2008年度異業種交流委員会議事録(1月)

日時:2008.01.10(木)
場所:群馬県人会館
出席者(ABC順):ABE・AKAMINE・ITAGAKI・MATSUDA・NISHIOKA・TAKEDA・YAMASHITA

記 ABE

【議事録】

  1. 次回2月度担当者
    ・会場/連絡係 西岡
    ・会計係   竹田
  2. 本日の勉強会テーマ(参加者:18人)
    ブラジルの労働裁判について(岡さん)
    ブラジルのセクハラ・パワハラについて(岡さん)

以上

180人が参加した忘年会では迫力満点のカポエラで楽しい年忘れ

  ブラジル日本商工会議所の忘年会が、12月13日午後8時30分から11時過ぎまで、グラン・メリア・モファレジホテルに180人を超す会員や夫婦連れで参加、迫力満点のカポエラの数々の技の披露、お馴染みの矢崎愛さんによるピアノ演奏、草村芳哉さんによるサックス演奏による素晴しいBGM音楽、宿泊券や食事券の抽選会で、楽しい年忘れとなり、「蛍の光」を全員で合唱して閉会した。

司会は阿部勇専任理事が担当、初めに特別参加の西林万寿夫サンパウロ総領事、旭日双光章を受勲した元商工会議所会頭で現在は顧問の後藤隆氏、元商工会議所副会頭で現在はダイキン工業の岡田茂男顧問、日本経済新聞社の戸堀勇人シニア・マネージャーが紹介された。

続いて田中信会頭は開催挨拶として、1970年代と現在のブラジルへの日本企業進出の違いとして、「猫も杓子もブラジルへ殺到」から明確な目的意識を持った進出企業が目立ち、人材面では「在郷軍人に召集令」のように片言の外国語しかできない人材が派遣されたが、当時に派遣された若手社員がトップクラスの駐在員、サンパウロ日本人学校で学んだ帰国子女が中堅社員として活躍しており、日伯間取引では資源確保や加工などの伝統産業から最先端技術の地上デジタル放送技術、CDM取引、ジェット機やエタノールなど多岐に亘ってきている。

会議所活動として、官民合同会議や日伯経済合同委員会などで引続き「投資環境整備」を両国政府に要請、また移転価格税制、社会保険二重払い、知的財産権の改善推進に向けてのブラジルの主要工業連盟などとの共同提案、サンパウロ総領事館とのフォローアップ会議を来年からは大使館が窓口に、また会議所ホームページへのアクセス数の急増や表敬訪問の増加を述べた。

 西林総領事は麻生太郎元外相初め、三人の現職閣僚や多数の政府要人、財界トップリーダーのブラジル訪問が相次ぎだが、背景にはブラジルへの投資や進出が進行、また官民合同会議後のフォローアップ会議の効果、有意義であったミナス産業視察研修旅行への参加、来年の交流年/日本移民100年祭の準備で多忙を極めたが、来年1月16日の日伯経済シンポジウムへの参加、ヴェージャ誌の45ページにわたる特集を例に、来年は日本や日本移民に関する色々な特集などが組まれるために、ブラジル人に関心を持ってもらうチャンスであり、また新年会で100周年記念バッジを販売、背広にバッジをつけて100周年宣伝の協力を依頼して挨拶を終え、後藤顧問が乾杯の音頭をとった。

 ロンドン滞在中にカポエラの練習を開始して、すっかりその家族的な雰囲気に魅了された上岡弥生さんは、本場ブラジルでの修業を思い立ち、邦字新聞記者として勤務しながら、サンパウロのスアスナ師範の道場で修行を積んでおり、カポエラの歴史、カポエラを司る楽器アルビリンバウの説明、一緒に修業をしている金の帯グループと迫力満点のアンゴラ(床)、へジョナル(格闘技)、ソロ、ミユジーニョなどの迫力満点の演技を披露して、割れんばかりの拍手喝采を浴びていた。

