投稿者: CCIJB
9月のアグロインダストリーは前年同月比7.2%と大幅増加(2020年11月16日付けヴァロール紙)
2020年9月のブラジル国内のアグロインダストリー部門生産指数(PIMAgro) は、前年同月比7.2%と大幅増加とジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の調査で判明している。
今年9月のアグロインダストリー部門生産が前年同月比7.2%増加した要因として、食品・飲料部門生産が11.6%と二桁台の増加が牽引して、統計を取り始めた2003年の9月としては月間記録を更新している。
4月の食品・飲料部門生産はマイナス5.8%、5月はマイナス0.3%、6月は8.8%増加、7月は10.6%増加、8月は6.2%増加、9月は11.6%増加を記録している。またCOVID-19パンデミックの影響で、今年4月から5ヶ月連続でマイナス成長を記録していた非食品部門生産も9月は前月のマイナス5.8%から2.1%増加に転じている。
今年4月の非食品部門生産はマイナス28.4%、5月はマイナス24.1%、6月はマイナス13.7%とそれぞれ二桁台の落込みを記録していたが、7月はマイナス7.1%に縮小して回復傾向を示していた。
今年9月の食品・飲料部門生産は11.6%と二桁台の増加を記録、特に植物性食品部門生産は17.4%増加して牽引、動物性食品部門生産は4.4%増加、アルコール性飲料は15.3%、非アルコール性飲料は12.1%それぞれ増加を記録している。
また非食品部門生産では、煙草生産は53.8%、木材関連生産は7.6%、ゴムは1.5%、バイオ燃料派生品は6.7%、繊維部門生産は2.9%増加している。
今年上半期のアグロインダストリー部門生産は、COVID-19パンデミックの影響で前年同期比マイナス2.5%を記録していたが、7月から9月まで3か月連続で増加して回復傾向を示している。4月のアグロインダストリー部門生産はマイナス17.7%、5月はマイナス11.7%、6月はマイナス1.8%、7月2.1%増加、8月0.5%増加、9月は7.2%増加を記録している。
11月の企業経営者景況感指数(ICE)は前月比0.9ポイント減少(2020年11月16日付けヴァロール紙)
ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査によると、2020年11月の企業経営者の景況感を計る企業経営者景況感指数(ICE)は前月比0.9ポイント減少の96.2ポイント、一般消費者の景況感指数(ICC) は2.2ポイント減少の80.4ポイントを記録している。
「11月の景況感調査では、5月に始まった景況感回復の過程で停止したことを示している。製造業界は引き続き好調な業績を上げているにもかかわらず、covid-19の第二波のリスクによって動機づけられた不確実性の増加に伴って、今後数ヶ月間の景況感は下方修正され始めている。」とIbre/FGV研究所の調査コーディネーターであるヴィヴィアン・セダ・ビッテンコート氏は説明している。
また調査では、企業経営者の現状景況感指数(ISA-E) は1.9ポイ㎜と上昇の98.5ポイントに対して、6か月後の企業経営者の先行き景況感期待指数(IEC)は2.5ポイント減少の95.4ポイントとなっている。
一般消費者の現状景況感指数(ISAーC)は72.1ポイントで安定に推移しているが、6ヶ月後の一般消費者の景況感指数(IE-C) は3.6ポイント減少の87.0ポイントとなっている。
11月の製造業部門の企業経営者の景況感指数は改善しているが、商業部門の景況感は安定的で推移しているが、サービス業部門並びに建設業部門の景況感は悪化している。
鉱工業部門の企業経営者の景況感指数(ICI)は112.7ポイントと2010年10月に記録した113.6ポイント以降では最高の景況感指数を記録、商業部門は3月から4月の89.6ポイントから91.9ポイントに上昇、建設業部門は3.3ポイント減少、サービス業部門は1.2ポイント減少している。
(Teams) 第5回フォーラムに向けた自動車部会開催
11月26日開催予定の第5回フォーラムでの発表に向けた資料作成のために、自動車部会(秋山ロベルト部会長)は、2020年11月16日午後4時30分から6時30分まで開催。進行役は佐藤修氏(ホンダサウスアメリカ)が担当した。
「2020年の回顧とコロナ時代への対応」として、四輪業界の今年の振り返りでは販売台数の推移、月別販売台数、生産・輸出台数、新車並びに中古車販売推移、ブランド別シェア、今年のブラジル市場・輸出・生産予測、重要テーマでは自動車政策Rota2030、排ガス規制Proconve、モビリティサービスCASE、日メルコスール間EPA、税体系簡素化。日系ブランドの対応、コロナ時代にどう立ち向かうかでは、レアル安の為替、リモートワーク導入のメリット及びデメリット、サプライチェーン問題、現地調達、コンテナ船の遅れ、連邦政府のCOVID-19パンデミック対応の補助金制度の終了後の景気動向、顧客訪問の変更、出張停止による経費削減などが挙げられた。最後に平田事務局長は商工会議所サイトの「ブラジル特集」欄にゲーデス経済相のポスト・パンデミックのブラジル。ブラジルの5G導入問題などの日本語の貴重な特集記事を掲載してあるので活用をしてほしいと説明した。
参加者リスト
