労働WG会合開催

2018年6月12日(火)16時より政策対話委員会(村田俊典委員長)労働ワーキンググループ会合開催、労働WGのAGIR提言書に関する3回目のアップデート作業を実施した。今回は、ビザ取得手続きの迅速化、明確化、そして見習い生雇用制度の実用的な運用をテーマに議論を行い、ビザに関しては、昨年末に移民法の改正が行なわれたが、まだ実務レベルまでは浸透しておらず、セミナーを行うことが検討された。次に、更なる労働分野のビジネス環境改善に向けて、どのような課題が残されているかについては、残業時間規制の弾力的な運用、長期安定雇用の確保と企業の生産性について、インフレ率とともに上昇する給料、個別契約、そして定年制度について意見交換会が行われた。
参加者は、山崎一郎氏(グループ長、ブラジル味の素)、上床憲司氏(伊藤忠ブラジル)、加藤周平氏(南米新日鉄住金)、高橋良明(ホンダサウスアメリカ)、成田智哉氏(ブラジルトヨタ)、山内悠輝氏(損保ジャパン日本興亜)、田中峻氏(損保ジャパン日本興亜)、西口阿弥氏(EY)、辻本希世氏(ジェトロサンパウロ)、森雄太氏(丸紅ブラジル)、前田太輔氏(東レブラジル)、吉田幸司氏(KPMG)、佐藤ジルセウ氏(Fator弁護士事務所)、ダグラス・マイア氏(Fator弁護士事務所)、総領事館から、上田基仙領事、そして事務局からは、平田藤義事務局長、吉田章則調査員が参加した。

 

Foto: Rubens Ito / CCIJB

ブラジルみずほ銀行開設5周年記念セミナー

ブラジルみずほ銀行(讃井慎一社長)は開設5周年を記念して第3回「ブラジルみずほセミナー」を6月11日午後、市内のホテルで盛大に開催した。

このセミナーは非常に厳しい経営環境下のブラジルで、日々弛まず奮闘している邦人企業のために少しでも役に立ちたい思いを込めてブラジルみずほが企画、初回から好評を博している同セミナーに平田事務局長は欠かさず参加している。

同セミナーでは「ブラジルのマクロ経済について」を同行のChief StrategistのLuciano Rostagno 氏、「ブラジルを含めた米州のマクロ経済について」みずほ総合研究所 ニューヨーク事務所所長の新形 敦 氏、「ブラジルの大統領選挙の行方、ブラジルの政治リスクについて」 Eurasia Group のChristopher Garman氏の3人が講演した。

同行のオープン式や営業開始については下記サイトをクリック
http://jp.camaradojapao.org.br/news/atividades-da-camara/?materia=12520
http://jp.camaradojapao.org.br/news/press-release/?materia=12003

サッカー元日本代表・呂比須ワグナー氏トークショーに55人が参加して開催

異業種交流委員会(長野 昌幸委員長)主催のサッカー元日本代表・呂比須ワグナー氏トークショーに会場一杯の55人が参加して2018年6月8日午後6時から8時過ぎまで開催、進行役はサッカージャーナリストの大野 美夏氏が務めた。

大野 美夏氏は、初めに呂比須ワグナー氏を謙虚で義理堅く感謝を忘れない人であり、心は日本人と紹介。呂比須ワグナー氏は、サンパウロ市から400キロ離れたフランカ市で8人兄弟の末っ子として誕生、3歳で父親が死亡、サッカーボールやテニスシューズが買えず、果樹園のレモンをボールに見立ててリフティングの練習。15歳の時にサンパウロフットボールクラブ入団試験のために、フランカ市から上京。入団試験に1400人以上いたが僅か2人だけ合格。U-15.U-17のブラジル選抜代表。日本文化関係の本を読んでいて日本に興味を持っていたが、オスカル選手の紹介で加茂監督の日産に入団したが、1年以内に日本語を思えなければ解雇すると警告され,猛烈に日本語を取得した。

1993年から始まったJリーグでは、朋友のカレッカ選手にことごとくチャンスを持っていかれたが、ライバル意識を発揮して活躍できた源で感謝している。また幸運なことに日本国籍取得後10日目で日本代表になった。正直1998年のワールドカップに日本は初めて参加したが、経験不足で戦い方が解らなかった。ブラジル人は、子供の時から青年や年寄りともにストリートサッカーで鍛えるうえにハングリー精神が裕福な日本人と違うので、我が我がとエゴイストなブラジル人とゴールに向かうファイティングスピリッツの違いがゴールを決める決定力の差に表れており、日本人選手は、パスを味方に出すが、チャンスでも自分で蹴らないので、海外選抜との差が一向に縮小しない。今後はエゴイストな子供を育成しないと海外選抜に勝てない。相手を欺くマリシア(狡猾さ)を体が覚える必要があると強調。ワールドカップの日本選抜グループにはコロンビア、ポーランド、セネガル。初戦のコロンビア戦如何では第一次突破する可能性があると予想、特に我儘な宇佐美選手に注目していると述べた。また日本では高校生から若手を育成してもう一度Jリーグに監督になりたいと述べた。講演後参加者は、気さくなロペス選手とサインや記念撮影で素晴らしい講演会が終了した。

