異業種交流委員会の長野昌幸委員長と意見交換

異業種交流委員会の長野昌幸委員長は2019年9月18日に商工会議所を訪問、応対した平田藤義事務局長と今後の異業種交流委員会の活動内容について意見交換を行った。同委員会は昨年12月10日に忘年会、12月13日にダイソーブラジルの大野恵介社長を招いて講演会、今年4月に平上博泰氏を招いてテーマ:「日雇い労働者」から「りんご経営者」を経て「ゴルフ場経営者」への道(ブラジルで成功する秘訣を聞き出す会)の講演会、6月にブラジル盛和塾前代表世話人の板垣 勝秀氏の講演会を実施、10月2日に同委員会主催による女子ラグビー元日本代表・井上真理恵さんトークショー、11月にはエグゼクティブのストレス解消にアラメーダ・カンピーナス街で疲労回復専用ジムZEROGYMのインストラクター鈴木友紀菜氏を招いて講演予定、また来年には元ブラジル代表・元FCバルセロナのエジミウソン氏の講演を予定。長野昌幸委員長は会議所委員会でも最も活発な活動を行って会議所活動の活性化に貢献している。

左から異業種交流委員会の長野昌幸委員長/平田藤義事務局長

 

 

希望者殺到で2分割でアルゼンチン最新情勢セミナー開催

企画戦略委員会並びにジェトロ・サンパウロ事務所共催のジェトロ・ブエノスアイレス事務所の紀井寿雄所長によるセミナー「アルゼンチン大統領選挙直前の現地最新情勢について」は、参加希望者殺到で2回に分けて開催、第1回セミナーは2019年9月17日午後4時から5時30分まで50人以上、第2回セミナーは9月18日午前10時30分から正午まで40人以上が参加して開催された。

司会は着任早々のジェトロ・サンパウロ事務所の松平史寿子次長が担当、講師の紀井所長は、今回のセミナーは今年3月19日に開催した「アルゼンチンの最新政治経済情勢 ~大統領選をどう見るか~」と題した講演内容と180度違っている。アルゼンチンの政治経済情勢は短期間で急変するが、数十年単位で見れば何も変わっていないとの小話があり、非常に先が読みにくいアルゼンチンの国情を指摘した。

OECD加盟を目指しているマクリ政権の在任期間4年のうち僅か1年だけプラスGDP成長達成したが、為替の安定やインフレの収束ができず評価が低い一方で、財政規律やプライマリーバランス改善、今年は景気悪化で貿易収支黒字が見込まれている。

マクリ政権の優先順位の為替安定、インフレ抑制、政策金利抑制は経済危機などの影響で、目標を大幅に下回って危機的状況にあり、再選戦略も持続的経済成長や政治工作では三つ巴システムの維持が困難をきたしている。

マクリ大統領の再選を左右する経済情勢が落ち込んだ要因として、昨年初めの旱魃による40%に達する大豆収穫減、インフレターゲットの未達、海外要因による脆弱性、急激な高金利政策、財政規律への拘りとなっている。

政治の三つ巴システム破綻要因として、経済情勢の悪化、ペロン党穏健派の埋没、クリスティーナ・キルチネル元大統領の大統領としての不出馬戦略が功を奏して、ペロン党急進派が穏健派と一緒になる決断に結び付いている。

8月11日の予備選挙の事前予想では僅差による2位維持で逆転勝利のシナリオが15.6%の大差を付けられて、野党アルベルト・フェルナンデス大統領候補の第一次当選の可能性が濃厚となってしまった。

予備選挙後の一週間では為替・株価・債券の急落、政策修正並びに野党との対話開始。第2週目は与党の路線変更で平穏な政権移行の実現、第3週目はフェルナンデス大統領候補のマクリ政権並びにIMF批判やデフォルト示唆。第4週目は通貨下落や外準減少の歯止め目的の資本規制策の時限立法の導入。第5週はIMFからスタンドバイ融資の第5次レビュー対策。

予備選挙前後で狂った経済再生シナリオ、大統領選挙の世論調査、や選挙得票試算。フェルナンデス大統領候補が勝利すればイデオロギー優先外交の復活、自国産業保護やEUメルコスールFTA協定に直し、金融自由化に歯止め、経済弱者への再配分などの想定される政策変更について説明した。

最後にアルゼンチンの最新情報纏めではマクリ大統領に対する厳しい評価、マクリ政権の最大の課題は「政権移行」、一枚岩ではない野党の行方、「普段のアルゼンチン」への回帰について説明。最後の質疑応答では、普段のアルゼンチンとは、自国産業の保護政策、直接投資に対する影響、中国企業の進出。数十年単位で変わらないファクターなどが挙げられた。

