宮城県人会創立55周年式典に田中会頭が出席

7月14日午前10時から宮城県人ブラジル移住100周年、宮城県人会創立55周年並びに仙台七夕30周 年の記念式典がリベルダーデ区の宮城県人会館に伊藤克彦副県知事など70人の慶祝団やパラグアイなどの遠方からも総数300人が参加して開催、高齢者や功 労者への表彰、商工会議所の田中信会頭はブラジル日本移民開始2年前1906年に仙台の藤崎三郎助氏がサンパウロに支店を開設、日本人として始めての商店 の藤崎商会はサンパウロ市に日本総領事館開設(1915年)される間は領事館の役割を担って日本移民の相談を受け、その後も日本移民の諸々の問題の解決の お世話をして多大な貢献したので藤崎商会の伊達啓公取締役へ顕彰,記念プレートの贈呈を行なった。

懇親昼食会では国立工業所有権院のリタ・マシャード理事が講演

講演会は国立工業所有権院(INPI)の情報テクノロジー部門のリタ・ピニェイロ・マシャード担当理事が「工業所有権の戦略的な利用−在ブラジル企業の強化と普及におけるINPIの役割」と題して、初めにブラジルの科学技術の歴史として、ドン・ペドロ二世時代の1887年にカンピーナス農業協会を設立して始り、1920年代にブラジルで初めての大学としてサンパウロ州立大学(USP)設立、1951年に博士、修士課程設立、1985年に科学技術省設立、ブラジルの研究開発費への投資はGDP比1.05%でアルゼンチンやメキシコよりも多いが日本や韓国の1/3に留まっているために、投資促進が必要であると強調した。

また1995年以降の博士、修士課程卒業生の伸びは緩やかな増加になってきているが、工業所有権件数(パテント)は1981年の2,000件から昨年は17,000件にまで増加、ラテンアメリカでは33%から約50%とその比率は増加の一途をたどっているが、世界全体に占める比率は2.0%に満たない。

世界のパテント取得では米国が圧倒的で28万4,000件、英国7万4,000件、ドイツ、日本が7万1,000件、ブラジルは15位に甘んじているが、2001年から2006年までの伸び率ではトップの中国、米国、カナダ、インド、韓国と続いて、ブラジルは10位に伸びてきている。

ブラジルの企業内の研究者が占める割合は25.8%と米国の80%、韓国74%、日本の68%に比較して圧倒的に少ないが、大学内の研究者の比率は67%と他国を圧倒、2位のオーストラリアの58%を大きく引離している。

パテント取得促進する役割で国立工業所有権院(INPI)は1970年に設立、1996年に工業所有権が法令化され、国内技術者のパテント所有比率は30%と低く、2004年には先端技術開発促進のために、イノヴェーション部門へのファイナンス、ローヤリティの分配や優遇税法を制定、今年は民間企業の生産開発促進のための新工業令(PDP)を発令している。

国内のパテント所有者の70%は個人、2001年以降の大学のパテント所有は増加してきており、カンピーナス大学(Unicamp)が191件でペトロブラスの177件を上回り、トップ20位までには7大学が入っている。

INPIではパテント取得啓蒙のために各地でセミナーを開催、北東地域でのセミナー開催は工業地帯が集中する南東地域に次いで多く、また大学や各種工業協会などでのコース、工業実習機関(Senai)職員へのコーストレーニング、各大学教授との交流などを実施して啓蒙活動を行っている。

ブラジルの選挙権有権者1億人に投票義務があるが、選挙日のその日のうちに選挙結果がわかる電子投票、深海油田開発技術、世界3位の航空メーカーのエンブラエル、最も収益性の高い大豆やエタノールの生産技術、フレックス車技術など世界に冠たる技術を擁しており、INPIは今後の更に科学と企業の橋渡しをして行くと強調して講演を終了して大きな拍手が送られた後に、田中信会頭から記念のプレートが贈呈された。