西林万寿夫総領事を囲んで田中信会頭夫妻

松田雅信副会頭/西林総領事夫人/宮田次郎専任理事

藤井敏晴監事夫妻/山田唯資監事会議長

丸橋次郎首席領事/石川清治副会頭夫妻

宮田次郎夫人/後藤隆顧問/松田雅信副会頭

グラシア・トレムラ氏/マリアナ・パラヴァニ氏(クラウンプラザホテル)/西口阿弥氏(アーネストヤング)

忘年会の様子

和やかに談話する参加者

カケハシ・キヨシ氏(Boxon)/イザベル・アラメーダ氏、アリアニ・ビロマ氏(BHManager)

峯川尚新副頭取(ホンダ)、鍋島直裕夫妻(ホンダ)

平田藤義事務局長夫妻

工藤章名誉会頭夫妻/トシアキ・スワ氏(パトリモ二オ保険)

カポエイラの熱演

中央の黒のTシャツがスアスナ師範/右が留学生の上岡弥生氏

拍手を送る後藤隆顧問/手前は松田雅信副会頭

サックス奏者の草村芳哉氏/ピアノの矢崎愛氏

手前からアンデルソン・サト氏(安川電機)/マサハル・タニグチ氏(Eishin)/エリカ・ムラタ氏(スズヨ)/ケンイチ・ヨシダ氏(トヨタ)

天皇陛下誕生祝賀会が総領事公邸で盛大に行なわれた

12月11日正午からサンパウロ総領事公邸に商工会議所や日系コロニア有志が足の踏み場もないほど大勢が天皇陛下誕生祝賀会に参加、初めに君が代、続いてブラジルの国歌斉唱、西林万寿夫総領事が祝いの言葉を述べ、参加者全員で天皇陛下の御誕生日をお祝いした。

立錐の余地もないほどの参加者

071211 天皇陛下誕生祝賀会2

国歌斉唱する参加者

12月定例常任理事会開催

12月の定例常任理事会が7日午後4時から6時までマクソウドホテルで開催、新旧常任理事が参加、2007年度の委員会/部会の活動実績報告、2008年度の各委員会の活動方針及び新委員長の紹介、各委員会の活動の重点項目や役割、諸活動に支障をきたさないための副委員長の選出、委員会活動活性化のために分科会やWGの構築、旧委員長から新委員長への引継ぎのなどについて話合われた。

月例常任理事会が12月7日に開催

12月の常任理事会が7日午後4時から6時までマクソウドホテルで新旧常任理事が参加して開催、2007年度の委員会/部会の活動実績、各委員会の役割や2008年度の重点項目の説明、新委員長の紹介、新旧委員長の委員会活動の引継ぎ、ペンディング事項、委員会活動に支障をきたさないための副委員長の指名などについて話合われた。

2007年度秋の叙勲祝賀会開催

 

2007年度秋の叙勲祝賀会が12月7日午後7時30分から日系団体多数の共催でブラジル日本文化福祉協会貴賓室に多数が参加して三人の受賞を盛大に祝った。

受賞者には元ブラジル日本商工会議所会頭で、現在は顧問の後藤隆氏及び本村巌夫氏が旭日双光章、玉置正氏が旭日小綬章を受賞した。

 

3委員会合同忘年会に46人が参加

日伯法律委員会(押切フラビオ委員長)、企業経営委員会(石川清治委員長)並びにマーケティング渉外広報委員会(渡邉裕司委員長)共催の忘年会が12月6日午後7時30分からソフィテルホテルに46人が参加して開催した。

司会は企業経営委員会の破入マルコス副委員長が務め、初めに押切委員長が開会の挨拶、続いて企業経営委員会のラエルテ副委員長、マーケティング渉外広報委員会の宮本ジュリオ副委員長がそれぞれ挨拶を行い、日伯法律委員会のクラウジオ・ヤノ副委員長が乾杯の挨拶を行い、食事を囲みながら笑顔の絶えない楽しい忘年会となった。

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左からルイス岐部氏/押切委員長/マルコス破入副委員長

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忘年会風景

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マルコス破入副委員長/ジューリオ宮本副委員長/シノブ・片山氏

