FGTS並びにPISの預金引出による一般消費は130億レアル予想

連邦政府は新社会保障改革案の国会承認が10月以降にずれ込むために、年内の国内経済活性化の一環として一般消費者の消費拡大するために、現役サラリーマンの勤続期間保障基金(FGTS)預金や凍結預金引出を承認した。

FGTS預金は9月13日から500レアルまでの預金引出が開始される一方で、社会統合基金(PIS)/公務員厚生年金(PASEP)の引出は8月から開始されるが、今年8月から12月末までの引出総額は300億レアルが見込まれている。

勤続期間保障基金(FGTS)並びに社会統合基金(PIS)の引出総額300億レアルの90%以上を占める280億レアルは、勤続期間保障基金(FGTS)の預金であり、残り20億レアルは社会統合基金(PIS)となっている。

全国商業財・サービス・観光・商業連合(CNC)では、引出総額300億レアルの使い道として122億レアルは負債返済に充てられると予想、一般消費は96億レアル、預金並びに先々の消費は47億レアル、外食や旅行への消費は35億レアルが見込まれている。

96億レアルの小売販売での一般消費として、衣類・履物向けには33億レアル、スーパーは25億レアル、家電・家具は17億レアル、日用雑貨・電気電子製品9億レアル、その他の製品は12億レアルが予想されている。

勤続期間保障基金(FGTS)並びに社会統合基金(PIS)の引出総額の70%は第4四半期であり、ブラックフライデーや年末商戦の消費に結び付くことを全国商業財・サービス・観光・商業連合(CNC)では期待している。

2015年末までに正当な理由で解雇されたり、辞任を申し入れたりして会社を辞めた人が、退職後も引き出せずにいた勤続期間保障基金(FGTS)に積み立てられた凍結預金の引き出しがミッシェル・テーメル政権時の2017年3月10日から開始され、7月31日で終了。440億レアルの凍結預金引出を記録、そのうち46%は負債軽減や資本財購入に結び付いていた経緯があった。(2019年9月5日付けエスタード紙)

FGV IDE / FGV EPPG一行が訪問

ジェツリオ・ヴァルガス財団教育開発協会 (FGV IDE)のジョアン・リンス理事並びにFundação Getulio Vargas公共政策大学院(ブラジリア)のエジソン・ケンジ・コンド副学長が2019年9月4日に商工会議所を訪問、応対した平田藤義事務局長と商工会議所及び会員企業とタイアップした日伯イノベーションやCSR (企業の社会的責任)センター創設について意見交換した。

またジョアン・リンス理事はブラジルの日系エグゼクティブ形成加速プログラムや日伯相互の企業問題理解の取得"doing business" コース設立などについてアイデアを紹介した。

João Lins, Edson Kenji Kondo e Fujiyoshi Hirata

Foto: Rubens Ito / CCIJB

特定非営利活動法人VERSTAの小野瀬由一専務理事並びに山添源二名誉顧問が訪問

経営学博士で特定非営利活動法人VERSTAの小野瀬由一専務理事並びに山添源二名誉顧問が2019年9月4日に商工会議所を訪問、平田藤義事務局長が応対した。

VERSTAは国連SDGsが目標としている質の高い教育をみんなに、働き甲斐も経済成長も、陸の豊かさを守ろう、パートナーシップで目標を達成しようの実現を目指している。

VERSTAジュサラ椰子アグロフォレストリー小農普及によるサンパウロ州大西洋沿岸森林再生・保全推進事業、や昨年のジュサラ椰子AF環境学習会報告書などについて説明。VERSTAアグロフォレストリー主樹ジュサラ椰子のブラジル産果実アンチエイジング成分比較では、抗酸化作用、筋疲労の抑制、ホルモン促進作用、抗菌・抗ウイルスなどの機能が確認されている。

熱帯雨林保全に よる地球温暖化防止活動の一環として、農業開拓等により97%が伐採されたブラジル大西洋岸森林(マタ・アトランチカ)の保全を図るべく、マ タ・アトランチカに居住する小農に対し、同森林の在来種であるジュサラ椰子を基幹作物としたアグロフォレストリー(AF)を普及推進することにより、森林 違法伐採に依存しない持続可能な農法を確立するための産学官プロジェクト推進を目的とするもので、ジュサラ椰子AFモデル圃場設置によるジュサラ椰子AF栽培では現在18農家で10ヘクタール、ジュサラ椰子栽培技術確立後は果実の加工事業や製品開発事業展開を目標としている。

