平田事務局長がFIESP主催の「ブラジル治安対策会議」に参加

平田藤義事務局長は2011年9月12日にサンパウロ州工業連盟(FIESP)主催でブラジルで開催される2014年のワールドカップ並びに2016年のオリンピック向け治安対策会議に出席、世界が注目を集める大イベントを成功裏に終了するために政府高官、専門家や国際治安関連関係者など多数が参加、治安対策に関する立法、テクノロジー、実施方法や統合的な管理などをテーマに、万全の警備態勢の導入について大いに議論された。

開会挨拶ではFIESP安全部会筆頭理事のリカルド・レルネール副会頭、ジョゼ・リカルド・ボテーリョ大イベント向け臨時保安長官、エロイザ・デ・ソウザ・アルーダ・サンパウロ州民防衛・法務長官、ジョゼ・エドアルド・カルドーゾ法相、FIESPのパウロ・スカフェ会長がそれぞれ挨拶を行う。

続いて国際連合ハイチ支援団司令官のルイス・ギリェルメ・クルース・サンパウロ州第5軍次官が「公共治安対策の統合」について講演を行い、また2010年ワールドカップ安全審議会のベン・グロエネヴァルド高官が、国際大イベントにおける治安の見通しについて「FIFA 2010ワールドカップ 南アフリカの経験」をテーマとし、南アフリカ共和国の経験に基づいた貴重な講演を行った。

先般、ブラジル日本商工会議所は同カルドーゾ法相に対し11月定例昼食会で「公共の安全」や「時宜に適ったテーマ(フリー)」について講演を依頼したばかり。

環境委員会が大部総領事を訪問

環境委員会(廣瀬孝委員長)が2011年9月5日(月)に在サンパウロ日本国総領事館・大部一秋総領事(ブラジル日本商工会議所名誉顧問)を訪問し、委員会行事の進捗及び今後の官民連携による委員会活動の進め方に関して、相談を行った。

岡村委員長代行より、本年7月に実施した”環境講演会に関するアンケート調査”の結果に関する報告をした後、今後の活動に関し活発に議論を行った。大部総領事からは「環境問題はブラジルでも必ず取り組まなければならない問題。日本が今から警鐘を鳴らして行かねばならないし、先手を取って日本企業の存在感、影響力を高めていく事が肝要。その為にもセミナー等を通し、日本企業が旗振りをして、日本の技術力をPRして欲しい」等との貴重な助言に対し、廣瀬委員長は今後ともさらに組織的かつ効果的な委員会活動を目指し頑張りたいと決意や抱負を語った。

ノーベル化学賞・鈴木章博士の講演会

ブラジル日本文化福祉協会(文協)、サンパウロ日伯援護協会、ブラジル日本都道府県人会連合会、国際協力機構(JICA)、国際協力機構研修員OB会(ABJICA)、ブラジル北海道協会、ブラジル北海道大学同窓会が主催した鈴木章博士の講演会に招待を受け、ブラジル日本商工会議所会頭(近藤正樹)の代理として平田藤義事務局長が参加した。

午後4時、会場入り口で山下譲二文協副会長等と伴に鈴木博士を出迎え、氏はそのまま記者会見に臨んだ。ニッケイ、サンパウロ両新聞社の記者や参加した来賓からのインタービューに一つ一つ丁寧に答えた後、会場に移動「ノーベル化学賞への道」と題しスピーチを行った。

現在から過去に遡る受賞内定の秘話から、スウェーデンのストックホルムで行われた授章式の詳しい模様、また受賞に至った経緯など、博士の人生観を含め約2時間に亘る大講演会であった。ノーベル賞受賞者によるサンパウロ講演会は久々だけに、コロニア社会挙げてのお祝いになった会場は約200人(満員)の聴衆者で埋め尽くされた。歓迎の挨拶は文協の山下副会長および大部一秋サンパウロ総領事が、また三上 隆 北大理事・副学長からは鈴木博士の経歴紹介があった。

