2024年初め2カ月間の貿易収支黒字は、988億ドルで貿易黒字を記録を更新した昨年同期を上回っており、今年の貿易収支黒字の記録更新を示唆しているとDavos Investimentos社エコノミストのRogério Mori氏は説明している。
開発商工サービス省(MDIC)経済省通商局(Secex)の発表によると、今年2月の輸出は235 億ドル、輸入がは181 億ドル、貿易収支は54 億ドルの黒字を計上している。
今年初め2か月間のブラジルの輸出を牽引したのは原油、鉄鉱石並びに大豆であり、原油並びに鉄鉱石輸出は、昨年同期の輸出全体の18.8%から26.0%に増加、大豆は7.7%から8.7%に増加、これら3種類の輸出総額は、前年同期比53.7%増加の175億4,000万ドルを記録している。
今年のブラジルの輸出を牽引するのは鉱業部門であり、今後数年間は引き続きパラー州及びミナス州での原油及び鉄鉱石の増産が見込まれているとテンデンシアス社エコノミストのGabriela Faria氏は説明している。
今年初め2カ月間の貿易収支黒字119億ドルは、昨年同期の貿易収支黒字49億ドルの2倍以上の黒字を記録しており、今年の貿易収支黒字の記録更新を示唆している。
今年初め2カ月間の貿易収支を牽引しているのは、農畜産部門並びに鉱業部門の輸出であり、今年のブラジル経済伸び率の見通しを明るくしているとRogério Mori氏は説明している。
ブラジルの貿易相手国パートナーのアルゼンチンの今年の経済停滞が見込まれているために、今年のブラジルのアルゼンチン向け輸出は、前年比30%減少が見込まれている一方で、輸入は2.4%微増が予想されている。
左グラフは2024年初め2か月間の輸出総額及び輸入総額
中央グラフは2024年初め2か月間の輸出入金額、輸出入量、輸出入価格の前年同期比比率