会議所ホームページ内の意見・提案・記事掲載欄の設置について

2005年4月8日
マーケテイング広報委員会

1) 考え方: 2005年2月に行った会議所会員対象のアンケートで、ホームページの中に会員の意見や提案を掲載する欄を設けてはという質問を行ったが、全体の80%以上から賛成するという回答があった。ついては、4月中旬に会員あて案内をし、5月以降開始する。

2) いくつかのルール: 設置にあたっては、下記のようなルールを設ける

(1) 原稿量 : A41枚程度とする

(2) 使用言語: 日本語およびポルトガル語

(3) 内容:下記のようなものは、掲載しない

  1. 他人を中傷するようなもの
  2. ブラジル政府等を一方的に非難するようなもの
  3. 建設的でないもの
  4. 著しく品位にかけるもの

(4) 内容のチェック:
執筆された原稿は、マーケテイング広報委員会と会議所事務局がチェックした上で掲載する

日伯法律委員会の4月の月例会

日伯法律委員会の月例会に40人近い若手弁護士達が参加、新破産法などの議題に熱心に聞き入っていた

◆ フォトギャラリー

日伯法律委員会(瀬山雅博委員長)の4月月例会が、7日午後5時から会議所会議室に40人の若手弁護士が集まり、熱心に聞き入っていた。

初 めにアドリアノ・デマルチ弁護士(スツーベル社)が新破産法、続いてアレサンドラ・クリハラ女性弁護士(ピニェイロ・ネット社)がオンライン抵当、アント ニオ・アメンド-ラ弁護士(フレスベルグ社)が補足令第118号によって CNT に導入された主なる変更、カロリーナ・ナガイ女性弁護士が不存在証明書各種―発行の義務、最後にノリアキ・スギモト弁護士が連邦収税局訓令について発表し た。合間に質疑応答があり、多くの質問も浴びせられた。

2005年会員対象アンケート実施報告

2005年4月1日

会員各位

ブラジル日本商工会議所
マーケテイング広報委員会
桜井悌司

2005年会員対象アンケート実施報告

ブラジル日本商工会議所は、 2004年度より、「開かれた会議所」、「チャレンジする会議所」、「全員参加の会議所」という3つの基本方針に従って活動を強化している。今後さらによ り一層会員の要望、ニーズを反映すべく、2005年2月に、アンケート調査を行った。以下、その集計結果の報告である。会員から寄せられた数多くの意見を 可能な限り反映させながら、会議所のさらなる活性化をめざす必要がある。

特に、具体的な提案のあった項目は、各委員長および部会長がセミナーやイベントを企画されるに当たりご参考にされて下さい。

 

アンケート調査の実施

  • 時期: 2005年2月アンケート用紙の配布、3月、回収、取りまとめ集計
    4月の常任理事会で発表、ホームページ掲載(日本語、ポルトガル語)
  • アンケート送付先会員企業・個人会員数:
    法人会員286社、個人会員14人、合計 300社・人
  • 回収アンケート数:  80社・個人
    内日本語での回答数、57社・人、ポルトガル語での回答数、23社・人
  • 回収率: 27%

 

以下、質問毎の集計結果とコメント

 

「質問1」あなたの会社(個人の場合は個人、以下同じ)は、会議所の各種活動に積極的に参加していますか?(○をつけて下さい)

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合計

全体の内の比率%

積極的に参加している

25

30

37.5

時々参加している

24

12

36

45.0

ほとんど参加していない

10

12.5

全く参加していない

3.8

無回答

1.2

総計

57

23

80

100.0

 

「質問2」月例昼食会(忘年会、新年会を含む)には出席していますか?(○をつけて下さい)

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合計

比率 %

都合がつけば必ず出席

31

11

42

52.5

時々出席している

11

16

20.0

ほとんど出席していない

11

15

18.8

全く出席していない

8.8

無回答

総計

57

23

80

100.0

 

「質問3」業種別部会には、出席していますか?(○をつける)

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合計

比率 %

都合がつけば必ず出席

38

44

55.0

時々出席している

10.0

出席していない

15

12

27

33.8

無回答

1.2

総計

57

23

80

100.0

 

「質問4」会議所が毎年2回開催する「部会長懇談会」には出席しますか?(○をつける)

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合計

比率 %

都合がつけば必ず出席

24

29

36.3

時々出席している

8.7

出席していない

26

18

44

55.0

無回答

総計

57

23

80

100.0

 

「質問5」会議所や会議所委員会・部会が主催する各種セミナー・講演会、小旅行に参加していますか?(○をつけて下さい)

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合計

比率 %

10回以上

8.7

5~10回

11.3

3~5回

15

17

21.3

1~3回

18

12

30

37.5

全く参加しなかった

14

17.5

無回答

3.7

総計

57

23

80

100.0

 

「質問6」上記のセミナー等イベントの中で興味のあったものを挙げてください。

(セミナー・講演会)

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合計

①輸出保険の動向

②ブラジル見本市の動向

③2世経営者(青木智栄子氏)

12

20

④ CDM 勉強会

10

11

⑤メルコスル・セミナー

10

⑥企業の社会的責任

11

21

⑦企業の監査

11

⑧2世経営者(本田剛氏)

11

18

⑨金融セミナー

16

⑩ブラジルでの企業 PR

10

⑪ブラジルで損しない方法

10

16

⑫環境対策セミナー

⑬2世経営者(中矢レナート氏)

10

⑭ブラジルの政治

14

15

⑮中国ビジネス

15

無回答

14

17

 

(小旅行)

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合計

EMBRAER

22

10

32

カンピーナス IT ツアー

CDM プロジェクト

11

 

「質問7」今後セミナー、講演会で取り上げて欲しいテーマがありますか?

