企業経営委員会の3月例会

企業経営委員会の月例会が3月16日午後4時から開催、FGTSについて講演が行われた

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企業経営委員会(石川清治委員長)の3月月例会が、3月16日午後4時から6時まで商工会議所会議室に30人が参加、勤続期間保証年金(FGTS)について講演が行われた。

マリオ・オカザキ弁護士が進行役を務め、初めに石川委員長が開会の挨拶を行い、今年の大統領選、為替や貿易黒字などブラジル経済の動向などについて参加者と意見を交わし、場を和ませた。

ラウロ・アゼヴェード・レイテ弁護士がテーマ「外国人従業員に海外で支払われる報酬へのFGTS 」と題して、FGTSとその計算の基準、その法的性質、   外国人とFGTS、  査証許可への労働省からの新要求事項、CGlg/GM/MTE n/2/05 とその効果、労働省の監督方法などについてパワーポイントを用いながら詳細に説明した。

堀村隆彦在ブラジル日本国大使の講演会

堀村隆彦在ブラジル日本国大使の講演会が、3月16日午後5時からCIESPで開催され、140人が参加した

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堀村隆彦大使は「ブラジル日本人移住100周年に向けた日伯EPA(Economic Partnership Agreement)協定締結への取組」と題して、3月16日午後5時からパウリスタ大通りのサンパウロ州工業センター(CIESP)で講演した。

今後の日本とブラジル両国のEPA協定の見通し及び締結による経済関係拡大で両国に利益をもたらすウイン‐ウインの構築が最も重要であると強調して講演を開始した。

1960年代及び70年代は両国の経済関係が蜜月時代で、日本は高度経済成長期で産業の米である鉄鋼生産のための鉄鉱石をブラジルから輸入するために、カラジャス鉱山の開発やウジミナス製鉄の建設、また大豆の安定供給のために1973年から官民合同プロジェクトとしてセラード開発など両国関係は大変良好でウイン‐ウインの関係にあった。

しかし1980年代のブラジルは金融危機のトンネルに突入しており、また天然資源の豊富なオーストラリアに注目が集まり、多くの日本進出企業はブラジルから撤退、日本からの投資が減少してブラジルブームが去り、1990年代は日本が経済不況に陥り、両国の経済関係は大幅に低下した。

しかし2005年には日本向け輸出が鶏肉や鉄鉱石を中心に前年比22%と増加、また日本からの製造業への投資が拡大してきている。また日本の政府開発援助(ODA)も千エテ川の浄水化、ジャイバ灌漑プロジェクト、ゴイアス州電力網拡大プロジェクトへのファイナンス、衛生・保健や農業関係への検査官派遣、貧困地域の病院や学校への人材派遣など日本はブラジルに対して2004年度に40億ドルを支援した。

ブラジルの工業成長を高めるためには製造業への投資及び先端技術の開発が重要であり、ブラジル政府は既に半導体、ソフトウエア、資本財、医療機器製造、バイオやナノテクノロジーなどの先端技術開発に焦点を絞り、ルーラ訪日時に日本からの技術支援を取り付けている。

しかしブラジル政府は日本からの更なる投資を誘致するためには、投資環境整備や基礎工業発展を整える必要がある。日本は既にシンガポールとメキシコでEPA協定を締結しており、マレーシア、タイ及びフィリピンと締結のための詰めを行なっており、ASEANとは交渉中、チリとインドとの締結を検討中である。

しかし日本はASEAN、インド、オーストラリア及び中国とEPA締結すると、ブラジルにとっては貿易や投資にとって不利となる。日本とメルコスールとのEPA締結が日伯経済関係改善への道筋である。

日本とメルコスールのEPA締結で、日本側にはラテンアメリカ市場の確保、ブラジルでのハイテク産業への投資、ブラジル側には日本を通してアジア市場への参入、ブラジル工業界のレベルアップが図れる。

ブラジルとのEPA締結で、輸入関税の撤廃、投資環境の改善や投資の拡大、ブラジル製ソフトウエアの日本への輸出、アウトーソーシングサービスの拡大、日本で働く日系労働者の雇用条件の改善、人的、技術及び文化交流の改善、鉱物資源の安定供給、エタノール及びCDM関係の共同開発などが促進する。