平田事務局長談話
鈴木カップリングを発見された偉大な学者とはとても思えないほど非常に気さくな方である。「外国に出て色々な人と出会いその人の考えに触れる事が大切」、「フロンティア精神を持ち己の道を切り拓くべし」、「どの様な世界でも独創的なまた教科書に載るような仕事をせよ」、「精進努力」こそが人生哲学と語る先生に、「目から鱗が落ちる思い」と熱っぽく語る事務局長。

講演会が始まる前の記者会見の席上、約40分に至る会見の終り頃を見計らい、先生もきっと若い頃に札幌農大のクラーク博士の言葉「少年よ、大志を抱け!」に触発され、夢や希望に満ち溢れ、大志を抱かれたのではと勝手に想像しながら「先生は何歳の頃にノーベル賞に輝きたいとか何らかの夢や目標をお持ちになられたのですか?」の問いには淡々と「元々そのような夢や目標などを持っていた訳ではありません。詳しくは後の講演会でも触れますが・・・。」と最後の質問に至るまで懇切丁寧に答える先生の優しさに感動。

「・・・」の部分はまさに前述した人生哲学の所産に負う所であり、1963~65年、米国パデユー大学でハーバート・ブラウン博士(1979年ノーベル化学賞を受賞、2004年に他界)に師事して研究活動、それから随分時が経った後の2002年、ブラウン博士の90歳の誕生日に招待を受け、誕生会の講演会席上ではじめて同博士が推薦を表明されたとの事だ。偉大なる巨星ブラウン博士をして精進努力の成果があったからこそノーベル化学賞受賞に輝き、また全世界に住む日本人や日系人が共有すべき誇りである、と平田事務局長はブラジル日系社会からもノーベル賞受賞者輩出の将来に期待を寄せた。

 

2011年第2四半期の業務・会計監査のために監事会開催

2011年第2四半期の業務・会計監査が2011年8月24日正午から2時まで監事会から中村敏幸監事会議長、藤井敏晴監事、堀内勝監事が参加して開催、監事会開催前に堀内勝監事が予め伝票や関連書類のチェックを済ませていた。

初めに平田事務局長からこの期間中の業務の推移について説明、次いで会計事務所が作成し、提出した貸借対照表、損益それに事務局が準備して常任理事会によって承認された月別会計種目別収支明細書、予算、実績対比表、財産目録、会費滞納現況表並びに2011年の第2四半期の各委員会や部会の予算と実績について、逐一会計担当職員も加えての事務局サイドからの報告があり、それに対する監事側からの質問など相互間で活発な討議が行なわれて審議された結果、監事会は「2011年の第2四半期の会議所の業務の遂行と会計処理は適正であったこと」を承認した。

監事会は慣例に従い各四半期を締めた後3ヶ月おきに開催され、事務局からは平田藤義事務局長、エレー ナ・ウエダ会計担当、日下野成次総務担当が参加した。

左から平田藤義事務局長/中村敏幸監事会議長/藤井敏晴監事/堀内勝監事(fotos Rubens Ito/CCIBJ)

2011年下期の業種別部会長シンポジウムに140人が参加して開催

 

総務委員会(伊藤友久委員長)並びに企画戦略委員会(澤田吉啓委員長)共催の2011年下期業種別部会長シンポジュウムが2011年8月23日午後2時から6時過ぎまで、インターコンチネンタル・ホテルに会場一杯となる140人が参加して開催、「2011年の上期の回顧と下期の展望」をテーマに11部会長がパワーポイントを駆使して講演した。

前半の司会は伊藤友久総務委員長が務め、初めに近藤正樹会頭が開会挨拶で会議所のメインイベントの同シンポジウムは2月と8月に開催、今年は日本企業20社が工場建設、増産設備の拡張やM&Aなどを発表してブラジルに進出、インフラ・資源案件は官民一体で協力、今日のシンポジウムは欧米経済の影響のヒントになり、経営戦略の立案に役立ててほしいと挨拶した。

トップバッターは金融部会の小西輝久部会長は上期の回顧として堅調な成長が続くも不安要素としてGDP伸び率の低下、インフレ圧力、金利の上昇、レアル高による輸出競争力の低下、株価の低迷、マクロ・プルーデンス政策による金融引締めや延滞率の上昇、下期の展望として消費拡大ペースの鈍化、利上げサイクルの終焉、欧州ソブリンリスクの上昇、レアルの為替の高止まりなどを挙げた。

