BNDES銀行によるトップ20プロジェクトの10プロジェクトで汚職疑惑

社会経済開発銀行(BNDES)は、ルーラ政権並びにジウマ政権時にペトロブラス石油公社や食品加工大手JBS社を世界的なメジャー企業への育成、公共事業などの大型プロジェクト向けクレジットを積極的に牽引してきた。

しかし2014年3月にペトロブラス石油公社関連のラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題発覚した影響で、社会経済開発銀行(BNDES)による大型プロジェクト20件のうち10件で、不正入札やカルテル形成、過剰な見積、キックバックなどの汚職問題が発覚している。

社会経済開発銀行(BNDES)は民間企業や州政府向けの1万1,670件のプロジェクトにクレジットを供与、契約総額は5,736億7,000万レアル、そのうちトップ20プロジェクト向けのクレジット総額は、約10%に相当する601億5,000万レアルに達している。

連邦検察庁(MPF)及び連邦警察では、2012年に社会経済開発銀行(BNDES)から総額66億9,000万レアルのクレジット提供のペトロブラス石油公社傘下のジェツリオ・ヴァルガス製油所(Repar)並びにプラナルト製油所(Replan)、ヅッケ・デ・カシアス製油所(Reduc)に対して、2014年にラヴァ・ジャット作戦関連で捜査介入している。

また2011年に社会経済開発銀行(BNDES)から総額52億レアルのクレジット供与された原子力発電所アングラ3号のプロジェクトでは、Othon Luiz Pinheiro元総裁が汚職で逮捕されていた。(2019年1月8日付けエスタード紙)

最終フォーカスレポートでは今年末のSelic金利を7.0%予想

昨日発表の中銀の最終フォーカスレポートによると、今年末の政策誘導金利(Selic)は、前回予想の7.13%から7.00%と3回連続で下方修正している。

フォーカスレポート作成の協力金融機関の中でも的中率が最も高いトップ5銀行では、今年末のSelic金利を6.50%と予想、2020年末のSelic金利は前回同様に8.00%を予想している。

また今年のGDP伸び率は前回予想の2.55%から2.53%に下方修正、昨年2月から6月の予想では3.00%増加であったが、昨年下半期の今年のGDP伸び率予想は2.50%前後まで下がっていた。

昨年第3四半期のGDP伸び率は前四半期比0.8%増加、昨年のGDP伸び率は1.3%予想、昨年のインフレ指数である広範囲消費者物価指数(IPCA)は3.69%、今年のIPCAは4.01%を予想、ブラジル地理統計院(IBGE)が発表した昨年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA-15)は3.86%であった。

トップ5銀行の昨年の広範囲消費者物価指数(IPCA)は3.66%、今年のIPCA指数は3.96%を予想、今年末並びに2020年末のドルの為替はR$3.80を予想している。(2019年1月8日付けヴァロール紙)

2018年の牛肉輸出は163万9,000トンで記録更新

通産開発省通商局(Secex)並びにブラジル冷凍業者協会(Abrafrigo)の調査によると、2018年のブラジルの牛肉輸出は、世界全体の20%に相当する163万9,000トンを記録して、世界最大の牛肉輸出国となっている。

昨年のブラジルの牛肉輸出は前年比10.3%と二桁台の伸び率を記録した一方で、牛肉の輸出金額は、2014年の72億ドルを下回る65億ドルに留まったものの前年比では8.0%増加している。

昨年のブラジルからの牛肉輸出では、中国並びに香港向けが全体の43.8%を占めて前年の38.2%から5.5%増加、中国本土への牛肉輸出は、前年比26.4%増加の71万7500トンを記録している。

しかしロシアは2017年11月からブラジルの牛肉輸出を禁止、2018年末に漸く解禁したために、昨年のロシア向け牛肉輸出は大幅に落ち込んでいたにも関わらず、中国向け輸出増加がカバーしている。

ブラジル冷凍業者協会(Abrafrigo)では、2019年のブラジルの牛肉輸出は、前年比5.0%増加を予想している一方で、ブラジル肉類輸出業者協会(Abiec)では前年比31.4%増加と楽観的な見方をしている。(2019年1月8日付けヴァロール紙)

事務局便り JD-001/19     中南米知財セミナー(第7回)開催のお知らせ

                                            JD-001/19
                                            2019年1月8日
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2019年1月8日
日本貿易振興機構(JETRO)
サンパウロ事務所

                 中南米知財セミナー(第7回)開催のお知らせ

                   ~ブラジル知的財産制度の最新動向~
       
                   (主催:日本貿易振興機構(JETRO)サンパウロ事務所)

