Warren Buffett氏が率いるBerkshire Hathaway社が投資している「テスラ」と並ぶ中国の大手EVメーカーBYD社は、2024年末までにブラジル国内に200カ所の自社系列の自動車ディーラーの設立準備を進めている。
BYD社は既にブラジル国内に30カ所の系列ディーラーを擁しており、今年末までには自社系列ディーラーを100カ所まで増加させる計画を立てている。
4日にミナス州都のベロ・オリゾンテ市で開催されたBYD社のイベントには、BYD Brasil社の広報担当のHenri Karamマネージャーが参加して今後の事業の説明を行った。
BYD社は既にミナス州内4カ所のディーラーを擁しており、2024年末までには21カ所のディーラー設立を計画しているとBYD Gogreen社のLuciana Caldeira営業担当マネージャーが説明している。
BYD社はミナス州内にベロ・オリゾンテ市の臨時店舗(ポップアップ)に加え、州内でベロ・オリゾンテ市、ジュイス・デ・フォーラ市、ウベルランディア市の3店舗で再販を行っている。
来年にはミナス州首都では、4カ所のディーラー設立が目標で、州内の他の都市では、ポッソス・ デ ・カルダス、ヴァルジーニャ市、イパチンガ市、モンレバデ市、モンテス・ クラ-ロス市、ディビノポリス市が候補に挙がっている。
BYD Gogreen社はミナス州、エスピリット・サント州およびゴイアニア州に7カ所のディーラーを擁しており、来年末までには30カ所のディーラーを目標にしている。
来週月曜日には、BYD社を設立したWang Chuanfu氏を迎えて、元フォード工場のあったバイア州カマサリ市で自動車工場の定礎式を予定している。
BYD社はこのカマサリ複合施設に30億レアルを投資する予定、複合施設には3カ所の工場があり、そのうちの1カ所は電気バスとトラック用のシャーシの生産専用工場、第1段階では年間15万台の生産能力を持つハイブリッド車と電気自動車の工場、そして自動車バッテリーの部品であるリン酸リチウムとリン酸鉄の処理プラントを設立する。
カマサリ生産工場では、Dolphin モデルと Song Plus モデルの生産が予定されており、また研究センターも併設される予定とKaram氏は説明している。
BYDが世界中に11カ所の研究センターを擁しており、カマサリ複合施設は 5,000 人の直接雇用が見込まれているが、自動車生産開始は2024年末若しくは2025年初めが見込まれている。