ブラジル三菱商事、佐々木修新社長着任

ブラジル三菱商事は多田稔前社長の後任として工藤中南米総代表が兼務していたが、この度8月9日にチリ三菱商事前社長の佐々木修氏が新社長に着任。工藤 章中南米総代表は10日シントリに大勢の来賓や会議所会員企業を招待、交替披露カクテルを開いた。同カクテルは大野業務担当取締役の司会で進められ、先ず工藤中南米総代表の挨拶に始まり、各部門長/担当取締役、並びに堤リオ支店長の自己紹介の後、佐々木新社長が挨拶した。

佐々木新社長は一橋大学社会学部卒業、五十四歳。七十五年に三菱商事入社。スペイン三菱に勤務、その後は米州担当マネージャーとしてブラジル、チリなど北中南米各国に出張滞在(製鉄業務他へ従事)、先月までチリ三菱の社長を務めた。同社長は、現在は中国などアジア志向の強い日本経済の風潮であるが、近い将来はブラジルを含めた中南米も期待できるので、意欲的に取組んでいきたいと抱負を述べた。

日伯法律委員会の8月月例会

日伯法律委員会の月例会が8月10日に、31人が参加して開催された

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日伯法律委員会〔石川清治委員長〕の8月月例会が、10日午後4時から商工会議所会議室に31人が参加、押切フラビオ副委員長が進行役を務めた。

初めにジョアン・パウロ・カヴィナット弁護士が「一般的な優先システム‐税制恩典つき輸出」について、世界貿易機構(WTO)では発展途上国の貿易促進に 関税率を引き下げる一般特恵関税制度(GSP)で、ブラジルから日本への輸出では鉄鉱石、鶏肉や穀物類が適応されているが、ドーハラウンドの決裂など、二 国間のバイの貿易自由化進む傾向にあると説明した。

カロリーナ・サユリ・ナガ弁護士が「納税者による注意体勢の重要性‐CNDs」について、納税証明書の獲得手続きに要するブロクラシーとコストについて説明した。

クラウジオ・ヤノ弁護士が「REFIS Ⅲ」について、国立社会保険院(INSS)に対する長期金利〔TJLP〕連動の納税の分割払いなどの変更点について説明した。

アレサンドラ・クリハラ弁護士が「消費関係での罰則」について、消費者保護法の適応、検査や介入、適応される罰則などについて説明した。

アメリカ商工会議所で開催されたGIE会議

8月8日午後3時からアメリカ商工会議所で開催されたGIE会議に参加、ブラジル移転価格税制の問題点を説明

GIE委員会〔福田勝美委員長〕メンバーが8月8日午後3時からアメリカ商工会議所で開催されたGIE会議に参加、メンバーのクラウジオ・ヤノ弁護士がブラジル移転価格税制に関わる問題点を纏めた資料を説明、ブラジル政府に対する問題定義の方法を検討した。

GIE会議の参加者は篠原一宇氏、鍋島直裕氏、横溝剛氏、クラウジオ・ヤノ氏、平田藤義事務局長

味の素インテルアメリカーナは聖州ペデルネイラス市にリジン新工場をオープン

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味の素(山口範雄社長)は8月4日に地元関係者や多数の来賓を迎えて、聖州ぺデルネイラス市の新工場のオープン式を行なった。味の素インテルアメリカーナ(酒井芳彦社長)および味の素ビオラティーナ社(同)の新工場は飼料用リジンを生産して、主に中国、米国、欧州に輸出する。

日本から山口社長や戸坂修専務執行役員(農学博士)等が駆けつけたほか、マリア・エレーナ聖州知事代理、イヴァナ・ベルトリー二市長をはじめ地元の有志や味の素関係者ほか日本大使館の大竹茂公使、西林万寿夫サンパウロ総領事、商工会議所から田中信会頭および平田藤義事務局長などが出席した。

聖州で5番目の同工場は、サンパウロ市から西北に400キロメートル離れた広大な砂糖キビ畑の中に、総面積240万平方メートル、工場面積27万平方メートルに約95億円を投資して建設され、年間6万トンの飼料用リジンの生産が見込まれている。

