社会福祉施設「憩いの園」の吉岡黎明理事長と相田祐弘第一副会長が9月1日に来訪、8月20日に開催されたバザーに参加して協力した商工会議所に対してお礼を述べた。
商工会議所は昨年まで慰問団を募って協力していたが、今年は会員企業からバザーでの販売品協力並びにバザーに参加して売上金を全額、同園の運営に寄付した。
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社会福祉施設「憩いの園」の吉岡黎明理事長と相田祐弘第一副会長が9月1日に来訪、8月20日に開催されたバザーに参加して協力した商工会議所に対してお礼を述べた。
商工会議所は昨年まで慰問団を募って協力していたが、今年は会員企業からバザーでの販売品協力並びにバザーに参加して売上金を全額、同園の運営に寄付した。
金融部会はウニバンコの著名なサロマンチーフエコノミストを迎えて、8月31日午後3時30分から英語経済セミナーを開催した
金融部会(福田勝美部会長)は8月31日午後3時30分から5時まで商工会議所会議室に27人が参加、マスコミに頻繁に登場するウニバンコ銀行のマルセ ロ・サロマンチーフエコノミストを迎えて、英語経済セミナー「ブラジル経済の見通し」を開催した。福田金融部会長はマルセロ・サロマン氏の略歴を紹介して セミナーを開始した。
サロマン氏は左派のルーラ政権誕生直前には、1ドルが4レアルまで上昇して先行きが心配されたが、前政権と同じ経済政策採用で経済基盤が強固になっており、力を付けてきた。
サロマン氏はフェデラル・ファウンド(FF)、消費者物価指数(CPI)及びISM景気動向調査のグラフで、消費者物価指数とFFが2年前から上昇に転 じ、今年6月には米国金利の先行き不透明感上昇で、S&P500の株式市場のヴォラティリティを表示するVixインデックスが2004年以来23 ポイントを突破した。
今年に入って米国の10年国債金利が上昇及びS&P500の株 価変動にも関わらず、ブラジルのカントリーリスクは低下してきているが、米国の住宅販売及び個人消費が低下してきており、来年の米国のリセッションの可能 性が高まってきて、世界経済の先行きが心配されるが、経済ファンダメンタルズが強固で貿易収支黒字が増加の一途を辿っているブラジルは乗切る可能性が強 い。また新興市場の中でブラジルの外貨準備高はインドとメキシコに次いでおり、タイ、トルコやインドネシアを上回っている。
連邦政府の公共負債及びドル連動の国債比率低下で、GDP比に占める外債比率の低下、輸出増加で外債/輸出及び外貨準備高/輸出の比率も低下してきてい る。またインフレも5年間で最も低く目標以内に入っており、政策金利(Selic)も下がってきているが、経済成長率が上昇するには、内需や投資が牽引し なければならないが、連邦政府の家族補助金の恩恵を受けている貧困層の多い北部及び東北部の小売が伸びている。
また実質賃金の上昇及び個人向けクレジットの拡大で消費は拡大しているが、2004年との比較では、インフレプレッシャーは低下している。製造設備稼働率は拡張サイクルから落ちてきており、金利低下及び好調な国際商品価格に後押しされて投資が伸びてきている。
プライマリー収支黒字は目標の4.25%を上回っているが、下半期は落込みが予想され、大幅な最低給料調整および大統領選を前にしての連邦政府の支出が増 加、また公共負債のGDP比が未だに50%を上回っており、税収はGDP比35%を上回って先進国並みの重税が続いている。
大統領選挙予想ではルーラ候補の支持率が上昇してきて54%に達し、37%のアルキミン候補を抑えて、第一次選での当選が現実味を帯びてきた。
ブラジル経済の今後の予想では、経済成長率が今年及び来年が3.5%、鉱工業4.5%、4.0%、インフレ指数のIGP-Mが3.2%、4.5%、貿易収 支黒字が390億ドル、360億ドル、輸出が1,380億ドル、1,518億ドル、カントリーリスクは共に220ポイント、年末のSelic金利 14.0%、13.0%となっている。
海外リスク要因として、米国のリセッション突入で世界経済の冷え込み、コモデティー価格の下落、石油価格の更なる高騰、国内リスク要因として経済成長の伸び止まりや税率調整などが考えられる。
