就労・失業者管理センター(Caged)の発表によると、2019年8月の労働手帳に記載される正規雇用は、予想の10万人を大幅に上回る12万1,400人と8月としては2013年以降では最高の正規雇用を記録、また今年4月から5カ月連続で増加している。
今年初め8か月間の正規雇用は59万3,500人で前年同期の56万8,600人を若干上回っている。また8月の過去12カ月間の正規雇用は53万400人を記録している。
今年8月の部門別正規雇用数比較ではサービス業部門は6万1,730人、商業部門2万3,626人、製造業部門1万9,517人、建設業部門1万7,306人、公務員部門1,391人、鉱業部門は1,235人とそれぞれ増加している。
しかし今年8月の農畜産部門の正規雇用は3,341人減少、公共利用サービス部門も77人減少している。地域別正規雇用比較では南東部地域は5万1,382人、北東部地域3万4,697人、南部地域1万3,267人、中西部地域1万1,431人、北部地域は1万610人それぞれ増加している。
今年8月の建設業部門の正規雇用は、予想を上回る雇用創出で5カ月連続で増加傾向を示しており、また製造業部門の正規雇用も年末のクリスマス商戦向け製品生産で増加傾向となっているとLCA Consultores社エコノミストのCosmo Donato氏は説明している。
今年8月の建設不動産部門は金利低下並びに一般消費者の景況感の改善、住宅購入向けクレジット拡大で大幅な雇用拡大に伴って、新築アパートのリリース軒数が増加している。
しかしジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の今年9月の企業経営者の景況感調査では、製造業部門の企業経営者の景況感信頼指数はマイナス0.2ポイント、商業部打門はマイナス1.5ポイント、建設業部門はマイナス0.5ポイントとそれぞれ減少しており、9月の正規雇用は再び減少に転じる可能性があるとイタウー銀行のLuka Barbosa氏は指摘している。
今年1月の正規雇用は3万4,313人、2月は17万3,139人で最高を記録したが、3月は一転してマイナス4万3,196人、4月は12万9,601人と増加に転じ、5月は3万2,140人、6月は4万8,436人、7月は4万3,820人、8月は12万1,387人と前月比3倍弱と大幅に増加している。(2019年9月26日付けヴァロール紙)