ブラジルとのEPA締結で検討を要する要素として、日本の農業界にダメージを与えない、天然資源の安定的供給の確約、EPA以外の要因によるダメージの排除、日本との社会構造や経済改善対策の適応の促進、日本企業への投資及び輸出のプロモーションなどを指摘した。

ブラジルとのEPA締結は中期締結が予定されている要素として、先の5アイテムを詳細かつ掘下げて検討する必要があり、また日本政府のプライオリティーリストに入っていない。初めに経団連とブラジル全国工業連合(CNI)が共同で研究、投資環境の改善、エタノール関係などでの共同開発、両国の科学技術協力分野の明確化などを挙げた。

最後に2008年にブラジル日本人移民100周年を迎えるが、2005年5月のルーラ大統領の訪日時に「日伯21世紀評議会」が設置され、将来の両国関係を考える良い機会になると結んで講演を終え、大きな拍手が掘村大使に送られた。

第56回定期総会

第56回定期総会が3月10日正午からマクソウドホテルで開催,2005年度決算報告や今年度の予算計画などが発表された

ブラジル日本商工会議所の第56回定期総会が、3月10日正午からマクソウドホテルで開催された。田中信会頭が2005年度の事業報告及び今年の活動方針の説明が行なわれた。

続いて角田孝財務委員長が2005年度の決算報告及び今年度の予算の説明、また事務局体制の強化、委員会及び部会活動の活性化、財務基盤の強化など今年度の方針を説明した。

また山田唯資監事会議長から2005年度の事業や収支などの意見書が読み上げられた後、挙手による採択で、昨年度の事業、収支報告、今年の活動方針と予算を満場一致で承認された。

4月に帰国する多田稔副会頭の後任に松田雅信パナソニック社長、専任理事に須賀治クラボウ社長及び窪田敏朗三井住友銀行社長の就任が発表された。

3月定例懇親昼食会

3月定例懇親昼食会が、3月10日午後12時20分からマクソウドホテルに100人が参加、南マットグロッソのゼッカ州知事並びにOTCAのロザリア事務局長が講演した

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商工会議所の3月定例懇親昼食会が3月10日午後12時20分から聖市内のマクソウドホテルに100人が参加、南マットグロッソのジョゼ・オルシリオ州知事(通称PT党のゼッカ)が「南マットグロッソ州の開発状況並びに計画」、アマゾン協力条約機構(OTCA)のロザリア・セラーノ事務局長が「アマゾン地域の持続的開発に対するOTCAの役割」についてそれぞれ講演した。

平田藤義事務局長が司会を務め、初めにゲストのゼッカ州知事、ロザリアOTCA事務局長、並びに特別参加の西林万寿夫総領事がそれぞれ紹介された。

続いて帰国する多田稔三菱商事社長は2年10ヶ月の駐在員生活を振り返り、総務委員長になったばかりで心残りであるが、mais ou menosのブラジル文化が気に入り、所得格差及び治安の悪さ以外は全て気に入ったと述べ、また駐在員生活2年4ヶ月の桜井悌司ジェトロ所長は非常に楽しい駐在員生活を送れた。また両国フ経済関係が良くなり、Bricsの一員であるブラジルへの関心が高まってきたと述べた。

またジャイカの石橋隆介サンパウロ事務所所長は駐在員生活を3年半過ごし、60歳の退職・帰国通知が来たのでパスポートで自分の年齢を確認したとそれぞれ帰国挨拶を行ない、新入会員としてジャパンデスクの高山直己社長はよく机を作っている会社と間違えられるが、17年間ブラジルで営業しており、コンサルタント部会に所属すると挨拶をした。土肥克己領事はICチップ埋め込み型のパスポートの変更について説明した。

ゼッカ州知事は講演で、南マットグロッソ州は1997年に誕生した一番新しい州であり、南米の心臓部に該当し、メルコスールへの入り口及び太平洋並びに大西洋へは1,500キロメートルの距離にある。面積は36万平方キロメートル、人口210万人、2,500万頭の牛を放牧しており、牛肉や大豆輸出はブラジルでトップで、チリのイキイキ港からアジアまでは7,500キロメートルで10日から15日で輸出できると地理的条件の有利さや農畜産部門のポテンシャリティを強調した。