ブラジル日本商工会議所 会員各位

この度、ブラジル日本商工会議所事務局のご協力を得て、中南米知財セミナー(第7回)を開催する運びとなりましたので、ご案内申し上げます。今回のセミナーでは、昨年10月に正式に導入された審査前見解書スキーム、昨年12月に公表されたブラジル産業財産庁戦略計画2018‐2021や、今年4月から実施予定の日ブラジル特許審査ハイウェイ(PPH)第2フェーズなど、ブラジル知的財産制度の最新動向について紹介いたします。

日時:2019年1月22日(火) 15:00~16:00
場所:ブラジル日本商工会議所会議室 (Av. Paulista, 475 – 13º andar)
言語:日本語
参加費:無料
定員:30名

<プログラム(予定)>
15:00 「ブラジル知的財産制度の最新動向」
説明者:JETROサンパウロ事務所 知的財産権部長 岡本正紀

15:50 質疑応答
16:00 終了   

<お申込み方法>
「中南米知財セミナー(第7回)参加希望」の旨とともに、①お名前、②ご所属を以下のメールアドレスまでお送り下さい。

E-Mail: SAO_ipr@jetro.go.jp  (担当:岡本・牧野・広瀬)

申込締切日:2019年1月18日(金)(先着順)

 

昨年のBNDES銀行のクレジット総額は1996年以降では最低

2018年の社会経済開発銀行(BNDES)のインフレ指数を差引かない名目クレジット総額は前年比2.2%減少の691億6,000万レアル、GDP比1.0%相当が予想されているが、正式なクレジット総額発表は今月29日が予定されている。

昨年のBNDES銀行のクレジット総額691億6,000万レアルはGDP比1.0%に相当で2017年のGDP比1.2%を下回り、1996年以降では最低のクレジット総額を記録、ピーク時の2010年は2,783億レアルのクレジット総額を記録している。

2018年のBNDES銀行のクレジット総額のGDP比1.0%は過去20年間の平均クレジット総額のGDP比2.3%の半分以下であり、公共事業などの大型プロジェクト向けクレジットを牽引してきた社会経済開発銀行では、2014年に突入した経済リセッションの影響、クレジット戦略の方向転換並びに昨年初めに社会経済開発銀行が長年に亘って利用していた長期貸出金利(TJLP)から金利計算が異なる新たな長期金利(TLP)採用が大きく影響している。

世界金融危機後の2009年から社会経済開発銀行(BNDES)は、国内経済活性化のために低金利の大企業向けの運転資金クレジットを大幅に拡大、ペトロブラス石油公社や食品加工大手JBS社を世界的なメジャー企業への育成、また国内インフラ整備のための大型プロジェクト向けクレジットが拡大していた2010年のBNDES銀行のクレジット総額は2,783億レアルに達していた。

ミッシェル・テーメル政権ですでに合意に達している2019年度の社会経済開発銀行(BNDES)から国庫庁への貸付供与金の返済は260億レアルとなっているが、ジャイール・ボウソナロ新大統領から絶対的な信用を得ているパウロ・ゲーデス財務相は、連邦政府の対内債務残高の早急な軽減のために、来年の国庫庁への貸付供与金の返済金額を266億レアルから1,000億レアルの引上げを要求する可能性がある。

社会経済開発銀行のカルロス・タデウ・デ・フレイタス ファイナンシャルディレクターは、昨年11月に2019年の国庫庁への貸付供与金の返済金額266億レアルプラス400億レアル~500億レアル返済の可能性を示唆していた。

ジャイール・ボウソナロ政権での社会経済開発銀行(BNDES)の総裁には、2015年から国庫庁への返済開始を決定したジョアキン・レヴィ元財務相が就任、今週から返済計画の見直しが予定されている。

社会経済開発銀行(BNDES)は2015年~2018年にかけて国庫庁に3,090億レアルの供与金を返済、2017年だけで1300億レアル返済、しかし未だに2,700億レアルの供与金返済を行わなければならない。(2019年1月5日付けエスタード紙)

ボルソナロ新政権はインフラ投資プロジェクト促進で規則や条例改正加速

ジャイール・ボウソナロ新政権は、長らく停滞しているインフラ整備部門の活性化のために、インフラプロジェクト承認を速やかにするために、規則や条例改正を加速するための政治工作を行っている。

インフラ部門担当のゴメス・デ・フレイタス大臣は、インフラ投資促進するために国会内に担当委員会を設置するが、党や派閥によるインフラ部門の利権分配は行わないと強調している。

しかしボウソナロ新政権での下院議長再選を狙って、ボウソナロ次期大統領に接近を図っている下院議会のロドリゴ・マイア議長(民主党 DEM)は、ボウソナロ政権にとって下院議会調整で非常に重要となっている。

