>>昨年のコマーシャル部門は9.3%伸びた
昨年のコマーシャル部門はワールドカップや大統領選で12%から13%の伸びが期待されていたが、名目9.3%、インフレの広範囲消費者物価指数(IPCA)を差引いた実質成長率は5.94%に留まった。
メディアでのコマーシャルは159億6088万レアルで、テレビでのコマーシャルが、全体の59.37%に相当する103億5400万レアルで、前年比8.91%増加した。
雑誌によるコマーシャル費用は、8.61%に相当する15億200万レアルで前年比7.0%増加、ラジオによるコマーシャルは前年比8.73%増加の4.17%、新聞のコマーシャルは、前年比3.63%増加の15.46%のシェアであった。
特に大きく増加したのは、インターネットによるコマーシャルが前年比36%増加の3億6131万レアルで2.07%を占め、有料テレビによる宣伝も41.62%増加の5億2997万レアルで、3.0%のシェアとなった。(26日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
>>対中国貿易は対アルゼンチンを追越すか
長年に亘り米国に次いで、ブラジルとの二国間貿易で2位を続けてきたアルゼンチンとの貿易は、割安で不均衡な中国通貨及びドル安のレアル通貨も追い風に、今年の中国との二国間貿易がアルゼンチンを上回ると予想されている。
今年初めの2ヶ月間の貿易額は25億9000万ドルで、ブラジルの3億8960万ドルの入超となっているが、資本財の輸入が増加してきており、特に設備投資用機械・装置、ブラジル国内での生産に使用する電子部品が増えている。
今年2月のセルラー電話輸入は、前年同期比906.1%、建設用機械・装置は618%それぞれ増加したが、輸出では食肉・酪農製品がマイナス75%、大豆油マイナス69%と大幅に減少したが、鉄鉱石は45.8%増加の2億7410万ドルであった。(26日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
>>エンブラエルの受注残が増加
昨年のエンブラエル社の売上げは、部品納入遅延で8.7%減少の83億4000万ドル、純益も12.3%減少の6億2170万ドルであったが、受注残は148億ドルと好調であった。
今年はジェット機190型及び195型の納入を150機から170機と大幅に上方修正、また宣伝用営業経費も、昨年の35.1%増加の8億1370万レアルを見込んでいる。
今年は未だに部品納入遅延の影響を受けてジェット機を37機しか納入していないが、昨年同期は40機を納入していたが、上半期には調整されると見込まれている。(26日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
>>中国はアルコール精製工場に投資
中国政府からアルコール生産許可を受けている中国企業が、北東地域では最大手のペルナンブーコ州に本部を置くファリアスグループとパートナーを組んで12億レアルを投資、サトウキビの収穫期ごとに1000万トンを使用して、8億リットルのアルコールを生産、中国向けに輸出する。
中国は米国、ブラジルに次いで30億リットルのアルコールを生産しており、またファリアスグループは、5州にまたがって800万トンの砂糖キビを栽培している。
北東地域では特にマラニャン州での砂糖キビ生産拡大が予想されており、現在は2万ヘクタールであるが、5年以内には40万ヘクタールでの栽培が予想されており、特にピアウイ州とトカンチンス州との州境の南部地域での生産拡大が有望視されている。(26日付けヴァロール紙)