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合計

無回答

22

31

特になし

(具体的に提案のあったテーマ)

法律関係

  • 労働法、労務、雇用、賃金、人材育成等         7社
  • 税法・税制                      5社
  • 節税対策事例                     4社
  • 移転価格税制                     2社
  • ブラジルと日本の国際協定               1社
  • ブラジル競争法・公正取引に関する法律セミナー     1社
  • 国際法(商標と特許)                 1社
  • コントロールの手段としてのホールデイングの形態    1社
  • 大企業におけるファミリー・グループの形態       1社

計  23 社

経済 関係

  • ブラジル経済の見通し等                4社
  • 日本やブラジルの一流の経営者を招いての講演会     4社
  • 為替動向                       3社
  • 現在ブラジルの政治・経済・社会の動向         3社
  • 日本経済                       1社
  • 金融貿易実務セミナー                 1社
  • ブラジルの消費者と消費動向              1社
  • ブラジルにおける耐久消費財              1社
  • 最適投資事情セミナー                 1社
  • ブラジル経済への影響                 1社
  • 日本とブラジルの企業経営のリーダーシップの特徴    1社
  • 中国ビジネス                     1社

計  22 社

勉強会関係

  • 安全対策、リスク回避セミナー             2社
  • 環境、 CDM 、エタノール等               5社
  • FTA 関連勉強会                    2社
  • ブラジルの教育事情                  1社
  • 日本移民の歴史                    1社
  • ブラジルの移民100周年               1社
  • マタラッゾ・ファミリーの歴史             1社
  • 日系人の向上                     1社

計  14 社

政治関係

  • 大統領選に向けた立候補予定者講演会          1社
  • ルーラ大統領の訪日                  1社
  • ブラジルの議員を招いてのセミナー           1社
  • ブラジルの汚職・官民癒着の現状            1社
  • 日系の政治家                     1社
  • 政府間の関係、より良き戦略              1社

計  6 社

外部事情その他

  • マナウス等サンパウロ以外での企業活動の抱える問題点  1社
  • 他国会議所の活動・戦略                1社
  • 海外他国の政策成功例                 1社
  • 会員企業の活動状況                  1社
  • 日本側の目で見たブラジル               1社
  • ブラジルの外国での観光振興              1社
  • 西洋の国における東洋の顔の将来            1社

計  7 社

「質問8」その他どんなイベントを望まれますか

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合計

無回答

42

14

56

特になし

(具体的に提案のあったイベント)

勉強会

  • 工場見学(発電所・変電所、トヨタ・ホンダ、港湾施設、ワイナリー、脳水産試験所、外国企業、ブラジル企業、会員企業) 8社
  • 他国商工会議所との交流会・意見交換会                 4社
  • 政府高官による講演会                         2社
  • 各業種が直面している課題を抽出し、ブラジル政府に中長期の提言をする  1社
  • 各業種における税制・優遇措置とそれらがもたらす問題の勉強会      1社
  • セミナー・見学を通じ、ブラジルの有力企業につき、その運営と対日の考え方を知る
  • 日本企業の投資が伸びるようなイベント               1社
  • 輸出ワークショップ                        1社
  • CDM イベント                          1社

計  20 社

文化・娯楽

  • ブラジル・日本の伝統芸能、日本文化の紹介             2社
  • 移住100周年の準備のためのプロモーション、記念行事への参加   2社
  • 音楽コンサート                          1社
  • スポーツ・セミナーを兼ねた小旅行                 1社
  • 家族がもっと参加できるようなプログラム(週末シュラスコ)     1社
  • チャリテイ・イベント                       1社

計  8 社

企業紹介

  • 企業のオーディオ・ビジュアル                   1社
  • 企業間のコミュニケーション                    1社
  • 会員企業の製品展示会                       1社
  • 会議所会員間のビジネス関係の促進               1社
  • 会員企業の紹介                          1社

計  5 社

その他

  • 日本とブラジル関連イベント                  1社
  • インセンテイブ                          1社

計  2 社

「質問9」会議所では、各種イベント、行事の案内をメール等でお知らせしていますが、読んでおられますか?また、あなたの部下にも供覧していますか?(○をつけて下さい)

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合計

比率 %

毎日読んでいる

43

11

54

67.5

ほとんど読んでいない

5.0

部下に供覧している

23

28

35.0

自分だけ読む

14

17.5

総計

57

23

80

 

{注}ダブル回答あり

 

「質問10」あなたは、会議所のホームページを読んでいますか?

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合計

比率 %

頻繁に読んでいる

10

12.5

時々読んでいる

49

13

62

77.5

全く読んでいない

7.5

無回答

2.5

総計

57

23

80

100.0

 

「質問11」会議所のホームページの中に、会員の意見、提案、執筆記事を掲載する欄を設けるというアイデアをどう思いますか?

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合計

比率 %

賛成する

44

20

64

80.0

反対する

2.5

どちらでもない

12

15.0

無回答

2.5

総計

57

23

80

100.0

 

「質問12」会議所からは、必要に応じて経済ニューズ、セミナーのテキスト、各種レポート等をメールしていますが、読んでいますか?

