11月の貿易収支は66億7,500万ドルを計上(2022年12月2日付けヴァロール紙)

2022年11月のブラジルの貿易収支は66億7,500万ドルを計上、昨年11月は11億ドルの貿易収支赤字を計上していたと経済省通商局(Secex)と発表している。

11月の輸出総額は30.5%増加の281億6,400万ドル、輸入総額はマイナス5.5%の214億8,900万ドル、今年初め11か月間の累計貿易収支は、前年同期比0.7%微増の580億2,400万ドルを記録。輸出総額は19.9%増加の3,088億1,900万ドル、輸入総額は25.5%増加の2,507億9,500万ドルであった。

今年初め11か月間の累計貿易額は、前年同期比22.4%増加の5,596億1,400万ドル、経済省通商局(Secex)では、今年の貿易収支は554億ドルの黒字を見込んでいるが、輸出総額は3,303億ドルに対して、輸入総額は2,749億ドル、貿易総額は6,052億ドルを見込んでいる。

今年11月の中国、香港並びにマカオ向け輸出額は前年同月比35.55%増加、アジア向け輸出総額は37.31%増加を記録、北米は18.77%増加、ヨーロッパ44.7%増加、南米は18.77%増加している。

11月の農畜産部門の輸出は60.76%増加、鉱業部門は34.44%増加、製造業部門の輸出は21.46%増加、一方輸入では農畜産部門はマイナス27.02%、鉱業部門もマイナス9.9%、製造業部門の輸入もマイナス2.9%を記録していた。

今年のE-commerceによる輸入は約100億ドルで貿易収支悪化の一因(2022年11月23日付けヴァロール紙)

ブラジル中央銀行の統計によると、今年初め9か月間の海外での e-commerceによる小口の輸入総額は84億9,000万ドルと前年同期の39億2,000万ドルの2倍以上の伸び率を記録して、今年の貿易収支の黒字幅を下げる一因となっている。

今年9月末の過去12か月間の海外からの累計オンライン輸入額は102億4,000万ドルの一方で、今年初め9か月間のブラジルから海外へのオンライン輸出額は28億9000万ドルと前年同期の15億3,000万ドルの2倍弱に増加している。

ブラジル中央銀行では、郵便または宅配便でブラジルに到着または国外に出入りする国際注文を含む小額の輸入または輸出は支払容易な商品販売と見なしているが、 郵便による個人向け一般的な輸入は、1回の輸入金額は3,000ドルに制限されている。

中央銀行のデータによると、Secexでは今年の貿易黒字を 570 億ドルと見込んでいるが、今年9 月の 12 か月間の暗号資産取引は68.6 億ドル並びに e-commerceによる少額の国際商取引 は66.4 億ドルとそれぞれ大幅な赤字を計上している。

コンサルタント会社テンデンシアス社のシルビオ・カンポス・ネト氏は、暗号通貨とe-commerceによる少額の輸入増加は、税制優遇措置の変更後の新しい現象は経済的要因に沿ったものであるとコンサルタント会社テンデンシアス社のシルビオ・カンポス・ネト氏は指摘している。

10月のブラジルの貿易収支は39億2,100万ドルの黒字計上(2022年11月1日付けヴァロール紙)

11月1日の経済省通商局(Secex)の発表によると、2022年10月のブラジルの貿易収支は、前年同月比100%増加の39億2,100万ドルの黒字を計上した一方で、今年初め10か月間の累積貿易収支は、前年同期比マイナス11.7%に相当する516億3,900万ドルの黒字に留まっている。

今年10月の輸出総額は、前年同月比27.1%増加の272億9800万ドル、輸入総額は、19.8%増加の233億7,700万ドルを記録している。

今年初め10か月間の累積輸出総額は、前年同期比19.1%増加の2,809憶8,200万ドルに対して、累積輸入総額は、29.3%増加の2293億4,200万ドルを記録している。

今年初め10か月間の累積貿易額は、前年同期比23.5%増加の5,103億2,500万ドルを記録、経済省通商局(Secex)では、今年の輸出総額は3,303億ドル、輸入総額は2,749億ドル、貿易総額は6,052億ドルを見込んでいる。

