Pilot Penの村松社長が帰国挨拶 2021年10月7日

長い6年の間、経営の道場といわれるブラジル勤務を終え、村松正美社長が帰国する。
7日、後任の郷園弘幸(ごうぞの ひろゆき)新社長と伴に、平田事務局長に交代挨拶を
行った。

同社は創立60周年の節目の年に、サンパウロ近郊のジュンジアイー市に最新鋭の工場を
設立、また2018年8月に65周年を祝い、アジア地域からの廉価な製品輸入との熾烈な
戦いの中で、至誠を尽くし製造・販売企業に徹し、常に新商品(*)を上市しながら逞しい
発展を遂げ今日に至っている。(*:直近の新商品名FRIXION ball)

2013年の新工場の竣工式(※)や65周年記念式典(本社:100周年)に出席した
平田事務局長は、感慨深い思いを込めながら村松社長と懇談、併せて同氏が化学品部会
会長として、また常任理事会にもご参加、多大なご貢献に対して厚く感謝を申し上げた。

また、郷園新社長には「コロナ禍のピンチは最大のチャンス」だと、2008年のリーマンショック後の例を引き合いに、
「必ずや世界の目がやがてブラジルに戻ってくる」と心を込めて激励した。

(※)パイロット・ペン・ド・ブラジルの沿革の一部
1954年1月創立、59年サミゲル・パウリスタに工場設立、60年サンパウロ市内に事務所を開設、
76年リオ・デ・ジャネイロに支所開設、2006年ガルボン・ブエノに配送センターをオープン、
2012年3月ジュンジアイー新工場定礎式が行われた。

 

(ZOOM)異業種交流委員会主催のイサオ・ミゾグチ氏講演会開催 2021年10月1日

異業種交流委員会主催のオンラインセミナーは、講演者にイサオ・ミゾグチ氏を迎えて2021年10月1日午前10時から11時まで100人が参加して開催、司会は環境委員会の市川鉄彦副委員長が務めた。

開催挨拶では、異業種交流委員会の吉田伸弘委員長は、異業種交流委員会では本年度のテーマを「ブラジル日系人社会をより深く知り、理解する」ことに定めて活動してきていると説明。市川副委員長は、本日は本田技研工業本社の執行役員 兼 南米本部長を7年間にわたって務め、現在は、ホンダ・ブラジルの顧問として活躍されているイサオ・ミゾグチ様に講演を依頼、快く引き受けていただいたと紹介した。

 ミゾグチ氏はテーマ「アマゾン経済発展&環境保全両立への日系企業の貢献 -アマゾンの意外な秘話-」について、機械工学エンジニアのミゾグチ氏は、商品開発部門立上のために大都会のサンパウロ市からアマゾンに転勤。アマゾン地域の森林破壊について、地球の肺と呼ばれる法定アマゾン地域の面積は550万平方キロメートル、60%はブラジル領内にあるが、既に約20%が伐採され、その60%は放牧用に伐採されている。また金採掘による水銀被害も発生。アマゾンはスペイン人の探検隊がペルー領からアンデス山脈超えてソリモンエス河を下って発見された。アマゾナス州は1880年代から1915年頃まで天然ゴム採取でブラジル経済を支えていた。

マナウス市はアマゾナス州のゴム採集の集積地として発展。1912年頃までブラジルのGDPの45%を占めていた。しかしアマゾナス州での天然ゴムは生産性が悪いために、単一大型栽培ができなかった。ヘンリーフォード氏は、自社用のタイヤ生産のためにパラー州フォードランジアで、ゴムの苗木160万本のプランテーションを試みたが、1946年に失敗して撤退した一方で、マレーシアなどでゴムのプランテーション栽培が成功している。

日本人はアマゾン地域で麻袋用のジュート栽培に成功。日本政府は1930年にパリンチンス市にアマゾニア産業研究所を設立、またアマゾン開拓者の指導者育成のために1931年に日本高等拓殖校を設立した。日本とブラジルの共同プロジェクトとして、アルブラス及びアルノルテ社によるアルミ事業、ヴァーレ社とのカラジャス鉱山開発関連事業、今でも発想の転換として奇特なJari Celuloseプロジェクトは、日本から船上パルプ工場の輸送及び設置について説明した。

マナウスフリーゾーンの設立では、南米諸国のテロリストのアマゾン北部地域の侵入を防ぐ意味で、マナウスフリーゾーン建設して、人口増加を図った経緯を説明。アマゾナス州の面積は156万平方キロメートル、日系人は6000人、マナウス市の人口は220万人の大都会に発展している。マナウスフリーゾーンの進出企業は600社、直接雇用は10万人、間接雇用を含めると50万人を雇用、連邦税を中心とした優遇税制、業種別日系企業の進出状況及び重要な存在性、多岐に亘る日系社会について紹介した。質疑応答ではフリーゾーンの発展は軍事目的であったが、現在の状況。日系ブラジル人としての日本企業内での立ち位置。二酸化炭素削減に対する二輪車の将来。自由貿易協定推進におけるマナウスフリーゾーンの存在価値及び税制恩典の行方が挙げられた。

 

2021年9月30日 宮本日経サンパウロ支局長再赴任(2021年9月30日)

2021年9月30日、外山尚之支局長が後任の宮本英威局長と交替挨拶のため会議所を訪問した。
平田事務局長は外山さんの会議所の部会長シンポジュームやフォーラムなどのご尽力・
ご貢献に対し厚くお礼を申し上げた。