小野瀬専務理事は、本事業により、ブラジル大西洋岸森林地域の小農のジュサラ椰子AF栽培が拡大し、小農経営の持続化とこれによるジュサラ椰子の違法伐採の防止が期待できるとして、今後、こうした活動への支援を進出日系企業等にも呼びかけていきたいと説明した。

特定非営利活動法人VERSTAは、熱帯雨林の再生・保全に役立つ農法として世界的な注目を集めているアグロフォレストリーの普及を支援することにより、持続可能な地球環境保全に貢献することを理念として活動する団体。アグロフォレストリーとは、農業(Agriculture)と林業(Forestry)の合作により農家収入の安定化を図ることで、違法森林伐採を防止し熱帯雨林を再生・保全する農法。

Fujiyoshi Hirata, Guenji Yamazoe e Yoshikazu Onose

Guenji Yamazoe, Fujiyoshi Hirata e Yoshikazu Onose

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

事務局便り JD-072/19   ジェトロビジネス短信ご案内 (2019年8月)

                         JD-072/19
                         2019年9月4日
会員各位
                         ブラジル日本商工会議所 事務局

        ジェトロビジネス短信ご案内 (2019年8月)

ジェトロサンパウロ事務所より「ジェトロビジネス短信」のメルコスール関連記事一覧(2019年8月)を頂きましたので別添の通り送付させていただきます。

ジェトロではビジネス短信にてブラジル含む世界主要国・地域の政治・経済に関する制度、統計、市場動向などを発信しておりますが、別添の通りメルコスール諸国に関する短信をお送りいたします。
(閲覧は全て無料です)

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【メルコスール関連記事(2019年8月1日~8月31日)】
2019年9月3日
JETROサンパウロ事務所
JETROブエノスアイレス事務所
メルコスール
2019年8月26日    メルコスール、欧州自由貿易連合(EFTA)とのFTAに合意(ブラジル、欧州、南米南部共同市場<メルコスール>、欧州自由貿易連合<EFTA>)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/80258b119df2d579.html

2019年8月20日    開かれたメルコスール推進への影響懸念、アルゼンチンの予備選結果(アルゼンチン、ブラジル、南米南部共同市場<メルコスール>)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/6c924846e044a942.html

ブラジル
2019年8月29日    中南米地域への外国直接投資受入額は前年比13.2%増(アルゼンチン、チリ、ブラジル、メキシコ)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/20441d8f62741b25.html

2019年8月21日    フェムサがコンビニ事業でブラジル進出、出資額は149億円(ブラジル、メキシコ)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/48d101bc29b8f150.html

2019年8月20日    農業・畜産・供給省、ブラジル向け飲料など輸出ガイドラインを公開(ブラジル)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/421fb40285ea0671.html

2019年8月5日    ブラジル経済省、米国と通商協定に向けた協議開始で合意(米国、ブラジル)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/6fa7f50a81236e43.html

2019年8月1日    日系企業、ブラジルで初のドローンによる浮体式生産貯蔵積出設備のタンク検査実施(米国、ブラジル)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/f637c84a938af1e6.html

アルゼンチン
2019年8月30日    アルゼンチン経済相、一部債務の償還期限延長を発表(アルゼンチン)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/4eead88d61c7b63f.html

2019年8月29日    6月の産業活動指数がマイナス成長、回復はしばらく望めず(アルゼンチン)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/6c558bc6f22cbe99.html

2019年8月29日    中南米地域への外国直接投資受入額は前年比13.2%増(アルゼンチン、チリ、ブラジル、メキシコ)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/20441d8f62741b25.html

2019年8月21日    7月のインフレ率、前月比2.2%と逓減傾向(アルゼンチン)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/fa9c87a6c0db5465.html

2019年8月20日    経済相が辞任、大統領予備選後の政治変化を受け(アルゼンチン)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/3d8621ea4ab9f04d.html

