石川清治副会頭は日系社会貢献で名誉証と金メダルを授与

サンパウロ市議会のアントニオ・カルロス・ロドリゲス議長、アウレリオ・野村市議、ジョージ・羽藤市 議、神谷牛太郎市議並びに日本移民100周年臨時委員会メンバーは6月24日午前9時からに日系社会に大いに貢献したYKK社長で商工会議所の石川清治副 会頭に栄誉証並びに金メダルを“5月1日本会議場”で授与、商工会議所からは平田藤義事務局長がお祝いに出席した。

石川副会頭と同様に授与されたのはヒロシ・ニシタニ氏、ケンタロ・タカヤマ氏、キヨシ・イリヤ氏、マナブ・マベ氏(故人)、マウリシオ・デ・ソウザ氏、ミチエ・アカマ女史(故人)、セイゴ・ツズキ、ソウイチロウ・ホンダ氏(故人)、タケシ・ホンダ氏(故人)

 

皇太子殿下ご臨席のもと、21日のブラジル日本移民100周年記念式典に3万人が参加して盛大に開催された

6月21日のブラジル日本移民100周年記念式典に皇太子殿下ご臨席のもと、生憎の小雨模様にも関 わらず、サンボドロモ会場に3万人が参加して盛大に開催、100周年記念協会の松尾治委員長は開会宣言で「約5年前から準備をしてきた。ブラジルにおいて 日本文化を継承している姿を見てもらいたい」と述べた。

第一部祭典の先頭はブラジル・ラジオ体操連盟会員1,300人によるラジオ体操の デモンストレーション、和太鼓、日本各地の伝統舞踊団、南中ソーランなどが次々と披露され、午後4時30分に時間通りにご到着された皇太子殿下の乗ったお 車はサンボードロモ会場をゆっくりと行進し、参加者から大きな拍手で迎えられた。

神戸市の旧移住センターで分火された友情のトーチを掲げ たランナーが会場に入った後に、カフー元ブラジルサッカー代表選手、個人最多メダル保持者のウーゴ・オヤマ選手、オリンピックの柔道金メダリストのアウレ リオ・ミゲル市議などが交代でトーチを掲げて点火台に近づくと、慶祝のために4機の空軍機が式典会場上空を横切った。

大西三郎さん夫妻とその息子が5世の女性と結婚して6世の孫となる優太君の3人で点火した後で、同100周年記念協会の上原幸啓理事長が「私の人生でもっとも感動的な一瞬であり、連邦政府、州政府や市役所の協力で開催でき、新しい歴史が始った」と述べた。

皇太子殿下はブラジルに日系人150万人、日本に30万人のブラジル人が住んでいることに触れて「100年前には想像もできない緊密な両国関係になってき ており、両国の関係が更に広く、深くなり、ともに未来を見つめられるものに」とのご期待をお述べになられて、「ムイト・オブリガード(有難う)」と締めく くられると大きな拍手が沸き起こった。

続いてサントス港に停泊中の海上自衛隊のパレード、州警騎馬隊の行進、3,000人を超すコーラス隊の両国の歌の大合唱、1,200人による100周年記念踊り「海を渡って100周年」、最後に1,000人太鼓の演奏で第1日目は大成功裏に終了した。

商工会議所からは田中信会頭、平田藤義事務局長をはじめ、多数の会員が日本移民100周年の記念すべき式典に参加した。

 

左前列から麻生太郎日本ブラジル交流年実行委員会名誉会長(日伯議員連盟会長)、ご臨席された皇太子殿下、カサビ市長

3万人が詰めかけて満席となったサンボドロモ会場

海上自衛隊も祝福のパレード

和太鼓隊のパレード

西村康稔代議士との朝食会が6月21日にグラン・メリアホテルで開催された

西村康稔代議士との朝食会が6月21日午前8時から9時30分までグラン・メリア・モファレジホテルで開催、田中信会頭、石川清治副会頭、松田雅信副会頭、ジェトロ・サンパウロ事務所所長で佐々木光コンサルタント部会長、平田藤義事務局長が出席した。