ブラジルの主な輸出品としては、第一次産品は輸出の29.3%を占め、大豆が6.9%鉄鉱石 6.2%、肉類5.9%、半製品は13.5%で砂糖が2.0%、粗鋼1.9%パルプ1.7%、完成品は55.1%で自動車が3.7%、圧延3.3%、自動 車部品2.7%、輸入では完成品が49.2%、燃料16.6%、資本財21.4%、消費財12.6%、2005年度のブラジルへの投資トップは米国21% オランダ15%、日本4%であった。最後の質疑応答後に福田部会長より記念のプレートが贈られ、盛大な拍手を受けた。
貿易部会主催の「ブラジルのテレビ地上波デジタル化」セミナーが8月30日午後4時から10人が参加して開催された
貿易部会(中村純一部会長)主催の「ブラジルのテレビ地上波デジタル化」のセミナーに三好康敦プリモテック社長を招いて、8月30日午後4時から5時30分まで、商工会議所会議室に10人が参加して開催された。
中村部会長が進行役を務め、初めに社団法人 電波産業会(ARIB)の代理としてブラジル側で、テレビ地上波デジタル化の日本方式採用のために、ブラジル 政府に対して数々のロビー活動に活躍した三好社長を紹介して、その労をねぎらった。また今回の講演で日本企業にとって、どのようなビジネスチャンスがある のか討論したいと述べた。
三好社長はデジタルテレビとアナログテレビの違い、日本方式の機 能、特徴やサービスの内容,経緯、標準化作業のフロー、規格や受信機仕様、地上デジタル放送開局ロードマップ、地上デジタル対応受信機の販売実績、受信機 ラインアップ、撮影技術の推移、日伯合意書の内容、ブラジル地上デジタルテレビ方式の概要などについて説明した。
また今後のステップ、ブラジル方式の技術規格や事業内容についても説明したが、放送事業者、通信事業者、送信機・受信機メーカーなど個々の利害関係で、聞 く耳を持たない異業種間の協力体制の構築、放送事業者は投資計画・スケジュールを持ち合わせていない事や受信機の普及計画などの問題も今後の課題であると 指摘した。
またセルター電話での視聴が可能になるために新しい視聴時間のピークが大幅に変 化、今後のデジタル放送関連のビジネスチャンスとして、日本からの情報入手困難でコンサルタント業、受信機製造販売関係ではデジタルテレビ受信機の企画、 受信機設計環境の整備、生産ラインの設計・増築、部品の調達・供給・融資や製造・技術者の養成、流通業者への融資、政府系への入札販売などが考えられる。
送信機・スタジオ機器製造販売関係では、放送局にデジタル化の企画、技術コンサルタント業務、送信塔やスタジオの建設、機材の調達・供給・融資、機材取扱 技術者の養成、機器メーカー関係では製品の現地化や地場企業と協業・ライセンス契約締結、放送・通信事業者関係では新しいサービスモデルの提案、インフラ 整備事業、異業種間の提携交渉調整、政府系4チャンネル関係ではビジネス・サービスモデルの策定、運営ガイドライン、政府系プロジェクトの遠隔教育や遠隔 治療など異業種を纏めて、両国政府に影響を与える提案型事業のチャンスであると結んで講演を終えた。
最後の質疑応答では、日本の4メーカーが日本方式で期待するビジネスチャンス、JBIC銀行の5億ドルの融資利用者、デジタル放送の30兆円のマーケット の時間軸、宗教団体のデジタル放送のメリットなど多種多様な質問が飛んで、ビジネスチャンスに目を光らせている商社マン魂を垣間見た。
コンサルタント部会主催の砂糖キビ・エタノール工場見学会が8月29日に40人が参加して開催された
コンサルタント部会(渡邊裕司部会長)主催の砂糖キビ栽培・エタノール工場見学会が、サンパウロ州砂糖キビ工業会(UNICA)のエドアルド・デ・カルバーリョ会長の協力で実現、8月29日午前7時30分に参加者40人を乗せたバスがサンパウロを出発、北にアンヤングエラ街道170キロメートルのアララ市のサンジョアン・エタノール工場および砂糖キビ収穫を見学した。
