2018年の主要連邦公社の純益総額は、ポートフォーリオ関連事業の売却やコスト削減などの要因で前年比132%増加の743億レアルを記録、過去8年間では最高の純益を記録している。
パウロ・ゲーデス経済相率いる経済省では、多くの傘下公社を含むブラジル中央電力公社(Eletrobras)の民営化モデルや連邦公社の新規株式公開(IPO)を検討している。
現在の連邦政府は135公社を擁しており、そのうち117公社はペトロブラス石油公社やブラジル中央電力公社(Eletrobras)の生産部門、またブラジル銀行や連邦貯蓄金庫、社会経済開発銀行などの18金融公社を抱えている。
パウロ・ゲーデス経済相は、2019年の公社民営化やミッシェル・テーメル大統領が2016年9月にインフラ事業の更なる民営化を目的とした投資パートナーシッププログラム(PPI-Programa de Parcerias de Investimentos)によるコンセッション入札などで総額200億ドル(753億レアル相当)を見込んでいる。
また連邦政府はエスピリット・サント州ドック会社(Codesa)の民営化の検討、ボルソナロ大統領は、既に郵便公社(Correios)の民営化にゴーサインを出している。
ペトロブラスは、傘下のTransportadora Associada de Gas(TAG)の株式の90%をフランス資本Engie社並びにカナダの年金ファンドCaisse de Depot e Placement du Quebec(CDPQ)で構成されるコンソーシアムに400億レアルで売却した。
2016年の連邦公社の国庫庁向け配当金総額は前年比37%増加の28億4,700万レアル、2017年は37%増加の55億1,500万レアル、2018年は39%増加の76億7,600万レアル、今年は74億8,900万レアルが見込まれている。
また2015年の主要連邦公社の純益総額は前年比235億レアル減少したが、2016年は97億レアル、2017年は319億レアル、2018年は743億レアルと大幅に改善してきている。
昨年のペトロブラス石油公社の純益は266億9,800万レアル、ブラジル中央電力公社(Eletrobras)は133億4,800万レアル、郵便公社(Correios)は1,610万レアル、ブラジル銀行は150億8,600万レアル、社会経済開発銀行(BNDES)は67億1,100万レアル、連邦貯蓄金庫(Caixa)は103億5,500万レアルの黒字を計上している。(2019年4月29日付けヴァロール紙)