同地に新工場が建設された理由として、流通の便に優れ、主原料の砂糖キビの供給が容易であり、優秀な人材が確保できる総合大学を抱えるバウルー市に隣接、現在モダンな同工場には130人の従業員が従事している。

イヴァナ市長は「工場操業で多くの雇用が生まれ、将来的に市役所への税収も期待できるので大いに歓迎したい」と述べた。また新工場建設を記念して地元の保育施設に10万レアルの寄付が行なわれた。

今年下半期の業種別部会長シンポジウムが8月3日午後2時から開催、100人以上が各業界のプロのプレゼンテーシ

今年下半期の業種別部会長シンポジウムが8月3日午後2時から開催、100人以上が各業界のプロのプレゼンテーションに熱心に聞入っていた

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総務委員会(松田雅信委員長)および企画戦略委員会(宮田次郎委員長)共催の今年下半期の業種別部会長シンポジウムが8月3日午後2時から5時30分まで、クラウンプラザホテルで開催され、11人の業界を知り尽くした部会長や部会長代理が2006年上半期の回顧および下半期の展望や部会個別テーマについてプレゼンテーションを行い、質疑応答では核心をついた解答を返していた。

司会は松田雅信が担当、シンポジウムの進行方法や名称が業種別部会長懇談会からシンポジウムになった経緯などを紹介、続いて田中信会頭がシンポジウムの歴史、シンポジウムの一般公開、下期のブラジルの経済政治の推移、日伯EPA分科会、100周年分科会、企業の社会的責任分科会、CDM分科会などのニーズに応えるために設立、会議所活動が活発化してきていることを述べた。

続いて西林万寿夫総領事は、両国首脳の相互訪問やBRICs効果で日本からの大臣の来伯が相次いでおり、エタノール工場の見学希望が多い。6月末に竹中総務相が地上デジタル放送の日本方式採用の調印式に出席、今後も大臣の来伯が相次いで予定されており、 2008年からのEPA締結への動きなどについて説明、益々両国の政治経済が緊密化していくが、各企業は個別の問題を抱えていると思われるので、総領事館や大使館に気軽に相談をして下さいと結んだ。

シンポジウム発表順

1.コンサルタント部会 渡邊裕司 部会長
2.金融部会 福田勝美 部会長
3.貿易部会 中村純一 部会長
4.化学部会 板垣義美 部会長
5.機械金属 嶋末繁 部会長
     
コーヒーブレイク
     
6.繊維部会 今西暉夫 部会長
7.食品部会 永野昇二 部会員
8.電気電子部会 松田雅信 部会長
9.建設不動産部会 阿部 勇 部会長
10.運輸サービス部会 丸山 亘 部会長
11.自動車部会 岩村哲夫 部会長

シンポジウム終了後、ブラジリア大使館の大竹 茂公使は、業界のナマの声が聞かれて非常に参考になった。7月に帰国した堀村隆彦大使は地方での経済セミナーを盛んに開催して、地元の経済人や政治家と大いに交流を図ってきたことが地上デジタル放送の日本方式採用の後押しとなったのではないか、またエタノール関連プロジェクトの動き、ハイテク産業や環境保全分野での技術協力、 2008年を契機にEPA締結などを含めての両国関係の再活性化が加速される可能性を述べた。

最後に司会を務めた松田雅信総務委員長は皆さんのお陰で稔りあるシンポジウム開催できたことに感謝の意を述べてシンポジウムは閉会したが、素晴しい進行役を担った松田総務委員長の時計の針は、閉会予定時間丁度の5時30分をさしていた。

相互啓発委員会主催の第1回ゴルフコンペ

相互啓発委員会主催の第1回ゴルフコンペが7月29日に51人が参加して開催された

 

相互啓発委員会GOLFコンペに参加して

相互啓発委員会副委員長(日本航空)/中原

 

相互啓発委員会(寺本久男委員長)の主催としては、初めて計画された今回のコンペは、当初の定員であった40名を大きく上回る申し込みがあり、急遽3組の参加枠を追加して、合計13組の大コンペとして開催されました。

