10月の懇親昼食会は、2023年10月20日正午から午後2時過ぎまでBUFFET PAVANELI BUTANTÃに約100人が参加して開催、司会は村田俊典事務局長が務めた。
初めに特別参加者紹介として、NTTコミュニケーションズ株式会社プラットフォームサービス本部 マネージド&セキュリティサービス部セキュリティーサービス部門の竹内 文孝 部門長 セキュリティ・エバンジェリスト。在サンパウロ日本国総領事館の小室千帆 首席領事。日系主要団体から文協のロベルト・西尾氏、アリアンサのエドアルド・ヨシダ氏、ジャパンハウスのカルロス・ローザ氏が紹介された。
会頭挨拶では小寺 勇輝会頭は、ブラジルの急速なデジタル化のスピードは日本よりも早く、インターネット利用度は世界4位、ブラジルの国民性として新しいものへのチャレンジ精神、講演ではデジタル化によるサイバー犯罪の対応策など役立つ情報が聞けるので楽しみにしていると説明した。
小室千帆 首席領事は、4月1日から非居住者対応の消費税免税制度が発足、国内以外の地域に引き続き二年以上住所又は居所を有することを在留証明又は戸籍の附票の写しにより確認がされた人が対象など消費税免税のための書類取得について説明した。
村田事務局長は、今年初めの会員数280社から300社に増加したが、更なる会員増加を図るために会員になるメリットを説明するので、非会員企業を紹介してほしいと説明した。
新入会員紹介では、NSIG (Nippon Securty Intelligence Group)のShouhey Nagata氏/Marcelino Sato Matsuda氏/Shinnichi Matsuuchi氏が事業の警備コンサルタントについて、松内氏は父親が武道家でブラジル国内で日本武道を指導、私は35年間連邦警察に勤務、極真空手の元世界チャンピオンのフランシスコ・フィリョ氏も事業に参加していることなどPDFやビデオを駆使して事業を紹介した。
講師歓迎の辞で小寺 勇輝会頭は、講師の竹内 文孝室長はテーマ「これからの経営基盤を守るサイバーリスクマネジメント~多様化時代のセキュリティ対応策を攻撃者目線で再考する~」と題して講演するが、サイバーの目線からリスクマネジメントを説明するので、今後の企業経営の一環としてサイバー防御対策として活用してほしいと説明した。
NTTコミュニケーションズ株式会社経営企画部 マネージドセキュリティサービス推進室の竹内 文孝 室長は、テーマ「これからの経営基盤を守るサイバーリスクマネジメント~多様化時代のセキュリティ対応策を攻撃者目線で再考する~」と題して、加速化する社会変容では、2025年の崖問題の対応策としてDXクラウド化、IT技術者育成、2030年の高齢化問題対応として自動化、効率化、人材多様化、Covid-19 対応ではテレワーク及び変化に対するしなやかさ。世界デジタル競争力ランキングでは、日本は29位にランクダウンに対して、ブラジルは52位にランクアップ。セキュリティ事故(データ侵害)が及ぼす経営インパクト、増加一途のサイバー犯罪の届出件数と被害額、サイバーの攻撃対象領域、サイバーの行動パターンが示す弱点管理の重要性について説明した。
また情報セキュリティ10大脅威の推移では、特にランサムウェア、サプライチェーンの弱点、標的型攻撃。経営基盤を支えるサイバーリスクマネジメントの在り方、経営と現場が連動したマネジメントプロセスの確立、DX環境を持続させる改善サイクルの運用、攻撃対象領域(アタックサーフェス)の見える化、事業継続を考慮したインシデント対応体制の構築、インテリジェンス共有による異常検知と連携防御、最後に纏めとしてセキュリティ対策は会社を強くする戦略的な投資の位置づけ。経営基盤を支えるサイバーリスクマネジメントの在り方。多様化時代のセキュリティ対応策を攻撃者目線での再考の重要性について説明。質疑応答ではハッカーはどのようにして侵入するのか、また防御方法。日伯企業を比較すると日本企業のサイバーセキュリティ対策費が低いのではないか。ランサムウエア防御に対するバックアップのトレンドなどが挙げられた。小寺会頭から行った竹内室長に記念プレートが贈呈された。
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