2019年8月20日    ペロン党急進派幹部が予備選挙の大勝を受けて協議(アルゼンチン)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/db8f8942974399d4.html

2019年8月19日    牛乳、卵など基礎的商品の付加価値税(IVA)免除を発表(アルゼンチン)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/4d8146a2b7dc64f3.html

2019年8月14日    ホンダ、アルゼンチンでの四輪車生産を2020年中に終了と発表(アルゼンチン)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/14cbf835e2e5af36.html

2019年8月14日    7月の自動車販売、販売促進プログラムで一時的な回復みせる(アルゼンチン)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/368fd7f7d759b180.html

2019年8月13日    アルゼンチン通貨と株価指数が急落、予備選挙での現職大敗で(アルゼンチン)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/84c251ed3e3a14b5.html

2019年8月13日    アルゼンチン予備選挙、マクリ大統領が大差で敗れる(アルゼンチン)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/58b455fe3957d0ac.html

2019年8月9日    エコノミストの2019年末予想、インフレ率40%、対ドル50ペソ(アルゼンチン)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/f8bbf8e28d3bc4d6.html

2019年8月2日    自動車部品の優遇税率対象品目リストを更新(アルゼンチン)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/c9c105ac82e5e6bb.html

2019年8月1日    5月の産業活動指数、農業部門が牽引し12カ月ぶりのプラス成長(アルゼンチン)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/3b3afdfbe0268d91.html

2019年8月1日    上半期の貿易統計、輸入の大幅減により貿易黒字続く(アルゼンチン)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/8c273cff9721bd07.html

パラグアイ
        
ウルグアイ
2019年8月7日    フィンランド企業、ウルグアイで新規のパルプ工場建設を発表(フィンランド、ウルグアイ)    https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/f5b9cf2fa4320d9f.html

 

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回章 099/19 法律委員会 月例会

CIR‐099/19
                            2019年9月3日
各位
                            ブラジル日本商工会議所
                            日伯法律委員会 委員長 藏掛 忠明

               法律委員会 月 例 会

拝啓
時下益々ご清栄のこととお慶び申上げます。

さて、当委員会では9月の月例会を下記の要領で行ないますので会員各位奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます。会合はポルトガル語で行われ、日本語への通訳は付きませんが、経営に有用な情報交換が出来ますので、出来るだけ担当者にご出席いただき、後日社内報告させることをお勧めします。

なお参加ご希望の方は下記サイトページ(http://camaradojapao.org.br/evento/eventos/comissao-juridica-reuniao-mensal-11-09-2019)より必要事項を記入、ご連絡願います。

お申込は自動申込システムを採用することとなりましたのでご協力の程お願い申上げます。申込者には後ほど自動確認メールが届きます。 定員65名になり次第お申込み受付が終了となります。
                                                                                                                                                                                  敬具
                   -記-

日時: 2019年9月11日(水)16時~18時
場所: ブラジル日本商工会議所 大会議室 (Av. Paulista, 475, 13階)

議題
1.“暫定令881号/2019ー自由経済暫定令について” “Medida Provisória 881/19 – MP da Liberdade Econômica”  .
講師はMorad Advocacia Empresarial のMARIA FERNANDA DE O. CAGLIARIシニア弁護士
2.“税率設定の新プロセスと省令ME309号/2019のインパクトについて” “O novo processo de ex-tarifário e os impactos da Portaria ME 309/19”  .
講師はHonda, Teixeira, Araújo, Rocha Advogados貿易担当のFELIPE RAINATO SILVAシニア弁護士
3. “個人情報保護一般法に於ける法人企業の実務対処について”“Adoção e adaptação imediata de boas práticas corporativas em uma fase pré-LGPD (Lei Geral de Proteção de Dados)” .
講師はTanaka, Izá e Xavier Advogados のTHALITA DE MARCO VANI MARTINSパートナー
4.“通達CAT 14/2018- サンパウロ州に於ける徴収ICMS STの還付について” “Comunicado CAT 14/2018 – Restituição do ICMS ST recolhido a maior no Estado de SãoPaulo” .
講師はTribuci AdvogadosのEINAR TRIBUCI共営パートナー  

 

