今年の自動車生産を287万台に上方修正

今年上半期のバスやトラックを含む自動車生産は、前年同期比6.3%増加の138万2,700台を記録、国内販売は25.7%増加の108万台と大 幅に増加、全国自動車工業会(Anfavea)は、新たに今年の国内の自動車販売台数を22%増加の235万台、自動車生産台数は10%増加の287万台 に上方修正した。

好調な自動車販売の要因として金利低下及び長期ローン販売が寄与しており、今年5ヶ月間の自動車ローンは、前年同期の 564億レアルから699億レアルに伸びており、金利は24.9%から19.4%と大幅に低下、支払い遅延や不渡りは5月の3.1%から6月は2.9%に 低下している。

しかしドル安の為替で自動車輸出は収益性を圧迫されており、今年上半期は前年同期比マイナス10.8%の37万5,700台、今年は昨年の84万3,000台から75万台に減少すると見込まれている。(6日付けエスタード紙)

FGTSの住宅融資を拡大

連邦政府はサラリーマンの住宅購入促進するために、勤続期間保証基金(FGTS)からの住宅融資枠を拡大、今までは4最低サラリー以下のサラリーマンしか恩恵を受けていなかった。

今後は6最低サラリーの2,280レアルまでのサラリーマンには住宅ローンの80%、6最低サラリーから12最低サラリーは60%、12最低サラリー以上は40%まで自己のFGTS積立金を使用できる。

連邦政府はこの融資枠拡大で、3万6,000ファミリーが恩恵を受けると見込んでおり、今年はFGTSから18億レアルが住宅ローンに利用される。(6日付けエスタード紙)

カフェ・ド・セントロは日本にアジアの拠点として進出

ブラジルに3,500のキオスクを擁するカフェ・ド・セントロチェーンは、今後10年間にアジアで100店舗を開店する計画をしているが、半年前に東京で第1号店を開店、1日平均500人の顧客で6ヶ月間の売上げ累計は35万ドルに達した。

また2号店は100万レアルを投資してブランド店が多い青山地区に開店、スペシャルコーヒーとして南ミナス、パラナ、バイアの産地別アラビカ種コーヒーを提供して人気を集めている。

日本はスターバックスのチエーン店が650店舗あり、同社は競合できる規模ではないが、メニューにカイピリーニャやチーズパンを提供してブラジル色をだしており、今年は更に3店舗を開店、今後は韓国にも進出する予定である。(5日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

5月の資本財の伸び率は19.4%

 5月の資本財の生産は旺盛な内需に後押しされて、前月比5.1%、前年同月比19.4%、今年5ヶ月間では16.3%とそれぞれ大幅に増加している。

 5月の鉱工業部門の資本財は大幅な設備投資で前年同月比22.2%、農業は42.5%、運輸13.5%、エネルギー24%、建設部門は16.4%それぞれ増加、昨年の機械・装置及び建設の固定資産形成(グロス)は16.8%であったが、今年第1四半期は17.2%に上昇している。

 また5月の資本財輸出は前年同月比14.1%、輸入は37.5%それぞれ増加、家電及び家具の耐久消費財は前月比1.5%、前年同月比6%それぞれ増加したが、テレビ、音響装置などの茶物家電は輸入家電の影響でマイナス19.7%を記録したが、白物家電が好調であった。(5日付けエスタード紙)

株式上場が目白押し

 今年上半期のブラジル企業の株式発行による資金調達は、127億4,000万ドルに達して前年の99.7%とほぼ倍増、そのうち株式公開(IPO)による資金調達は、前年同期の2倍の92億5,000万ドルに達しており、今年はIPOで190億ドルの資金調達が予想されている。

 IPOによる資金調達は、米国及び世界の消費の牽引となっている中国経済の好調に後押しされて世界的傾向になっており、今年上半期は807社がIPOで1,386億ドルの資金を調達、そのうちの31社はブラジルでのIPOであった。

 今年上半期の業種別の世界のIPOは金融部門が24.6%でトップ、不動産13.3%、エネルギー11.5%、鉱工業11.2%、消費財9.5%、最先端テクノロジー8.1%となっている。(5日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

今年のドル流入はすでに昨年を上回る

 今年6月15日までのドル流入は428億8,700万ドルに達して、昨年の累計372億7,000万ドルをすでに上回っており、今年は470億ドルから570億ドルの流入が見込まれている。

 ドル流入リズムが速くなっている要因として、輸出業者が更なるドル安の為替で損出を最小限に留めるために、なるべくはやく輸出代金を回収しており、6月の15日間のドル流入は、ミッタル・スチールのアルセロール小株主への支払い50億ドル流入で78億2,100万ドルとなり、5月の69億4,400万ドルを上回った。

 また6月のドル介入は106億8,200万ドルに達して、外貨準備高は1,471億100万ドルとなり、今年の上半期だけでも612億6,200万ドル増加して、昨年の外貨準備高を上回ったが、ドル介入による為替スワップによる赤字は47億5,200万ドルに達している。(5日付けエスタード紙)

警備員養成学校見学会が7月4日に開催

異業種交流委員会(阿部勇委員長)並びに総務委員会(松田雅信委員長)共催の「警備員養成学校見学セミナー」に23人が参加して7月4日にサンパウロ市内ボン・レチーロ区のEmforvigil警備員養成学校で開催、警備員養成のための護身術トレーニング、体力つくり、警備に対するノウハウ、銃の取扱いなどの実習などを見学、治安維持の大切さを再確認できた実りあるセミナーとなった。

 警備員養成学校見学セミナーレジメ(2007年7月4日)

 

イベント会社EscalaがEXPOFOOD2008案内に訪問

リオに本店を置くイベント主催会社Escala社のジョゼ・オリベイラ営業重役がレアンドロ・シルネ補佐と 共に7月4日に商工会議所を訪問、平田事務局長が応対、2008年3月10日から12日にかけてリオスーパー業界連盟(ASSERJ)との共催でラテンア メリカの食品や飲料関係では2番目の大型イベントである第20回スーパーリオEXPOFOOD2008の案内をした。

 

070704 Escala Eventos

左からシルネ補佐/オリベイラ営業重役