また州内の鉄鉱石の生産ではブラジルで2位,マンガン鉱は3位であり、アジア市場への鉱物輸出は州内のカンポ・グランデ市、コルンバ市からボリビアのサンタ・クルス市を経由してチリのアントファガスタ港から輸出できる強調した。

パラグアイ河の水路利用で大西洋に抜けて大幅なコスト削減ができ、パンタナル湿原では豊富な自然を求めて多くの観光客が訪れ、エコーツリズムが盛んであり、ポルトガル系やスペイン系企業がホテル建設に投資しており、またセルローズ生産のために州内の10万ヘクタールでユーカリを植林して1万人の雇用が生まれており、7年で伐採可能な気候に恵まれているとも述べた。

またベルチングループがカンポ・グランデ市に食肉加工工場を建設、日産3,500頭を処理しており、3,500人の雇用創出となっている。新しい州ではあるが、日系人が多数活躍しており、その様子を5分間のビデオで紹介、大いに同州への投資誘致に熱弁を揮った。

最後にロザリアOTCA事務局長はOTCAは1978年に設立、アマゾン流域のブラジル、コロンビア、ボリビア、ギアナやスリナムなどの8カ国で構成され、アマゾン流域は世界の水の20%を保有し、世界の気候に大きな影響を与えると説明、1995年にはメンバー国はアマソン流域の環境保全や水資源利用で共同調印し、アマソン流域の自然破壊は地球に大きな被害をもたらし、その保全の重要性を強調した。

セミナー「今の時代を飯田流陰陽自然学で考える」

コンサルタント部会並びに中小企業委員会共催のセミナー「今の時代を飯田流陰陽自然学で考える」に山下晃明コンサルタント副部会長を迎え、3月10日午後4時から開催した

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コンサルタント部会(桜井悌司部会長)並びに中小企業委員会(阿部勇委員長)共催のセミナー「今の時代を飯田流陰陽自然学で考える」に講師として山下晃明コンサルタント副部会長を迎え、商工会議所会議室に20人が参加して開催された。

中小企業委員会の赤嶺尚由副委員長が進行役を務め、初めに山下講師の略歴を紹介、続いて桜井コンサルタント部会長が帰国するためにコンサルタント部会長は ジェトロの渡辺新所長が就任することを説明、阿部中小企業委員会では会合をもって、今後の活発なセミナー活動などの推進について説明した。

初めに山下講師は、為替がレアル高になっており、経済の先行きが読みづらい現在では,経済書が当てにできないので、陰陽額などの書物が経済関係欄のラックに置かれるようになったと説明した。

仕事がうまくいっている人は気をつけなさい。うまくいっていない人は安心しなさい。適応できる人は1/4しかいないし,世間では1/4しか協力する人がいないので悲観する必要はないと説明し,九星を九数と読んでいると人を煙に巻くように話で切出した。

2004年から2013年の10年間は五型の時代であり、ルーラ大統領しかり、小泉首相を初め、ブッシュ大統領、ブレア首相やプーチン大統領など全て五型 であるが、2003年までは世界に大激震をもたらす六型であった。金総書記、フセイン元イラク大統領やグリーンスパンFRB議長は六型であり、五型および 一型同様に大激震をもたらすと開設した。また10月1日の大統領選の一次選では五型のルーラ大統領が勝つとズバリ予想した。

一型のセーラ 氏が大統領選に当選すれば、金融に強いが金融政策をいじるので混乱が起きる.ホリエモンも一石を投じたが、ライブドアのような会社も今後表面に出てくると 述べ、世界経済は中国一国だけが発展したのみであり、株と同じで全員には儲からない。中世では、権力者はお抱え占い師を雇っており、台風の進路予想はスー パーコンピューターを使っても分からないとし、陰陽自然学での予想は中国の八卦が起源であると結んだ。

セミナー「HAVAIANAのブランド確立」

コンサルタント部会主催のセミナー「HAVAIANAのブランド確立」にアンジェラ・ヒラタさんを迎えて3月9日に開催、参加者は講演者の才能に唖然としていた

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コンサルタント部会(桜井悌司部会長)主催のセミナー「HAVAIANAとブラジルファッションのブランド戦略確立」にアルパルガタッス社のアンジェラ・ヒラタ輸出担当取締役を迎え、3月9日午後4時から商工会議所会議室で30人が参加して開催された。