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合計

比率 %

読んでいる

45

10

55

68.8

時々読んでいる

11

12

23

28.8

全く読んでいない

無回答

2.4

総計

57

23

80

100.0

 

「質問13」会議所は、「開かれた会議所」をモットーにしていますが、あなたは、会議所が開かれていると思いますか?(○をつけて理由を述べてください)

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合計

比率 %

開かれている

32

40

50.0

開かれていない

5.0

どちらとも言えない、わからない

22

30

37.5

無回答

7.5

総計

57

23

80

100.0

 

(開かれていると回答した企業のコメント)

  • 定例会、部会、セミナー等が自由に参加できる               11社
  • 情報がよく入ってくる                          6社
  • アンケートをすること自体開かれているという証拠             5社
  • 会員に等しく権利と義務が与えられ、運営も規則にのっとって行われている  1社
  • 基本的に選挙により選出されているので、民主的と判断できる        1社
  • 参加企業を積極的に勧誘し、自由に意見を言えるようになっている      1社
  • 会費を払えば入会できると言う意味では開かれている            1社
  • 最近、地場産業の入会が増えているのは良い                1社

 

(開かれていないまたはどちらとも言えないという回答をした企業のコメント)

不透明・不明な点

  • 開かれたというイメージが不明                       5社
  • 種々の会議、選挙など形式は踏んでいるが、執行部で根回しをして決めているように思える。不透明   1社
  • 業種別部会懇談会で、ブラジルの地場産業の発展のプレゼンテーションがないのはおかしい       1社

改善点

  • 昼食会等フォーマリテイが強い                       2社
  • 日本からの進出企業のプライベート・クラブのような印象         2社
  • 開く努力をしていることは認めるが、成果の程がわからない。
    ①会議所幹部の年齢が高い、②双方向のコミュニケーションがない   1社
  • 業界によってバラツキがある                        1社
  • 日系人とのつながりが薄いと感じる                     1社
  • 昼食会などのカクテル時間に新入会員を紹介する担当がいないので、なかなか輪に入っていけない 1社
  • 会議所の場を借りて、商売の場にしているのが多すぎる。マナウス会議所のように問題を共有し、実務的に動き、かつ親睦とバランスをとることが必要   1社
  • もっとブラジル企業や日系コロニア企業との統合を進めるべき         1社
  • 日本語だけのコミュニケーション、通知は、閉鎖的である証拠         1社
  • もっと企業を増やし、弁護士事務所を少なくする。会員拡大部門を持つべき、他の外国会議所によく招かれるが、会員間のビジネスの発生、会員間のシナジー、市場についての意見交換、人材銀行の役割を果たしている         1社

分からない

  • 真剣に考えたことが無い、参加していないのでわからない         2社
  • 他国の会議所を知らないため比較できない                  1社

 

「質問14」会議所は、「チャレンジする会議所」をモットーにしていますが、あなたは、会議所は、チャレンジしていると思いますか?(○をつけ、理由を述べてください)

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合計

比率 %

チャレンジしている

25

12

37

46.3

チャレンジしていない

5.0

どちらとも言えない、わからない

27

31

38.7

無回答

10.0

総計

57

23

80

100.0

(チャレンジしていると回答した企業のコメント)

  • 工場見学、セミナー、部会等の活動を積極的に行っている           9社
  • 情報が入りやすくなっている                        3社
  • 旧体制から脱皮しようとしている姿勢は評価できる、常に改善を目指している  2社
  • 日系社会の経済の活性化のため各委員会が意見具申や提案を実施している    1社

(チャレンジしていない、どちらとも言えない、わからないと回答した企業のコメント)

イメージ不明・分からない

  • チャレンジするというイメージが不明                   12社
  • 他の外国会議所の活動を知らないので比較できない         2社
  • 参加していないのでわからない                      1社

要望・提案

  • 姿勢は評価できるが、具体的課題、その取り組み、進捗、成果を示すことが必要 1社
  • 政治的圧力がかけられるようにならないであろうか             1社
  • 会員の権益を守るために経済団体としてパワーを発揮しているという状態に達していない  1社
  • ブラジルに対する改善提言の意味では、日本企業としては嫌われたくないという思想が働く 1社
  • 大きな変化が見られない                         1社
  • ぺーシェンスが必要                           1社

 

「質問15」会議所は、「全員参加の会議所」をモットーにしていますが、どのようにすれば、多くの会員がより参加することになると考えますか?ご自身のご意見を述べて下さい。

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合  計

無回答

22

10

32

(回答企業からのコメント)

メリットをはっきりさせるもの

  • 日系人やブラジル人従業員に有益なテーマを含めること            1社
  • 一連の問題を討議する機会が少ない、悩みは共通に話し、一歩進めるようなのが望ましい 1社
  • 昼食会をもう少し安くすること、興味のある講演者を選ぶこと         1社
  • 全員に有益な対外コンタクト機会の拡大、少し入りにくさを感じる       1社
  • 常任理事会での決定事項が会員に開示されないため、以前より密室政治との批判あり、もっと情報を開示すること 1社
  • 昼食会の講演が長すぎて、同じテーブルの人と話をする機会が少ない。もう少し実質的な会員間の交流を期待する 1社
  • オブザーバー会員、会費格安あるいは会費なし等会員にランクを設ける     1社
  • 日本企業、ブラジル企業、コロニア企業が CONFRATERNIZACAO できるような機会を設ける。たとえば分科会  1社
  • ブラジル企業や日系企業を常任理事会に入れるべき。そうすれば、ブラジル社会でより参加的団体になる 1社
  • 会議所の活動を評価すること                        1社
  • もっと会員や招待客をオープンにすること                  1社
  • 会議所の公用語をポルトガル語にする                    1社
  • 各会員が蓄積した調査・研究や経験で他の会員に役立つものをサイトに掲載する 1社
  • 国との統合度を強め、ビジネス戦略、企業の将来の発展計画とうまく結びつけば、ブラジル人や日系人の参加がもっと増える 1社
  • 会議所は、日本人駐在員のためにあるというイメージである          1社
  • 参加のルールを改正して欲しい                       1社
  • 昼食会のスピーカーの話をもっと一般的なものにすること           1社

会員参加促進策

  • 昼食会等あらゆる機会を捉え、参加を呼びかけること             1社
  • 知り合い関連企業に対して、会員が地道に勧誘していくのが地味だが最良の方策 1社
  • 参加率の悪い企業、会員に対し、直接事務局からアプローチする        1社
  • 未加入日系企業が多い                           1社
  • どの部会にも参加しない結果、参加する意欲がわかない            1社
  • 会員はすでに参加している。もう少し強化すれば十分             1社

