7月16日の化学品部会に10人が参加

化学品部会(松尾新一郎部会長)が7月16日午後4時から6時まで商工会議所会議室に10人が参加 して開催され、松尾部会長が会員企業の今年の上半期の回顧および下期の回顧を部門別に参加者と意見を交換しながら和やかに、8月3日に開催される業種別部 会長シンポの資料作成をテキパキと行い、、レアル高、国際商品価格の高騰、移転価格税制、ジェネリックなど共通問題も抱えているが、上半期は概ね好調に推 移、下半期も好調に推移すると業界では見ている。また9月末に予定の会員企業の工場見学会等についても意見の交換を行なった。部会終了後には参加者達と懇 親夕食会に出かけた。

参加者は松尾部会長(住友化学)、辻井副部会長(パイロットペン)、工藤副部会長(イハラブラス)、藤崎氏(ダイカラー)、諸泉氏(ハリマ)、河田氏(久光製薬)、新井氏(アリスタ・ライフサイエンス)、山川氏(三菱商事)、田畑副領事、平田事務局長

シンポジウム資料作成に、和やかな雰囲気の中で意見交換する参加者

左から松尾部会長/辻井副部会長/工藤副部会長

建設不動産部会が7月13日に開催

建設不動産部会(阿部勇部会長)が7月13日午前8時から10時まで、商工会議所小会議室に6人が参加して開催され、8月3日の業種別部会長シンポジウムの発表資料作成、今後の部会長活動などについて意見の交換を行なった。

参加者は阿部勇部会長(戸田建設)、南アゴスチーニョ副部会長(デニブラ)、大滝守氏(ホス建設)、西村良二氏(YKK)、井上健治氏(ユマ家具)、金沢登紀子サンパウロ総領事館調査員

 

建設不動産部会の様子

7月の懇親昼食会に104人が参加、バイオエネルギーの講演に熱心に耳を傾けた

商工会議所の懇親昼食会が7月13日正午からシーザービジネスホテルに104人が参加して、バイオエネルギー生産者連合(UDOP)のジョゼ・カルロス・トレード会長の「サンパウロ州西部に於けるバイオエネルギー部門の成長の見通し」と題する、ブラジルが世界の牽引車となるバイオエネルギーの興味ある話に熱心に聞入っていた。

トレード会長の講演の冒頭でUDOP加盟のエタノール・砂糖精製工場は62ヵ所で、そのうち1ヵ所は動物の脂肪から採集したバイオエネルギー工場を擁していると連合の規模を説明、今後のバイオ燃料生産の見通しとして、2003年のバレル当りの石油価格は25ドルであったが、今では70ドル以上まで高騰して再生可能なバイオ燃料の必要性が高まっており、カトリーナ台風などの多発、アマゾン流域の旱魃や海水面上昇などの温暖化が進んでおり、それを阻止するためにも再生可能なバイオ燃料の増産加速化は避けられないと強調した。

また世界的に石油からバイオ燃料使用を実施している国にはブラジル、米国、スエーデン、タイ、オーストラリア、カナダ、検討しているのはアルゼンチン、キューバ、日本、ドイツ、ニュージーランド、ロシアなど多くの国がバイオ燃料使用を研究して再生可能燃料生産に注目している。

コモデティー商品になりつつあるエタノールの生産は、2000年の105億リットルから今年は177億リットル、2012年には380億リットルでそのうち100億リットルが輸出向けとなり、50億リットルから60億リットルが日本向け輸出、今年の砂糖の生産は2,980万トン、2012年には3,850万トンの生産が見込まれている。

ブラジル全国のエタノール精製工場は340ヵ所で、そのうち5州から構成される中南部地域には228ヵ所あるが、生産量では全国の89%を占めており、サンパウロ州単独では生産量の74.76%を占めており、今後5年以内に建設される精製工場107ヵ所は全て中南部地域に集中、ゴイアス州、南マット・グロッソやミナス州での建設が進み、サンパウロ州の寡占率は52.88%まで低下すると予想されている。

一般的に砂糖キビ栽培のモノカルチャーになってしまうのではないかと危惧されているが、昨年の砂糖キビ栽培の耕作面積はブラジル国土の僅かに0.73%であり、2012年は放牧地の転用で1.21%を占めるに過ぎない。

現在のブラジル全国の砂糖キビ栽培はUDOP本部のあるアラサツーバ市を中心とした半径400キロメートル内で、ブラジルの生産の88%が集中、今後は更に伝統的に牧畜業が盛んなサンパウロ州西部の放牧地が砂糖キビ栽培への転用で、大幅な増産が予想されている。

2012年のブラジルの砂糖キビ栽培耕作面積は、現在の600万ヘクタールから1,033万ヘクタールに増加してバイオジーゼルを7億2,800万トン生産、バイオ燃料による電力エネルギーは2万4,000メガワットで、電力輸出はイタイプー発電所の2倍に相当する1万8,000メガワットと計り知れない潜在的ポテンシャルがあり、総額420億レアルの投資及び年間90億レアルの税収となる。

 UDOPではサンパウロ西部地域のすでにある小規模の砂糖精製工場へのサポートで、エタノール工業の創出を積極的に進めるが、チエテ河−パラナ河水路での運搬ロジスティック、港湾とのエタノールパイプラインが敷設されているパウリーニャとアラサツーバ間及びパウリーニャ−セナドール・カニェード間のパイプラインの建設や鉄道網の改善が必要である。

