化学品部会(村松正美部会長)は、3月5日に開催される2020年上期の業種別部会長シンポジウム発表資料作成のため2020年2月10 日午後3時から午後5時30分まで18人が参加して開催、参加者は自社の昨年の業績の回顧並びの今年の展望、副題:「ビジネス環境改善に期待、いま為すべきこと」について発表した。
初めに今年の化学品部会執行部として、青木 宏文部会長(SUMITOMO CHEMICAL DO BRASIL)、田中 慶太郎副部会長(MITSUI CHEMICALS DO BRASIL)、村松 正美副部会長(PILOT PEN DO BRASIL)、西風新吾副部会長(Toyo Ink)体制が紹介された。
昨年の回顧ではアルゼンチンの政権交代による輸出税増加、価格競争激化、リストラによる人件費最小化、新規競合他社の参入、健康志向のニーズ増加、サスティナブル農業トレンド、アルゼンチン顧客の資金回収問題の顕著化、ジェネリック農薬登録増加、米中摩擦によるブラジル農産品の需要増加、既存農薬の登録再評価スタート、試験機関とのネットワーク、非日系企業への展開、在庫調整、CSR活動強化、老舗の閉鎖などが挙げられた。
今年の展望では堅調な農業生産並びに輸出拡大、アルゼンチン経済の動向注視、安価な中国製品増加、レアル安の為替、作付面積拡大、新規プロジェクト獲得、新規ルート開発、コロナウイルスの影響などが話題となった。
副題:「ビジネス環境改善に期待、いま為すべきこと」では、農薬登録制度簡素化の期待、OECD加盟による移転価格税制の改善、税制改革、上昇する労務費、税金クレジット累積による資金繰り圧迫、農薬登録の審査期間短縮、コロナウイルスによるグローバル経済への影響、アルゼンチン新政権による保護貿易への回帰、ブラジル農牧研究公社(EMBRAPA)との産学連携構築、ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)の許認可など多岐に亘って意見交換された。
参加者は青木部会長(SUMITOMO CHEMICAL DO BRASIL)、田中副部会長(MITSUI CHEMICALS DO BRASIL)、村松副部会長(PILOT PEN DO BRASIL)、西風副部会長(Toyo Ink)、羽田氏(日本曹達)、小平氏(スリーボンド)、島本(スリーボンド)、和久津氏(ナガセ)、板屋氏(ハリマ)、碧川氏(高砂香料)、佐々木氏(三井化学)、本間氏(丸紅)、大谷氏(東レ)、久住氏(東洋紡)、金剛氏(宇部ラテンアメリカ)、中野副領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、大角編集担当
左から村松副部会長(PILOT PEN DO BRASIL)/田中副部会長(MITSUI CHEMICALS DO BRASIL)/青木部会長(SUMITOMO CHEMICAL DO BRASIL)/西風副部会長(Toyo Ink)