丸橋次郎首席領事夫妻送別会開催

約5年に亘ってサンパウロ総領事館に勤務した丸橋次郎首席領事は在ポルトガル日本大使館に栄転するが、2009年7月29日午後7時からサンパウロ総領事公邸で丸橋首席領事夫妻送別会が開催され、田中信会頭、平田藤義事務局長が参加して、いつも笑顔を絶やさない丸橋首席領事並びにもうすぐ帰国する笑顔がさわやかな武田幸子副領事との名残りを惜しんだ。

コンサルタント部会に8人が参加して発表資料作成で意見交換

 コンサルタント部会(都築慎一部会長)は2009年7月28日午後3時30分から5時近くまで8人が参加、業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で大いに意見交換を行なった。

 国内経済、国際収支、日伯経済交流、ブラジルへの投資の動向、天然資源獲得、食糧基地、日本からの市場調査の増加、少子高齢化で国内マーケットの縮小で海外進出、ブラジルの政治の安定化、BRICs諸国との比較、ブラジルの中南米の拠点化、ブラジルの日本での注目度アップ、来年の大統領選挙、最低サラリーの大幅アップ、コントロールされたインフレ、減税政策、経済成長加速プログラム(PAC)やブラジル経済の展望など多岐に亘って意見の交換が行なわれた。

 参加者は都築慎一部会長(デロイト)、佐々木光副部会長(ジェトロ)、押切フラヴィオ副部会長(大野&押切法律事務所)、関根実副部会長(個人会員)、田中信会頭(リベルコン)、山下日淋氏(ヤーコン)、加藤秀雄領事(サンパウロ総領事館)、平田藤義事務局長

         

        左から佐々木光副部会長/都築慎一部会長/関根実副部会長/押切フラヴィオ副部会長

        

        業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で大いに意見の交換を行なった

 

食品部会に10人が参加して業種別部会長シンポジウムの発表資料作成

 食品部会(齋藤孝之部会長)に10人が参加して2009年7月28日正午から午後2時まで開催、8月18日の業種別部会長シンポジウムの発表資料作成のために参加者はそれぞれ今年上期の回顧と下期の展望を発表した。

 食料品や調味料などの市場を世界金融危機の影響をそれほど受けていないが、原材料や為替、税制などの影響が大きく、今年上期の回顧では中国メーカーとの価格競争、食肉消費減、粗糖価格の上昇、天候不順、商品流通サービス税(ICMS)の前払い制度への変更、物流費負担、インフルエンザへの対策、ボルサ・ファミリア、在庫削減などが売上に影響した。

 下半期の展望としてコストダウンの取り組み継続、海外市場の開拓、原価管理の強化、コントロールされたインフレ、社内販売促進キャンペーン、社内教育の充実化などで下半期の売上は上半期を上回ると予想した企業が多かった。また参加者から各企業が抱える問題をざっくばらんに話合える会合を持ってはどうかとの意見も聞かれた。

 参加者は齋藤孝之部会長(日清味の素アリメントス)、岡橋亮輔副部会長(東山農産)、大野恵介副部会長(三栄源)、高藤悦弘氏(味の素インテルアメリカーナ)吉住直樹氏(三菱商事)、黒津エドアルド氏(ヤクルト)、松田典仁氏(MNプロポリス)、加藤秀雄領事(サンパウロ総領事館)、佐々木真一郎副領事(サンパウロ総領事館)、平田藤義事務局長

              

              業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で参加者は今年上期の回顧と下期の展望を発表した

 


 

建設不動産部会に8人が参加して業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で意見交換

 建設不動産部会(鈴木ワグネル部会長)は2009年7月28日午後3時から8人が参加して、8月18日に開催される業種別部会長シンポジウムの発表資料作成のために、参加者が上期の回顧と下期の展望を発表した。

 上期の回顧では世界金融危機の影響による業績の大幅悪化、日本企業のブラジルへの投資の縮小、自動車業界の設備投資縮小、国内経済の悪化などが話題になったが、計画通りに業績を伸ばした企業もあった。

 下期の展望として日系企業以外からの受注、人員削減によるコストダウン、新製品の開発、ローカル案件の受注、遅れる景気回復、価格競争の激化、集合住宅建築許可件数の低迷などが話題となったが、多くの参加者は上半期以上の業績の回復を見込んでいるが、世界金融危機による底の脱出アンケートでは多くの参加者は脱出していないと回答している。

 参加者は鈴木ワグネル部会長(ホス建設)、林恒清副部会長(戸田建設)、南アゴスチーニョ副部会長(デニブラ)、大滝守氏(ホス建設)、西村良二氏(YKK)、井上健治氏(マッケイ)、佐々木真一郎副領事(サンパウロ総領事館)、平田藤義事務局長

           

          業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で意見交換

           

          正面は進行役の鈴木ワグネル部会長


 

機械・金属部会は業種別部会長シンポジウムの発表資料作成に17人が参加して開催

 8月18日に開催される業種別部会長シンポジウムの発表資料作成のために、機械金属部会(西岡勝樹部会長)は2009年7月27日正午から午後2時まで17人が参加して開催された。