講師のサッカー元日本代表・呂比須ワグナー氏

異業種交流委員会の長野 昌幸委員長

進行役はサッカージャーナリストの大野 美夏氏

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

インフラワーキンググループ会合開催

2018年6月7日(木)16時より政策対話委員会(村田俊典委員長)インフラワーキンググループ会合を開催、インフラWGのAGIR提言書のアップデート最終確認、そして、6月20日、21日にブラジリアにて開催される「第2回日伯インフラ協力会合に向けた作業小部会」についての意見交換を行った。「第2回日伯インフラ協力会合に向けた作業小部会」では、プレナリーセッションでAGIR提言発表の場が設けられており、いかにブラジル政府にAGIR提言を打ち込んでいくかについて活発な議論が行なわれた。

参加者は、斉藤顕生グループ長(JICAブラジル)、池谷裕一 副グループ長(Deloitte)、讃井慎一氏(ブラジルみずほ銀行)、青山健太郎氏(MUFGバンク)、櫛引智雄氏(JBIC)、今川尚彦氏(戸田建設)、吉田幸司氏(KPMG)、幕田潤氏(TozziniFreire)、飯田俊太郎氏(ブラジル住友商事)、上杉謙一郎氏(ブラジル住友商事)、政策対話委員会から村田俊典委員長(双日ブラジル)、柳本安紀委員(双日ブラジル)、山本裕也委員(ジェトロサンパウロ)、ジェトロサンパウロから岩瀬恵一次長、大使館から西川洋祐書記官、そして事務局からは、平田藤義事務局長、吉田章則調査員が参加した。

 

 

節目の10周年を迎えた Kawasaki Motores do Brasil Ltda.

カワサキモータースブラジル(安武敬二社長)は、市内のイベント会場にディーラーやサプライヤー、会議所関係者200名を招き、盛大に創立10周年記念式典を挙行した。

会場にはブラジルで大人気のヒット商品Ninjaの他、日本では受注に追いつかない新商品Z900RSが展示され、安武社長の歓迎・謝意の挨拶、川崎重工業株式会社モーターサイクル&エンジンカンパニー執行役員の堀内勇二バイスプレジデント、ブラジル二輪自工会(Abraciclo)の代表者等が祝辞を述べた後、ビデオにより10年の歩みが紹介された。

今年は、日本ブラジル移民110年の年でもあり、その記念の年に、Z900RSという日本らしさを兼ね備えたモデルをブラジルで販売できるということで、式典自体も「日本・ブラジル」という二つの国をより意識した、和太鼓・ブラジルサンバのコラボレーションパフォーマンスが披露され、参加者からも好評を得ていた。

安武社長はブラジルに進出した年が米国発リーマン・ショックの年(2008年)、その直後(2010年)にV字型回復を果たしたブラジル経済、それから4年後、史上最悪・未曾有な経済危機に遭遇、景気の浮沈に翻弄された10年間を感慨深く回顧しながら、次の飛躍に向け果敢にチャレンジしたいと力強く挨拶した。

会議所から平田事務局長がお祝いに駆けつけた。

写真提供 Kawasaki Motores do Brasil

中央左安武社長と平田事務局長

カワサキモータースの役員

颯爽と本会場に乗り入れた新商品Z900RS

ブラジルで大ヒット人気のNinja

勇ましい和太鼓

軽快なブラジルサンバチーム

カワサキチーム

 

日メルコスールEPA準備タスクフォースワーキンググループ会合を実施

2018年6月4日(月)12時より、日メルコスールEPA準備タスクフォースの企画メンバーによるワーキンググループ会合を開催、メルコスール各国日系会議所会員企業宛てに実施したEPAに関する意識調査の集計取り纏めと、次回6月14日に予定されているタスクフォース第5回会合/FIESPとの会合での協議内容や以降のスケジュール、また第21回日伯経済合同委員会での発表内容などについて討議を行った。

参加者は、芦刈宏司(ブラジル三井物産/日伯経済交流促進副委員長)、二宮康史(ジェトロサンパウロ/企画戦略副委員長)、佐久間太郎(双日ブラジル/政策対話副委員長)、櫻井淳(伯国三菱商事/政策対話副委員長)、大塚未涼(ブラジル三井物産/政策対話委員)、事務局から平田藤義事務局長、日下野成次総務補佐、近藤千里アシスタント