当日は、数週間にわたって晴天続きだった天候が、前日から下り坂となり、朝方から生憎の曇天模様。コ ンペは午後スタートという事もあり、日没が心配されましたが、11時45分に第1組目が予定通りスタートしてから最終組が上がって来るまで、天気も何とか 持ちこたえてくれて、参加者全員が無事にプレ-を終了する事が出来ました。

コンペには、女性3名を含む総勢51名が参加。ハンディキャップがシングルの方から、GOLFを始めてからまだ間もない方まで、幅広い層の方々が参加したコンペでしたが、西林総領事や田中会頭も加わり、大いに盛り上がった1日でした。

コンペの後に行われた表彰式では、優勝、準優勝に始まって、ベスグロやニアピン、当日賞といった各賞 に商品が用意され、皆さん真剣に結果発表に聞き入っていました。ちなみに、商品にはポン・デ・アスーカルの金券が用意され、実用的な商品とあって、入賞さ れた方々は非常に喜んでおられました。又、会議所の加盟企業からも、商品やお酒などの差し入れがあり、表彰式の盛り上げに貢献して頂きました。

ちなみに、自分自身の結果はどうだったかといえば、実力どおりの厳しいスコア-でしたが、同伴競技者の皆さんに恵まれ、大変楽しくプレ-する事が出来ました。前半は、かなりひどいスコア-でしたが、後半は多少持ち直して、幸いにも「大波賞」を頂く事が出来ました。

尚、優勝スコアは、66(ネット)となり、結果的には、かなりレベルの高いコンペでした。上位の結果は、以下の通りです。

優勝:近藤さん(KARATI COML E EXP.LTD)スコア-66(ネット)
準優勝:広瀬さん(MOL)スコア-67(ネット)
3位:上野さん(OGURA GLUTCH DO BR) スコア-69(ネット)
ベスグロ:上野さん スコア-79

相互啓発委員会主催のコンペは、年間3回予定されており、次回は10月22日(日)の予定です。腕に自信がある方は勿論の事、まだ始めたばかりという方も、ぜひ参加してみて下さい。

委員会の名前の通り、会議所のメンバ-同士の相互啓発(交流)を目的にしたコンペですので、決して堅苦しいものではありません。私も、次回はもう少し上位に入賞出来るように、少し練習に取り組もうかと思っております。

最後になりましたが、今回のコンペに協力頂きました、PL GOLF場のスタッフの皆さん、商工会議所事務局の皆さん、有難うございました。御礼申し上げます。

以上

2006年8月3日の業種別部会長シンポジウム案内に新聞社2社

8月3日の業種別部会長シンポジウム案内に新聞社2社を訪問した

篠原一宇総務副委員長と平田藤義事務局長が、7月28日午前に8月3日に開催される業種別部会長シンポジウムの案内に、ニッケイ新聞社およびサンパウロ新聞社を訪問した。

今回は業種別部会長懇談会からシンポジウムへの名称変更があり,その背景の説明や11部会のプロ中のプロの話や、2006年上期の回顧やトピックス、下期の展望や大統領選にまつわる政治経済の話が聞けるのよい機会であり、一般の人の参加をアピールした。

 

化学品部会が業種別部会長シンポジウムの発表資料作成などを行なった

化学品部会が7月28日午後開催され、業種別部会長シンポジウムの発表資料作成などを行なった

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化学品部会(板垣義実部会長)が7月28日午後4時30分から6時まで、商工会議所会議室に8人が参加、8月3日に開催される業種別部会長シンポジウムの発表資料作成や新部会長を選出した。

進行役は板垣部会長が務め、初めに参加者が自社の上半期の回顧と下期の展望について発表したが、上期の回顧では、石油価格高騰によるコストアップ、レアル 高による輸出の不振、大豆の国ロ相場価格の低落、減反による農薬使用量の減少、大豆から砂糖キビへの転作、期待はずれのワールドカップ効果、旱魃による減 収、口蹄疫の影響、通関スト、薬局のチェーン化、ジェネリック薬の売上げ増加、安価な中国製品の輸入急増などが売上げ高に影響した。

