小売販売が経済リセッション前の水準に戻るには2020年か

ブラジル国内の小売販売が経済リセッション前のピーク時の2014年10月の水準に戻るのは、2020年2月にずれ込むと全国商業財・サービス・観光・商業連合(CNC)では予想している。

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2018年の自動車や建材を含まない一般小売販売は、前年比2.3%増加したが、過去15年の月間平均伸び率は0.36%増加に留まっているために、ピーク時の水準に戻るには約2年間を要すると見込んでいる。

また自動車や建材を含む広範囲小売販売が経済リセッション前のピーク時の2012年8月の水準に戻るには、過去15年の月間平均伸び率は0.37%増加に留まっているために、2021年5月までずれ込むと予想している。

ブラジルスーパーマーケット協会(Abras)では、昨年のスーパーの売上は2015年以降で最高であったにも拘らず、予想を大幅に下回った。また今年のスーパーの売上は前年比3.0%増加を予想、しかしピーク時の売上の回復は2020年になると予想している。

昨年の四輪・二輪・パーツ販売は前年比15.1%増加したにも関わらず、ピーク時の水準に戻るのは2025年10月が予想されている。また履物販売もピーク時に戻るのは2025年9月が予想されている。

高い正規雇用の失業率に反比例する非正規雇用の増加で、一般消費者の景況感改善が遅れていると繊維・衣類の大手小売りチェーンを代表するブラジル繊維製品小売業協会(Abvtex)のエジムンド・リマ理事は指摘している。

昨年の小売販売では、燃料・潤滑油セクター販売は前年比マイナス5.0%と大幅に減少、書籍類・印刷物・製本セクターはマイナス14.7%と二桁台の減少を記録しており、ピーク時の販売回復の目処が立っていない。(2019年2月19日付けエスタード紙)

スリーボンドブラジル有限会社一行が訪問

スリーボンドブラジル有限会社の小平信也取締役(製造部長 兼 技術部長)と島本徳敏 営業部セールスコディネーターが2019年2月18日に商工会議所を訪問、小平信也社長は応対した平田藤義事務局長に着任挨拶を行った。またジャイール・ボルソナロ新政権の経済政策や構造改革など多岐にわたって意見交換した。

左からスリーボンドブラジル有限会社の小平信也取締役/島本徳敏 営業担当コディネーター/平田藤義事務局長

Foto: Rubens Ito / CCIJB

事務局便り JD-015/19     アルゼンチン、ウルグアイ・ビジネスセミナー開催のご案内

                                          JD-015/19
                                          2019年2月18日
                                          在ウルグアイ日本国大使館
                                          ジェトロサンパウロ事務所
                                          ブラジル日本商工会議所

         アルゼンチン、ウルグアイ・ビジネスセミナー開催のご案内
       ~4月23日(火)~26日(金)実施予定のビジネスミッションご紹介も兼ねて~

この度、ジェトロ(日本貿易振興機構)およびブラジル日本商工会議所では、アルゼンチン、ウルグアイの2か国に企業ミッションの派遣を計画(時期は4月23日(火)~26日(金))しておりますが、両国のビジネス情勢およびミッションの計画をご紹介するセミナーを以下のとおり開催いたしたくご案内申し上げます。

2018年11月、12月のG20会合にあわせて、安倍首相がアルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイの3か国を訪問しました。いずれもブラジルを中心とする南米南部共同市場(メルコスール)の構成国で、ブラジルに拠点をお持ちの皆様が事業展開をご検討される上で、関係性が深い国です。

アルゼンチンは昨年以降、通貨の大幅下落により経済低迷、今年は10月に大統領選挙を控え流動的な時期にありますが、進出日系企業も約60社あり、資源や市場におけるポテンシャルは有望であることに変わりありません。またウルグアイは中南米で最も所得、透明性が高く、安定した市場で知られ、進出日系企業数は約20社、主に物流拠点としての活用が進んでいます。
両国のビジネス情報収集の絶好の機会と考えておりますので、皆様ふるってご参加頂ければと思います。