10時30分に到着した一行はイヴァン・レゼンデ人事部長およびイザイアス・マセード教授に迎えられ,サンジョアン・エタノール工場の砂糖キビ栽培、砂糖・エタノール生産、研究所、企業の社会的責任プロジェクト、福利厚生などの会社案内ビデオを観賞、 4万ヘクタールの砂糖キビ栽培で砂糖を日産1,000トン、アルコールを120万リットル生産し、バガソによる自家発電、搾りかすや排液は肥料として砂糖キビ畑に、最大に再利用されていると説明した後、参加者全員に「サンジョアン工場の60年」と題する立派な本が配られた。
その後フェルナンド氏とレナート氏の案内で、バスで砂糖キビ栽培地の自動刈り取り機械での刈取りを見学、1時間に60トンの砂糖キビを刈取機は国産で80万レアル,18機所有しており、全国で300ヵ所以上あるアルコール精製工場でも14位にランクされている規模に参加者は度肝を抜かれた。また刈入れ前に焼畑を行なわない枝葉を切り落とす人力刈入れは1日2トン、焼畑後の刈入れは10トンしか処理できない。また窒素、燐酸やカリウムに富んだ廃液を肥料として貯蔵池からパイプで砂糖キビ畑に灌漑する施設も見学、100%利用されて効率的な栽培に感嘆、ブラジルは水資源、広大な耕作栽培面積と温暖な気候に恵まれており、今後のバイオ燃料で世界のリーダーになる現実を垣間見た。
工場で昼食が提供されたあと、3年前から始めたアララ市内の貧困層を対象に、非行防止、昼食提供、教育、スポーツ、生物学向上のために菜園造り、栄養学、病気予防、アロマテラピーなどに重点を置いた企業の社会的責任プログラム「知る工場プロジェクト」や環境保全事業のビデオを観賞した後、プロジェクトが実施されている敷地内の基礎教育学校、従業員宿舎などを見学、また砂糖・アルコール製造工場見学では砂糖キビの洗浄、搾取、蒸発,発酵、フィルター、蒸留、乾燥、砂糖の包装、アルコール精製工程を見学した。
最後の質疑応答では、砂糖キビのサビ病やカビ病に対する使用する農薬の種類、4万ヘクタールの工場所有地の割合、アルコールもしくは砂糖の価格上昇で生産割合の変更、収穫前の火入れによる製品品質の劣化、自家発電量、従業員数、端境期のストック量、サンジョアン工場の全国ランキング、設備メンテナンスはアウトソーシング利用や工場の目標並びに課題などについて、盛んに質問が飛んでいた。最後に渡邊部会長からフェルナンド氏に一升瓶の日本酒と記念プレートが贈呈された。丸橋次郎首席領事や田中信会頭も参加した。
電気電子部会主催のデジタルテレビ説明会が8月28日午後4時から開催、41人が参加して盛んに質問をしていた
電気電子部会(松田雅信部会長)主催のデジタルテレビ 説明会が、8月28日午後4時から5時30分まで、商工会議所会議室に41人が参加して三好康敦PRIMOTECH社長が講演した。篠原一宇副部会長が司会を担当し、ブラジルで地上デジタル放送の日本方式採用が決定して関心が高まってきており、多くの会員からのリクエストで今回の説明会が開催されたと前置 きして、三好講師の略歴を紹介して説明会が始まった。
初めに三好講師は、ハイビジョンで高品質の映像・音声を50インチの液晶テレビで、トリノオリンピックの競技の模様を16:9のワイド画面、高画質でCD並みの高音質の臨場感溢れる画像のデジタル放送の品質の高い映像・音声を見せた。
またアナログ放送で発生するゴーストや映像音声の劣化は、デジタル放送では発生しない点や視聴中の番組の関連情報、放送時刻変更でも予約録画が可能、リモ コンボタンの簡単な操作でニュース、天気予報や役立つ情報が即座に見られ、双方向サービスとして視聴者参加型番組やテレビショップでの買物など非常に便利 になると説明した。
またデジタルテレビの視聴方法として、アナログテレビに地上デジタルテレビ用チューナー接続すれば、ゴーストやノイズのないデジタルテレビ放送が可能になり、高解像モニターとチューナーの接続で、デジタルテレビの高精細な映像 と音声が可能になり、地上デジタルテレビ用チューナー内蔵テレビでは、アンテナ接続でデジタル放送が可能となる。
また日本方式は技術的に最も優れており、特に移動体やセルラー受信およびインターネットアクセスでは欧州式と米国式を圧倒、電波送信方法、同じチャンネルで複数のサービス提供、三つの変調方式でフレキシブルの対応できると説明した。