                         JD-072/19
                         2019年9月4日
会員各位

                         ブラジル日本商工会議所 事務局

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【メルコスール関連記事(2019年8月1日~8月31日)】

2019年9月3日

JETROサンパウロ事務所

JETROブエノスアイレス事務所

メルコスール

2019年8月26日

メルコスール、欧州自由貿易連合(EFTA)とのFTAに合意(ブラジル、欧州、南米南部共同市場<メルコスール>、欧州自由貿易連合<EFTA>)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/80258b119df2d579.html

2019年8月20日

開かれたメルコスール推進への影響懸念、アルゼンチンの予備選結果(アルゼンチン、ブラジル、南米南部共同市場<メルコスール>)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/6c924846e044a942.html

ブラジル

2019年8月29日

中南米地域への外国直接投資受入額は前年比13.2%増(アルゼンチン、チリ、ブラジル、メキシコ)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/20441d8f62741b25.html

2019年8月21日

フェムサがコンビニ事業でブラジル進出、出資額は149億円(ブラジル、メキシコ)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/48d101bc29b8f150.html

2019年8月20日

農業・畜産・供給省、ブラジル向け飲料など輸出ガイドラインを公開(ブラジル)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/421fb40285ea0671.html

2019年8月5日

ブラジル経済省、米国と通商協定に向けた協議開始で合意(米国、ブラジル)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/6fa7f50a81236e43.html

2019年8月1日

日系企業、ブラジルで初のドローンによる浮体式生産貯蔵積出設備のタンク検査実施(米国、ブラジル)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/f637c84a938af1e6.html

アルゼンチン

2019年8月30日

アルゼンチン経済相、一部債務の償還期限延長を発表(アルゼンチン)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/4eead88d61c7b63f.html

2019年8月29日

6月の産業活動指数がマイナス成長、回復はしばらく望めず(アルゼンチン)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/6c558bc6f22cbe99.html

2019年8月29日

中南米地域への外国直接投資受入額は前年比13.2%増(アルゼンチン、チリ、ブラジル、メキシコ)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/20441d8f62741b25.html

2019年8月21日

7月のインフレ率、前月比2.2%と逓減傾向(アルゼンチン)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/fa9c87a6c0db5465.html

2019年8月20日

経済相が辞任、大統領予備選後の政治変化を受け(アルゼンチン)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/3d8621ea4ab9f04d.html

2019年8月20日

ペロン党急進派幹部が予備選挙の大勝を受けて協議(アルゼンチン)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/db8f8942974399d4.html

2019年8月19日

牛乳、卵など基礎的商品の付加価値税(IVA)免除を発表(アルゼンチン)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/4d8146a2b7dc64f3.html

2019年8月14日

ホンダ、アルゼンチンでの四輪車生産を2020年中に終了と発表(アルゼンチン)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/14cbf835e2e5af36.html

2019年8月14日

7月の自動車販売、販売促進プログラムで一時的な回復みせる(アルゼンチン)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/368fd7f7d759b180.html

2019年8月13日

アルゼンチン通貨と株価指数が急落、予備選挙での現職大敗で(アルゼンチン)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/84c251ed3e3a14b5.html

2019年8月13日

アルゼンチン予備選挙、マクリ大統領が大差で敗れる(アルゼンチン)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/58b455fe3957d0ac.html

2019年8月9日

エコノミストの2019年末予想、インフレ率40%、対ドル50ペソ(アルゼンチン)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/f8bbf8e28d3bc4d6.html

2019年8月2日

自動車部品の優遇税率対象品目リストを更新(アルゼンチン)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/c9c105ac82e5e6bb.html

2019年8月1日

5月の産業活動指数、農業部門が牽引し12カ月ぶりのプラス成長(アルゼンチン)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/3b3afdfbe0268d91.html

2019年8月1日

上半期の貿易統計、輸入の大幅減により貿易黒字続く(アルゼンチン)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/8c273cff9721bd07.html

パラグアイ

 

 

 

ウルグアイ

2019年8月7日

フィンランド企業、ウルグアイで新規のパルプ工場建設を発表(フィンランド、ウルグアイ)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/f5b9cf2fa4320d9f.html

 

 

