2020年8月の国庫庁のインフレ指数を差引いた実質歳入総額は、前年同月比1.33%増加の1,245億500万レアルを記録、2月から6ヶ月間連続で減少していたが、8月は漸く前月比で増加に転じている。
今年8月の国庫庁の歳入1,245億500万レアルは、今年1月からでは前年同月比では初めて増加を記録、昨年8月の国庫庁の歳入総額は1,228億7,600万レアルであった。8月の連邦政府の財政プライマリー収支はGDP比88.8%に相当する875億レアルの赤字を記録している。
また8月の国庫庁の歳入総額は、8月の月間記録としては2014年8月に記録した1,274億500万レアルの7年ぶりに次ぐ1,245億500万レアルを記録している。
今年8月の社会統合基金/社会保険融資納付金(PIS/COFINS)による歳入は前年同月比16.28%増加の318億1,100万レアルを記録した要因として、PIS/Cofinsによる歳入は、コロナウイルスのパンデミック対策により、納税者が4月以降の支払い先送りをしていたために、8月は大幅な増加を記録していた。、
また8月の社会保障院INSS向け年金用積立金による歳入総額は400億レアルを記録、8月が大幅に増加した要因として今年4月の雇用者の社会保障拠出金の延期の一部と5月の特別分割払いが支払われた。
今年初め8か月間の国庫庁の歳入総額は前年同期比13.23%と二桁減少の9,064億6,100万レアルに留まり、2010年同期の9,058億4,800万レアル以降では最低の歳入総額まで落ち込んでいる。