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マサナオ山内氏/ジョゼ・オリベイラ副委員長夫妻

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ウンベルト・佐川氏/ラエルチ・エレーロ副委員長夫妻

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平田事務局長/ジョゼ・カブラウ夫妻

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開会の挨拶をする押切委員長

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シノブ片山氏/カロリーナ・サカマ氏

岡本行夫元首相補佐官の国際問題の講演会に100人以上が参加

コンサルタント部会(渡邉裕司部会長)並びに異業種交流委員会(安部勇委員長)共催で、小泉内閣でイラク担当の首相補佐官を務めた国際問題専門家で政府関係機関や企業へのアドバイス、執筆や後援などに幅広く活動する岡本行夫氏の講演会「福田政権の課題、日本の技術の将来」と題して、12月3日午後4時からサンパウロ総領事館多目的ホールに100人以上が参加して開催された。

司会は平田藤義事務局長が務め、初めに西林万寿夫総領事が岡本氏の略歴を紹介、11月28日の産経新聞に、新テロ対策特別措置法案の成立が困難を極めている折、海上自衛隊によるインド洋での補給活動の必要性を強く訴える寄稿文が掲載されたと紹介して、講演会は始った。

岡本国際問題アドバイザーは「福田政権の課題、日本の技術の将来」と題して、政権と技術の行く末を結びつけて、福田政権を取巻く環境は、小泉首相と中曽根首相がそれぞれ5年間政権を担当したが、それ以外の最近の首相では1年から3年ぐらいと短命であったが、日本国民は小泉首相や安部首相の積極型政治に疲れており、歴代4位の支持率で出発した、癒し型の福田首相になってほっとしている。

福田首相はバランス感覚が優れており、コンセンサスができるまでは慎重を期するが、一旦決定するとその考え方を押通すしっかりした人物であり、海外要人との会談でも上手く乗切っているが、小泉首相は好き嫌いがはっきりしていた。

衆院通過した海上自衛隊によるインド洋での給油活動の再開に向けた、新テロ対策特別措置法案は参議院に送付されたが、参議院で大多数の議席を握っている最大野党民主党は反対姿勢であり、法案の否決は必至、一方、参院外交防衛委員会では航空自衛隊をイラクから撤収させるために、民主党提出のイラク復興支援特別措置廃止法案は、野党の賛成多数で可決されたが、衆院では否決か廃案になると予想され、国会がねじれており、世界が激動している時に、イニシアチブをとった政治ができていないのが現状である。

今年の7月の参議員選挙では小泉首相が進めた規制緩和で、診療報酬の低下したために、日本医師会推薦の武見敬三議員、薬価基準低下で藤井基之議員などが落選、自民党は早急にテーゼを打ち出さなければならないが、野党の民主党は無責任に批判していればよい。

岡本アドバイザーは、アフガニスタンでは世界のアヘンの93%を生産、国は軍閥が割拠しており、破綻国家となったアフガニスタンでは、テロリストが本拠地にして、タリバンやアルカーイダなどのテロが麻薬をイエメンなどに運び、武器を持ち帰っているために、テロリストのインド洋横行を阻止する必要があり、10カ国を超える海軍の艦船がインド洋をパトロール、日本は最も安全な活動であるこれらの艦船に6年間、洋上給油活動を続けてきたが、テロ特措法は失効して、給油活動を停止して自衛隊が帰国、国際世論から叩かれている。

アルカーイダの基本的考えは「世界を預言者ムハンマドのいた7世紀の時代に戻すべきだ」であり、ムハンマド以降の1300年間に人類が築いてきた文明は不純物であり、アルカーイダが破壊しようとしているのは先進国の全ての文明であり、アフガニスタンは文明がテロから自衛する闘争であると強調した。

アフガニスタンでは先進国20カ国が、アルカーイダ・タリバン掃討作戦にあたる超危険な「不朽の銃作戦(OEF)」に軍隊を派遣、37カ国は危険性の高い国内治安維持の国際治安支援部隊(ISAF)本隊業務、また27カ国は危険性のある地方復興チーム(PRT)、7カ国は安全なインド洋海上阻止活動(MIO)にそれぞれ派遣しているが、日本は40カ国の誰もが羨むいい役回りであった、超安全な洋上給油活動を野党が「武力行使と一体」と主張して、日本を国際チームから引離した。