日時:2019年3月19日(火)14:00~15:45
会場:ブラジル日本商工会議所内 会議室
主催:在ウルグアイ日本国大使館、ジェトロサンパウロ事務所、ブラジル日本商工会議所
言語:日本語 (※日本語から伯語への逐次通訳あり)
定員:60人(定員に達し次第締め切ります。ご了承くださいますようお願い致します)
当日プログラム(予定):
14:00~14:03 主催者挨拶
14:03~14:45 「ウルグアイの魅力と投資環境 ~小さくてもキラリと光るウルグアイ~」(仮題)
在ウルグアイ日本国大使館 特命全権大使 眞銅竜日郎氏
14:45~15:25 「アルゼンチンの最新政治経済情勢 ~大統領選をどう見るか~」
ジェトロブエノスアイレス事務所 所長 紀井寿雄氏
15:25~15:35 質疑応答
15:35~15:45 ミッションの案内・説明(紀井所長)
閉会

~お申込み欄~
参加者名    ご所属    お役職    メールアドレス    ミッション参加希望(現時点で)
                                              有り OR 無し
                                              有り OR 無し
                                              有り OR 無し

お申し込み先: To: secretaria@camaradojapao.org.br ; C.c.: sao-seminar@jetro.go.jp

添付:ミッション日程案

SEMINÁRIO SOBRE NEGÓCIOS – ARGENTINA E URUGUAI
– Introdução à missão a ser realizado entre os dias 23 e 26 de abril –

A JETRO (Japan External Trade Organization) e a Câmara Japonesa planejam enviar missão corporativa para Argentina e Uruguai entre 23 (terça) e 26 de abril (sexta) e como um evento introdutório, será realizado um seminário sobre a atualidade do mundo dos negócios nos dois países e apresentar os detalhes da missão.   

A Argentina conta com 60 empresas japonesas instalada no país, mantendo seu potencial com seus recursos naturais e vasto mercado interno, apesar dos seus desafios recentes. O Uruguai, por sua vez, é considerado o país com maior transparência e renda mais alta das Américas Central e do Sul, possui atualmente 20 empresas japonesas instaladas, sobretudo no setor de logística.                

Data e hora: 19 de março de 2019 (terça-feira) das 14h00 às 15h45
Local: Câmara de Comércio e Indústria Japonesa do Brasil (Av. Paulista, 475 – 13º. Andar)
Organização: Embaixada do Japão no Uruguai, JETRO São Paulo, Câmara de Comércio e Indústria Japonesa do Brasil
Idioma: Japonês (tradução consecutiva para o português)
Capacidade: 60 pessoas (as inscrições serão encerradas assim que a capacidade for atingida.)

Programação (sujeita à alterações):
14: 00 – 14: 03 Saudação do organizador
14: 03 – 14: 45 "Atrativos e ambiente de negócios no Uruguai, o pequeno notável” (título provisório), Sr. Tatsuhiro Shindo, Embaixador do Japão no Uruguai
14: 45 – 15: 25 "Atual situação político-econômica da Argentina – sob ótica da eleição presidencial", Sr. Toshio Kii, Diretor-Geral, JETRO Buenos Aires
15: 25 – 15: 35 Sessão de perguntas e respostas
15: 35 – 15: 45 Informação e explicação da missão pelo Sr. Toshio Kii
Encerramento

Inscrições: To: secretaria@camaradojapao.org.br ; C.c.: sao-seminar@jetro.go.jp

Nome    Empresa    Cargo    E-mail    Deseja participar da missâo?
                                      SIM ou NÃO
                                      SIM ou NÃO
                                      SIM ou NÃO

 

 

今年2回目の運輸サービス部会開催

運輸サービス部会(吉田 信吾部会長)は、2019 年2月18日午前10時30分から正午過ぎまで16人が参加して開催、進行役は吉田部会長が担当、2019年上期の業種別部会長シンポジウムの発表資料作成のために、前回選出した物流業界並びに貨物業界、海運業界、旅行・ホテル業界、通信・IT業界、航空旅行業界の各リーダーが2018年の回顧並びに2019年の展望について、ドラフト資料を基に発表した。

2018年の回顧では、断続的発生の税関ストライキ、トラック運転手による国道封鎖ストライキ、Do-Imp制度導入延期、IoT契約数増加、4G契約数が全体の60%弱まで増加、中近東系航空会社による南米路線の拡大、AA航空のリオーニューヨーク路線運休、アビアンカ航空会社の会社更生法適用の申請などが挙げられた。