 西岡部会長が進行役を担当、今年上半期は世界金融危機の影響を大幅に受けて、国内マーケットや輸出が減少して軒並みに業績が悪化、高炉の休止、設備投資の見合わせ、大型プロジェクトの延期、先進国の消費減少、在庫、商品流通サービス税(ICMS)の先払い変更などが業績に足枷となっていた。

 下半期は高速鉄道プロジェクト、継続するペトロブラスの岩塩下原油開発向けの大型投資、経済成長加速プログラム(PAC)、国内経済の回復に伴う設備投資、好調な自動車販売、デジタル放送関連投資など明るい材料も多いために、上半期よりも業績が回復すると見込んでいる。

 出席者は西岡部会長(日立)、林副部会長(メタルワン)、原口氏(CBC)、澁谷氏(川崎重工)、櫻井氏(KOMATSU)、大井氏(前川製作所)、原田氏(ミツトヨ)、宮崎氏(MMC)、杉山氏(新日鐵)、大沢氏(OSG)、栗原氏(個人会員)、松澤氏(東芝)、北原氏(ヤンマー)、渕上氏(ユシロ)、加藤領事(サンパウロ総領事館)、佐々木副領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長

                 

                左から西岡部会長/林副部会長

          

          17人が参加して業種別部会長シンポジウムの発表資料作成

 

 

企業経営委員会の労働問題研究会に20人が参加して開催

   企業経営委員会(松田雅信委員長)の労働問題研究会が2009年7月23日午後4時から6時過ぎまで20人が参加して開催、司会は破入マルコス副委員長が務め、初めにCruzeiro/Newmarc Patentes e marcas社のニュートン・シルヴェイラ弁護士とエンジニアのクロヴィス・シルヴェイラ氏が「従業員や契約社員の特許」と題して、特許の権利の帰属や有効期間、申請方法や費用、特許権侵害や間接侵害、意匠権、商標権、特許権の効力が及ばない範囲などについて説明した。

   ブラガ・マラフォン弁護士事務所のジャナイナ・ダ・シルヴァ弁護士は「年金計画」と題して、年金の基本的計算と目的、企業の従業員や契約社員への年金積立への注意点、ベネフィットの種類、リスクの回避などについて説明した。

                 

ブラガ・マラフォン弁護士事務所のジャナイナ・ダ・シルヴァ弁護士/Cruzeiro/Newmarc Patentes e marcas社のエンジニアのクロヴィス・シルヴェイラ氏/同社のニュートン・シルヴェイラ弁護士/NHKファスナーのマサノ・ヤマウチ氏/Lautenschleger, Romeiro e Iwamizu弁護士事務所のファビオ・トガシ氏  

                         

                 20人が参加して開催された講演の様子   

 

 

7月の懇親昼食会ではバウルー市のアゴスチーニョ市長が企業誘致講演

   7月の懇親昼食会は2009年7月17日正午からマクソウド・プラザホテルに101人が参加して開催、司会は平田藤義事務局長が務め、講演はバウルー市のロドリゴ・アゴスチーニョ市長が「バウルー市への企業誘致」と題して、40万人都市のバウルー市はサンパウロ州の中心部に位置し、交通の要所としてサンパウロ州の心臓と呼ばれ、鉄道や道路が交差するサンパウロ州の交通網の要であり、2ヵ所の空港やチエテ河の水路など交通インフラが最も整ったサンパウロ州随一の都市で、また10大学や多くの職業訓練校など優秀で豊富な人材採用は容易であり、数多くのショピングセンターや農業や観光業も盛んで、これほど企業進出に最適な都市は州内でもバウルー市が抜きんでていると強調した。

   またサンパウロ州奥地から多くの小売業者や一般客が訪れる大型卸売り網やショピングセンターが集中して商業も盛んで、鉱工業部門ではブラジルの50%の生産を占めるバッテリー部門、食品、グリフィック部門や輸出産業の育成、数多くの零細・小企業設立のためのブロクラシー削減政策を採用、日系ブラジル人が多く住んでいる同市への日本企業の進出は諸手を挙げて歓迎しますと結んで講演を終了、参加者から大きな拍手が送られた。

   懇親昼食会は初めに特別ゲストの聖州バウルー市のロドリゴ・アゴスチーニョ市長、アントニオ・モンデリ・ジュニオール同市経済開発局長、丸橋次郎首席領事がそれぞれ紹介された。

   3分間スピーチではブラジル川崎重工の澁谷吉雄社長は老築化が進んでいた旧神戸移住センターから「神戸市立海外移住と文化の交流センター」の改修工事に対する募金協力に御礼を述べ、1年前から始めた募金活動では68団体と1705名からの協力で30万7,000レアルの浄財がされ、後藤隆顧問からは大型寄付やパナソニックは45名連名での寄付が寄せられたこと、6月3日のオープニング式には国内外から150名が参加して開催、25万人の海外移住者が巣立った移住センターは改修して移住者が船上生活に慣れるために室内が設計されて当時の建物の記憶・人々の記憶を蘇るように工夫された展示となっており、また移住先で使用した農具や渡航の際に日本から持参した道具の展示、南米航路と洋上での生活なども紹介されて当時の様子や移住者の気持ちが理解できる展示となっており、また募金した人の名前が刻まれていると説明して交流センターの改修工事、資料収集や同センターの案内をビデオで紹介した。

