジョー・シトロエン社はフレックスカーを展示して、世界に先行するブラジルのフレックス技術で、ヨーロッパ市場への浸透を図る。
デルフィ社はピラシカーバ研究所で、2年かけてオートバイ用フレックスエンジン開発、ブラジルのオートバイ製造メーカー3社が2009年からの生産を検討している。
シトロエンがモーターショウに展示する、フレックス車C4BioFlex車のエンジンはボッシュ社が開発、販売価格6万レアルでフランスとスエーデンで販 売開始、2012年にはヨーロッパで販売される自動車の7%がフレックス車と予想されており、ブラジルにとっては魅力的なマーケットとなる。(31日付け エスタード紙)