宮本さんには「ようこそお帰りなさい」、「有朋自遠方来不亦楽乎」懐かしいお戻り、
心から嬉しいと感慨深く出迎えた。日伯両国間の節目にあたる大イベント(修好条約
120周年記念イベント、開発商工サービス省(MDIC)の副大臣や社会経済開発銀行
(BNDES)総裁による講演会やインタービュー)等での、同氏の活躍振りを讃えた。
また昨日の総裁選、岸田内閣の政策やコロナ禍およびアフターコロナの日伯の主要
イベント等々や日メルコスールの進捗状況について意見交換した。

2021年9月29日 在サンパウロ海外就労者情報援護センター(CIATE)の影山新専務理事が会議所を訪問

2021年9月29日、在サンパウロ海外就労者情報援護センター(CIATE)の影山新専務理事が会議所を訪問した。

今年8月に着任した影山専務理事の挨拶を兼ねて、応対した平田藤義事務局長とCIATE及び会議所の活動やブラジル情勢等について意見交換を行った。

2021年9月24日 日伯友好病院(Hospital Nipo-Brasileiro)一行が会議所を訪問

2021年9月24日、日伯友好病院(Hospital Nipo-Brasileiro)一行が会議所を訪問した。病院側からはSergio Okamoto院長、Fabio Souza事業部長、Michele氏が出席した。

同病院の活動の紹介や会議所の紹介の他、応対した平田事務局長とこれからの援協の活動についても意見交換を行った。

(ZOOM) 第五回オンラインフォーラム開催 2021年9月24日

生活産業部会部会並びに電機・情報通信部会共催の第五回フォーラムは、2021年9月24日午前9時30分から10時30分まで100人近くが参加して開催、進行役は森谷伸晃フォーラム委員長が務めた。

初めに生活産業部会の今川尚彦部会長は、テーマ2021年度上期の振り返り並びに今後の展望について、部会員の動向として建設業界は建設資材不足、価格高騰、コロナ禍の影響による工程、コスト。 エネルギーサービス業界は、新規受注好調、建設資材、輸入機器の価格高騰、賃貸住宅仲介業界はコロナ以前の受注水準に回復、テレワーク普及による部屋増ニーズ。川頭副会頭は繊維業界について、コロナ禍前後の実店舗とEコマースの売上推移の変化、国際相場の上昇とレアル安で記録的な綿花価格、繊維製品の輸入量減による国内調達への回帰、衣料小物業界はコロナ禍で衣料販売低調、原材料価格高騰、輸入コスト増、コンテナ不足、ポストコロナの消費者志向。複合事業では、国際物流混乱の影響で引合い増、購買チャネルの複数化などについて説明した。最後に今川部会長は、部会員アンケートのテレワークのメリット、デメリット、テレワークの継続若しくは終了、課題について説明した。

続いて電機・情報通信部会の田辺靖部会長は、テーマ2021年上期の回顧と今後の展望について、会員アンケート結果では約70%の会員企業が改善と回答、上期の回顧では多くの企業が回復トレンドも、依然としてコロナ禍の影響を受けている。大半の企業で従業員減少。日本人駐在員は前年比2割程度減少。下期の展望では大半の企業が昨年度水準若しくは改善の見通し。大半の企業で半導体、その他部材、ロジ費用の高騰の影響。需要が供給を大きく上回るも納品遅延や粗利の悪化及び対策がカギ。市場概況では、世界のクラウド市場、工作機械の設備稼働状況及び輸入の推移、ブラジルのブロードバンド回線契約数推移 主要国の5G開始状況、ブラジルのICT全般、商工会議所、ブラジル政府並びに日本政府への要望では、財政不安の払拭、政治の安定化、規制緩和や各種改革の加速、日本‐メルコスール間EPA促進、商工会議所メンバーの情報交換会の実施などが挙げられた。

村田俊典会長は閉会の辞で、今年から部会長シンポジウムに替わる計5回のフォーラム開催は成功裏に終了、改めてフォーラム委員会関係者にお礼を述べた。フォーラム開催はオンラインでの有意義な情報交換会であり、部会長シンポジウムよりも参加者が大幅に増加、また各部会のネットワークの強化、他部会の有益な情報取得に役だった。今年上半期は総じて復活してきている感はある一方で、工作機械の輸入の減少は投資の減少に結びつく懸念、また政治経済の不透明感も憂慮されるが、今後もフォーラム開催を継続していきたい。また10月以降もフォーラム委員会が各種のセミナー開催を予定しているので、奮って参加して有益な情報取得に役立ててほしいと締めくくった。

PDF 第5回フォーラム(生活産業部会)

PDF 第五回フォーラム (電機情報通信部会)

2021年9月23日 台湾貿易センター一行が訪問

2021年9月23日、ブラジル台湾貿易センター(巴西台湾貿易中心)一行が会議所を訪問した。同センターからは呂秀玲(Raquel Hsiu Ling Liu)主任、游立婷(Claudia Li-Ting You)ゼネラルマネジャー、易慧中(Luciana Ie)マネジャー、また台北経済文化事務所からは蔡正文(Samuel C.W. Tsai)副領事、今回の紹介者であるジャーナリストの大浦智子氏も出席した。

同センターの紹介や会議所の紹介の他、応対した平田藤義事務局長と多岐にわたり意見交換を行った。

台湾貿易中心公式サイト: www.taitra.org.tw