下期の展望では、ドル安対策による完成品の輸入、大統領選、公共投資の増加,好調な自動車業界への需要、連邦政府の農家援助政策、ニューキャッスル病の影 響、不安定な中近東情勢,生き残りをかけた新製品のリリース、代理店網の強化、医薬品のプロモーション規制強化、債権管理、調香師やアプリケーターのヘッ ドハンターなどが話題になった。

板垣部会長は日伯経済交流促進委員会の日伯EPA締結に向けてのアンケート調査への協力を説明、3年間化学品部会長を務めた板垣部会長から、松尾新一郎副部会長に部会長のイスがバトンタッチされた。

出席者は板垣部会長(スリーボンド)、松尾副部会長(住友化学)、辻井氏(パイロットペン)、藤崎氏(ダイカラー)、河田氏(久光製薬)、溝口氏(ニッソウ)、金沢サンパウロ総領事館調査員、平田藤義事務局長

自動車部会が、業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で意見の交換を行なった

自動車部会が7月27日午後5時から開催、業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で意見の交換を行なった

自動車部会(岩村哲夫部会長)が7月27日午後5時から6時半まで開催され、8月3日に開催される業種別部会長シンポジウムの発表資料作成などについて意見の交換が行なわれた。

参加者は自社の2006年上期の回顧および下期の展望をそれぞれ発表、自動車やオートバイの生産台数が記録を塗り替えている業界全体の上期の景気は好調 で、下期も継続する模様であるが、好調の要因としてコンソルシオ販売の増加、金利の低下,フレックス車販売の増加、最低サラリーの大幅増加による低所得者 層のオートバイ販売好調などであった。

売上げ増加のマイナス要因として、南米諸国に中国製輸入オートバイが急増、特許に触れるオートバイの販売、製造ラインがフル操業で生産に限界、移転価格税制問題、欧州からの輸入中古タイヤや再生タイヤの急増などが頭痛の種となっている。

最後に新沼正広副部会長の帰国に伴い、副部会長および日本移民100周年分科会メンバーの選出が話合われた。

出 席者は岩村部会長(ホンダ)、新沼副部会長(ブリジストン)、長瀬副部会長(タカタ)、鍋島コーディネーター(ホンダ)、雨宮氏(雨宮機械工業)、高岡氏 (ブリジストン)、塚原氏(NGK)、岩永氏(トヨタ)、天野氏(トヨタ)、金沢サンパウロ総領事館調査員、平田事務局長

 

機械金属部会

機械金属部会は7月26日正午から、商工会議所で11人が参加して開催された

 

 

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今年3回目の機械金属部会(嶋末繁部会長)は7月26日正午から午後2時まで、商工会議所会議室に11人が参加、8月3日に開催される業種別部会長シンポジウムの発表資料作成などで意見の交換を行なった。

嶋末部会長が進行役を務め、初めに7月定例常任理事会の報告事項を紹介後、参加者が自社の2006年上期の回顧及び下期の展望について発表した。

大型プラントの受注、紙パルプ、鉄鋼やアルミ業界の大型設備投資、砂糖、エタノール業界の盛んな新規プロジェクト案件、好調な自動車や二輪車業界の動向、地上デジタル放送の日本方式採用や輸入比重の大きい企業が好調であった。

しかし輸出中心の企業は為替の影響、中国製品の輸入製品急増、国際穀物相場の下落、アグロビジネスの不調、価格競争、熾烈なシェア争い、石油価格の高騰、大統領選による大型プロジェクト案件の先送り、低調な公共投資、ブラジルから東欧への投資移転、非鉄金属の国際相場の高騰などで振回された企業もあった。

出席者は嶋末部会長(三菱重工)、西岡副部会長(日立)、北島氏(NGK‐リンナイ)、原田氏(ミツトヨ)、青木氏(MMCメタル)、杉村氏(NSK),大沢氏(OSG)、渕上(ユシロ)、古宮氏(ヤンマー)、栗原氏(個人)、田畑サンパウロ総領事館副領事、平田事務局長