日本での地上デジタル放送の技術スペック決定は1999年で、2003年12月に関東・中京・近畿の三大都市圏でスタート、今年4月から1セグサービスが スタート、今年12月までには都道府県庁所在地で放送がスタート、2011年中頃にアナログ放送が終了、ブラジルでも10年後の2016年にはアナログ放 送が終了する。
日本方式採用の日伯合意書では、日本からブラジル側への技術協力、半導体・先 端技術産業の誘致、ジョイントべンチャーの奨励、テレビや中核部品の現地生産などブラジル電気電子産業へのバックアップ、ISDB-Tの円滑な技術移転の ための人材育成、共同開発で生じる新たな知的財産所有権の確保、テレビ放送のデジタル化に必要な設備・サービスの製造・流通のためのファイナンス支援など がうたわれているが、ブラジル側が主体で日本は協力並びに支援する。
またブラジル地上デジタ ルテレビ方式の概要は無料放送、1080走査線のHDTV、移動体および携帯受信、1チャンネルで固定・移動体・セルラー向け放送可能な電波の有効利用、 情報へのアクセスや遠隔教育などのデジタルデバイドの解消ツール、行政公示、教育番組、遠隔医療並びに社会関連の4チャンネル分の連邦政府の情報ツールを 含んでいる。
今後のブラジルのデジタル放送のステップとして、スペックの策定、既存の法規制 整備、放送事業者の送信インフラ整備、メーカーの受信機リリース、試験放送と進んでいくが課題も多く、一般市民への啓蒙、新技術によるサービスの可能性お よび経済性の評価、綿密に取組む必要がある放送事業者の投資計画およびスケジュールやローン販売も含めたチューナーの普及計画、個別利害で対立しやすい異 業種間の協力体制の構築など問題も抱えているが、アルゼンチン、ウルグアイ、ヴェネズエラもブラジルの日本方式採用で注目しており、大きなビジネスチャン スが迫ってきたが、韓国や中国企業も虎視眈々とターゲットを絞ってきているので、日本企業に大いにチャンスをゲットして欲しいと締めくくり大きな拍手が送 られた。
質疑応答では日本方式のラテンアメリカ普及への展開、2011年までに8,000万 台のチューナー需要に対する中国や韓国のブラジル進出、ブラジル政府の日本方式採用が憲法違反と騒がれているが覆る可能性、大学でブラジル独自の地上デジ タル方式開発の可能性、音声方式の違い、放送局の役割、アナログテレビでの双方向サービスの方法、開発スケジュール、マーケット規模など多種多様な質問が 浴びせられたが、分かり易いアドバイスも好評であった。
神奈川県下に本社を置く車体メーカーの関東自動車工業(安田善次社長)は、豊田通商(清水順三社長) との合併により、サンパウロ州サルト市に自動車用ブレス部品およびサブアッシー部品を生産するカンジコー・ド・ブラジルを設立、8月24日午前10時30 分からサルト市の音楽学校ホールで記者発表並びに懇親パーティーが開催された。
カンジコー社 は関東自が90%、豊田通商が10%出資して、トヨタの完成車組立て工場のあるインダイアツーバ市に近いサルト市に建設される。本社からは安田善次社長並 びに長屋信俊取締役、サルト市のジョゼ・ガルシア市長、商工会議所からは田中信会頭および平田藤義事務局長が参加した。
憩いの園の慈善バザーが8月20日に開催、相互啓発委員会が会員企業に販売品の提供を依頼、バザーでの売上金を全額寄付した
社会福祉施設「憩いの園」は毎年8月第3日曜日の恒例のバザーを8月20日午前9時から午後4時まで同園で開催、相互啓発委員会(寺本久男委員長)は会員企業にバザーでの販売品の提供を呼びかけて、バザーに参加して売上金全額を同園の運営に寄付した。
同バザーは好天に恵まれて1万人以上が同園を訪れ、商工会議所からは寺本委員長、大滝昌之副委員長、平田藤義事務局長が視察を兼ね吉岡理事長を表敬訪問、柴田千鶴子事業班主任もバザーの状況を注意深く見守った。
憩いの園への協力企業は、日本スチール、JAL、住友化学、丸紅、Yamato Comercial、Fuji Photofilm、三井アリメントス、パイロットペン、Boxon、ツニブラ、ブラデスコ銀行
8月の懇親昼食会が8月18日正午から、インターコンチネンタルホテルに117人が参加、西川りゅうじん氏が「ブラジルを日本でブレイクさせよう~2008年は日本移民100周年」を講演した。
