日系社会委員会分科会に16人が参加

日系社会委員会(窪田敏朗委員長)の分科会が、9月3日正午から16人が参加して開催され、窪田委員長が昨年6月から7月にかけて実施された会員企業対象の「ブラジル日本移民100周年」のアンケート結果の要点を説明、添付資料には通常寄付とOSCIP適用の節税効果額の比較計算事例表、移民100周年行事・一覧表では100周年祭典協会は記念式典・日本文化週間の実施の優先度、その他19の記念行事についても簡単に説明した。

日本移民100周年記念事業資金協力方法では色々な意見が交わされ、移民100年、日伯交流記念プロジェクト紹介フォームではその1−プロジェクトの概要、その2−資金計画と実績についても紹介された。

参加者は窪田委員長(三井住友銀行)、田中会頭、山田監事会議長、嶋末氏(三菱重工)、鈴木氏(ホス建設)、尾崎氏(東山農産)、須賀氏(クラシキ)、大野氏(三菱)、松田氏(パナソニック)、赤嶺氏(ソールナッセンテ人材銀行)、松尾氏(住友化学)、長谷部氏(トヨタ)、米倉氏(安田保険)、寺本氏(JAL),奥村氏(双日)、平田事務局長

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16人が参加した日系社会分科会

ジェトロ主催のバイオエタノールミッションの団結式

ジェトロは地球温暖化や石油価格高騰を受けて、バイオエタノールへの関心が世界的に高まっている中で、世界最大のバイオエタノール生産国のひとつであるブラジルへ30人近い視察ミッションを8月27日から31日まで派遣、サンパウロ州やリオ州のバイオ エタノールの生産施設、製造技術・プラントメーカー、バイオエタノールとガソリンの直接混合施設、フレックス車製造工場、湾岸施設、サトウキビ畑等の視察、バイオエタノール研究・投資関係機関、ペトロブラス社、産業界および公的機関への訪問および意見交換など行なうが、27日午前11時からシザービジネ スホテルに日本政府や関連業界団体とエタノールビジネスに深く関わった元大臣等を招いて結団式が行なわれ、商工会議所からは田中信会頭、平田藤義事務局長 が参加した。

初めにジェトロの山本俊一理事が今回のミッションの目的、現場を知る重要性や訪問先などについて説明、続いてフルラン元商 工開発大臣が今回のミッションの重要性やブラジルのエタノールの潜在的ポテンシャルについて、またロドリ-ゲス元農林大臣はエタノールがエネルギー分野を 中心に一つの歴史的な新しい文明の役割を演ずるとした上、アマゾンの木、一本たりとも伐採することなく、生産性を倍増する一方、現在の350万ヘクタール のサトウキビ耕作面積は、その可能面積として約2,200万ヘクタールに及ぶ事を力説、ブラジルが世界の一大供給地である事には変わりないが、エタノール 相場の安定化に努める観点から、また他の亜熱帯諸国圏に属するタイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン等やアフリカ諸国へもエタノール生産技術開発支 援を強調、また米国と共同で木材をはじめとする植物繊維からエタノールを抽出する新技術の開発を示唆した。最後に、西林万寿人総領事は、日本から相次ぐ大 臣や知事、また議員団に砂糖キビの栽培地やエタノール工場の視察をはじめフレックス車の組立て現場を案内した実績と体験をもとにブラジルのエタノール産業 の現状について述べた。

日本が本格的なエタノール導入に、手間取っている間に、ブラジルの対日供給に困難をきたす恐れから政府や関連業界 は早急に意思決定の時期にきている事、またエタノール導入に関して3つの誤解が生じている事も指摘、世界のオレンジジュースの高騰はブラジルがオレンジ畑 を砂糖キビ畑に転作しているためとの誤解が一つ、(事実は米国フロリダ州を襲ったハリケーン・カトリーナの影響)アマゾンの熱帯雨林が砂糖キビ栽培のために伐採されていると言う二つ目の誤解、アマゾン地域は雨季が多く高温多湿のため元々サトウキビ栽培に適しておらず熱帯雨林伐採は行なわれていない事実、ま た過去ブラジルが2度遭遇した石油危機を教訓に、代替エネルギーであるアルコールを現在に至るまでガソリンに20~25%混入、技術的には完全にクリアー された錆びの問題であるが、エタノールのガソリンへの混入はサビの原因になると歪曲された報道で誤解を与えており、日本のマスメジアに対して正しい報道への注文を付けていた。

第6回Camaraゴルフ大会に56人が参加

  8月19日(日)に第6回Camaraゴルフ会をPLゴルフクラブにて開催、定員一杯の56名が参加し、熱戦を繰り広げました。

プレー後、表彰式と懇親会を行い、優勝した今西さん(ユニチカ)の栄誉をたたえると共に会員相互の親睦を図りました。第7回開催は、10月21日(日)です。皆様、奮ってご参加下さい。

以上/伊藤聖治(相互啓発委員)

ホンダロックが新工場の定礎式を行なった

 