皇太子殿下はセーラ知事主催の晩餐会にご出席

ジョゼ・セーラ聖州知事は21日夜に皇太子殿下をバンデイランテ宮にご招待して晩餐会を開催、300人の来賓も晩餐会に招待され、商工会議所からは田中信会頭らが出席した。

セーラ知事は1908年の笠戸丸に781人の日本人移民がサントス港に入港して日本人移住が開始、今では日系人は150万人を数えているが、日本人は勤勉 で知性的であり、たゆまぬ努力を続けて、また芸術、科学、経済やスポーツなどブラジル社会には計り知れない財産を残し、日本人による指導の賜物で、オリン ピックではブラジル柔道界に12個のメダルをもたらし、そのうちの2個は金メダルであったと皇太子殿下にご説明した。

またセーラ知事は日 本とブラジルの貿易は7位にランクされ、日本からラテンアメリカへの投資の50%はブラジルへの投資であり、日本からサンパウロ州への経済協力では国際協 力銀行(JBIC)がメトロ、大サンパウロ圏の鉄道輸送へのクレジット、チエテ川の汚染低減並びに浚渫工事、サントス沿岸都市の環境改善事業でのパート ナーシップをご説明、皇太子殿下はサンパウロ州は日本とブラジルの友好関係にとって非常に重要な懸け橋になっているとお述べになられた。

また今夜21日がサンパウロ市での最後のご滞在の皇太子殿下はサンパウロ州立大学法学部学生とのご交流、ヴィーヴァ・ジャパン・プロジェクトをご見学なさ れた広島市公立学校のご訪問、日本移民を熱烈に受け容れて頂いたサンパウロ州の人々への感謝の気持ちは忘れえることができませんとお述べになられた。

晩餐会終了後にモーツアルト並びにヴィラ・ロボスの作品をカマルゴ・グアル・クアルテットとエリカ・フクダ女史が演奏したが、皇太子殿下がモーツアルトの “夜のセレナーデ”をクアルテットとご一緒にご演奏された。(サンパウロ州政府広報-Cintia Cury/Manoel Schlindwein)

 

セーラ知事とお話をされる皇太子殿下(写真 聖州政府 Ciete Silvério)

バンデイランテス宮での皇太子殿下とセーラ知事(写真 聖州政府 Ciete Silvério)

カマルゴ・グアルニエリ・カルテットとご一緒に演奏される皇太子殿下(写真 聖州政府 Ciete Silvério)

6月18日の労働問題研究会に22人が参加して開催

企業経営委員会(石川清治委員長)の労働問題研究会が6月18日午後4時から6時過ぎまで、商工会議所会議室に22人が参加して開催、マルコス・破入副委員長が司会を務め、初めにアーネスト&ヤング社労働・社会保障関係担当のラウロ・レイテ部長が「ソフトウエア輸出企業への社会福祉税率の引下げ」と題して、連邦政府の目標はIT産業育成、輸出促進や国際競争力の強化を目的としたに優遇税の採用であり、連邦政府は持続的経済成長の強化をターゲットにして、2010年にはこの分野にGDP比0.65%の投資でGDP比9.8%の増加を狙っている。

2008年から2011年までの減税対象は24部門で214億レアルの減税が見込まれ、ソフト、ITサービス、マイクロ電子、インフラ並びに開発部門などが対象となり、ソフト開発企業の法人税は大幅に減税されるが、ハードウエア開発は対象外となると説明した。

続いてマネージャー・リクルート社コンサルタント部門のネリ・バルボーザ部長は「どのように人材流出を防ぐか」と題して、目的はいかに人材を引き止めるための見直しとして、人材市場は常に流動的で、なおかつグローバル化で人材引抜きの競争圧力が強まってきているが、一昔前は知識保有者が求められて一流大学卒業者から採用されていたが、最近では有名大学卒業者よりもヴィジョンを持っている人材、生産性やタレントを持っている人材を企業は求めていると説明した。