2019年の展望では、待遇改善要求のストライキの発生の懸念、Do-Imp制度の開始見通し、ANVISA やMAPAのプロセス改善、航空運賃の上昇、原油価格上昇による燃料費上昇懸念、航空会社のLCC化、座席指定有料化、ボルソナロ新政権の観光業促進政策、グアルーリョス空港の貨物搬入制限の可能性、ヴァーレ社傘下のダム決壊による鉄鉱石価格の上昇懸念、船舶のSOx(硫酸酸化物)規制対象によるコストアップ予想、5Gオークション準備開始などが挙げられた。最後に平田事務局長より部会再編の説明があり、運輸サービス部会のサービスのIT関連企業の電気電子部会への移動提案があり、参加者から異論はなく、今後常任理事会で審議される。

参加者は吉田部会長(日本郵船ブラジル)、水守副部会長(NTTブラジル)、今安副部会長(ブラジル日本航空)、内村氏(ブルーツリーホテル)、桟氏(BOXON)、藤代氏(日通)、宮川氏(ONE)、濱口氏(ONE)、金子氏(K-Line)、吉澤氏(NTTドコモ)、木村氏(NTTブラジル)、谷口氏(IDL)、江上氏(WEC)、渡邊副領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、大角編集担当

左から今安副部会長(ブラジル日本航空)/水守副部会長(NTTブラジル)/吉田部会長(日本郵船ブラジル)

事務局便り JD-014/19     「山田大使のロライマ州知事表敬訪問について」ご案内

                                         JD-014/19
                                         2019年2月15日

先般のアマゾナス州知事表敬訪問ご案内に続いて在ブラジル日本国大使館より「山田大使のロライマ州知事表敬訪問について」ご案内を頂きましたので以下ご連絡申し上げます。
慣例に従い、標記ご訪問にお申し込みの際、To: 大使館西川様yohsuke.nishikawa@mofa.go.jp 併せてC.c.: 商工会議所事務局 secretaria@camaradojapao.org.br までにご連絡いただければ幸いです。

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2019年2月15日
ブラジル日本商工会議所会員各位
在ブラジル日本国大使館

山田大使のロライマ州知事表敬訪問について

平素より日伯外交に対し、多大なる御支援、御尽力を賜り感謝申し上げます。
今般、当館山田大使が3月11~15日にアマゾナス州・ロライマ州出張を計画しており、その一環として、アントニオ・デナリウム ロライマ州知事表敬訪問予定です。
特に当地で事業を展開されている日本企業の方々が、同表敬訪問にご同席いただくことは、今後のビジネス展開において有益な点もあるかと考えるところ、ご同席につきご希望がございます場合には、別添ご参照の上、下記連絡先までご連絡下さいますようお願い致します。

 

 

(別添)

 

1.日時
2019年3月13日(水)15時~(1時間程度)
(州政府庁舎正面玄関(仮)に14時45分に集合願います)

2.場所
ロライマ州政府庁舎内

3.参加者
山田大使、関口総領事他

4.お申込み内容
(1)ご参加される方の①企業名、②役職名、③氏名(各社1名)
(ポルトガル語標記(英語標記のみの場合は英語)にてお願い致します)
(2)(ご希望の方のみ)ご発言予定の内容(概要)
(大使及び州知事によるやりとり後、希望される方にご発言いただく予定です)
(注)様式自由。

5.お申込み期限
2019年2月28日(木)

6.お問合せ先
お問合せ、ご質問等については、前述の連絡先までご連絡願います。

 

 

自動車部会は部会長シンポジウム発表資料作成で開催

自動車部会(下村セルソ部会長)は、2019年2 月15日午後3時30分から5時まで20人が参加して開催、2月28日に開催される2019年上期の業種別部会長シンポジウム発表資料作成で意見交換を行った。

2018年の振り返りとしてドラフト資料を基に、四輪(中古車・新車)・二輪の販売台数推移、月間販売推移、生産台数や輸出台数の推移、ブランド別シェアの推移、5月下旬から継続したトラック運転手による燃料価格に対する抗議デモの影響、為替危機のアルゼンチン向け輸出減少などが挙げられた。

2019年の展望として、今年のブラジル国内市場、全国自動車工業会(Anfavea)並びに自動車部会の輸出並びに生産台数予測、長期展望では、2017年末で終了した自動車技術革新政策(Inovar Auto)に替わる政策としてROTA2030との政策変更点や条件、排ガス規制Proconve、モビリティサービス、欧米メーカーや日系メーカーの新規制に対する対応、EUメルコスールEPAや韓国とのEPA締結などについて意見交換された。