200年から同社の輸出マーケティング責任者として輸出担当しだしたが、貧しい人の履物であったゴム草履のハヴァイアーナに付加価値を付けて高値で販売する計画を立て、半年間で黒字を計上すると説明したが、重役陣からは気がふれたのではないかと見られたと説明した。

ブランドの確立のためのアクションプラン、顧客に対するブランドの位置づけ、ビジネスコンセプトやヴィジョン、販売活動の多年度的展望、顧客へのケア、サ プライヤーチェーンの管理、オリジナル商品の発売、コスト的メリットなどについてパワーポイントでブランド確立のための戦略を分かりやすく説明した。

また以前は貧しい人達にも人気のあったコメディアンのシッコ・アニージオ氏をメディア宣伝に起用していたが,1994年からは女優のマルー・マデル氏を起 用して、中流階級にアピールしだした。また1998年のフランスのワールドカップでは、ブラジルが負けて在庫を増やしたが,“ブラジル”のブランドを売 り、色々なファミリー商品の販売も開始した。

またフランスの高級ブランド品を販売するLafayetteギャラリーでは、ブラジルのライ選手がフランスサッカー界で活躍していたので宣伝に協力してもらい、色とりどりの鼻緒と草履の部分の組合せを製作するためのミニ工房を1週間で立ち上げる約束をした。

5大陸に進出しているが、各国でブランド戦略が違っており、直接的な宣伝は行なわず、その国の主だったイヴェントに参加してメデアを意識した戦略で、商品 価値を高めてブランドを確立してきたと説明、2万ドルのサンダルを既に12足売ったと付加えた。またスーパーモデルのナオミ・キャンベルを宣伝に起用して 商品のイメージアップに成功した。

またスペインではミロの絵画コピーのサンダル販売の依頼があり、日本では来年から京友禅の老舗「千總」 の和をイメージしたデザインのサンダル販売開始や今後はアイデンティティーの離れていない商品開発などアイデア一杯のブランド戦略の一端を披露し、その才 能や不撓の販売戦略に感嘆の声が上がっていた。

最後の質疑応答では、最近の日本へのプレゼントとしてプロポリスの代わりに HAVAIANAに人気が集まっており、日本での販売は2002年のソニープラザであったが、靴売場に商品を展示されたので、売れなかったら全商品を引き 取るとカジュアル衣類コーナーに配置換えしてもらって、販売は好調であった。またコピー商品対策の質問では、コピーされても防ぐ方法がないと匙を投げてい た。

HAVAIANAブランドのアルパルガタス社は総売上げの10%を90カ国に輸出し、年間売り上げは12億レアルであるが、サンダルが43%、スポーツグッズが35%で、サンダルの現在までの販売総数は28億足になる。

花卉栽培見学会(コンサルタント部会主催)

コンサルタント部会(桜井悌司部会長)主催のサンパウロ近郊の花卉栽培農場見学ツアーに43人が参加、午前8時に地下鉄ヴェルゲイロ駅近くのヴェルゲイロ・カルチャーセンターを出発、初めにコチア郡カウカイア・ド・アウトの木村農場で、切花のハウス栽培を見学した。

その後、杓田胡蝶ラン園第1農場のラボおよび飼育棟を見学後、杓田胡蝶ラン第2農場で、見事な色とりどりの胡蝶ランに参加者は感嘆の声を上げていた。見学後シュラスカリアでブラジル料理の肉料理を堪能した。

最後に訪問したのは松迫農場のハウス水耕栽培場で、こんなにサンパウロ市の近くで、見事なレタス、セロリ、大根、ネギやクレソンが栽培されており、日本移民がブラジル農業に貢献している一端を見学できた。またお土産に沢山の野菜を頂いき、大変有意義で楽しい見学会となった。

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花卉栽培見学会 感想文(その1)

美しい花と美味しい野菜の栽培
-農家の陰の苦労を知るー

 