2003年11月の懇親昼食会で「勝ち組,負け組み」と題して講演、大好評だった西川りゅうじん氏は、西川の苗字はよく漫才師に間違われ、先生とは先に生まれる人であり,ここでは私は後生ですと笑いを誘い、日本からの30時間のフライトは大変だったが、空港へ降りたとたん、あっちはボニータ、こっちはシンパチカでうろうろ、機中では暇を持余して、ついつい焼酎を飲みすぎてアルチュウーハイマー気味になっているが、ピンガは上手いと爆笑になった。
今、日本ではブラジル商品ブームの兆しが出てきており、2年後は日本移民100周年で大きなチャンス到来となるので、商品に付加価値を付けてブランド化すれば爆発的の売れる可能性もあり、また日本には28万人のブラジルからの出稼ぎがおり、ブラジルは世界最大の日系コニュ二ティがあるので、チャンスをゲットして欲しいと強調した。
日本市場を読み解くキーワードはあいうえおであり、あ=安全・安心であり、シンドラーのエレベーター、雪印ブランドも企業のコンプライアンス関連で地に落ちたし、村上ファンドもダメになった。
い=癒し、スローライフスタイルを提案する月刊誌「ソトコト」やLOHAS関連書籍が、売れており、特に2007年から一斉に定年を迎える団塊世代は,金も時間もあるから金時族と呼ばれ、不良長寿を目標に生きれば日本は元気になるといわれていますが、ブラジル人を見ていると皆ハッピーに見え、プータンの国家目標である国民総幸福(GNH)が先行しているのではと思える。
う=旨い,エ=選ばれる、お=おもてなし、お客様の立場に立って考え、一時が万事で小事を重くみて、一生懸命に取組むことです。ビジネスはWin Win Win=売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よしがベストであり、売り手と買い手が良くとも、世間が許さない事業が長く栄えた試しはないとビジネスのキーワードを説明して大きな拍手で講演を終えた。
懇親昼食会の司会は平田事務局長が務め、初めに講演者の西川りゅうじん氏、西林万寿夫サンパウロ総領事、武田幸子副領事がそれぞれ紹介された。続いて福田勝美金融部会長が、31日に開催される金融セミナーの案内をした。
代表交代ではSumidenso社の栗田誠四郎社長および渡部祐新社長、NHKファスナー社は鷲頭三郎社長および山内正直新社長、資生堂は植木健裕社長,ウジミナス社は中川博之晋社長、三菱商事の佐々木修晋社長がそれぞれ帰国および赴任挨拶を行なった。
3分間スピーチでは日本語センターの谷広海理事が日本語センターへの協力,栗原猛氏がドミンゴ・コンサートの案内、ナカジマ・ヒデノリ氏がFedexの新サービスについて案内を行なった。
企業経営委員会の労働問題研究会が8月17日午後4時から開催、25人が熱心に聞入っていた
企業経営委員会(石川清治委員長)の労働問題研究会が8月17日午後4時から6時まで、商工会議所会議室に25人が参加して開催された。
講師のライムンド・デ・ソウザ弁護士は「支出の戦略的管理」と題して、企業の財務ストラテジーとして、企業価値の創造を目指した経営が叫ばれて久しいが、 その原理原則は資源を如何に投資し、その資本コストを上回るキャッシュフローを上げるかに集約すること。 多くの企業がそうしたキャッシュフローを最大化 にする為の様々な改革に取り組みながら、企業分割、時下会計、連結納税等制度面の整備を進め、今後も更なる勢いを増すであろうグローバリゼーション下での 厳しい経営環境は、絶え間ない企業変革と容赦ない熾烈な競争を迫られている。
そのような市場 環境の中で、企業財務においても、従来の経理業務や資金の調達、運用といった側面から、経営戦略としての投資決定や事業価値の評価、新しい資金調達スキー ムの立案やリスク管理、そして配当政策や株価対策におけるコミュニケーション能力など、本来的な財務マネジメントとしての行動が必須となり、企業の舵取り を担う重要なマタ-となりつつある。また各部門においても、そのような財務的思考と意志決定のプロセスが確立しない限り、真の企業変革と価値創造経営の実 践は困難である。
