ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM-PF)によると、20201年1月の鉱工業部門生産は、前月比0.4%増加を記録したにも関わらず、2011年5月のピーク時よりも依然としてマイナス12.9%のレベルに留まっている。
またCOVID-19パンデミックの影響で昨年3月~4月の僅か2か月間でマイナス27.1%の大打撃を受けていた経緯があった。今年1月の鉱工業部門生産は前年同月比2.0%増加、今年初め2か月間の累計では2.0%増加、今年1月の過去12か月間の累計ではマイナス4.3%に留まっている。
COVID-19パンデミックの影響で、昨年3月~4月の僅か2か月間でマイナス27.1%を記録した後の、昨年5月~今年1月までの9か月間連続増加の累積伸び率は42.3%増加に達している。
また鉱工業部門のセクター別生産比較では、今年1月の資本財セクター生産は、前月比4.5%増加、前年同月比17.0%増加、1月の過去12か月間ではマイナス8.9%を記録している。前期同様に中間財セクター生産は、マイナス1.3%、2.3%増加、マイナス0.8%を記録している。
また消費財セクター生産は1.0%増加、マイナス1.2%、マイナス9.0%。そのうち耐久消費財セクターはマイナス0.7%、マイナス4.2%、マイナス20.2%、非耐久消費財セクターは2.0%増加、マイナス0.4%、マイナス5.9%であった。
今年1月の鉱工業部門生産を牽引したのは、食品セクターの3.1%増加したが、昨年10月~12月の3ヶ月間累計では、マイナス11.0%を記録していた。
また今年1月の鉱工業部門生産を牽引したのは、鉱工業セクターは1.5%増加、紙・パルプセクターは4.4%増加、自動車・輸送貨物車セクター1.0%増加、家具セクターは3.6%増加している。
一方今年1月の鉱工業部門で生産減少を記録したのは、金属セクターはマイナス13.9%、情報機器・電気製品・光学機器セクターはマイナス10.6%、石油派生品・バイオ燃料セクターはマイナス1.4%、その他の輸送機器セクターはマイナス16.0%、機械・装置セクターはマイナス2.3%、嗜好品セクターはマイナス11.3%、機械・装置据付・保守セクターはマイナス4.9%、繊維セクターはマイナス2.5%を記録していた。