Pdf「アルゼンチン大統領選挙直前の現地最新情勢について」ジェトロ・ブエノスアイレス事務所の紀井寿雄所長

講演中のジェトロ・ブエノスアイレス事務所の紀井寿雄所長

講演中のジェトロ・ブエノスアイレス事務所の紀井寿雄所長

53人が参加して9月の法律委員会月例会開催

 9月の日 伯 法 律 委 員 会(藏掛 忠明委員長)は、2019年9月11日午後4時から6時過ぎまで、53人が参加して開催、初めにMorad Advocacia Empresarial のMARIA FERNANDA DE O. CAGLIARIシニア弁護士は、.“暫定令881号/2019ー自由経済暫定令について” 、Honda, Teixeira, Araújo, Rocha Advogados貿易担当のFELIPE RAINATO SILVAシニア弁護士は、“税率設定の新プロセスと省令ME309号/2019のインパクトについて”、Tanaka, Izá e Xavier Advogados のTHALITA DE MARCO VANI MARTINSパートナーは、 “個人情報保護一般法に於ける法人企業の実務対処について”、Tribuci AdvogadosのEINAR TRIBUCI共営パートナー は、“通達CAT 14/2018- サンパウロ州に於ける徴収ICMS STの還付について”それぞれポルトガル語で講演した。

PDF anexos:
1. “Medida Provisória 881/19 – MP da Liberdade Econômica” 
2. “O novo processo de ex-tarifário e os impactos da Portaria ME 309/19”
3. “Adoção e adaptação imediata de boas práticas corporativas em uma fase pré-LGPD (Lei Geral de Proteção de Dados)”
4. “Comunicado CAT 14/2018 – Restituição do ICMS ST recolhido a maior no Estado de São Paulo”

Maria Fernanda de O. Cagliari (Morad Advocacia Empresarial), Thalita de Marco Vani (Tanaka, Izá e Xavier Advogados), Einar Tribuci (Tribuci Advogados), Felipe Rainato Silva (Honda, Teixeira, Araújo, Rocha Advogados), Yasuhiro Tanno e Luiz Fujio Sato (Marubeni Brasil) (Fotos: Rubens Ito / CCIJB)

Rubens Ito / CCIJB – 11/09/2019

国家輸出加工区審議会(CZPE)のThaise局長 を表敬訪問

 2019年9月11日(水)、平田事務局長は在ブラジル日本国大使館でのマルコス次官との意見交換会の後、吉田 課税・通関WG長と伴に経済省所管CZPEのタイゼ局長(Secretária-Executiva do CZPE, Srª Thaise Dutra)を訪問し、昨年4月、当会議所はセアラ州経済特区の見学会を行ったが、全国輸出加工区の改善策に向けた国会審議が中断している事について意見交換を行った。

タイゼ局長は同経済特区見学会をきっかけに企業誘致が進展していると平田事務局長に謝意を述べた。

昨年のセアラ州経済特区の見学会URL:http://jp.camaradojapao.org.br/news/atividades-da-camara/?materia=18225

(FOTO:SE-CZPE)

経済省マルコス次官と会合

 政策対話委員会は9月11日(水)、在ブラジル日本国大使公邸で経済省のマルコス シントラ次官から税制改革の取り組み状況について説明を受けた後、当所がビジネス環境整備を目的に去る6月から7月にかけて行った税制全般(連邦・州・市税)や通関制度改善に係るアンケート調査結果について報告、ブラジル特有の複雑な税制の簡素化を強く訴えた。

ブラジル側参加者:マルコス シントラ次官、マルセロ デ ソウザ シルバ次官補、フラビオ マルチンス アラウジョ国際関係顧問

在ブラジル日本国大使館:山田 彰在ブラジル日本国特命全権大使、真鍋尚志公使、彦田尚毅公使、中島良太一等書記官

ブラジル日本商工会議所:佐藤真吾日伯経済交流促進委員長兼政策対話委員長(副会頭)、吉田幸司政策対話委員会税制・通関WG長(KPMGブラジル/南米 ジャパンデスクヘッド)、平田藤義事務局長

吉田税制・通関WG長の発表PDF資料:Pdf日本語資料Pdfポルトガル語資料

(写真:在伯大使館提供)

第2回環境委員会開催

今年2回目の環境委員会(秋山雄一委員長)は、2019年9月10日午後4時30分から5時30分まで6人が参加して開催、今年の活動報告として2月1日の第1回環境委員会では今年の活動方針決定、3月16日に実施したサンパウロ市内カルモ公園の200本の補植(植樹)について説明、今年下半期の委員会活動として、11月7日開催予定のブラジル味の素社リメイラ工場見学会のスケジュール、見学内容、参加申し込みなどについて意見交換、また来年上半期の見学会やセミナーについても意見交換を行った。

参加者は秋山委員長(南米日本製鉄)、市川副委員長(ブラジル住友商事)、近藤副委員長(ブラジル味の素)、加藤副委員長(南米日本製鉄)、商工会議所から日下野総務担当、大角編集担当。

秋山雄一委員長

 