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2018年4月1日よりジェトロの「海外ビジネス情報」ページでは、これまでの「通商弘報」や「ジェトロ・センサー」を刷新し、新たに「ジェトロ・ビジネス短信」と「ジェトロ地域・分析レポート」の二つのコーナーを設け、日々刻々と変化する世界主要国・地域の動向を、網羅的に、分かりやすくスピーディに提供して参ります。

 

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https://www.jetro.go.jp/world/cs_america/ (中南米情報)

 

CAOAはフォード社SBC工場買収で中国Changan社の自動車生産

フォード社の販売代理店で、またゴイアス州で韓国資本の現代自動車の自動車を生産、サンパウロ州ジャカレイ市で乗用車を生産する奇瑞汽車(Chery)とパートナーを組むブラジル資本CAOAグループがフォード社SBC工場買収を発表した。

昨日のサンパウロ州政府のバンデイランテス宮での発表にはジョアン・ドリア州知事、フォードラテンアメリカのLyle Watters社長、Caoaグループのカルロス・アルベルト・デ・オリヴェイラ・アンドラーデ社長が出席した。

Caoaグループは買収したフォード社SBC工場で中国自動車メーカーの5指に入るChangan社の自動車生産を生産するが、買収合意には7カ月間を要しており、45日間のデューディリジェンス(Due diligence)終了後に正式に発表される。

韓国自動車メーカー現代自動車の国内販売車をゴイアス州アナポリス市で委託生産しているCaoaグループは、現代自動車のTucson車並びにix35車、Chery社の新型モデル車のTiggo5X車並びにTiggo7車を生産している。

Caoa社は6,000万ドルを投資して50%資本参加のCaos Chery社を設立、2017年のChery社のCaoa社の委託生産は3,734台であったが、2018年は前年比131%増加の8,640台を2倍以上の生産を記録している。またCaoa社は現代自動車並びにスバル社の輸入販売も行っていた。

2017年のChangan社は、280万台の自動車販売で中国資本として国内マーケットシェアは4位に上昇、Changan社はSBC工場で主にSUVs車を生産するが、価格はCaos Chery社のSUVs車よりも低価格が予想されている。

Changan社は2006年に輸入車販売でブラジルに進出して2016年までChana Motors傘下のディラーを通してHafeiブランドの自動車を販売していた経緯があった。

2011年にChangan社のブランド名でハッチ型コンパクトカーBen Ben車、クロスオーバー CX20車、セダンYuexing車の輸入販売を試みたが、漸く輸入販売を開始する。(2019年9月4日付けエスタード紙)

今年7月の鉱工業部門生産は前月比マイナス0.3%と予想を下回った

ブラジル地理統計院(IBGE)の発表では、2019年第2四半期のGDP伸び率は前四半期比0.4%増加を記録、Valor Data社の金融機関を対象とした調査結果であるGDP平均伸び率の0.2%増加を上回り、予想以上の伸び率を記録していた。

しかし今年7月の鉱工業部門生産は前月比マイナス0.3%を記録、Valor Data社の平均予想の0.6%増加を大幅に下回る結果となって、第3四半期の鉱工業部門の生産は下方修正される可能性が濃厚となっている。

今年初め7か月間の鉱工業部門生産は5カ月間でマイナスを記録、今年5月~7月は3か月間連続でマイナスを記録して累積生産はマイナス1.2%を記録、2008年9月のリーマンブラザーズ破綻に端を発した世界金融危機発生直後の2009年1月の水準まで低下している。

今年7月の過去12カ月間の鉱工業部門生産はマイナス1.3%を記録している一方で、2017年の鉱工業部門生産は2.5%、2018年は1.0%とそれぞれ増加、過去3年間の経済リセッションのマイナスから反転していた。

今年7月の鉱工業部門の平均生産は、経済リセッションに突入する前の2014年の水準よりもマイナス13.5%と二桁台減少の水準に留まっているとジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)では指摘している。

今年7月の自動車を除く輸送装置セクター生産は、2014年の平均水準のマイナス45.8%に留まっており、機械・抗地セクターはマイナス15.8%、電気材料セクターはマイナス22.4%、繊維製品セクターはマイナス19.9%、衣類セクターはマイナス15.0%を記録している。