 

「質問16」現在商工会議所では、法人会員と個人会員がありますが、今後、個人会員についても積極的に勧誘し、将来において個人会員部会を設置することも検討したいと考えますが、この点につきどう思われますか?(○をつけて下さい)

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合計

比率 %

賛成する

35

11

46

57.5

反対する

8.8

どちらとも言えない

18

23

28.7

無回答

5.0

総計

57

23

80

100.0

(いくつかのコメント)

  • 個人部会でどういう INPUT,OUTPUT が出るかを分析せずに、設置ありきでは考えようがない  1社
  • 目的がはっきりしていれば賛成                       1社
  • うまく差別化した上で、種々の部会を作るのは良い              1社
  • そのような部会は作る必要がない                     1社

 

「質 問17」商工会議所の会員企業間 の交流をより一層活発にするために、月例昼食会などを活用して、紹介するシステムをつくることを考えていますが、この点についてどう思いますか?(○をつ けて下さい。)また現在行われている新入会員並びに会員間交流促進方法(3分間スピーチ、テーブルナンバー抽選、カクテル時に事務局長や推薦者からの紹 介)以外のアイデアがあれば、お書きください。

(賛成すると回答した企業からのコメント)

現状に賛成

  • お互いに会員企業を知る良い機会である                 8社

アドバイス

  • 日本企業の出席者は、もっとリラックスしてもらった方が良い       2社
  • テーブルの隣人同士の会話をもっととれるようにする           1社
  • ミーテイングの都度、出席者リストを配る                1社
  • 会議所は、親睦のみならずビジネス・チャンスや研鑚を深める場であるべき 1社
  • いろいろトライする中で良い方法が見つかる。ただし、会員企業の過度の営業販売促進活動は、現在のレベルに止める 1社
  • それぞれの会員の意図をすくいあげるシステムの構築が必要        1社
  • 初回会員には、敷居が高い                       1社
  • 昼食会の値段を下げる。テーブル毎に常任理事、部会長が座るようにする  1社
  • 会頭は、新入会員を連れて各テーブルを回り、新入会員が何故会員になったか等を話してもらう  1社
  • 日本からの駐在員は、言葉の問題を克服すべき              1社
  • 共通に関心のあるテーマについて、マネージャー・レベル、または、部門別昼食会を開催すること 1社
  • テーブルの抽選は、より他会員と知り合う良い方法である         1社
  • テーブルの席は、到着順にした方が良い                 1社

(反対するまたはどちらとも言えないと回答した企業からのコメント)

  • ・会員の交流よりは、商工会議所の利益団体としての力が今は大切      1社
  • ・会社のプロモーション手段として使う企業も出てくるのでルールづくりが必要 1社
  • ・昼食会の流れがスムーズ、ダイナミックでないとチャレンジする会議所のイメージが定着しない  1社

 

「質問18」商工会議所をより一層活性化するにはどうすれば良いとお考えですか?

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合  計

無回答

26

14

40

特になし

(回答企業からのコメント)

会員のニーズの把握

  • 会員のニーズ発掘とグルーピング化                    4社
  • 参加しないと損すると思わせるようなことを行う。機能を充実させる     4社
  • 他国会議所との交流、 FIESP との交流                   2社
  • 外務省、総領事館及び日系団体と一体化した連携活動            1社
  • 地場企業、他国企業の加入を目指すのであれば、使用言語をポルトガル語にすべき 1社

希望

  • 各種の相談コーナーの設置、新規会員、新規ブラジル派遣者及び日本派遣者へのセミナー、相談コーナーを企画する                       1社
  • 毎月の会報                               1社
  • 昼食会では、自由討論にする(例)労働問題、パテント問題等、出席している弁護士等の意見を聞く  1社
  • 会議所が、ブラジルの政財界人と緊密な繋がりを持ち、影響力を持てるようになれば良い。会議所を通じて財界人を簡単に紹介してもらえるようになれば良い    1社
  • 儲かった話、成功した話を聞く機会があれば良い              1社
  • 技能検定試験の斡旋、税法律問題の相談窓口の設置             1社
  • 自由に活動できるような実行予算の実現                  1社
  • 各部会で共通したテーマ、問題、興味を抽出した上でセミナーを実施する   1社
  • 理事の選出に当たっては、進出企業、地場産業、個人などにあらかじめ定数を定める 1社
  • 会合や講演、調査の完全テキストのサイトへの掲載             1社
  • 家族と一緒に HOTEL FAZENDA でシュラスコ・パーテイを行う      1社

助言

  • 小さなグループ化が良い                         1社
  • 日本企業は、会合等でもっとリラックスすることが必要           1社
  • 事務局の役割が重要                           1社
  • 会員の意見を聞くことは良いことだが、実行が大切             1社
  • パウリスタ通りから離れる                        1社
  • 日系の方が理事に入ること、女性の理事を誕生させること、常任理事の年齢を下げ、敷居を低くする  1社
  • 基本的に会員の増加が必要                        1社
  • コロニア部会をつくる。盛和塾や他の勉強会のやり方を研究する   1社
  • 2008年移住100周年に向け可能な限り、コロニアとの連携歩調をとり、日系全体のプレゼンスを盛り上げることによって、会議所の活性化を目指す      1社

 

「質問19」あなたは商工会議所に何を期待しますか?