参加者は溝口副部会長(ホンダサウスアメリカ)、金子氏(デンソーブラジル)、小西氏(AISIN AUTOMOTIVE)、加治氏(出光)、岡田氏(ホンダサウスアメリカ)、安武氏(川崎モーターズ)、鈴木氏(Midori Auto Leather)、下前原氏(三菱コーポレーション)、布施氏(三菱コーポレーション)、塚原氏(NGK)、奥田氏(Nitto Denko)、谷口氏(Nitto Denko)、ウハタ氏(MUFG)、土門氏(ブラジルトヨタ)、渕上氏(ブラジルトヨタ)、山本氏(ジェトロ)、池田参事官(在ブラジル日本大使館)、上田領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、大角編集担当

左から溝口副部会長(ホンダサウスアメリカ)/渕上氏(ブラジルトヨタ)

事務局便り JD-013/19    ブラジリアンマインドプロジェクト第3弾

                                     JD-013/19
                                     2019年2月15日
会員各位
                                     ブラジル日本商工会議所 事務局

ブラジル日本青年会議(JCI Brasil-Japão)より「Brazilian Experience – ブラジリアンマインドプロジェクト第3弾」として2月24日(日曜日)、Águia De Ouroサンバスクール練習の見学が行われるとのご案内を頂きましたのでお知らせ申し上げます。

小人数に限定されておりますが、ご関心の向きは下記の連絡先に直接お問い合わせください。
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Brazilian Experience
ブラジリアンマインド プロジェクト第3弾のご案内

イベント:         Brazilian Experience – ブラジリアンマインドプロジェクト第3弾

主催:              ブラジル日本青年会議所(JCI Brasil-Japão)
協力:              国際協力機構研修員OB会(Abjica)、IPK (Instituto Paulo Kobayashi), Hase Service
スポンサー:   Souvenirs São Paulo

概要:              2019年度のBrazilian Mindプロジェクトを基に、Águia De Ouroサンバスクール練習の見学・体験をご提供致します。
日本人駐在員を中心に、日伯文化交流推進及びブラジル日系人との交流を深化させるために、カーニバルに向けたサンバスクールの熱き猛練習のご紹介をさせて頂きます。

対象者:          主に日本人駐在員、10人に限定。

日時:              2019年2月24日(日) 18時~23時

集合場所:      Hotel Blue Tree Premium Paulista ー Rua Peixoto Gomide, 707, Cerqueira César, São Paulo – SP (Hase Serviceバス輸送サービスをご利用予定) 18時に集合

帰り予定時間:22時Águia De Ouroサンバスクール(Av. Pres. Castelo Branco, 7683 – Várzea da Barra Funda, São Paulo – SP, 01142-300)出発、23時にHotel Blue Tree Premium Paulista到着予定。

参加費:          お一人R$ 80 (往復トランスファー + 入場料込み)

可能な限り2019年2月20日(水)までお申し込み願います(下記のデータを参照)。

口座番号:
Banco Santander
Agência: 4550
Conta Corrente: 13-000084-6
CNPJ: 53.832.093/0001-87
Câmara Júnior Brasil Japão

お申し込み:  企業名及びお名前をご記載の上、メールにて振込証明書をお送り願います。メール: brazilianmind@jcibrasiljapao.org.br ー 猪股レオナルド (Leonardo Inomata)
詳細・お問い合わせ: 内村明美(Sra. Akemi Uchimura 日本語対応可)、携帯電話:(11)9-9831-1328

Evento: Brazilian Experience Night, 3o Edição do Brazilian Mind

Organização: JCI Brasil-Japão
Apoio:  Abjica (Associação dos Bolsistas JICA – Japan International Cooperation Agency),  IPK (Instituto Paulo Kobayashi) e Hase Service
Patrocínio:  Souvernirs São Paulo

Descrição do Evento:  Apresentar aos expatriados japoneses como funciona um ensaio de uma Escola de Samba para um intercâmbio cultural e integração com os jovens nikkeis.
Os expatriados poderão sentir a vibração da bateria e ver ao vivo e a cores a organização da Escola de Samba Águia de Ouro: o planejamento, a organização, comprometimento e a gestão de pessoas.