 商工会議所のコンサルタント部会が主催した<家族一緒に週末を楽しもう>の人気企画に参加した。第一回目からずっと参加しているが、今回のイビウーナ日系農家巡りは、長らくコンサルタント部会の部会長を務めて下さった桜井悌司氏(サンパウロJetro所長)と美代子御夫人とのお別れという余韻やら名残欲しさも手伝って、ひとしお思い出深いものとなった。又、在サンパウロ西林万寿夫日本総領事と御夫人の思いがけない参加もあって、文字通り、お花見学の上に、一段と華を添えて下さった。

 見学後の感想をひと口で言えば、日系人の営む特に近郊農業は、日本への出稼ぎが始まった90年初期から急速に下り坂を辿ってきたように伝えられているが、どうしてどうして、やり方によっては、というよりも、必死に工夫に工夫を重ねてきた日系農家に限っては、今でも充分に活気とやる気を保っていて、日々の農作業と生計を立派に立てることが可能であるという事実である。日本移民百周年をもうすぐ目前に控えて、農業を原点として出発しただけに、とても大事な事柄である、と考えた。

 営農の工夫とや創意ということの他に、石に、いや、土に噛り付いてでも、生き残りを賭けるんだ、という固い意志も併せて汲み取ることが出来て、大変嬉しく、安心もした。余談みたいになるのを少しご勘弁いただいて、ブラジル国内でも、リオとかサンパウロの大都会などへの出稼ぎに出て行かないで、そのまま、地元の東北伯に踏み止まっている人たちの方が、出稼ぎに出て行く人たちよりも、よりまじめな生き方をしているそうである。昨年の文協の役員選挙で初の女性副会長が誕生したが、その御本人である杓田美代子さんも、立派に胡蝶蘭を手広く経営していて、今回の私たちの見学の対象になり、<むべなるかな>、と思ったものである。

ソールナッセンテ社 赤嶺尚由代表

花卉栽培見学会 感想文(その2)

充実した1日でした。

 

「サンパウロ近郊花卉栽培場見学ツアー」と聞き、「ああら、きれいなお花が手に入ったらいいな。新鮮な空気を吸うのもいいし」程度の気持ちで参加させていただきましたが、驚くことばかりでとても楽しめました。

セアザの火曜日と金曜日に催される花卉のフェイラに初めて行ったときには驚きました。だってすべての季節のものすごい種類の花が並んでいるのですもの。私にとってのアジサイは初夏ですしひまわりはもちろん夏。菊は秋でポインセチアはクリスマス。それが一同に会していて「いったい今の季節はいつ?」と思ったものでした。
で、同時に思ったのは「恵まれた気候と豊穣な大地があり、ブラジル全土は広いから、いつでも収穫できるんだ」ということでした。
でも違ったのですね。(もちろん、その条件をフルに活かして経営している農業もあるでしょうが)

こんなにもしっかりと長期に計画し、研究を重ね、実行し続けた結果の、あのきちんと揃った美しい花、美味しくて食べやすい野菜がサンパウロにあったのだと感激しました。ご家族揃って打ち込んでいらっしゃる。その成果があそこに立派に根付いているということにも喝采です。

このところ日本ではライブドアーのホリエモンの逮捕が話題になっていますが、ちょっと前には彼を代表にヒルズ族というのがもてはやされていました。全員がそうだとはいえないにせよ、彼らの言動にはなんとなく「お金は簡単に儲かればいい」「額に汗して働くやつはばか」みたいな風潮があると思います。マスコミもそれをよしとした。

だからいっそう地球の反対側、時差12時間のこの地で、日本人の本来持っているけど、失われつつある特性(正直、勤勉、我慢強い、工夫ができる、そして優秀な頭脳ーだから経営もできる)を活かして成功している方がいらっしゃるということはとてもうれしいことであり、励まされることでした。

そういう点でもとても有意義でした。

そして、心から歓迎してくださってありがとうございました。お昼ごはんの予定が2時から?とあったので、実はパンと水を持っていっていたのですよ。でもちゃんとおもてなしの用意をしてくださっていて。
お野菜などもいだたいて。みんなのうれしそうな顔、ご覧になりましたか?

企画してくださった桜井さん、ありがとうございました。

浅野