ボウソナロ新政権では、環境ライセンスに関する法案168号/2018、空港建設に伴う土地接収に関する法案468号/2018、コンセッション契約更新に関する法案6814号/2017、破産法に関する法令10200号/2018などの改正を優先する。(2019年1月7日付けエスタード紙)

2018年のブラジル国内の原油生産の55%はプレソルト油田

リオ市バーラ・ダ・チジューカ海岸から直線距離で280キロメートルに位置する岩塩層下(プレソルト)のルーラ油田を筆頭に2018年のブラジル国内の原油生産の55%はプレソルト油田が占めている。

ペトロブラス石油公社のプレソルト油田1日当たりの原油生産は150万バレル、天然ガスは5,800万立方メートル、水深2,000メートルから1,000メートルの岩盤層、更に2,000メートルの岩塩層を突破後に最大2,000メートルのプレソルト層から原油を汲み上げている。

ペトロブラスの2018年初め9カ月間の石油・天然ガス生産による純益は357億レアルを記録、原油の国際コモディティ価格が現在の2倍相当であった2008年は317億レアルであった。

ペトロブラスはプレソルト油田開発向けの原油・天然ガス採掘技術向上に反比例して生産コストが減少、プレソルト油田の1バレル当たりの生産コストは7ドルとプレソルト以外の平均生産コストの11ドルを大幅に下回っている。

2010年のプレソルト油田による1日当たりの平均原油生産は4万1,000バレル、2014年は50万バレル、2016年は100バレルを突破、2018年は52カ所のプレソルト油田で150万バレルを生産している。(2019年1月6日付けエスタード紙)

日系主要5団体が総領事館と共催で新年祝賀会を開催

1月4日(金)午後7時、ブラジル日本文化福祉協会で日伯両国歌斉唱/呉屋新城春美文協会長の祝辞/野口泰総領事の祝辞/万歳三唱/「年の初め」合唱の後に乾杯を挙げ盛大な祝賀パーティーを開いた。
主要5団体の代表者や日系社会の有志および会員企業など約130名が参加、会議所から日系社会との交流をより一層深めるため土屋信司会頭と平田藤義事務局長が出席した。

Fotos: Jiro Mochizuki

事務局便り JD-086/18     日本へのビジネス展開(対日投資)に関するジェトロの支援スキームを紹介する講演会 

                                           事務局便りJD-086/18
                                           2018年12月21日
会員各位

ジェトロサンパウロ事務所より以下講演会のご案内を頂きましたのでご連絡申し上げます。
ご関心の向きは下記の要領に沿ってお申し込みください。
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この度ジェトロサンパウロ事務所では、日本企業とのビジネスに関心を有するブラジル企業およびブラジルスタートアップ企業向けに、日本のスタートアップ市場動向やエコシステム動向、加えて、日本へのビジネス展開(対日投資)に関するジェトロの支援スキームを紹介する講演会を開催致します。講演会の後はこれら企業とのネットワーキングも開催致します。日本へのビジネス拡大に関心のあるブラジル企業およびブラジルスタートアップ企業と出会う事のできる貴重な機会です。
是非、多くの皆様のお越しをお待ちしております。
(講演はポルトガル語のみ)

日時 2019年1月21日(月) 19時~
場所 Inovabra Habitat
        Av. Angélica, 2529 – Bela Vista, São Paulo – SP, 01227-200
        https://inovabra.com.br/subhomes/habitat/

講演
19:00~19:30
タイトル「Como a JETRO pode apoiar a conexão de startups estrangeiras com as corporações Japonesas」
講演者 タチアナ・ナガミネ (ジェトロサンパウロ事務所 調査部)

19:30~19:45
タイトル「Experiência de Startup Brasileiro entrando mercado japones」
講演者 ジルベルト・タカタ氏 (プレディクト・ビジョン社 CEO)
同社は2017年設立。人工知能を活用した癌の早期発見を行う画像診断装置用ソフトウェアの開発および販売を行っており、ブラジル国内医療関連大企業向けビジネスに加えて、カナダでも製品の販売を開始している。

19:45~20:00
意見交換およびネットワーキング

費用 無料
申込み 直接以下のリンクよりお申し込みください
https://www.eventbrite.com.br/e/como-a-jetro-pode-apoiar-a-conexao-de-startups-estrangeiras-com-as-corporacoes-japonesas-tickets-53964071992?err=29