 また民間企業並びに大学とタイアップしたバイオジーゼル研究センターの設立による技術者のレベルアップ、インフラ面ではエタノール栽培従事の社宅、健康プランの充実、基礎教育の強化、保健衛生など色々な課題があるが、敷地面積が100万平方メートルの砂糖キビ技術センターを建設して敷地内にバイオ研究センター、400人収容の研修生のためのホテル、大学、ブラジル農牧調査研究公社(Embrapa)用敷地、農産品展示場などUDOPでは地元のアラサツーバに建設、更なるバイオ燃料技術、雇用創生、技術者のレベルアップを計る壮大な構想を持っており、ブラジルがバイオ燃料で世界のリーダーになり続けることができる確信が持てる講演であった。

  懇親昼食会の司会は平田藤義事務局長が務め、初めに講演者であるバイオエネルギー生産者連合のジョゼ・カルロス・トレード会長、帰国するブラジル日本大使館の大竹茂公使、トレード会長紹介の金沢登紀子サンパウロ総領事館調査員を紹介した。

連絡事項では土肥克己領事が文協で投票が行われる7月13日から21日までの第21回参議院議員通常選挙及び7月18日から21日までの衆議院議員補欠選挙の案内、宮田次郎企画戦略委員長が8月3日の業種別部会長シンポジウムの案内、渡邉裕司ジェトロ所長が10月に機械・金属部会共催のミナス産業視察ツアー、8月末に開催されるジェトロのエタノール視察ミッションへの参加、またチリ、ボリヴィア並びにペルーの地政学的軋轢について説明した。

会社代表交代挨では味の素の酒井芳彦社長が帰国挨拶、新谷道治新社長が就任挨拶、三菱重工の大隈広視社長が就任挨拶を行い、新入会員紹会ではモラーレス・ピトンボ法律事務所のジョー・タツミ氏が入会挨拶を行い、田中信会頭から会員証が授与、最後に田中会頭が大竹公使に対して歓送の辞を述べ、大竹公使は帰国挨拶を行なった。

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左から平田事務局長/大竹公使/金沢調査員/講演者のトレード会長/田中会頭

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第3回総領事館/大使館との定期会合

企画戦略委員会(宮田次郎委員長)は7月11日(水)午後4時(16:00)サンパウロ総領事館において今年第3回目の定期会合を行った。

今回は在ブラジル日本大使館から来週帰国予定の大竹 茂公使も出席、在任3年間の業務総括の会合となった。官民合同会議や経団連とCNI(全国工業 連合)共催の日伯経済合同会議で懸案事項になっていた知的財産権、移転価格税制、インフラ整備、エタノール、社会保障やデジタルTV等について進捗状況の 説明の他、活発な質疑応答があり会合は午後6時に終了した。

会議所からの出席者:田中 信 会頭 /大前 孝雄 日伯経済交流促進委員長 /寺本 久男 相互啓発委員長 /宮田 次郎 企画戦略委員長 /窪田 敏朗 日伯社会委員長 /渡邉 裕司 マーケティング渉外広報委員長/会議所70周年記念委員長 /阿部  勇 異業種交流委員長 /押切 フラビオ 日伯法律委員長 /山田 唯資 監事会議長 /平田藤義事務局長

2007年度異業種交流委員会議事録(7月)

日時:2007.07.12(木)
場所:ブラジル日本語センター
出席者(ABC順):ABE・ITAGAKI・MATSUDA・MINAMI・TAKEDA・YAMASHITA

記 ABE

【議事録】

  1. 勉強会テーマの今後の予定確認。特にスピーカー予定者の確定。
  2. 次回担当者
    ・連絡係    西岡
    ・会場/食事係 板垣
    ・会計係    竹田
  3. 本日の勉強会テーマ(参加者:17人)
    『Indio Brasileiro』(細川さん+Sr. Jurandir Siridiwe Xavante)

日伯法律委員会に32人が参加して開催

日伯法律委員会(押切フラビオ委員長)の月例会が、7月12日午後4時から6時過ぎまで32人が参加して開催、進行役は押切委員長が務めた。

レオナルド・コルデイロ弁護士は「スーパーシンプレス税法の主な目新しいポイント」と題して、各州でのICMSやPIS/Cofins税率の違いなどで、場合によれば高率となる場合があり、また税務局の検査官の企業の立ち入り検査が容易となりるために税の徴収が厳しくなる可能性があり、PIS/Cofinsなどのクレジット移転が不可能になるなど、それほどシンプレスでないと説明した。

ムリロ・メロ弁護士は「サービス輸入におけるローヤリティーの支払い及び送金」、ジアンカルロ・マタラーゾ弁護士は「ブラジルにおける金融投資に関する税制」、アントニオ・エステーヴェス弁護士は「暫定令MP-351号−支払い遅延は罰金を伴わない」についてそれぞれ説明、活発な質疑応答が交わされた。

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左から3人目が押切委員長/4人目がオリベイラ副委員長/4人の講演者

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日伯法律委員会セミナーの様子

食品部会に11人が参加して開催

食品部会(酒井芳彦部会長)は7月11日正午から11人が参加して開催、帰国する酒井芳彦部会長の後任に東山農産の尾崎英之副社長を部会長、同じく帰国する廣田喬司副部会長の後任に味の素の新谷道治社長、高砂香料の中村善昭社長をそれぞれ副部会長に選任した。

8月3日の業種別部会長シンポジウム用資料作成はアンケートを配布して、25日に部会を開催して作成、今後の部会活動としてメンバー企業の視察見学会の開催、セミナーや見学会等でのサンプル品の提供などについても大いに意見の交換が行なわれた。

 

左から酒井部会長/選任された尾崎新部会長