 106人が参加した7月11日の懇親昼食会の司会は平田藤義事務局長が務め、初めに今日の講演者である国立工業所有権院(INPI)のリタ・ピニェイロ・マシャード理事、イツベラーバ市長のマリオ・タカヨシ・マツバラ市長、サンパウロ総領事館の丸橋次郎首席領事をそれぞれ紹介、連絡事項では日伯交流年兵庫県実行委員会/川崎重工提供による「六甲のおいしい水」、インターネットパニック調査協力について平田事務局長が御礼を述べた。

 続いて日系社会委員会の窪田敏朗委員長が第2回寄付協力実態調査アンケート結果について説明、また年末に行なわれる第3回アンケート調査協力を述べ、3分間スピーチではイツベラーバ市のマリオ・マツバラ市長が招待に対する御礼を述べた後で、同市の大学財団のマルシオ氏がDVDで同市を紹介、日本移民資料館の栗原猛運営委員長が同資料館の30周年記念事業として、日本移民研究に役立つ4月に日本でリリースされた写真集の購入協力、8月3日に文協で開催される第39回ドミンゴ・コンサートではニューヨークの井上室内合奏団やプログラムなどを紹介、三分一克則氏は8月16日から17日にかけて行なわれる早慶戦やブラジル選抜との試合やチケット購入協力を説明した。

 会社代表交代挨拶では国際協力銀行(JBIC)の相川武利首席駐在員が帰国挨拶、後任の細島孝弘新首席駐在員が就任挨拶、ブラデスコ銀行の山崎展生新取締役、東京海上火災の原島朗新社長、JALの小西弘恭新所長、三井物産の中山立夫新社長、サンパウロ総領事館経済班の加藤秀雄新領事がそれぞれ就任挨拶を行ない、最後に新入会員のエミレーツ航空のクラウス・ベッカー氏がヴィデオでエミレーツ航空のサービスを紹介した後で田中信会頭から会員証が送られた。

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記念プレートを授与された国立工業所有権院のリタ・マシャード理事/田中信会頭

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左から田中信会頭/丸橋次郎首席領事/マリオ・マツバラ市長

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講演会の様子

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イツベラーバ市のマリオ・マツバラ市長

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会員証を持つエミレーツ航空のクラウス・ベカー氏/田中会頭

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INPIのリタ・マシャード理事/平田藤義事務局長

2008年度異業種交流委員会議事録(7月)

日時:2008.07.10(木)
場所:ブラジル日本語センター
出席者(ABC順):ABE・ITAGAKI・KANAZAWA・NISHIOKA・OHNO・YAMASHITA

記 ABE

【議事録】
1.次回8月度担当者
・会場係   板垣 
・連絡係   西岡
・会計係   大野

2.本日の勉強会テーマ(参加者:15人)
『囲碁の楽しみ方』(ブラジル日本棋院 岡理事長)
『土地なし農民(MST)と関わった経験について』(関根さん)

以上

日伯法律委員会の月例会に31人が参加して開催

日伯法律委員会(石川清治委員長)の月例会が7月10日午後4時から6時まで商工会議所会議室に31人が参加して開催、押切フラビオ副委員長と矢野クラウジオ副委員長が進行役を担当して始まった。

初めに矢野クラウジオ副委員長が「法律第11,727号/2008の第22及び23条、移転価格について」メルコスル域内での移転価格について説明、ファービオ・フロレンチーノ弁護士は「デジタル会計の公共システムについて」で電子課税伝票との違いやシステムの目的や利点などについて説明した。

パウロ・エンリケ弁護士は「支払い請求書と賠償の相殺」では実際の現状として賠償金の大半は第3者のクレジットでの相殺であると説明、最後にロベルト・コウチヤマ弁護士は「投資基金への資本参加での税制面」では国内投資家と海外投資家との税制面の違いを説明した。

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熱心に講演会を聞く参加者

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左から講演者のフロレンチーノ弁護士/コウチヤマ弁護士/矢野副委員長/カルナウーバ弁護士/進行役の押切副委員長

100周年関連イベント

(5月~6月開催の関連イベント)

レアル銀行の100周年記念展示会案内(5月21日から6月18日)

ブラジル・日本研究者協会(SBPN)シンポジウム案内(6月14日~16日)