 

日本語アンケート

ポル語アンケート

合 計

無回答

21

12

43

特になし

(回答企業からのコメント)

ビジネス上でのメリット

  • 所謂ブラジル・コスト等に対し、政府に提言する能力の発揮・向上    10社
  • 会社経営にとって有益な情報の提供                   7社
  • 会員間のビジネス交流・発生                      3社
  • ビジネス・コンサルタント的存在、百科事典的存在            2社
  • ブラジルのみならず、南米の情報がとれること              1社
  • 参加しないと損すると思わせるような催し物の開催            1社

交流・親睦

  • 会員企業間の親睦・交流・連携                     6社
  • 日本とブラジルの掛け橋的存在、それゆえにブラジルの企業、団体、政府との統合が必要  4社
  • 現地社会との交流・貢献                        3社
  • 人脈形成                               2社
  • 他国の商工会議所との交流を深める                   2社
  • 日系経済界の顔、代弁者                        1社
  • 会員相互の勉強会、情報交換                      1社
  • できる範囲でよく活動している。その方向性を維持し、さらに活性化を進めて欲しい 1社
  • 他の関連業界の動向を知る                       1社
  • 日伯両国の経済文化の交流が強化されることに対する支援         1社
  • 日本からの進出企業及び日本人の経済活動及びその周辺活動にとって有意義な会議所 1社
  • 商工会議所は、メンバーに対して何ができるかを知りたい         1社
  • もっとテクニカル・ツアーを組織すること。一泊のツアーを組織し、デイベートなども入れる  1社

セミナー「ブラジルの都市犯罪:日本人の視点からの研究」

セミナー「ブラジルの都市犯罪:日本人の視点からの研究」に25人の参加者が、身近な問題でもある犯罪の実態について熱心に聞き入っていた

◆ フォトギャラリー

日本学術振興会サンパウロ連絡研究員の山田睦男氏によるセミナー「ブラジルの都市犯罪:日本人の視点からの研究」に25人が参加、急増する都市犯罪の実態に ついて熱心に聞き入っていた。 セミナーは環境安全対策委員会(岩村哲夫委員長)及びサンパウロ総領事館共催で、29日午後3時から商工会議所で開催され た。

初めに都市犯罪について、犯罪率の上昇、外向的暴力性、危機の内向指数、火器の果たす役割、ブラジルや日本の事例を挙げて説明した。

組織犯罪に関してブラジルは、警察が踏込めないスラム街、全世界の麻薬取引の17%を占めるマネーローリングしやすい偽造口座開設や地理的に南米の麻薬取 引中継地点など有利な条件が揃っており、麻薬取引、人身売買やパラグアイからの密輸などは国際化してきている。国内では賭博、積荷強盗、薬品偽造、誘拐や マンション強盗など組織犯罪が増加している。

また自殺率の国際比較では、バルト3国を含 む旧ソビエト連邦諸国及び東欧諸国が1位から9位を占め、国営企業閉鎖による失業や年金の減少による生活苦が原因と考えられる。10位の日本は先進国の中 ではトップであり、企業倒産や失業による中高年の自殺率が特に高い。ブラジルは70位にランクされているが、カトリック教国であり正確な統計はない。

最後の質疑応答では、自殺率、ブラジルの犯罪の傾向、組織犯罪の地域性、宗教と犯罪、ブラジル刑法などについて活発な意見が交わされた。

このセミナーは環境安全対策委員会の防犯安全対策会議チームの唐木田光男さんが、あちこち走り回ってお膳立てし開催に漕ぎ付けた。また在サンパウロ総領事館から鈴木弘一副領事、同対策委員会の防犯安全対策会議の鍋島直裕チームリーダーも参加した。

2005年第1回GIE全体会議

【本年第1回GIE全体会議】

開催   3 月 11 日
出席者:藤下(三井物産)、海老原( JAL) 、横溝
於: AMCHAM

・「中銀の海外事業について」- Alexandre Schwartsman 理事
・「 APEX の活動について」-インゴ・プローゲル投資促進理事
・「サンパウロ国際空港入国審査、通関の改善について」- JAL 海老原氏、伊藤忠横溝

◇ シュワルツマン中銀理事の3月14日から発行する「為替統一」に関する説明、APEXの説明に続き、 JAL 前空港所長がサンパウロ国際空港の入国審査、通関の実情を説明し、その改善を訴え、出席者の理解を得た。結論として、GIEとして関係閣僚に発状するこ と、全会一致で承認。Kornコーディネーターが当所が用意した書状案に手を入れると決定。

◇APEXに関しては、ルーラ大統領訪日時の日本でのイヴェント情報が各省、団体で錯綜しており、日伯経済委員会日本側委員長会社として、三井物産藤下氏が今後Ploger氏と意見、情報交換することで同意。

GIE として「サンパウロ国際空港のサーヴィス改善要求」書状を法務大臣宛(写、官房長官、蔵相、観光相)発状。

セミナー「わが国製造業企業の海外事業展開の動向」

セミナー「わが国製造業企業の海外事業展開の動向」に、40人の参加者が、配布された濃厚な内容の資料を手元に、理路整然とまとめられた説明に聞き入っていた

貿易部会(中村純一部会長)、コンサルタント部会(桜井悌司部会長)及び日伯経済交流促進委員会(大前孝雄委員長)共催のセミナー「わが国製造業企業の海外事業展開の動向」を、8日午後4時から会議所で開催した。

これは国際協力銀行の海外投資専門家の来伯機会をとらえて開催された。今回は16回目の調査であり、日本企業の業種別、地域別の海外投資の動向、収 益性や 中国の動きなどをカバーしている。またルーラ大統領の訪日に関連して、ブラジルへの投資の参考に大いに役立つセミナーとなった。

セミナーの第1部は、国際協力銀行( JBIC )の井本裕企業金融部次長が、「 JBIC の最近の業務説明 / 取組み」について、海外投資の基本スキーム、基本的融資条件、現地リスクによる与信などについて配られた資料を元に、分かりやすく説明した。