コンサルタント部会の都築慎一部会長は暫定法540号並びに541号/2011による「ブラジル マイオールプラン」の目的、手段、主要政策、税制恩典の要約、社会保険負担軽減措置、日系企業の新規ブラジル投資に関する留意点、M&Aにおける留意点、ブラジル投資進出時の問題点や人事採用の留意点などについて説明、自動車部会の中西俊一部会長は、二輪点四輪の販売台数の推移、IPI税の推移、二輪・四輪車の生産の推移、販売形態、メーカーの投資計画、韓国車の販売推移、インポートライセンス発給問題などについて説明した。

電気電子部会の筒井隆司副部会長は家電販売を牽引するCクラス、上半期の家電製造状況、消費者与信の延滞率の推移、家電小売業の寡占化の影響並びに業界の対抗策、家電製造事業環境の変化と展望などについて説明、機械金属部会の西岡信之部会長は鉄鋼、電力・社会インフラ、プラント機器、建設機械、産業用圧縮機、農業機械、各種工具・計測機器並びに潤滑油セクターの上期の回顧として昨年後半の過熱経済の勢いで年頭は好調に推移、しかし徐々に政策誘導金利の引上げで消費が抑制、下期の展望として高金利政策・消費抑制政策の継続、社会インフラ・プラント機器の計画の具体化で入札・発注増加などを説明した。

コーヒーブレークを挟んで後半の司会は澤田吉啓企画戦略委員長が務め、初めに貿易部会の伊藤友久部会長は主要品目、カテゴリー、地域別の輸出入、対日貿易、対内直接投資の推移やセクター別投資額、上期のトピックスとして輸出入ともに増加、一次産品の輸出比率の増加、下半期の展望として一次産品の輸出好調の維持、輸入品の国内製造業に与える影響、好調な対内直接投資、インフラ整備などの特需の高水準の維持などを説明、化学品部会の大澤 巌部会長は写真・デジカメ、筆記具、化粧品、一般用医薬品、家庭防疫薬、農薬、種子、飼育添加物などのセクター別の業績並びに下期の展望、東日本大震災の影響、レアル通貨、人件費の高騰、インフレ、高金利の影響などについて説明した。

運輸サービス部会の岐部ルイス部会長はインフラ不備の物流業界、レアル高による為替で好調な国内外の航空業界、輸入増加のコンテナ船、IT業界ではサーバーの仮想化、業務アプリケーション、上昇するEコマース、人件費と人材不足、急を要する空港インフラ整備などを説明、繊維部会の岡田幸平部会長は金、原油、綿花、トウモロコシ並びにコーヒーのコモディティ価格の変動と推移、綿花相場の大幅な変動、レアル高に伴う輸入製品の席巻、過剰在庫の削減、価格転嫁、業界の陳情としてインド輸入糸に対するアンチダンピングの提訴、アジアからの急増する輸入製品に対するセーフガード、国内繊維産業へのインセンチ-ブなどの連邦政府への働きかけなどについて説明した。

建設不動産部会の大滝守部会長代理は今年と昨年の月間労働者の推移、主な建設資材の価格推移、セメント販売、主要都市の住宅販売件数、建設廃材リサイクル法のコストアップへの影響などを説明、食品部会の天野一郎部会長は日本からの食品輸入に関する手続きフロー、産地証明書発行、コーデックス規格、規制対象の12都県、セクター別輸出動向、原料動向、レアル高の輸出環境の悪化、原料相場の収益悪化の影響などについて説明した。

講評は在ブラジル日本国大使館の金子創一等書記官が8月8日の第5回貿易投資促進合同委員会開催は遠隔地サルバドール開催にも関わらず、大成功裏に終了したことに対して三輪大使、岡田経済産業省経済産業審議官から近藤正樹会頭はじめ会議所関係者への感謝を伝え、またヴィザや移転価格税制に関する日本側の意向がよく伝わったことなどを説明、また大使館並びに総領事館が今後も一層、ビジネス環境整備でサポートすることの述べ、閉会の辞では澤田吉啓企画戦略委員長がすでに商工会議所サイトでのプレゼンテーションの掲載、会員外の参加が少ないので、知人などを誘っての参加依頼、また今回は会場一杯の参加者であるために、次回はもっと広いところでの開催予定を説明、素晴らしいシンポジウムは定刻予定時間で終了した。