イタウー銀行では、7月の鉱工業部門生産がマイナス0.3%を記録したために、第3四半期のGDP伸び率をマイナス0.2%に下方修正、今年第2四半期のGDP伸び率は前四半期比0.4%増加していた。

サフラ銀行では第3四半期の鉱工業部門生産をマイナス0.2%、第3四半期のGDP伸び率を0.2%増加、LCA Consultores社は引き続き0.5%増加を予想している。

アルゼンチンの為替危機でブラジルからの自動車輸出が壊滅的なダメージを受けているが、自動車以外にもタイヤやエンジン、自動車パーツなどの中間財輸出も影響を受けており、また国内市場では食品工業や繊維工業が国内経済停滞の影響を受けている。

また継続する米中貿易摩擦で世界経済の減速を招いており、ドル高の為替で輸入品価格高騰で、価格競争力のないブラジルの鉱工業部門生産は2020年も影響を受けると予想されている。

7月の鉱工業生産で唯一回復傾向を示しているのは、鉱工業部門生産で前月比6.0%増加、しかし前年同月比ではマイナス6.3%を記録している。イタウー銀行は8月の鉱工業生産は前月比マイナス0.4%、MCM Consultoresは0.1%増加、LCAは1.1%増加を予想している。(2019年9月4日付けヴァロール紙)

ブラックフライデー商戦は過去2番目の売上に留まるか

電気電子機器の小売販売が年間トップの今年の米国の習慣を採用した毎年11月第4木曜日に催される感謝祭(Thanksgiving Day)翌日のブラジルでのブラックフライデー商戦は2011年に開始されたが、今年の売上は2015年に次ぐ低調をコンサルタント会社GfK社では予想している。

今年のブラックフライデー商戦の売上は、前年比4.5%増加の135億レアルが見込まれているが、商品販売量は低下する一方で商品単価の高い商品販売が減少幅を補うと予想されている。

昨年のブラックフライデー商戦の売上は、10月の大統領選挙でボルソナロ新政権誕生、今後の堅調な経済成長の見通しが牽引して前年比8.5%増加の130億レアルを記録していた。

しかし、今年のブラックフライデー商戦の売上は、一般消費者の景況感は僅かに改善しているものの昨年の伸び率には届かないとGfK社のフェリッペ・メンデス取締役は指摘している。

中銀の発表によると今年11月までのインフレ指数は3.6%~3.7%を予想しており、今年のブラックフライデー商戦売上は、前年比4.5%増加予想にも拘らず、大半がインフラ分の売上増加に留まる。

昨年のブラックフライデー商戦のオンラインショッピング比率は僅か28%で大半の72%は小売店での販売であった。家電製品などのブラックフライデー商戦の価格はその後継続して減少する傾向となっている。(2019年9月4日付けヴァロール紙)

【「我々はボルソナロ候補をより厳しく批判すべきだった」とキム・カタギリ連邦下院議員】

 キム・カタギリ連邦下院議員は、「ボルソナロ政権の犯しているすべての過ち」に対して毅然と対決することで過去の行為の「埋め合わせをする」べきだという。

 保守系リベラル政策集団ブラジル自由運動(MBL)のリーダーの1人、キム・カタギリ連邦下院議員(DEM:民主党・サンパウロ州選出)が、過去の行為に関連してMBLが行った自己批判に賛同している。同下院議員によると「MBLの大きなミスは、過去に罪を犯していた左派と、単に左派に属して我々と意見を異にしていたというだけの人に敵意を抱く人物を抱きこんだことだ」という。ジャイール・ボルソナロ大統領に関して同下院議員は、同大統領が誤りを犯せばMBLは「黙認しない」が、適切であれば称賛するだろうと話す。以下は、エスタード紙によるカタギリ下院議員のインタビューの抜粋である。

 

 エスタード紙: MBLは最近になって自己批判を行い、これまでの活動にとジャイール・ボルソナロ大統領との関係について再評価を加えました。この問題についてあなたの立場は?