セミナ-の第2部は、「わが国の製造業企業の海外事業展開の動向」のアンケート結果から見た海外事業への取組みやブラジル事業の位置づけなどについて、

開発金融研究所海外投資研究班の三村敏治調査役が国内外、地域別の海外事業展開見通し、日本企業の直接投資先としてのブラジルのランク、動向や課 題、 BRIC’ s諸国の比較、アジア諸国とブラジルの比較など興味の尽きないセミナーとなり、海外から見たブラジルの立場や評価などについて、目からウロコを落とした参 加者も多かった。

最後の質疑応答には、工藤克典米州地域外事審議役と相川武 利リオ・デ・ジャネイロ主席駐在員も加わり、ブラジルの地理的位置、欧米からブラジルへの第3次投資ブーム、欧米企業のブラジルの輸出基地化、ラ米の外債 問題と持続的経済成長、ブラジルの税制問題や金利政策、 FTA 問題、中国への投資の一極集中などいろいろ議論されたが、資源開発確保型、進出企業のインフラ整備事業の参加、 CDM の温室ガス排出甯ク事業への参加や輸出用製造拠点型の投資についても大いに熱い議論が交わされ、すばらしいセミナーとなった。

画期的な日伯経済シンポジウム - EPA への挑戦

伯日議員連盟(会長:パウロ・コバヤシ下院議員)主催の「日伯経済シンポジウム」が3月3日(木)午後 2 時半からブラジリアの下院会議場で開催された。

昨年9月に小泉総理の来伯、今年 5 月ルーラ大統領の訪日に向け将来の EPA 推進も照準に入れた日伯経済の活性化がこのシンポジウムの背景下にある。

双方の行政府、議会、経済界の有識者や国際政治・経済を専攻、将来の国運を担う学生も含め、 300 名が一同に集い活発な討論会が行われた。

シンポジウムは「ブラジルと日本: 21 世紀戦略的パートナーシップ」と題しパウロ・コバヤシ会長のグローバリゼイションの時代に相応しい伯日関係の構築を説いた開会宣言に始まり、堀村大使から 昨年の小泉総理来伯とルーラ大統領の訪日を契機に日伯経済の再活性化を強調、将来どうあるべきか政府、民間、議員が手を取り合い自由活発に討論を展開して ほしいと出席者全員に訴えた。

7 年振りに来伯した河村議員はブラジルの成長躍進振りに驚きを表明、小泉総理来伯時、新構想としての日・中南米新パートナーシップの構築にあたっては 60 ~ 70 年代の資源補完関係を超越した、新しい発想での議論展開が必要だと「ブラジルと日本の Win-Win 関係構築」を例に引出し、今や国家主導の時代は過ぎ去り民間が主役である事を強調、民間投資の拡大にあたってどのような環境整備が必要とされるのか忌憚の ない意見交換を要請した。本日の討論会の成果がそのままルーラ大統領訪日時に開催される日伯経済合同委員会へ反映される事に期待していると挨拶を結んだ。

開発商工大臣の代理で出席したイバン・ラマーリョ貿易促進局長は今年に入ってからもブラジル の輸出額は過去 12 ヶ月累計で 1000 億ドルを超えている現状に触れながら、かつて日本は第 3 位の投資国であった事を振り返り、これからの日伯間相互の投資・貿易拡大に期待した。

挨拶の直後、チズカ・ヤマサキ監督の GAIJIN 2 が DVD を使いスキップに披露された。

今回のシンポジウムは 3 つのテーマが設定され最初、相互補完パートナーシップ「ブラジルと日本の Win-Win 関係構築とは」と題し 80 年代前半カラジャス鉄鉱山開発プロジェクト向け融資をはじめアルブラス、ウジミナス案件を担当された JBIC の森田副総裁が発表した。  JBIC は ODA の一環である円借款の供与や日本企業のブラジルでの活動支援を通じ長年ブラジルとの関係強化に加え、昨今のブラジル向け融資の実績から森田副総裁の熱弁は 感動的であった。 2004 年 3 月末までの対ブラジル承諾累計額は 216 億ドルにのぼり、総貸付残高は 80 億ドルとなっており、ラテンアメリカで堂々第 1 位にランク、ブラジルをどれだけ重要視しているかが分かる。

経済協力関係において具体的な 4 大分野とは何かを個別に挙げた。先ず第一に資源を巡る戦略的な長期安定確保は最重要課題だとエネルギー・天然資源および食料の分野での協力関係を強調した。

第二に投資対象としてのインフラ整備を挙げ、ブラジル政府が進めている PPP に関心を示しながら日本企業がアジア諸国で行った民活インフラの実績を自信満々に披露した。経済発展のボトルネックとされブラジル政府が最大緊急課題とす るインフラ整備に単なる投資先と言う観点に留まらず、両国の利益に適うものと言明した。

第三にエタノールやバイオ・ディーゼルといった再生可能エネルギーや CDM 関連プロジェクトを挙げ、日本の Co2 削減には排出権の獲得にあたって CDM で大きな可能性を持つブラジルに日本側も協力し、そこから得られる排出権を購入することが考えられると説明、会場の聴衆者を沸かした。

最後に真の意味での Win-Win 構築の実現には第四の製造分野における協力関係が再活性化されなければならないと断言、貿易品目が一次産品からハイテク分野である航空機やソフトなど多岐 に渡る輸出実績を高く評価、日本企業が得意とする生産・品質管理、省エネ技術・ノウハウなどの移転を柱として協力する分野はまだまだ多々ある事を強調、グ ローバル戦略の中で製造・輸出拠点として位置付け、日本企業による投資促進を期待した。

続いてペトロブラス石油公団のラエルテ・ロッシャ・ピーレス財務企画マネージャーは 70 年代以降 90 年代までを 10 年毎に区分、日本との関係プロジェクトの紹介や主要な投・融資先、 JBIC/NEXI/ 主要総合商社 / 銀行や代表的な企業を挙げ、 2006 年には 230 万バーレルの増産で自給体制が整う報告や今後の投資プラン、フレートのイノベイション、天然ガス開発・インフラ拡大、再生エネルギープロジェクトなどビジ ネス・ストラテジーも披露した。