本講演会に関し、ご質問がございましたら、担当の辻本までご連絡ください。
連絡先 sao-fair@jetro.go.jp
担当 辻本
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A JETRO São Paulo realizará um evento voltado a startups e corporações brasileiras, para apresentar o ambiente de inovação no Japão, assim como tendências do ecossistema de startups japonês. Vamos apresentar também como a JETRO pode, através do o programa Invest Japan, auxiliar startups brasileiras a entrar no mercado japonês.
O público-alvo do evento são startups e empresas interessadas no mercado japonês, mas teremos espaço para networking após as apresentações,  uma grande oportunidade para encontrar e conversar com startups brasileiras.
Gostaríamos de contar com sua presença!
(As apresentações serão em português apenas)

Data: 21/01/2019 (segunda-feira), início às 19:00
Local: Inovabra Habitat
      Av. Angélica, 2529 – Bela Vista, São Paulo – SP, 01227-200
      https://inovabra.com.br/subhomes/habitat/

Programação
19:00~19:30
Tema: Como a JETRO pode apoiar a conexão de startups estrangeiras com as corporações Japonesas
Palestrante: Tatiana Nagamine (JETRO São Paulo, Departamento de Pesquisa)

19:30~19:45
Tema: Experiência de CEO de Startup brasileira entrando mercado japonês

19:45~20:00
Troca de opiniões e networking

Evento gratuito
Inscrições pelo link abaixo
https://www.eventbrite.com.br/e/como-a-jetro-pode-apoiar-a-conexao-de-startups-estrangeiras-com-as-corporacoes-japonesas-tickets-53964071992?err=29

Caso haja dúvidas, por favor, entre em contato:
Kiyo Tsujimoto
e-mail: sao-fair@jetro.go.jp
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回章 CIR-145/18     臨時理事会開催のお知らせ

                                             CIR-145/18
                                             2018年12月21日
2019/2020年度理事会社各位
                                             ブラジル日本商工会議所
                                             2019/2020年度 会頭  土屋信司

                      臨時理事会開催のお知らせ

拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申上げます。

さて、当所では定款第36条に基づき、下記の通り臨時理事会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上ご参加下さいますようお願い申上げます。

なお、本会議所に登録された対会議所代表者が出席出来ない場合は、定款第38条に準じ、対会議所代表者により指名された同企業の代理者が決議に参加可能です。
 
その場合は、「代理者指名届け」(下記モデルをご参考下さい)を託送、郵送、ファックス或いはPDFファイルで1月16日(水)迄に事務局宛て
(Av. Paulista, 475 – 13º. andar, São Paulo-SP, Cep  01311-908, Fax: 3284-0932, e-mail: secretaria@camaradojapao.org.br) へお送り頂きます様お願いします。
 
臨時理事会後は、同ホテルで続いて2019年度新年会に移ります。
                                                            敬具
                             ‐記‐

日 時: 2019年 1月18日(金) 11時30分~45分

会場: ホテル ブルーツリー ファリア・リマ
(BLUE TREE PREMIUM FARIA LIMA – Avenida Brigadeiro Faria Lima, 3989 Tel.: (11) 3896-7544)

議 題:①部会統廃合の件
   ②その他
 
出欠確認:ご出席の確認を1月16日(水)までに事務局カリーナ宛(Tel.: 3178‐6233或いはメール secretaria@camaradojapao.org.br)ご連絡下さい。

また必要に応じ「代理者指名届け」の手配もよろしくお願い申上げます。
 
                                                      以上
 代理者指名届けモデル
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( PAPEL TIMBRADO DA EMPRESA /レターヘッド用紙)

NOMEAÇÃO DE SUBSTITUTO(代理人指名届け)

Pelo presente instrumento particular de nomeação, ………………….(  NOME DO REPRESENTANTE PERANTE A CÂMARA  /  対会議所代表名  )…………………, representante perante a Câmara da empresa ………. (  NOME DA EMPRESA  /  企業名  )………….., associada a esta Entidade, nomeia como substituto ……….(   NOME DO SUBSTITUTO DA MESMA EMPRESA   /   代理人氏 名)…….., da mesma empresa, a fim de representar na Reunião Extraordinária do Conselho Diretor da Câmara de Comércio e Indústria Japonesa do Brasil, a realizar-se no dia 18 de janeiro de 2019, sexta-feira, das 11h30 às 11h45, no BLUE TREE PREMIUM FARIA LIMA – Avenida Brigadeiro Faria Lima, 3989 Tel.: (11) 3896-7544, em São Paulo-SP, podendo, para tanto, praticar todos os atos quanto necessários ao cabal desempenho deste instrumento.

São Paulo, ……de janeiro de 2019.

Empresa(企業名)

Nome por Extenso(対会議所代表者氏名)________

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Assinatura (サイン)