 

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開催挨拶を行う近藤正樹会頭(fotos Rubens Ito/CCIBJ)

左から後半の司会を務めた澤田吉啓企画戦略委員長/前半の司会を務めた伊藤友久総務委員長

前列は部会代表の発表者

前列は部会代表の発表者

左から在ブラジル日本国大使館の金子創一等書記官/近藤正樹会頭/サンパウロ総領事館の小林雅彦首席領事

熱心に講演者の話に耳を傾ける参加者

会場一杯の140人が参加

 

第21回カマラゴルフ大会開催

2011年8月20日(土)に第21回カマラゴルフ大会がサンパウロのPLゴルフクラブで盛大に開催されました。
第21回大会は当初5月14日に予定されていましたが、3月11日に発生した大震災の為、自粛延期していたものです。

当日は生憎の雨ではありましたが、11組43名の参加を頂きました。7時15分、元気に第一組がスタート。
途中大雨が降る悪天候も物ともせず、全員が18ホールを完走しました。
今回の特別企画としてドライバー二アピンを設定、皆さんの好評を博しました。
表彰式も和気藹々の中で進み、大盛況の内に終了いたしました。

結果、個人優勝は伊藤さん(KANJIKO DO BRASIL)がアウト43、イン43、グロス86
HC19、ネット67のスコアーで優勝されました。

2位には大滝さん(CONSTRUTORA HOSS)、3位には田邉さん(NISSHINBO DO BRASIL)が入りました。

ベストグロス賞は堀内さん(MIZUHO CORPORATE BANK)が獲得されました。
おめでとう御座います。

その他特別賞は次の通りです。
ドラコン賞:上野さん(OGURA CLUTCH)、西岡さん(HITACHI DO BRASIL) 
二アピン賞:栗田さん(AUTHENT)、奥村さん(MARITIMA SEGS)、
熊木さん(NACHI BRASIL)、上田さん(CBD MECANICA)

次回開催は2011年11月19日の予定です

右から近藤会頭、優勝した伊藤さん、江上相互啓発委員長

 

 

 

労働問題研究会に50人が参加して開催

企業経営委員会(上野秀雄委員長)の労働問題研究会に50人が参加して2011年8月18日午後4時から6時まで開催、マルコス破入副委員長が司会を担当した。

初めにManhães Moreira Adovogadosのフェルナンド・ヴィエイラ・シニアパートナーが「アウトソーシングの落とし穴-派遣社員を雇用する前の十戒」について、 アウトソーシングの一般的な問題点として指摘されるのは委託業務に関する管理権限の喪失、企業秘密情報のセキュリティ問題、ユーザーの情報技術の空洞化並びにサービスの質の低下・業務の遅滞であり、問題点の解決策として委託業務の適切な管理・マネジメントの実施、アウトソーシング契約時に重要な点を明確化すること、問題のないアウトソーサーを選定することと説明した。

KPMGのレジーナ・モラエス社会保障部門スーパーバイザーは「ブラジル 拡大プログラム-いくつかのセクターに対する源泉徴収減税」について、輸出製造業で労務費の製造原価に占める割合が高くて、価格競争力を失っているために、社会保険負担軽減措置の適用は衣料品、履物並びに家具が売上高に対する1.5%、ソフトウエアは2.5%への支払いによる企業負担の軽減などについて説明した。

左から平瀬ワシントン副委員長/上野秀雄委員長/KPMGのレジーナ・モラエス社会保障部門スーパーバイザー/Manhães Moreira Adovogadosのフェルナンド・ヴィエイラ・シニアパートナー/マルコス破入副委員長(fotos Rubens Ito/CCIBJ)

50人が参加した8月の労働問題研究会

50人が参加した8月の労働問題研究会