活発な質疑応答が展開され鉄鋼再編が加速化している現状 下 JBIC の支援の可能性を打診した事に対し、ウジミナスが 25 年前に比べ見違えるほど良くなっている事に満足の表情を見せながら、各種資源マーケットで原料の確保の重要性を説き、石油 / ガスだけに留まらず鉄鉱石 / 石炭の分野でも支援可能だと言明した。また CDM に対する JBIC の心意気を再確認する意味での質問があり、 2008~2012 年の目標年度に向かって 10 %を上回る削減を余儀なくされている日本はそのプライオリテーが高く、既に 32 社の企業が参加、排出権クレジットファンドの購入について準備周到だと説明。日伯間で CDM 認証機関の協定を結びたいと、現場を歩んだ実力派の森田副総裁は特に CDM プロジェクトへの熱い抱負を述べ会場を興奮の渦に巻いた。

その他、融資保証メカニズムにも触れ、政府に直接保証、政府に保証を戴く形式、石油公団ペトロブラスなど企業の信用で融資、ブラデスコや伯銀などの信用力で色々工夫しながら融資したいとも語った。

参加した学生からもドンドン質問が飛び出し「京都議定書が発効したがそれにより生産性が低下しないのか」、「日本の政府や民間企業は核エネルギー分野(平 和利用)で技術協力は出来るのか」等、当を得た質問には間髪いれず的確に答えた森田副総裁も、「ブラジルからの食品輸入の拡大に JBIC は協力出来るのか」との専門外の質問に対しては他のセッションに委ねたいと回答に苦慮する場面も。

熱い雰囲気の質疑応答を一旦打ち切り、アントニオ・ウエノ元下議が進行役を交替。

テーマ 2 である「貿易・投資の現状と今後の展望」は JETRO サンパウロの桜井所長が周到に準備したポ語のパワーポイントを使い得意のポルトニョールで発表、一躍会場の人気者となった。表やグラフを用い非常に簡潔な表現で誰でも解る説明が受けた。

質疑応答では大使館サイドが答えるべき質問にも、大使を正面にまず断りの前置きを忘れず、一人二役を快く上手にこなしていたのが印象的であった。業種別部 会長懇談会に出席している会員であれば、貿易部会の発表を通じ又「ブラジルに外国資本を如何に誘致するか」の提言はブラジル主要各紙が取材、一般に広く紹 介されたので発表の内容を今更述べるまでも無い。

ブラジル側からも BNDES 総裁の補佐官、ジウソン・シュワルッツ氏から PPP を含めた、まさに上述の通商促進と投資誘致について発表があった。

最後のテーマ 3 の投資環境整備に於いてはヒデカズ・タカヤマ下議(パラナ出身)が進行役を努め「日本の先端的技術投資を含め、戦略的拠点としての投資を倍増させるための 方策は何か」と題し、ブラジル三井物産の大前孝雄社長から具体的な商社マンとしての鋭い力作の発表があった。

対ブラジル外資直接投資の現状と将来の展望、海外からの直接投資増大のための課題、日伯関係の活性化など一つ一つ丁寧な説明の後、日伯経済交流促進委員長 として EPA 締結の重要性と緊急性を訴え、 5 月のルーラ大統領訪日は日伯 EPA 締結に向け検討を開始する又とない絶好の機会であり、官学民三位一体の共同研究会設置の合意を強く要望して発表を結んだ。

ブラジル側はレオナルド・モレツオン リオドッセ財務担当重役からグループの沿革や歴史また業容説明および資本構成などが発表された。

質疑応答と言うよりグアルリョス空港に於ける入国審査や手続きの簡素化に関する当局への要請が GIE (外国投資家グループ)との連携で進めつつある現状報告やスラブの価格が 92 年当時 U$220/ トンから 2004 年現在 U$550/ トンに暴騰したことも話題になった。

締め括りにひょっこり笑顔で現れたセヴェリーノ・カ ヴァウカンテ下院議長、政治家らしく約 100 年前の歴史を振り返り、サントス港に上陸した移民とその子孫が、様々な分野で重要な役割を果たし、どれだけブラジル国の発展に寄与、その功績の上に今日の 日伯関係があると賛辞を忘れない。続いて堀村大使が首脳同士の交流が始まる中、このシンポジウムの意義がどれだけ大きいものか、主催者の伯日議員連盟の関 係者に謝辞を述べながら、両国の経済活性化の構築がアジア経済圏と中・南米経済圏の中核を結びつけ且つ世界経済の活性化に繋がると総括した。下院の国際関 係委員長でバイヤ大学教授でもあるアロウド・セドゥラス氏が日本から学ぶべき点は非常に多く、やがてブラジルも G8 の仲間入りになる強い意思を表示。

最後にブラジル日本商工会議所の田中 信会頭から「在 伯 30 年間で伯日議員連盟主催のシンポジウムは画期的だ」と賞賛と満足を表明、夫々のテーマの要旨を簡潔に述べた後、日伯 EPA 締結の重要性を再び強調、シンポジウムの総括を締め括った。午後 7 時半に閉会。

日本側からは河村建夫(前文部科学大臣)日伯議員連盟事務局長・日伯 21 世紀協議会座長、堀村隆彦在ブラジル日本国特命全権大使、田中 信ブラジル日本商工会議所会頭、大前孝雄会議所専任理事・ブラジル三井物産社長、金岡正洋 会議所副会頭・ブラジル伊藤忠社長、浅賀健一会議所専任理事・ブラジル新日鉄社長、瀬山雅博会議所専任理事・ブラジルパナソニック社長、工藤 章前会議所 会頭(現在名誉会頭)・三菱商事中南米総代表、森田嘉彦 JBIC (日本国際協力銀行)副総裁、桜井悌司 JETRO サンパウロ所長ほか会議所会員企業 25 社の代表者に平田事務局長も参加。

