中小規模向け農業分野向けクレジット部門に特化したフィンテック企業Agrolend社は、同社に投資する企業及び投資家のリスクを分散するために、ブラジル国内の色々な地域や農産物向けのクレジット戦略を拡大している。
Fintech Agrolend社は、金融市場の専門家グループが集まって1年以上前に設立され、シリーズAの投資ラウンドで8,000万レアルを調達した。
シリーズAの投資ラウンドによる8,000万レアルの調達を基に、同社は2021年に4,000万レアルのクレジット、2022年は約4億レアル。 2023年のクレジット総額は10億レアルに達する可能性を見込んでいる。
Agrolend社の資金調達は、ValorCapital Groupが主導し、エンジェル投資家に加えて、米国のベンチャキャピタル企業のContinental Grain社、SP Ventures社、Provence Ventures社、BarnInvest社などの投資家が参加している。 フィンテック企業にとってシリーズAによる資金調達は、クレジット契約、スタッフ、収益を伴う企業としての統合を表すためんは画期的な出来事となっている
Agrolend社は2020年12月に初めて9万レアルの資金を調達、2021年10月には、新クレジット投資ファンド(Credit Rights Investment Funds)を通して4億レアルを調達、この投資ファンドにはItaú Asset社, Verde Asset社並びにAugme社が出資している。
子の4億レアルのクレジットは、ブラジル国内の11州の100市町村以上の大豆、トウモロコシ、コーヒー、牛肉、乳牛、果物、サトウキビなどの農産物生産者300人以上に融資された。
最終的には、農業向け肥料、農薬や農業機械関連の約50再販業者、機械メーカー、その他の企業と提携する必要があった。これらの提携企業は、クレジット供与と農産物生産者の間の架け橋となっただけでなく、クレジット供与される農業生産者のリスク分析にも役立っている。
2022年に計画されている4億レアルのポートフォリオは、すでに同社がクレジットサービスを提供している17州の2,000人〜2,500人の農村生産者向けの農薬、肥料、種子や農業機械向け購入に資金を提供が可能となる。
現在同社の北東部地域での存在感は非常に微々たるものであり、果物輸出の農業フロンティアであるアラゴアス州やセアラー州でのビジネスチャンスを探っているが、この地域では、バイア州南部の生産者にのみクレジット供与しただけに留まっている。
現在、Agrolend社は、パラナ州、南マットグロッソ州、ゴイアス州、マットグロッソ州、サンパウロ州、ミナス州でクレジットを供与している。
Agrolend社は、ロンドニア州などの周辺農業州に浸透を開始、パラー州やトカンティンス州にも進出、ミナス州で更なる強化を図ってマーケットシェア拡大を目指している。