今年初め9か月間の農畜産部門の貿易収支は530億ドルを記録(2022年10月19日付けヴァロール紙)

ゼツリオ・バルガス財団ブラジル経済研究所(FGV/Ibre) の貿易指数(Icomex)調査によると、2022年初め9か月間の農畜産部門の貿易収支黒字は、昨年同期の390億ドルから530億ドルと140億ドルの増加を記録している。

また今年初め9か月間の鉱業部門の貿易収支黒字は、昨年同期に515億ドルから326億ドルと189億ドルの大幅減少を記録、製造業部門はマイナス323億ドルからマイナス369億ドルと46億ドルの赤字拡大を記録している。

今年初め9か月間のブラジルの貿易収支黒字は、昨年同期の564億ドルから477億ドルと87億ドルの減少を記録している。今年初め9か月間の農畜産部門の貿易収支黒字は、前年同期比36.0%と大幅増加を記録した一方で、鉱業部門の貿易黒字はマイナス37.0%と大幅に減少している。

昨年の鉄鉱石の国際コモディティ価格は記録的な上昇を記録した影響で、鉱業部門の昨年初め9か月間の貿易収支は収支は、515億ドルの黒字を計上していた経緯があった。一方今年初め9か月間は農畜産部門の国際コモディティの平均価格は37.5%増加を記録したが、農産物の輸出量はマイナス2.0%であった。

今年初め9か月間の鉄鉱石の国際コモディティ価格はマイナス1.8%、鉄鉱石の輸出量もマイナス6.7%を記録している。今年初め9か月間の製造業部門の貿易収支で黒字を計上したのは食品部門の386億ドル、金属部門225億ドル、紙・パルプ部門の74億ドルでそれぞれ天然資源関連部門となっている。

今年初め9か月間の米国との貿易赤字更新(2022年10月13日付けヴァロール紙)

アメリカ商工会議所(Amcham)の調査によると、2022年初め9か月間の米国との二国間貿易は、国際コモディティ価格の上昇の影響を受けて、114億ドルの赤字に達して記録を更新しており、ブラジルから米国への輸出総額は279億ドルに対して、米国からの輸入は394億ドルに達している。

今年初め9か月間の二国間の貿易額は前年同期比36.0%増加、ブラジルの対米の過去最高の貿易赤字は2013年に記録した114億ドルであったが、今年初め9カ月間ではすでに114億ドルの赤字に達しており、今年1年間の貿易赤字の記録更新は避けられない。

今年の両国間の貿易は需要と国際コモディティ価格の上昇で、特定のセグメントに偏ることなく広範囲に及んでいるとアメリカ商工会議所(Amcham)のAbrão Árabe Neto副会頭は指摘している。

今年初め9か月間のブラジルから米国への輸出は30.4%増加、特に原油は60%、半完成鉄鋼製品0.4%、鉄くず79%、コーヒー64%、航空機及び部品25%、製材58%、パルプ11%、エンジニアリング機器53%、セメント1.0%それぞれ増加したが、木製パネルはマイナス15%であった。

一方米国からの輸入では、石油燃料106%、モーター54%、天然ガス58%、原油199%、石炭157%、肥料159%、殺虫剤、殺菌剤、除草剤32%、エチレンポリマー5.0%、無機化学品は109%それぞれ増加した一方で、航空機及び部品はマイナス4.0%を記録している。

アメリカ市場へのブラジルの輸出製品の 79% 、アメリカから輸入する製品の 83% は、製造業部門の製品であり、 昨年の二国間貿易総額は 705 億ドルを記録した一方で 今年初め 9 か月二国間貿易総額はで、既に673 億ドルに達している。

9月のブラジルの貿易収支は39億9,300万ドルの黒字計上(2022年10月3日付けヴァロール紙)

経済省通商局(Secex)の発表によると、2022年9月のブラジルの貿易収支は、前年同月比マイナス9.3%の39億9,300万ドルの黒字を計上、今年初め9か月間の累計貿易収支は、前年同期比マイナス15.6%の478億6,800万ドルの黒字に留まっている。