   JALの小西弘恭南米統括支店長は「JALのサービス案内」として、JALはサンパウロ-NY経由成田は週3便運行、ファーストクラスは11席、ビジネスクラスは91席、エコノミークラスは201席であるが、ビジネスクラスはJAL運行便の中でも最も多く、ファーストクラスはリクライニングシートが180度傾き、臨席との間隔は185センチ、食事は事前予約、ビジネスクラスは季節をコンセプトして食事は日本の四季を基本コンセプトに提供、シートは170度、エコノミークラスは全席に個人用テレビを備え、サンパウロ-NYの搭乗員は14名でブラジル人が7名、NY-成田はブラジル人搭乗員が2名それぞれ乗務して他航空会社との違いを強調、またマイレージでは日本から米国管轄への切替は非常に便利になるために薦め、最後にJAL航空の利用をお願いした。

   ポルトガルの日本大使館に転勤する在サンパウロ総領事館の丸橋次郎首席領事はサンパウロ勤務が約5年であっという間に過ぎたが、非常に充実した勤務になったと述べ、昨年の日本移民100周年記念行事に関われたことが印象に残っており、ブラジルに住んでいると日本が身近な国でありことを改めて実感したことと、小泉首相の訪伯、ルーラ大統領の訪日と続き、両国の貿易高も大幅に上昇して日伯関係が右肩上がりで上昇していること、今後の日伯関係は無限の将来が約束されていると述べ、充実した勤務できたことに対して丁寧に御礼を述べた。

   ブラジルNTTの足立幸雄新社長が着任挨拶を行ない、新入会員紹介として鹿島建設グループのケミカル・グラウトカンパニー(CGC)の米田国章社長、ブラジル新日本石油の谷川二朗社長、ミヤハラ・モレット&カワタ弁護士事務所のネルソン・ミヤハラ社長、パナラ州ロンドリーナ市に本社を置くA.YOSHIIエンジェニャリア社の吉井篤社長、MBKディストリビューター社(MBK)の谷本隆彦副社長はそれぞれ田中会頭より会員証を受取った。

                 

左から講演者のバウルー市のロドリゴ・アゴスチーニョ市長/田中信会頭/丸橋次郎首席領事

                 

                7月の懇親昼食会の様子

                

               壇上はバウルー市への投資誘致について講演するロドリゴ・アゴスチーニョ市長

 

 

 

 

日伯法律委員会に48人が参加して開催

   日伯法律委員会(松田雅信委員長)が2009年7月16日午後4時から6時まで商工会議所の会議室に48人が参加して開催、司会はクラウジオ・ヤノ副委員長が担当、初めにマラフォン弁護士事務所のアリーネ・ラヴィエリ弁護士が社会総合基金(PIS)/社会保険融資納付金(COFINS) – 減価償却費のクレジットについて講演、トレンチ、ロッシ&ワタナベ弁護士事務所のフラヴィア・アマラウ弁護士は技術移転: 法的処理-国立工業所有権院(INPI)からのコメント-登録が必要である契約の種類-登録が免除されるサービス各種について、テクノロジー移転は5年間の延長が可能など等について講演した。

   デロイトのロベルト・コウチヤマ弁護士は訓令第949/09 – RTTとFCONTについて、KPMGのヴァルテール・シミヅ弁護士並びにアドリアナ・ソアーレス弁護士は駐在員の報酬 – 日本税務当局の最近の疑問について、ピニェイロ・ネット弁護士事務所のリカルド・カリル弁護士は移転価格税制について移転価格税制の仕組み、メソッド、問題点などについてそれぞれ講演を行った。

              

左からKPMGのアドリアナ・ソアーレス弁護士/ヴァルテール・シミヅ弁護士/マラフォン弁護士事務所のアリーネ・ラヴィエリ弁護士/クラジオ・ヤノ副委員長/トレンチ、ロッシ&ワタナベ弁護士事務所のフラヴィア・アマラウ弁護士/ピニェイロ・ネット弁護士事務所のリカルド・カリル弁護士/デロイトのロベルト・コウチヤマ弁護士

              

会議室一杯の48人が参加して開催された日伯法律委員会の講演

 

 

7月の異業種交流委員会議事録

7月の異業種交流委員会議事録

・日時:7月16日(木)19:00~21:00
・場所:ブラジル日本語センター
・参加者数:21名
テーマ1.『ブラジルの健康診断』講師はサンパウロで開業医としてご活躍中の秋山一誠氏(医学博士・公衆衛生修士)

テーマ2.『ブラジル通関事情』講師は山九社の森田透取締役支店長

Powerpointブラジルの輸出入通関事情について(山九社の森田透氏 2009年7月16日の異業種交流委員会発表資料)