第25回日亜経済合同委員会に会議所関係者が出席

5月28日、アルゼンチン・ブエノスアイレスで第25回日亜経済合同委員会が開催され、アルゼンチン現政権においてビジネス環境も着々と改善されている中、日本メルコスールEPAについてライモンディ外務・宗務省副大臣が基調講演を実施。また、当所に先立ち在亜日本商工会議所会員企業へ実施した日メルコスールEPAに関する意識調査の結果について、紀井ジェトロブエノスアイレス所長から発表が行われ、現地企業の同EPAに対する必要性を表している。

当会議所からは松永会頭、土屋日伯経済交流委員長、村田政策対話委員長をはじめ会議所会員数名が参加。

メディカル分科会協力の下、JICA主催の第1回日伯病院連携協議会開催

JICA主催の日系病院連携協議会は、2018年5月26日午後1時30分からJICAサンパウロ出張所で開催、メディカル分科会が協力したセッションには、日伯の官民関係者約40人が参加。この協議会は、ブラジルを代表する6日系病院(アマゾニア病院、パラナ病院、杉沢病院、ノーボ・アチバイア病院、日伯友好病院、サンタクルーズ病院)と本邦医療機器メーカーをはじめとする企業との協議の場を設け、双方の理解を深め、有益な関係構築に寄与することを目的に、ひいてはブラジルの医療水準向上とブラジル国民の福祉向上に繋がることを期待して開催された。

会議所からは、メディカル分科会の高柳顕二郎部会長(シマズブラジル)、市川幸太郎副部会長(日本光電)、土屋功副部会長(パラマウントベッド)、三好貴志副部会長(テルモブラジル)、ダニエル・クーニャ副部会長代理(フジフィルムブラジル)、平田藤義事務局長をはじめ、会員企業メンバーが参加した。

セミナーの開会挨拶でJICAブラジル事務所の斉藤彰生所長は、2015年2月に日系病院経営者や医師を日本招聘して日本の病院施設や医療機器メーカーを訪問、ブラジル医療分野の課題解決には日系民間医療関連企業との連携も大切で、連携協議会を開くべきだとの提案により実現したと説明した。更には、半年に一回ぐらいの頻度での協議会開催要望で、次回の協議会を援協の会場を借りて開催することが決まったと述べた。

次に、JICAサンパウロ事務所の佐藤洋史次長は、医療分野におけるJICAの取組みについての説明、日本への研修制度や奨学金、7名のJICAボランティア(栄養士、看護師、高齢者福祉等)の支援、民間連携事業等について、今までの活動成果、また今後も日本の最先端テクノロジーを擁する医療機器導入に向けた支援を行なっていくと説明した。

その後、各日系病院から、プレゼンが行なわれ、沿革やパイオニアの歴史、施設の詳細や拡張計画、診療所や巡回診療の説明、すでに導入済みの医療機器や今後購入予定の装置・設備等について内容の濃いプレゼンが行なわれた。

次に、医療関連企業のプレゼンでは、島津製作所並びに日本光電、テルモ、富士フィルム、パラマウントベッド、オムロン、パナメジカル、コニカミノルタの各代表が、中南米やブラジルにおける事業内容を説明、日本の先端技術や高品質サービスについて、各社日系病院関係者へ自社製品をアピールした。

最後に、日系病院から医療関連企業への要望や提案についての意見交換セッションが設けられ、日本の高い技術をアピールするには、日系病院内に医療機器を納めるのみならず、相互関係を強化することでブラジルにおける医療関連イベント、また医師や医療関係者の集まる展示会や会議に、一緒になって参加することができるとの意見が出された。また約4,000人の日系医師や約300人のJICA研修生のネットワークを活用し、一緒になって日本製医療機器の質の高さをアピールしていくことができるとのコメントもあった。その他、高品質で高額な医療機器導入時に活用できるJICAや日系企業が協力してできる投資ファイナンススキームについて説明、また医療機器不具合発生時のアフターサービスに課題が残されている件について、医療器メーカー技術者による病院メインテナンスチームへの人材育成や教育についても議論が行なわれ、活発な意見交換が得られた協議会となった。

(写真提供 JICABrasil)

 

51人が参加して5月の労働問題月例会開催

企業経営・地場企業推進委員会(ワグネル 鈴木委員長)の労働問題研究会は、2018 年5月24日午後4時から6時まで51人が参加して開催、初めにFerreira Rodrigues Sociedade de AdvogadosのWOLNEI TADEU FERREIRA代表パートナーは、テーマ『新労働法 どのような改正がすでに実施されているのか』、EYPeople Advisory Services部のRENATA PORTOシニアマネージャーは、テーマ 『新移民法』についてそれぞれ講演した。

PDF anexos: 
1. "Ainda a Reforma Trabalhista….O que já está plenamente funcionando!" 
2. "Nova Lei de Migração" 

Wolnei Tadeu Ferreira (Ferreira Rodrigues Sociedade de Advogados), Renata Porto (EY), Wagner Suzuki (Construtora Hoss) e Fernando Seiji Mihara (Stüssi-Neves Advogados) (Fotos: Rubens Ito / CCIJB)

RI / CCIJB