Público alvo: Expatriados japoneses, limitado ao público de 10 pessoas.

Data: 24.12.2019  (Domingo)

Ponto de encontro: 18:00 no Blue Tree Premium Paulista.
Endereço: Rua Peixoto Gomide, 707, Cerqueira César
Meio de transporte: Van
Horário de retorno:
22h00 saída da  Escola de Samba (Av. Pres. Castelo Branco, 7683 – Várzea da Barra Funda, São Paulo – SP, 01142-300)
Previsão de Chegada: 23:00 no Blue Tree Premium Paulista

Taxa de Adesão: R$80,00 (valor individual) inclui transporte ida e volta + entrada no ensaio
Inscrições: preferivelmente até 20.02.2018 (quarta-feira) através de depósito bancário (vide dados abaixo).

Dados bancários:
Banco Santander
Agência: 4550
Conta Corrente: 13-000084-6
CNPJ: 53.832.093/0001-87
Câmara Júnior Brasil Japão

*Pedimos a gentileza de informar o nome da empresa e o nome do participante e enviar o comprovante de depósito para o e-mail para confirmar sua inscrição para Leonardo Inomata: brazilianmind@jcibrasiljapao.org.br
Informações (em japonês): Akemi Uchimura, e-mail: akemi.uchimura@jcibrasiljapao.org.br, celular: (11) 9-9831-1328

 

ボルソナロ大統領は男女別年金受給最低年齢を承認

1カ月半に亘ってジャイール・ボルソナロ大統領並びにパウロ・ゲーデス財務相は、年金受給最低年齢調整で話し合いを続けていたが、昨日漸く男性の年金受給最低年齢は65歳、女性は62歳で合意した。

ジャイール・ボルソナロ大統領は、年金改革の受給最低年齢を女性は57歳、男性は62歳を主張していた一方で、パウロ・ゲーデス財務相は、財政再建を最優先に受給最低年齢は男女とも65歳と国会通過が非常に厳しい提案を主張して平行線を辿っていた。

ジャイール・ボルソナロ政権の最終年となる2022年の男性の年金受給最低年齢は61.5歳、女性は57.5歳とボルソナロ大統領が主張していた理想的な年金改革案となるが、パウロ・ゲーデス財務相が主張していた男女統一の受給最低年齢65歳から大幅に譲渡している。

しかしパウロ・ゲーデス財務相が主張していた年金改革法案通過後の10年間での1兆レアルを歳出削減には20年間の過渡期を擁するが、今回の年金改革案では12年間の過渡期間で1兆1,000億レアルの歳出削減となり、ゲーデス財務相にとっても満足できる改革案で合意している。

国会へ提出される最終年金改革案の詳細は、ボルソナロ大統領が来週水曜日20日に発表、しかし20日までに年金改革法案が憲法や法律的に問題ないか吟味される。

年金受給年齢が近い人には3種類の年金受給資格を得る方法が予定されているが、年金積立期間を満たしていない今年56歳の女性は、2031年には最低年金受給資格の62歳、今年60歳の男性は、2029年に最低年金受給資格の65歳に達する選択がある。

また男性の社会保障院(INSS)の積立期間35年、女性の積立期間30年を満たすために過渡期間は50%の通行料支払いとなる。例えば1年間の積立期間不足では6カ月間継続して勤務しなければならない。

2016年に社会保障院(INSS)では、85/95法と呼ばれ女性は年金入りの最低年齢が55歳でINSS積立期間が30年間、男性は年金入りの最低年齢が60歳 でINSS積立期間が35年間で満額の年金支給制度を導入、今年は86/96で満額の年金支給の権利が得られるが、男性は20208年、女性は2033年まで適用される。(2019年2月15日付けエスタード紙)

今年のクレジット部門は民間銀行が牽引か

2018年の民間銀行のイタウー銀行並びにブラデスコ銀行、サンタンデール銀行、公立銀行のブラジル銀行のクレジット残高は前年比5.97%増加の2兆2,530億レアル、ブラジル銀行を除いた3民間銀行のクレジット残高は前年比7.94%増加を記録して、昨年のクレジット部門伸び率を牽引していた。