9月の経済活動指数(IBC-Br)は前月比1.29%増加(2020年11月13日付けヴァロール紙)
2020年9月の経済活動指数(IBC-Br)は、前月比1.29%増加で5ヶ月連続で増加を記録した。Valor Data社の9月のIBC-Br指数調査では、平均IBC-Br指数は1.00%増加予想、8月のIBC-Br指数は前回予想の1.39%から1.06%増加に修正されている。
正式な国内総生産(GDP)は、ブラジル地理統計院(IBGE)から発表されるが、ブラジル中銀はIGBEのGDP伸び率の発表前に、先行指標として経済活動指数(IBC-Br)を発表している。
今年9月の過去12か月間の累計経済活動指数(IBC-Br)は、今年3月から開始したCOVID-19パンデミックの影響を受けてマイナス3.32%を記録、また今年初め9か月間の累計IBC-Br指数はマイナス4.93%を記録している。
今年9月のインフレ指数を考慮しない名目IBC-Br指数は前年同月比マイナス0.77%、今年第3四半期のIBC-Br指数は前四半期比9.47%と大幅増加を記録している。
COVID-19パンデミック前の今年2月のIBC-Br指数は前月比0.41%増加していたが、COVID-19開始の3月のIBC-Br指数はマイナス5.93%、4月はマイナス9.27%で底を打った。
5月のIBC-Br指数は、自粛要請や商業・サービス部門の影響緩和、製造業部門の生産再開などの要因で前月比1.68%増加に転じた。また6月のIBC-Br指数は5.33%増加、7月は3.71%増加、8月も1.06%増加と4ヶ月連続で前月比で増加を記録していた。
今年のインフレ指数を3.25%に上方修正(2020年11月16日付けヴァロール紙)
中銀の最終フォーカスレポートによると、一般エコノミストは今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を前回予想の3.20%から3.25%と若干上方修正、2021年のIPCA指数も前回予想の3.17%~3.22%に上方修正している。
また的中率が最も高いトップ5の今年のIPCA指数は、前回予想の3.08%から3.14%、2021年のIPCA指数も前回予想の3.31%から3.36%とそれぞれ若干上方修正している。
今年のGDP伸び率は前回予想のマイナス4.80%からマイナス4.66%に上方修正したが、6月末のマイナス6.54%と比較すると約2.00%近く上方修正されている。2021年のGDP伸び率は前回同様3.31%増加に据え置かれている。
今年末の政策誘導金利(Selic)は、一般エコノミスト並びにトップ5共に前回同様の2.00%に据え置いている。一般エコノミストは2021年のSelic金利を前回同様の2.75%の据え置きに対して、トップ5は2.25%に据え置いている。
今年末のレアル通貨に対するドルの為替は前回予想のR$5.45からR$5.41,2021年はR$5.20に据え置いた。一方トップ5は今年末のレアル通貨に対するドルの為替は前回同様にR$5.55,2021年もR$5.24%に据え置いている。
9月のサービス業部門の生産性指標は前月比1.8%増加(2020年11月12日付けエスタード紙)
ブラジル地理統計院(IBGE)の月間サービス生産量調査(PMS)の発表によると、2020年9月のサービス部門生産量(生産性指標)は、4ヶ月連続となる前月比1.8%増加を記録した。
今年6月~9月の4か月間の累計生産性指標は13.4%増加したにも拘らず、COVID-19パンデミック期間中の2月~5月の生産性指標のマイナス19.8%をカバーできていない。今年9月のサービス部門の生産性指標は、2月の水準よりも依然としてマイナス8.0%の水準に留まっており、ピーク時の2014年11月と比較してマイナス18.3%となっている。
ブロードキャストプロジェクションの調査によると、今年9月のサービス部門の平均生産性指標は、前月比1.6%増加の予想を上回る1.8%増加を記録している。
今年9月のサービス部門生産性指標は、前年同月比マイナス7.2%と依然として大幅に落ち込んでいる。また今年初め9か月間のサービス部門生産性指標は、前年同期比マイナス8.8%と回復水準には程遠い。9月の過去12か月間ではマイナス6.0%を記録している。
今年9月のサービス部門生産性指標調査では、調査対象の5セクターのうち4セクターで前月比プラスを記録。9月の教育・研究機関などの公共サービスセクターはマイナス0.6%を記録したが、6月~8月の3か月間の累計では5.8%増加していた。
今年9月のホテルやレストランを含む一般家庭向けサービスセクターの生産性指標は前月比9.0%増加、8月は外出自粛や必需品以外の営業緩和の影響で35.1%と大幅増加、7月はCOVID-19パンデミックの影響が依然として強く、マイナス11.2%であった。
今年9月の情報・通信サービスセクターの生産性指標は前月比2.0%増加、また輸送・輸送補助サービス・郵便サービスセクターは1.1%増加、 前期同様に8月はマイナス1.0%、3.9%増加、7月は1.9%増加、2.2%増加していた。
今年初め9か月間の一般家庭向けサービスセクターの累計生産性指標はマイナス38.6%、9月の過去12か月間の累計生産性指標は、マイナス28.4%とそれぞれ大幅に落ち込んでいる。