21世紀を勝ちぬく企業の成長シナリオを財務的側面から考察し、企業価値を 高める戦略的な経営手法を選択して、事業の評価手法や経営資源の配分、それに伴う意志決定プロセス、そして「選択と集中」を実行し切る、企業行動の戦略的 財務の“仕組み”はどこにあるのか。果敢にその改革に取り組み、企業の活力と競争力を再び取り戻し、グローバルな成長へ向け変革 を推し進める先進企業のケーススタディを中心に、価値創造経営を実現する戦略的財務マネジメントを検証することが重要と強調した。
Ciesp支援、サンパウロ総領事館主催の西川りゅうじん氏の講演会が8月17日午後6時から開催された
サンパウロ工業センター(Ciesp)支援、サンパウロ総領事館主催の西川りゅうじん氏の講演会が、8月17日午後6時からCiespビルの講演会場に200人が参加して開催された。
進行役は中谷アンセルモ国際課重役が務め、初めにCiespのクラウジオ・ヴァス会長、続いて西林万寿夫総領事が西川りゅうじん氏の歓迎の挨拶をおこなった。
西川りゅうじん氏は、初めに2008年は日本移民100周年にあたり、ここまでよくがんばってきた日系人に敬意を賞したい。また日系人を受入れてくれたブラジルに感謝、今では日本中でブラジルの魅力が紹介されており、ブラジルからの出稼ぎが28万人に達しており、中には大成功している日系人も多いと紹介した。
「入」とも見える2人組みのシルエットを見せたが、ワールドカップ決勝戦でのジダン選手の頭突きのシルエットであり、これをビジネスチャンスと見た中国人ビジネスマンは、デザイン登録をして1,500万円で売り出しており、商魂たくましいを解説した。
ブラジルとの試合では、ジーコ監督に敬意を賞して1点プレゼントしてくれた可能性はあるが、そのあとはブラジルサッカーの底力を見せられたが,ロナウジーニョ選手は日本製品とフランス製品のために活躍できなかった。それは試合直前までプレイシテーションに夢中になっており、またフランス製の子猫と毎晩遊んで体力を消耗していたので活躍できなかった理由を紹介して、笑いの渦に包まれた。
ブラジル選抜を率いたパレイラ監督が引退、だれも首相になると思わなかった小泉首相も9月に引退するが、離婚したままでファーストレディのいない首相ははじめてであった。小泉首相の後援会で引用したダーウインの言葉「生残る生物は変化に対応できる生物である」の言葉通り、ブラジル企業家はハイパーインフレを生き抜いてきた。日本も10年間失われた時期であったが、今後の大きな変化に対応できる企業が生残っていく。
小泉首相の引退に伴う総裁選で最も総理のイスに近い安倍晋三官房長官は、一度も大臣の経験がないので日本国民は期待と不安を持っている。総裁選出馬の麻生太郎外務大臣は日伯議員連盟会長で、昔サンパウロに1年間働いたことがあり、谷垣禎一財務相は消費税を上げるといっている。また民主党は風力発電といわれており、風が吹かないと動かない。
日本経済も漸く長い不況からの脱出の兆しが見えてきたが、タクシーの運転手さんに景気を聞いたところ、忙しいと答えが返ってきたので良かったですねというと、運転手さんは客を探すのに忙しいといっていたと笑わせた。
GDP2位の日本はあちこちでクレーンがたっており、また日本女性は掃除機で吸うようにブランド物を買い漁っているが、以前が良すぎた。2002年から新たな黄金期になってきたと政治家は言っているが,企業家も経済回復していると感じ、設備投資を考慮、銀行での貸出しや個人消費も伸びてきている。
日本の一家庭当りの平均年収は400万円、資産が4,000万円、金融資産が1,500万円で大きな市場があり、元気がないとはいえない。中国は世界の工場といわれているが、人件費が安いためであり、ブラジルは人件費が安く,資源やセンスなどを持っており、BRICsではブラジルと中国は共食いになる部分が多いが、日伯間では日本にないものがブラジルにあり,補完の関係にあり、インドでITが伸びたのは米国との時差であり、日伯間の時差もおなじであると説明した。