日伯経済シンポジウム参加者名簿
3月3日(木)ブラジリアで開催

人数
企業名
 
役職名
参加者名(敬称略)
1 Libercon Business   社長 田中 信 Makoto Tanaka
2 伯国三菱商事会社 Mitsubishi Corp. 中南米総代表 工藤 章 Akira Kudo
3 同上   専務取締役 立入秀紀 Hideki Tachiiri
4 丸紅ブラジル Marubeni Brasil S.A 社長 中村純一 Junichi Nakamura
5 三井ブラジル Mitsui Brasileira 社長 大前孝雄 Takao Omae
6 同上   副社長 藤下温雄 Atsuo Fujishita
7 伊藤忠ブラジル Itochu Brasil 社長 金岡正洋 Masahiro Kanaoka
8 島津製作所 Shimadzu do Brasil 社長 三分一克則 Katsunori Sambuichi
9 Trench Rossi e Watanabe   Socio Mario Massanori Iwamizu
10 Arima & Kanegae Corretora   社長 有馬庄英 Shoei Arima
11 新日鉄 Nippon Steel 社長 浅賀健一 Kenichi Asaka
12 ジェトロ サンパウロ JETRO SP 所長 桜井悌司 Teiji Sakurai
13 パナソニック・ブラジル Panasonic do Brasil 社長 瀬山雅博 Masahiro Seyama
14 同上   副社長 篠原一宇 Ichiu Shinohara
15 ブラジル トヨタ Toyota do Brasil 戦略企画部長 柴田達也 Tatsuya Shibata
16 同上   広報部アシスタント 鈴木智博 Tomohiro Suzuki
17 Primotech21   社長 三好康敦 Yasutoshi Miyoshi
18 モト ホンダ Moto Honda 取締役 Paulo Takeuchi
19 K. Toyama   社長 遠山景孝 Kagetaka Toyama
20 三菱重工 CBC Industrias Pesadas 社長 嶋末 繁 Shigeru Shimasue
21 三井住友銀行 Banco Sumitomo Mitsui 社長 三角岳明 Takeaki Misumi
22 ヤクルト商工 Yakult 社長 貞方賢彦 Masahiko Sadakata
23 札幌ヤクルト販売 Sapporo Yakult 社長 松園直史 Takashi Matsuzono
24 松尚株式会社 Matsusho 取締役 釘本 大嗣 Hirotsugu Kugimoto
25 Kenbridge Consultant   社長 河野賢二 Kenji Kawano
26 Brasil Marca de Excelencia   Diretor e Editor Dirceu Brizola
27 Price.w.houseCoopers   Diretor Douglas Souza de Oliveira
28 同上   coordenadora Carolina Kazuko Sakama
29 同上   Diretor Marco Antonio Fujihara
30 Blue Tree   Diretora Sumico V. Hirose
31 FELSBERG, PEDRETTI, MANNRICH E AIDAR   Socio Roberio Sulz Gonsalves Junior
32 Tozzini, Freire, Teixeira e Silva Advogados   Socio Antonio Felix de Araujo Cintra
33 ブラジル日本商工会議所 Camara Japonesa 事務局長 平田藤義 Fujiyoshi Hirata

ブラジル側は主催者のパウロ・コバヤシ下議、セベリーノ・カバウカンティ下院議長、イヴァン・ラマーリョ貿易促進局長、パネルデスカッションの進行役として パウロデウガード下議・伯日議員連盟副会長、アントニオ・ウエノ元下議・伯日議員連盟名誉会長、ヒデカズ・タカヤマ下議・伯日議員連盟事務局長、プレゼン テイターとしてラエルチ・ロッシャ・ピーレス ペトロブラス財務企画マネージャー、ジウソン・シュワルツ BNDES 総裁の補佐官・ USP 経済学部教授、レオナルド・モレツオン バーレ・ド・リオドッセ財務担当重役やその他議員など大勢。

日伯法律委員会の3月月例会

日伯法律委員会の月例会に、30人余りの口達者な弁護士達が集まり、盛んに質疑応答を繰り返していた

3月の日伯法律委員会(瀬山雅博委員長)月例会は、3日午後5時から会議所に30人余りの若くて口達者な弁護士達が集まり、多いに質疑応答を繰り返していた。

押切フラビオ副委員長は、日伯経済シンポジウムに参加している瀬山委員長に代わり議長役を務め、4月29日午後1時からクラウン・プラザホテルで開かれるセミナー「2004年/2005年度の法人所得税」について説明し、多くの参加を呼びかけた。

初めにファービオ・フロレンチーノ弁護士(フェルスベルグ社)は法律11.051 / 04号と株主への配当について説明、続いてエンゾ・モゴージ弁護士(ガイア、シルバ社)が補足法第118号と租税の非債弁済期限変更について、カイオ・ル オトーロ弁護士(ロンバルジ社)は法案-公開協議01 / 2005-国庫債券執行法の変更、そして最後にラッケル・ハルミ・イワセ弁護士(ブラガ、マラフォン社)が EC 第45 / 04号-司法権改革-租税訴訟への影響について、それぞれが熱弁し、盛んな質疑応答が飛び交っていた。

総務委員会(浅賀健一委員長)「基本的な事項を幅広く討議」

2日午前10時から05年度第一回の総務委員会が開催された。

総務委員会のメンバー構成、05年度委員会予算、会議所活性化の原点(部会活動)、各部会・委員会に内在する諸問題の組織的発掘や事務局体制および定款改正などに関する基本的な事項が幅広く討議された。

出席者: 浅賀健一委員長、川村公利副委員長、山田唯資監事会議長、平田藤義事務局長