人材採用する時の注意点として、企業の将来は人材次第であり、高度な生産性や優れた才能を持った人材の採用が不可欠で、間違った人材採用は非常にコスト高になり、社内での登用は短期間でコスト安、モチベーションの高揚効果があるが、穴埋めする人材を探すのは難しい。

社外からの採用は新しいアイデア、汚染されていない新しいエネルギーの注入が期待できるが、リクルート期間が社内採用よりも長くなり、企業カルチャーの不適用のリスクなどがあるが、インターネット、新聞広告、リクルート会社、個人の推薦、大学での広告など幅広い採用方法が可能となる。

採用後にトレーニングして能力アップ、すでに高い能力を擁する実務経験者の採用、現在の人材をトレーニングするなどの選択ができるが、優秀な人材を繋ぎとめておくことは非常に重要であり、適正な給料とベネフィット、プロモーション、給料よりも責任ある職務は働く意欲を誘う重要なファクターであり、職務の明確な目標と正しい評価、リーダーシップを発揮できる社内の雰囲気の醸成、トレーニングの実施などの重要性を説明して講演を終了、その後でリカルド・シャビエール著の「Tudo que aprendi com o cinema」4冊の抽選を行った。

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パワーポイントでの講演を熱心に聞く参加者

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ポワーポイントを使って講演するラウロ・レイテ氏

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立ちながら講演するネリー・バルボーザ氏

20日にグラン・メリアホテルで皇太子殿下とのご接見

6月20日午後5時から皇太子殿下のご宿泊先グラン・メリア・モファレジホテルで皇太子殿下と約50 人の日系人・在留邦人とのご接見が行われて、皇太子殿下は一人一人と握手をされ、微笑を絶やさずに親しく会話を楽しまれた。商工会議所からは田中信会頭、 石川清治副会頭、松田雅信副会頭、窪田敏朗日系社会委員長、平田藤義事務局長が出席した。

皇太子殿下と100周年記念協会の上原幸啓会長とのご接見の様子

左から2人目はご接見中の田中信会頭、右端は100周年記念協会の松尾治執行委員長

海外邦字新聞展開催オープニングセレモニーが文協貴賓室で開催

海外邦字新聞展開催(6月19日~21日)のオープニングセレモニーが19日午後7時から文協貴賓室に 80人が参加して開催、初めに海外日系新聞放送協会の高木ラウル会長が開会挨拶、塚田千裕元ブラジル日本国大使が挨拶を行った後に、田中信会頭が乾杯の音 頭をとった。平田藤義事務局長もセレモニーに参加した。

皇太子殿下が文協・移民資料館をご見学

6月19日日午前、リベルダーデ区のブラジル日本文化福祉協会を皇太子殿下がご訪問、大ホールで出迎えた 高齢者らに優しくご挨拶されるなど、歓迎ムードが最高潮となり、コロニアに大きな感動を与えた。ブラジル日本移民史料館9階では、史料館のアーカイブ・プ ロジェクトに対する天皇皇后両陛下からのご下賜金を上原幸啓会長に渡された。また7階の大武和三郎の常設コーナーにも足を運ばれ、26年ぶりの文協ビルに 終始笑顔でご見学された。商工会議所からは田中信会頭が出席した。

海上自衛隊練習艦隊歓迎式に田中会頭が出席

移民の日の6月18日ににサントスに入港した「平成二十年度遠洋練習航海」で訓練を行っている海上自衛隊 練習艦隊「かしま」「あさぎり」と護衛艦「うみぎり」の3隻(乗員約700人)が午前にサントスの30番埠頭に接岸、翌日の19日は文協大講堂で海上自衛 隊練習艦隊歓迎式が行なわれ、田中信会頭が出席した。