ブラジルから日本へは鉄鉱石、鶏肉、パルプ、エチルアルコール、大豆、オレンジジュースやマンゴーなど一次産品輸出が多いが、日本の輸入に占める割合は僅かに0.68%に過ぎない。物の見方の例えとして、ある商人がある国に行き、誰も靴を履いていなかったので靴は売れないと思い、他の商人は無限の商売のチャンスと感じた。ここがポイントであり、日本でチリ産ワインやアルゼンチン産ワインが売れており、特にチリ産ワインのブランドが高くなってきたが、ブラジル産ワインが日本で売れないわけがない。それは誰もブラジル産ワインを知らないからである。ブラジルの技術力を知ってもらう必要がある。日本市場で宣伝しなければもったいない。日本側の対応が目に見えて改善されてきており、商品に付加価値を付けてソフトウエア、ファッション、宝飾品、オーガニック食品や家具などを売込むチャンスであると強調した。
2002年から日本でのブラジルのイメージが変わってきた。健康でおしゃれなブラジルが注目されだした。付加価値の商品が正当に評価されだした。ブラジル人はブラジルの文化、や製品などに自信を持つこと、無尽蔵の資源、広大な国土、多種多様な文化などすごいの一言に尽きる。ブラジルには海外最大の日系コミュニティーがあり、日本には28万人の出稼ぎがおり、どういう風に売込むか調べやすいしコンタクトが取れる。
一方日本には資源もない、国土が狭い、文化は画一的でしかもサッカーも弱い、日本は何もないから工夫して、海外に売り込むしか方法がない。地上デジタル方式の日本方式採用や二酸化炭素排出権取引など日伯間の経済関係も増加してきている。
また日本ではニューズウイークやヴォーグなどファッション雑誌などで、カナリア色のブランド特集が組まれており、水着、ビーチサンダル、化粧品、靴やバッグなどハイセンスなブラジルブランド商品が人気を集めている。日本男性は美人のブラジル人モデルにイグアスーの滝のような涎を流しており、Havaianaのビーチサンダルをハワイ製品と思い込んでいる。ブランドの語源は焼きゴテであり、ブラジルが注目されてきている今の熱いうちに手を打たないとブラジル製品のブランド化にならない。
サッカーでもビジネスでもチャンピョンになるのは簡単ではないが維持するのはもっと難しい。また営業やマーケティングなどの攻めとロジスティック、財務、人事や品質管理などの守りの両方出来ないと勝てない。紳士服、女性服、子供服はそれぞれ売り方が違い、同じ方法で売ることはあり得ない。政治では有権者を見方に付けた政治家が勝ち、ビジネスは消費者を見方に付けたほうが勝ちである。
輸入再開した1月の米国産牛肉の最初の商品で危険部位が見つかり、約束を破ったと輸入禁止したが、8 月9日に再開された米国産牛肉に対して、80%の消費者が危険部位の混入を心配、50%は米国産牛肉を買わないと主張しており、日本では物づくりにおいて安全、安心、信用が一番重要である。
日本では健康や環境に優しいライフスタイル、LOHAS志向が強く、焼酎がヒットしたのは赤ワインよりも血栓を溶かす効果があり、今では日本酒の消費量を上回っているが、10年前はデートのときに焼酎を注文した男性は振られた。日本は世界中で健康に良いものを探しており、グァラナ、マテ茶、グァバなど健康に良いものがたくさんあり、ピンガが売れないはずはない。また日本政府はガソリン燃料へのエタノール混入率を3%から10%に上げることを検討しており、決まるまでに時間はかかるが決まると速いのでビッグチャンスであると強調した。
六本木ヒルズは住宅棟や映画館もあり、2003年の開業からすでに5,000万人が訪れており、家賃は100万円であるが30 代の若い経営者で一杯であり、来年開業の東京ミッドタウンは家賃が500万円であるが、競争率は30倍であり、そんな人にジェット機を買ってもらう。ハイエンド層をターゲットにして高いものを売る。また独身女性が多いので消費も大きくターゲットにすればよい。
表参道ヒルズは2月にオープンしたがすでに650万人が訪問しており、原宿や青山で最もおしゃれなところであリ、日本も多様化してきている。また日本人は人と違うことを求めており、サンタ・カタリーナ産ワインをオンラインショップで販売し始めたら良いのではないか、大きなビジネスチャンスが来ているのでゲットして欲しい。私はブラジル大好き人間であるが、アルコールが切れてきたので、燃料補給させて下さいと講演を終えた。
質疑応答では日本からなぜブラジルに留学生が来ないのか、日本は教育に力を入れてきたが、仮に大統領になったら何をするかなどの質問に対して、的を得たアドバイスをテキパキとしていて、大きな拍手が送られた。