今年9月の輸出総額は、前年同月比18.8%増加の289億5,000万ドル、輸入総額は、24.9%増加の249億56,00万ドルを記録している。

今年初め9か月間の累積輸出総額は、前年同期比18.4%増加の2,538億4,000万ドル、輸入総額は、30.6%増加の2,059億7,100万ドル、貿易総額は、23.6%増加の4,598億1,200万ドルを記録している。

経済省通商局(Secex)では、今年のブラジルの貿易収支は、前回予想の815億ドルの黒字を大幅に下回る554億ドルの黒字に下方修正、輸出総額は、前回予想の3,494億ドルから3,303億ドルに下方修正した一方で、輸入総額は、前回予想の2,680億ドルから2,749億ドルに上方修正、貿易総額は前回予想の6,174億ドルから6,052億ドルに下方修正している。

今年8月の農産物輸出は記録更新(2022年9月16日付けヴァロール紙)

農務省の統計を基にした経済省通商局(Secex)の発表によると、2022年8月のブラジルの農畜産部門の輸出金額は、前年同月比36.4%増加の148億ドルに達し、過去の記録を更新している。

今年8月のブラジルの農畜産部門の輸出金額が148億ドルに達した要因として、農畜産物の国際コモディティ価格の上昇及びトウモロコシの輸出量が320万トン増加していた。

経済省通商局 (Secex) の統計によると、 今年8 月の農畜産物の輸出量は前月比マイナス1.6%を記録したものの、穀物の国債コモディティ価格は、前年同月比14.2% 上昇したことが輸出金額の大幅な増加につながっている。

一方今年8月の農畜産物の輸入金額は、前年同月比34.5%増加の17億ドルに達し、統計を取り始めた1997年以降では過去の記録を更新している。今年8月の農畜産物の貿易収支は、131億ドルの大幅な黒字を計上している。

今年8月の農畜産物輸入では、特に肥料の輸入金額は前年同月比58.6%増加の25億ドルに達したが、肥料の平均国際コモディティ価格は96.6%と高騰した一方で、肥料の輸入量はマイナス19.4%と大幅に減少していた。

今年8月の大豆派生品の輸出は、前年同月比34.2%増加の50億7,000万ドルを記録、そのうち大豆の輸出量はマイナス6.0%に相当する610万トン、輸出金額は20.8%増加の38億ドル、過去12カ月間の大豆の国際コモディティ価格は28.5%と大幅に上昇している。

今年8月のブラジルの1トン当たりの大豆輸出価格は、623ドルと昨年同月の485ドルから大幅に上昇、中国向け大豆輸出は全体の73.3%に相当する280万トンを記録している。

8月の牛肉輸出は52.6%増加の14億ドルで記録更新、牛肉輸出量は8.7%増加、国際コモディティ価格は6.5%増加している。また鶏肉輸出は36.3%増加の9億2,280万ドル、豚肉輸出は28.9%増加の2億6,660万ドルであった。

8月のトウモロコシ輸出金額は20億3,000万ドルで記録更新、トウモロコシの輸出量は749万トン、1トン当たりの平均国際コモディティ価格は41.6%増加の271ドルであった

今年初め8か月間の農畜産物の輸出額は、前年同期比29.8%増加の1,083億ドルを記録、今年初め8か月間の農畜産物の輸出額は貿易総額の48.1%と昨年同期よりも4.0%増加している。

今年8月のブラジルの貿易収支は、48%減少の41億6,000万ドルの黒字(2022年9月2日付けヴァロール紙)

経済省通商局(Secex)の発表によると、2022年8月のブラジルの貿易収支は、41億6,400万ドルの黒字を計上したが、前年同月比ではマイナス48.0%と大幅な落ち込みを記録している。

今年初め8か月間のブラジルの累積貿易収支は、前年同期比マイナス15.8%の440億5,400万ドルに留まっており、二桁台の貿易収支の黒字減少を記録している。

今年8月のブラジルの輸出総額は、前年同月比8.4%増加の308億3,900万ドル、輸入総額は30.5%と大幅増加の266億7,500万ドルを記録、輸入増加率が輸出増加率を大幅に上回ったために貿易収支の黒字幅の減少につながっている。

今年初め8か月間の累計輸出総額は、前年同期比18.4%増加の2,250億9,000万ドル、累計輸入総額は31.5%増加の1,810億3,600万ドル、貿易総額は23.9%増加の4,061億2,700万ドルを記録している。