労働ワーキンググループ会合開催

2019年9月6日(金)16時より、政策対話委員会(佐藤真吾委員長)労働ワーキンググループ(山崎一郎グループ長)会合が開催された。今回の会合では、労働WGの今後の活動内容について、WG内で議論していく項目やそれに伴う準備担当者が決められた。

現時点での労働WGの活動は、政府関連への政策提言というよりは、身近な課題を解決していく為に、メンバー間で情報交換を行うなど交流を強化していく方針で進められている。議論していくテーマとしてあがったのが、年金改革の内容、労働訴訟の現状、労働法、個人情報保護法(LGPD)、HR TECHなどで、メンバー間での意見交換、そして会員企業向けの有効な情報提供を行なうセミナー開催などについて話し合いが行なわれた。

参加者は、山崎一郎氏(グループ長、ブラジル味の素)、景山和行氏(副グループ長、ブラジルトヨタ自動車)、深江堅允氏(ブラジルトヨタ自動車)、加藤周平氏(南米日本製鉄)、石川耕介氏(コマツブラジル)、三宅康司氏(ホンダサウスアメリカ)、高橋良明氏(ホンダサウスアメリカ)、坂本宇廣氏(損保ジャパン日本興亜)、槙田吉之氏(伊藤忠ブラジル)、古木勇生氏(ジェトロサンパウロ)、森雄太氏(丸紅ブラジル)、吉田幸司氏(KPMG)、そして事務局からは、日下野成次総務補佐、吉田章則調査員が参加した。

山崎一郎 グループ長(ブラジル味の素)

 

São Paulo Negóciosとの会合に参加

2019年9月5日(木)、投資および輸出促進を目的とする組織「São Paulo Negócios」と在サンパウロ総領事館の会合が総領事館で行われ、会議所から平田 藤義事務局長が出席した。

「São Paulo Negócios」は投資・輸出促進をはじめ、中小企業の育成やスターアップ事業の支援を行うサンパウロ市の組織であり、11月23日~29日に「第5回サンパウロ・テック・ウィーク( São Paulo Tech Week)」の開催を企画している。

会合の中でSão Paulo Negóciosから同サンパウロ・テック・ウィークについて紹介が行われ、出席した野口 泰在サンパウロ総領事、大久保 敦ジェトロサンパウロ所長、平田事務局長らに事業の詳細が説明された。

(※「第5回サンパウロ・テック・ウィーク( 5º São Paulo Tech Week)」詳細

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会合参加者は、São Paulo Negóciosから Silvana Buzzi氏( Diretora de Promoção de Investimentos e Novos Negócios)、Tandara Costa氏(Analista)、Fernanda Metidieri氏(Analista)、Ana Carolina Freitas氏/野口 泰在サンパウロ日本国総領事、上田 基仙領事、宮崎ナオミ氏/大久保 敦ジェトロサンパウロ所長、古木 勇生ジェトロサンパウロダイレクタ―/平田 藤義 会議所事務局長。

自動車部会はシンポジウム発表資料作成で開催

自動車部会(下村セルソ部会長)は、2019年8 月12日午後3時30分から5時まで21人が参加して開催、8月22日に開催される2019年下期の業種別部会長シンポジウム発表資料作成で意見交換を行った。

2019年上期の振返りはドラフト資料を基に、四輪(中古車・新車)・二輪の販売台数推移、月間販売推移、生産台数や輸出台数の推移、ブランド別シェアの推移、為替危機のアルゼンチン向け輸出減少などが挙げられた。

2019年下期の展望として、今年のブラジル国内市場、全国自動車工業会(Anfavea)並びに自動車部会の輸出並びに生産台数予測、長期展望では、排ガス規制Proconveの問題点、モビリティサービス、ROTA2030の政策変更点や条件、欧米メーカーや日系メーカーの新規制に対する対応、EUメルコスールEPAや韓国、カナダ、米国とのEPA締結、日系ブランドの対応、アルゼンチンの大統領選挙の行方などについて意見交換された。

参加者は下村部会長(ブラジルトヨタ)、金子副部会長(デンソーブラジル)、小西氏(AISIN AUTOMOTIVE)、加治氏(出光)、佐藤氏(ホンダサウスアメリカ)、菊池氏(出光)、鈴木氏(Midori Auto Leather)、下前原氏(三菱コーポレーション)、布施氏(三菱コーポレーション)、塚原氏(NGK)、奥田氏(Nitto Denko)、持田氏(Oiles Brasil)、今井氏(豊田通商)、渕上氏(ブラジルトヨタ)、岩瀬氏(ジェトロ)、山本氏(ジェトロ)、木村氏(TRBR)、上田領事(サンパウロ総領事館)、渡邊副領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、大角編集担当

Takayuki Kaneko, Shu Sato, Celso Simomura e Koji Fuchigami

Fotos: Rubens Ito / CCIJB