田中信会頭は11月8日午後5時から開催された、日本移民100周年祭典協会実行委員会に出席した。
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田中信会頭は11月8日午後5時から開催された、日本移民100周年祭典協会実行委員会に出席した。
コンサルタント部会長 渡邉裕司
とにかく今回の産業視察はブラジルの恐るべき資源パワーをこの眼で実感したことであろう。新日鉄様、三井物産様のご協力を得て11月6日~7日、イパチンガのウジミナス製鉄所とリオドセ社のブルクツ鉄鉱山、イタビラのコンセイソーン鉄鉱山を視察し、6日はベロオリゾンチ市のフェルナンド・ピメンテル市長に会見、BH市が進めるハイテク技術団地計画BH-Techの計画概要を聴いた。
ウジミナス製鉄は世界的鉄鋼再編の動きの中で筆頭株主・新日鉄が「人と技術を惜しみなく投入」(三村明夫社長)して一大鉄鋼生産基地化する計画で、今後1兆円の投資を行い米州最大の5,000㎥容量の高炉も建設する。製銑工程(転炉)、製鋼工程、圧延工程、鋼板ラインをくまなく見学しその技術力を垣間見た思いがする。圧延設備は三菱重工製など日本の設備が使われている。
リオドセ社はカナダのアルミ大手インコを昨年、180億ドルで買収し名実ともに世界鉱山メジャー3強入りを果たした。リオドセが所有するブラジルの鉄鉱山可採埋蔵量は合計98億トン。鉄分62.8%のヘマタイト鉱、48.7%のイタビライト鉱で純度は高い。
国内高炉メーカーに出荷し、輸出は鉱山から鉄道で沿岸に運ぶが、過去、日本企業が鉄道敷設等で大きな貢献をしている。
今、ブラジルの粗鋼生産は3,500万トンしかないが、新日鉄+ウジミナス、韓国ポスコ+リオドセ、中国上海宝鋼集団+リオドセ、アルセロール・ミタルなどの大型高炉建設計画を見ると、将来は資源立地の強みを生かしブラジルは億トン単位の鉄鋼王国になる可能性がある。
ブルクツ鉄鉱山の大型ショベルカーの前で記念撮影
ウジミナス製鉄所の圧延工程(厚板用スラブ)
機窓から見るイパチンガ周辺のユーカリ植林地帯
イタビラ鉄鉱山のゲストハウスで昼食
ウジミナス製鉄所のロンメル所長と記念撮影
建設不動産部会(阿部勇部会長)主催の「最先端医療設備を備えた病院見学会」が11月7日午前11時から午後1時過ぎまで、ポルトガル慈善病院系列のサン・ジョゼ病院内を同病院マーケティング部の女性職員3人が初めにヴィデオで病院全体を紹介した。
続いて最先端画像診断センターの3テスラ磁気共鳴装置、PET-CT,デジタルマモグラフィー、三次元超音波装置、最新鋭装置装備の手術室や治療室、リハビリセンター、自動殺菌室などを見学、病院には全て個室で111室あり、個室は33平方メートルから75平方メートルで電動ベッド、リビングルーム、ベランダ、インターネットへのアクセス、液晶テレビなど至れり尽くせりであり、最大限に院内感染などを予防する施設となっており、参加者はその設備の素晴しさに感嘆の声を上げていた。
見学した最先端設備のサンジョゼ病院の全容
左から院内案内したメシアスさん/ソウザさん/シーダさんに阿部勇部会長からプレートの贈呈
最先端医療設備を備えたサン・ジョゼ病院見学会参加者
ビデオで病院を紹介
院内感染予防の自動殺菌室
清潔でよく整備された事務室
元商工会議所会頭で現顧問の後藤隆氏は平成19年度在サンパウロ日本総領事館館内邦人叙勲者として旭日双光章を受賞、後藤顧問は中核役員として同会議所内部の組織化と事業活動の拡大、活性化を図ると共に、日伯経済交流の促進に貢献した。
旭日双光章受賞の後藤隆顧問
平田藤義事務局長は11月5日午後7時からサンパウロ州工業連盟(FIESP)で、バイア州政府、 FIESP、バイア州工業連盟共催の投資誘致イベント開催カクテルパーティに出席、6日及び7日にはバイア州の環境政策、インフラ、エネルギー、IT、カ マサリ石油化学コンビナートについてのセミナーが開催され、バイア州紹介ビデオは2日から11日まで一般公開されている。
監事会(山田唯資監事会議長)が11月7日午後1時30分から5人が参加して、第3四半期の会計監査を行い、 山田監事会議長は5日午後に事前に各種関係書類をチェック、山田監事会議長、藤井敏晴監事、中村敏幸監事は事務局から提出された各種伝票類、バランスシート(B/S)、損益書(P/L)、対予算・実績収支明細書や書類をチェックした。
監事会は慣例に従い各1四半期を締めた後3ヶ月おきに開催され、エレーナ・ウエダ会計担当から会議所改装に伴う償却資産、固定資産、各委員会・部活活動収支明細、会費滞納社(者)などが報告、日下野成次総務補佐も参加した。
左から山田監事会議長/藤井監事/中村監事
10月26日、平田事務局長と日下野総務補佐はサンパウロ州商工開発局を訪問、同局長補佐にジョゼ・セーラ州知事宛の日伯交流年記念シンポジューム「ブラ ジルと日本・アジア−今後10年の課題と展望」への公式招待状を渡した。同イベントは2008年1月17日午後、本商工会議所、日本経済新聞社とオ・エス タード・デ・サンパウロ紙の共催で行なわれる。
日本移民100周年祭典協会の臨時執行委員会が10月25日正午から文化福祉協会で開催、各種プロジェクトの分析や意見交換会が実施され、商工会議所からは田中信会頭、窪田敏朗日系社会委員長が出席した。
日系社会委員会(窪田敏朗委員長)の会合が10月25日午前10時から開催、山田監事会議長のプロジェクト採点案をベースに討議を行なった。参加者は窪田敏朗委員長、田中信会頭、山田唯資監事会議長、平田藤義事務局長。
世界中で横行する海賊版や模造品で多くの企業は損害を被っており、米国と日本は知的財産権に関して共同イニシアチブをとっており、経済産業省はジェトロと一体となって取組むことを確認、ブラジルにおいても商工会議所と共に、会員企業に関心を持ってもらうための勉強会立上げのために、10月23日にジェトロ所長でコンサルタント部会の渡邉裕司部会長のイニシアチブで意見交換会を行なった。渡邉所長以外にジェトロ職員、会員企業から2名、平田藤義事務局長が参加した。