また陸上自衛隊はイラクのサマワで学校、病院や道路補修で住民に感謝され、全員が無事帰国したが、自衛隊が行なったような綺麗な仕事はどの国も担当したがっているが、人道支援の前にイラク市民の安全確保のためには、各国の部隊は鉄砲を持って街角に立っている。

小沢一郎氏は洋上給油を止めて、もっと危険な国際治安支援部隊(ISAF)への参加を支持、日本は治安維持の一翼を担うべきであるが、本隊業務が危険すぎるのであれば、例えば輸送支援であり、航空自衛隊がバグダッドからエルビスに物資と人員を搬送しているが、加えてクエートからカブールまで飛べば、立派なISAF参加になると提案した。

国会は守屋前防衛事務次官をめぐる重大疑惑で揉めており、新テロ特別措置法案成立は益々難しくなってきたが、インド洋に補給艦を戻して、国連からも要請されている補給活動の再開、海上自衛隊の存在はパキスタンを経て、アジアに向かってきているテロリストの移動を海上阻止する効果があり、アジアの平和に貢献でき、海上自衛隊のように豊富な艦船群と能力を国際協力に回せる国は殆どない。

中国共産党は最高指導部の政治局常務委員に「第5世代」の習近平(54)、李克強(52)両氏を抜擢、事実上「ポスト胡錦濤」の候補者に指名されたが、次の2012年の党大会では、全員第5世代か6世代になっており、欧米に留学した年代で流暢に英語を操り、態度が洗練させているが、一昔前の中国要人は世界の田舎者であったが、最近10年間では、中国要人などのプレゼンテーションが目に見えて上手くなっており、2017年には中国は世界のリーダー国になっており、日本は国際舞台での存在が薄くなる。

それに反して1,000人ぐらいいるシリコンバレーの日本人は、日本語のコミュニティネットを整備しているために英語が自由に使えなく、米国人コミュニティとは付き合わないが、中国人留学生の知識欲はものすごい。

日本では正規雇用とパートとの賃金格差が広がっており、また大企業はコスト削減で力を付けてきているが、中小企業は元気がなく、日本では東京、愛知及び近畿の一部の商業地区でしか、地価上昇しているに過ぎず、地方都市の商店街の衰退は目を覆うほどである。

また日本企業の特許申請は年間3万6,000件で、米国の8万件には及ばないが、中国企業の申請件数は僅か、世界中で高齢化社会がやってくるが、女性でも一人で介護できるシステムやロボットの開発、また高齢化社会を先取りしたトヨタの一人乗りカー開発、無人運行電車のゆりかもめ、新幹線技術、特に地下の利用で洪水対策、ナノテク、ハイブリッド、水素の研究など素晴しい技術を擁しており、中小企業では手作り、匠の技などで世界シェアを握っている企業も顕在であり、水族館のアクリルパネル生産では、NIPPURA社が世界シェアの過半数を握っており、日本の技術力の高さを強調して講演を終え、質疑応答では靖国神社参拝、戦争責任、衆議院選の行方、オリンピック後の中国経済の行方、ブラジル在住日本人への老齢福祉年金などについて質問が交わされ、田中信会頭より記念のプレート贈呈が盛大な拍手でもって行なわれた。

 

講演中の岡本行夫アドバイザー

田中会頭/記念プレートを持つ岡本アドバイザイー/西林総領事

田中会頭は地上デジタル日本方式の放送開始式典に出席

田中信会頭は12月2日午後6時30分からサーラサンパウロで行なわれたテレビの地上デジタル日本方式の 放送開始式典に出席、式典にはルーラ大統領、コスタ通信相ら関係閣僚、日本側からは森清総務相総務審議官、島内憲在ブラジル大使、西林万寿夫在サンパウロ 総領事らが出席した。