SBPNサイト

(3月開催の関連イベント)

冴木杏奈タンゴ・コンサート

(2月開催の関連イベント)

修好100周年修好百周年基金助成承認プロジェクトの通知書・覚書の授賞式

サンパウロ州の日本移民100周年記念行事オープニングセレモニー開催

(1月開催の関連イベント)

日伯交流年オープニング式がイタマラチー宮で開催

満員御礼の日本・ブラジル経済シンポジウムは交流年の開催に相応しい、素晴しいシンポジウムとなった (発表資料はプレセン欄参照)

総領事公邸でシンポジウム関係者を招待して夕食会

サンパウロ総領事館主催日伯交流念オープニングレセプション開催

移民100周年祭の交流年記念事業の棋聖戦前夜祭

在伯日本企業とブラジル企業との合同会議をFIESPで開催

在伯日本企業とブラジル企業との合同会議が6月30日午後3時からパウリスタ大通りのサンパウロ州 工業連盟(FIESP)で開催、4月に実施された日本へのブラジル企業家ミッション団の報告書、東京での会議や今後の企画、日伯間の民間企業と貿易拡大の ための会議日程の決定などを紹介、またブラジルへのインフラ整備部門、アグロビジネス、食料品供給部門への投資誘致、世界石油市場で今後ブラジルの台頭が 注目される中でのエネルギー部門への投資について継続して意見の交換を行なっていく。FIESPのサイト http://www.fiesp.org.br

  商工会議所からの参加者は田中信会頭(リベルコン)、田中一男専任理事(伊藤忠)、平田藤義事務局長、萩原剛一氏(新日鉄)、サムエル・タダユキ・カジ氏 (新日鉄)、都築慎一氏(デロイト法律事務所)、マウリシオ・エンド氏(KPMG)、藤井敏晴監査(KPMG)大野太郎氏(三菱コーポレーション)、ア キ・ヤマノウチ氏(三菱コーポレーション)、広瀬純子氏(ブルーツリーホテル)

 

甘利明経済産業大臣との夕食会を総領事公邸で開催

甘利明経済産業大臣と商工会議所幹部との懇親夕食会が6月28日午後7時からサンパウロ総領事公邸で開催 され、会議所からは田中信会頭、松田雅信副会頭、田中一男専任理事、佐々木修専任理事、前田一郎専任理事、佐々木光コンサルタント部会長、平田藤義事務局 長が出席した。

新アルモニア学園プロジェクトに対して醸成金の贈呈

 アルモニア教育文化協会の和田忠義会長、本村マリオ理事,ユタカ・ワタナベ副会長、カルロス・ヤスオ・マツノ副会長が6月26日に商工会議所を表敬訪 問、日伯修好100周年記念基金を管理する日伯友好促進協会の田中信委員長、山田唯資監査役、平田事務局長が応対、田中会頭から新アルモニア学園プロジェ クトに対して21万1,000レアルの助成金小切手が和田会長に贈呈された。

自動車部品メーカーのカンジコ・ド・ブラジルのサルト工場開所式が盛大に開催

関東自動車工業と豊田通商との合弁の自動車部品製造会社カンジコ・ド・ブラジル社のサルト工場の開所式が6月25日午前10時30分から多数の来賓客など250人が参加して開催、商工会議所からは田中信会頭、平田藤義事務局長がお祝いにかけつけた。

初めにブラジル国歌・サルト市歌を斉唱、ブラジル関東自動車工業の諏訪部東海夫社長、本社の長屋信俊常務取締役、メルコスル・トヨタ社の長谷部省三社長、 トヨタ自動車田原工場の新見友治副工場長、西林万寿夫総領事、サルト市のジョゼ・ジェラルド・ガルシア市長がそれぞれ挨拶を行なった。

その後来賓並びにカンジコ社代表がテープカットの後で鏡割りが行なわれて、豊田通商本社の鈴木務部長がカンジコ社の今後の発展を祝って乾杯の音頭をとった後で昼食会が開催された。

 

新工場開所式に参加した来賓者

開所式セレモニーの様子

カンジコ工場の全景