ホンダロックのイツぺーバ工場定礎式が8月21日にホンダロック日本本社の三神哲夫社長、一政千歳 四輪プロジェクト参与、北原進プロジェクトアドバイザー、ホンダロック・ブラジルの中村裕社長、ホンダ・サウスアメリカの峯川尚社長、イツぺーバ市のオシ マール・ポリ市長、工場建設担当の戸田建設の阿部勇社長、商工会議所から田中信会頭、平田藤義事務局長など多数の来賓が参加して盛大に行なわれた。

三神社長はサンパウロ市から40分とアクセスが便利で、優秀な人材の確保が容易で、ポリ市長の絶大な支援等でイツぺーバ市を選択したと挨拶、ポリ市長はホ ンダロックが同市を選んでくれたのは大変名誉なことであり、雇用創出などで同市の活性化に大きく寄与すると感謝の意を述べた。

ホンダロッ クは工場建設などの初期投資に2,550万レアル、2014年までには総額3,500万レアルの投資を予定しており、操業は来年10月からで敷地面積 3,800平方メートルに150人を雇用、バックミラー、イグにっションスイッチ&キー、ABSホイルセンサーなどを製造する。(記事はイツぺーバ市役所 のリカルド・プピ氏提供)

ホンダロック(日本) www.hondalock.co.jp

ホンダロック(ブラジル) www.hondalock.com.br

 

定礎式に参加した関係者

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左が一政千歳参与/右が三神社長

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工場完成予想図

 

東アジア・ラテンアメリカ協力フォーラム(FEALAC)開催

東アジア・ラテンアメリカ協力フォーラム(FEALAC)のビジネスミーティングに多数の各国代表 者が参加、8月20日午前10時からサンパウロ州工業連盟(FIESP)で開催、商工会議所からは田中信会頭、平田藤義事務局長が参加、ブラジル政府要 人、タイ、シンガポールやフィリピンなどの政府要人と昼食しながら意見の交換を行なった。

ビジネスフォーラムのなかで、イタマラチー宮 (外務省)のエヴェンドロ・ジドネッテ国際関係担当理事は世界貿易機関(WTO)の多角的貿易交渉(ドーハラウンド)の合意が難航しており、メルコスール がアジア、特にアセアンへ目を向ける新しいシナリオの可能性がでてきたと述べた。

メルコスールとインドとの間では2週間前に特恵関税条約で合意、イタマラチー宮ではシンガポールとの特恵関税合意を目指して、FIESP,全国工業連合(CNI)並びに全国農業連合(CNA)と鉱工業部門や農業部門での調整を行なっている。

FIESPの国際関係・貿易部のカルロス・カバルカンテ理事はラテンアメリカからアジアへの輸出は第一次産品であり、アジアからは完成品の輸出が大半を占 めて貿易摩擦の障害はないが、アセアン諸国からの輸出は7,600億ドル、輸入は5,400億ドル、アセアンとブラジルとの貿易は僅かに70億ドルで今後 の貿易拡大では大きな可能性を秘めている。

またシンガポールはブラジルにとって輸出基地となる可能性があり、昨年のシンガポールの貿易はブラジルの5倍に相当する5,000億ドル、ブラジルからはすでにエンブラエル、ペルジガン、サジア、ヴァーレ・ド・リオドーセなどが進出している。

FEALACは1998年9月にシンガポールのゴー・チョク・トン首相がチリのフレイ大統領に対し、従来より関係が希薄になって、ミッシング・リンクと呼 ばれていた東アジアと中南米の関係を強化することを目的とするフォーラムの設置を提唱、加盟国間の相互理解、政治的対話及び友好協力関係の促進、経済、貿 易・投資、金融、科学技術、環境保護、文化、スポーツ、観光、人的交流など幅広い分野における交流と協力の拡大などを目的に、2001年3月にチリで第1 回外相会合開催された。

 加盟国は東アジア側から15ヶ国(日、中、韓、アセアン10ヶ国、豪、NZ)、ラテンアメリカ側は17ヶ国(ブラ ジル、アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、エル・サルバドル、キューバ、グァテマラ、コスタ・リカ、コロンビア、チリ、ニカラグァ、パナマ、パラグア イ、ベネズエラ、ペルー、ボリビア、メキシコ)で構成されている。

労働問題研究会に29人が参加して開催

企業経営委員会(石川清治委員長)の労働問題研究会が8月16日午後4時から6時まで29人が参加して開催、自転車メーカーのカロイ社のジャイメ・マルケス・フィリョ副社長が「企業の競合性と引越しの管理」と題して、サンパウロ市内サント・アマーロ区からアチバイア市への上場移転時の計画や実施について講演した。

移転にはインフラ、税制特典、マンパワーの質など議論を繰り返し、マスコミ対策、工場閉鎖に伴う人員整理、優遇退職制度、転勤、などを綿密に検討、またシンジケートとの交渉など大変な労力を消費するが、準備周到で工場移転を成功させた経緯を説明した。

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左は講演者のジャイメ副社長/ラエルチ・エレロ副委員長

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熱心に講演を聞く参加者