前期同様に情報・通信サービスセクターの累計生産性指標はマイナス2.5%、マイナス0.9%、教育・研究機関などの公共サービスセクターはマイナス11.8%、8.0%、輸送・輸送補助サービス・郵便サービスセクターはマイナス8.6%、マイナス6.6%、その他のサービスセクターの累計生産性指標は6.1%、6.5%それぞれ増加を記録している。
貸倒引当金の83%増加はEletrobrasの第3四半期の純益減少に直結(2020年11月12日付けヴァロール紙)
COVID-19パンデミックの影響による電力エネルギー消費減少、訴訟経費並びに高額契約などに伴う貸倒引当金の増加で、ブラジル中央電力公社(Eletrobras)の2020年第3四半期の純益は、僅か960万レアルの黒字計上、昨年同期の7億1,600万レアルの黒字の僅か7分の1に留まった。
今年第3四半期のEletrobras公社の貸倒引当金総額は、前年同期の83%増加に相当する9億レアルの上積みの20億レアルに達して、大幅な純益悪化の要因となっている。
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Eletrobras公社の第3四半期の報告書の中で、エレトロブラスの経営陣は、電力エネルギー分野以外としてアングラI原子力発電所とアングラ2原子力発電所の物理的保証総額として、2億1,600万レアルの貸倒引当金を充てている。
Eletrobras公社の第3四半期の貸倒引当金20億レアルの内訳として、昨年同期比で9億4,100万レアルの貸倒引当金の増加分のうち3億7,700万レアルは司法関連強制積立金、2億1,900万レアルはリスク再評価となっている。
過剰負担の契約に対する貸倒引当金は1億7,200万レアル、そのうちジラウ水力発電所の売買契約に対する貸倒引当金は1億2,500万レアル、Amazonas Dに対する不渡りリスクに2億1,100万レアルが宛がわれている。
10月の段ボール箱生産は36万2,100トンで記録更新(2020年11月12日付けヴァロール紙)
ブラジル段ボール協会(ABPO)の発表によると、景気動向のバロメーターとして用いられる2020年10月のダンボール箱出荷は、36万2,100トンと2005年1月から統計取り始めて以降では月間の最高記録を更新している。前月比では8.0%増加、前年同月比では2.9%増加を記録している。
今年10月の1日当りの平均ダンボール箱出荷は、前年同月比8.0%増加の1万3,927トンに達しているとジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)調査部のViviane Seda Bittencourtコーディネーターは説明している。
しかし今年10月の段ボール箱、平板や付属品生産は、前月比マイナス2.0%の33万6,000トン、1日当りの平均段ボール箱生産は、5.8%減少の1万2,925トンであった。
今年初め10か月間の段ボール箱出荷は、前年同期比5.1%増加の320万トンを記録して回復傾向を示している。また毎年11月第4木曜日に催される感謝祭(Thanksgiving Day)翌日のブラジルでのブラックフライデー商戦並びに12月のクリスマス商戦向けの段ボール箱出荷の増加が予想されている。
事務局便り JD-208/20 「第6回アフターコロナに向けた取組に関する報告会(意見交換会)」
JD-208/20
2020年11月13日
会員各位
ブラジル日本商工会議所 事務局
ジェトロサンパウロより「第6回アフターコロナに向けた取組に関する報告会(意見交換会)」のご案内を別添の通りいただきましたのでお知らせ申し上げます。
皆様奮ってご参加ください(アクセス先は以下にて事前登録が必要となります。登録後、zoom自動メールより当日のアクセス先が送信されます)。
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2020年11月13日
第6回アフターコロナに向けた取組に関する報告会(意見交換会)
共催:ブラジル日本商工会議所、ジェトロサンパウロ 協力:在サンパウロ日本国総領事館
新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴い、多くの日系企業様の事業活動、執務環境、労務管理などあらゆる制度を見直して、さらに感染収束を見据えて経営・事業の見直しを取り組まれていることと存じます。
直面する課題など皆様が考えておられること、あるいは各産業の取組などを共有し、今後のビジネス・企業活動のヒントになるセミナー(意見交換)を開催いたします。
11月18日(水)9:30~10:30 (日本時間18日 21:30~)
『2020年度 第3四半期決算発表からみる新型コロナウイルス(COVID-19)の影響 』
発表者:ブラジル日本商工会議所 コンサルタント部会長 吉田幸司氏
開催ツール:ZOOM ウェビナー方式
事前登録が必要となります。下記URLより登録後、zoom自動メールで当日のアクセス先が
送信されますのでご留意ください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_aNDr2TfARLqyhvZsyz-9DQ
参加者人数:最大90名
ご不明な点がございましたら、sao-seminar@jetro.go.jp 宛にご連絡ください。
【緊急連絡先】(WhattsApp) 55-11-9-7167-7208