ブラジル銀行並びに連邦貯蓄金庫などの公立銀行は、ジウマ政権時代に国内経済活性化のために一般消費者向けに低金利のクレジット部門の拡大を要請されていた経緯があった。

また労働党政権時代に社会経済開発銀行(BNDES)は、食品業界などの有望企業に積極的に資本参加、企業の体質改善や海外進出を後押しして、ブラジル企業の世界的企業育成のためにクレジットを拡大していた経緯があった。

しかしミッシェル・テーメル政権誕生時から一転して公立銀行のクレジット部門は縮小を余儀なくされ、2015年の公立銀行のクレジット部門のマーケットシェアは55.8%であったが、昨年12月には51.0%まで縮小している。

2018年の4大銀行の純益は前年比12.77%増加の732億レアルを記録、イタウー銀行の純益は24.88%増加の257億3,000万レアル、ブラデスコ銀行は19.02%増加の215億6,000万レアル、サンタンデール銀行は、前年の99億5,000万レアルから124億レアルと二桁増加を記録している。

昨年のブラジル銀行の純益は積極的なコストカットが功を奏して、前年比22.2%増加の135億1,300万レアル、今年のブラジル銀行の純益は145億レアル~175億レアルを見込んでいる。

また2018年の4大銀行のクレジット総額は、前年の2兆1,256億8,000万レアルから2兆2,526億1,000万レアルと約1,300億レアル増加、今年のクレジット部門は民間銀行が牽引して二桁台の増加が予想されている。

2018年のブラジル銀行のクレジット残高は、前年比僅か1.8%増加の6,973億レアルに留まったもののトップシェアを確保、今年のクレジットは前年比3.0%~6.0%増加を予想している。

前記同様にイタウー銀行の昨年のクレジット残高は、前年の6,000億レアルから6,369億3,000万レアルに増加、今年は8.0%~11.0%増加を予想、ブラデスコ銀行は、4,929億3,000万レアルから5,316億2,000万レアルと400億レアル増加、今年は9.0%~13.0%増加を予想、サンタンデール銀行は、3,479億1,000万レアルから3,867億4,000万レアルに増加している。

昨年の民間銀行のクレジット部門は個人向けクレジット並びに中小企業向けクレジット部門が牽引したが、今年は年金改革が国会で承認されれば外資系企業のインフラ部門向け投資拡大に伴って、大企業向けクレジット拡大が予想されている。(2019年2月15日付けヴァロール紙)

今年初めのマクロ経済指数は弱含み

コンサルタント会社テンデンシアス社の調査によると、2019年1月の経済活動指標は、低調であった昨年第4四半期よりも改善しているものの予想を下回る景気回復傾向を示している。

今年の国内総生産(GDP)伸び率を2.5%以上と予想しているエコノミスト、またジャイール・ボルソナロ新大統領の政権運営に疑問を抱いてGDP伸び率を2.0%前後に下方修正したエコノミストに分かれてきている。

テンデンシアス社がまとめた調査によると、ゼツリオ・ヴァルガス財団(FGV)マクロ経済レポートによると、今年1月の製造業部門の企業経営者の景況感指数は前月比2.7ポイント増加している。

今年1月の自動車生産指数は前月比1.7ポイント増加、トッラクの高速道路交通量指数は1.8ポイント増加、段ボール箱生産指数は1.1ポイント増加、製造業部門の購買担当者指数は0.2ポイント増加している。

また今年1月の一般小売販売の一般消費者の景況感指数は前月比3.0ポイント増加、自動車販売指数は2.9ポイント増加、乗用車高速道路交通量指数は1.2ポイント増加とテンデンシアス社の調査結果で判明している。

テンデンシアス社は、今年1月の製造業部門生産は前月比0.9%増加を予想、前年同月比では0.5%~0.8%増加を予想、前記同様にイタウー銀行では0.3%増加、一般小売販売は0.7%増加、自動車並びに建材を含めた広範囲小売販売は0.5%増加している。

昨年第4四半期の製造業部門の生産伸び率は前四半期比マイナス1.3%、一般小売販売は0.3%増加、広範囲小売販売は0.5%増加、失業率は11.6%と予想を上回っていた。

イタウー銀行では昨年第4四半期のGDP伸び率は前四半期比0.1%増加を予想していたが、昨年12月の小売販売が大幅に落ち込んだため下方修正を余儀なくされている。ブラデスコ銀行では、昨年最終四半期のGDP伸び率を0.3%から0.1%に下方修正している。(2019年2月15日付けヴァロール紙)