 カタギリ下院議員: 私にとって弾劾とその後のテーメル政権下でMBLが犯した大きなミスは、権力とのつながりがあって過去に罪を犯していた左派と、単に左派に属して我々と意見を異にしているというだけの人に敵意を抱く人物たちを抱きこんだことだ。これは公開討論を矮小化しただけでなく、目に見える、劇場型のロジックによってそれが強く促進された。今日でさえ、というよりむしろ弾劾当時以上に、激しい対立が建設的なことよりも注目を集めている。この意味で、国会内で共生を志向するのは私にとって非常に好ましいものだ。

エスタード紙: あなたは善良な左派が存在すると言いたいのでしょうか?

カタギリ下院議員: まさにそのとおり。私が考えることに対して完全なまでに反対意見を持つ左派の人がいて、むしろ善意から、心底それを信じている。横領もせず、汚職によって資金を調達しているのでもない。このことは、政治として建設的な作業を助ける。もしあなたが良い関係を保っていて多くの論争を発生させないことを指針とするならば、種々の法案を可決するのがより簡単な道だ。それは徳のある行為だが、国会議員にはそうふるまうためのインセンティブはない。なぜなら、バトルを選挙民が望んでいるからだ。

エスタード紙: その自己批判がMBLに対して、ボルソナロ政権に対する姿勢としてどのような影響を与えるでしょうか?

カタギリ下院議員: ボルソナロ大統領に対して我々は常に批判的な姿勢を取ってきた。選挙においても我々は「有用票」を説き聞かせた。これ以前に我々は、(実業家の)フラビオ・ロッシャ氏(PRB:ブラジル共和党が擁立予定だった候補)を支持していた。だがテーメル政権において、ボルソナロも右派であるということで彼を批判するのを人々が避け、かつ内輪もめを避けるために、結果として見逃すべきではなかったことを見逃してしまったと私は確信している。

エスタード紙: MBLはボルソナロのどのようなところを見逃したのでしょうか?

カタギリ下院議員: 弾劾の表決で、ボルソナロは第2方面軍情報捜査局公安公安活動センター(DOI-CODI)の元長官、カルロス・アルベルト・ブリリャンテ・ウストラ大佐を称賛した。こうした事情から、(フェルナンド)ホリデー(サンパウロ市議会議員で同じくMBL関係者)がボルソナロだけでなく(アソン・リベルタドーラ・ナシオナル:国家開放闘争所属のゲリラ活動家である)カルロス・マリゲーラに言及した下院議員をも批判する1本の動画を制作した。私たちの間でさえ、我々がしたのは正しかったのかという疑問がわいたのを覚えている。というのも、批判を超えた非常な攻撃のウェーブを生じさせたからだ。今日振り返ると、今なら、批判すべきであったしもっと多くを批判すべきだったというのがコンセンサスだろうと思う。今なら、明確な形で我々もそれを埋め合わせできる。あらゆる議題、ボルソナロ政権のあらゆる誤りに対して、正しいものには称賛を忘れず、明確な形で立場を定めることだ。

エスタード紙: あなたは先週、選挙において虚偽の告発を公表するのを犯罪とする法案が大統領の拒否権行使により法制化されなかったためにソーシャル・ネットワーク上で批判を受けました。この種の活動について、どのようにお考えでしょうか?

カタギリ下院議員: 発表されたものは虚偽であり、この噂を広めた人物の不逞さを示している。まず、言われているような、法案の起草者だというのは虚偽だ。この法案は2011年、フェリックス・メンドンサ・ジュニオル下院議員(PDT:民主労働者党・バイーア州選出)が提出したものだ。2014年の段階で既に下院を通過しており、4月に上院で可決された。私がしたのは、大統領の拒否権を個別にするひとつの修正項目を加えたことだ。個別の拒否権の行使により、虚偽の告発と知りながら選挙を目的としてそれを公表した場合を扱う条項が、削除された。第2に、今回の対応は彼らが描くような黙示録(完全な終焉)ではない。2014年に賛成票を2度投じた下院議員だった当時と同様に、現在もジャイール・ボルソナロ大統領自身、この法案の本案には100%同意している。(2019年9月4日付けエスタード紙)

「私が考えることに対して完全なまでに反対意見を持つ左派の人がいて、むしろ善意から、心底それを信じている。横領もせず、汚職によって資金を調達しているのでもない。このことは、政治として建設的な作業を助ける」