今年8月の農畜産部門の輸出は38.39%増加、鉱業部門はマイナス30.23%、製造業部門は24.79%と二桁台の増加を記録している。一方農畜産部門の輸入は30.03%増加、鉱業部門は45.39%増加、製造業部門は29.92%増加している。

今年8月の主な輸出先である中国、香港、マカオ向け輸出は、前年同月比マイナス17.54%、アジア向けはマイナス10.13%、北米は23.86%増加、南米は35.51%増加、ヨーロッパ向け輸出は7.71%増加している。

また今年初め8か月間の中国向け輸出は、マイナス3.31%の一方でアジア向けは3.67%増加、北米25.38%、南米38.96%、ヨーロッパ向けは28.26%増加。今年のブラジルの輸出総額は3,494億ドル、輸入総額は2,680億ドル、貿易総額は6,174億ドル、貿易収支は815億ドルの黒字を経済省通商局(Secex)では予想している。

 

今年7月のブラジルの貿易収支は54億4,400万ドルの黒字計上(2022年8月1日付ヴァロール紙)

経済省通商局(Secex)の発表によると、2022年7月のブラジルの貿易収支は、前年同月比22.7%増加の54億4,400万ドルの黒字を計上している。

今年初め7か月間の貿易収支は、前年同期比10.4%増加の397億5,000万ドルの黒字計上、今年初め7か月間の累計輸出総額は、前年同期比20.0%増加の1,940億⒎900万ドル、輸入総額は31.6%増加の1,543億2,800万ドルであった。

今年7月の輸出額は、前年同月比23.0%増加の299億5,400万ドル、輸入額は、ロシアによるウクライナ侵攻や世界的な製品供給問題などによる価格上昇を受けて41.6%増加の245億1,000万ドルであった。

経済省通商局(Secex)では、今年のブラジルの貿易収支を815億ドルの黒字を見込んでいる。輸出総額は3,494億ドル、輸入総額は2,680億ドル、貿易総額は6,174億ドルが予想されている。

今年7月の農畜産部門輸出は、前年同月比40.18%増加した一方で、鉱業部門の輸出はマイナス5.55%、製造業部門の輸出は33.19%増加を記録している。一方7月の農畜産部門の輸入は8.92%増加、鉱業部門は35.23%増加、製造業部門の輸入は43.37%と大幅に増加している。

今年7月の中国、香港並びにマカオ向け輸出は、前年同月比マイナス0.51%を記録した一方で、アジア向け輸出は7.15%増加を記録している。また北米向け輸出は11.27%増加、南米向け輸出は64.69%、ヨーロッパ向け輸出も46.49%それぞれ大幅に増加している。

今年初め7ヶ月間の中国向け輸出はマイナス1.06%と微減した一方で、アジア向け輸出は5.67%増加、北米向けは25.56%増加、南米は39.53%、ヨーロッパ向け輸出も31.90%それぞれ大幅な増加を記録している。

5月の貿易収支は、前年同月比44.7%減少の49億4,300万ドルに留まる(2022年6月13日付けヴァロール紙)

経済省通商局(Secex)の発表によると、2022年5月のブラジルの貿易収支は、49億4,300万ドルの黒字を計上したにも関わらず、昨年5月比では44.7%と大幅な黒字の減少を記録している。

今年5月の輸出総額は、前年同月比8.0%増加の296億4,700万ドルに対して、輸入総額は、33.5%増加の247億400万ドル、貿易収支は49億4,300万ドルの黒字に留まっている。

今年初め5か月間の累積貿易黒字は、前年同期比6.4%減少の251億2,800万ドル、今年初め5か月間の累積輸出総額は、前年同期比20.3%増加の1,310億8,600万ドルに対して、累積輸入総額は29.0%増加の1,059億5,700万ドル、累積貿易総額は、24.0%増加の2,370億4,400万ドルを記録している。

経済省通商局(Secex)が4月に行った最終予想によると、今年の貿易収支は1,116億ドルを見込んでおり、輸出総額は3,488億ドルに対して輸入総額は2,372億ドル、貿易総額は5,860億ドルと予想している。