2023年上半期のオンライン小売販売は、前年同期比マイナス7,3%に相当する1,190億レアルに留まり、また受注件数もマイナス5,2%と減少を記録しているとNIQ EbitのWebshoppers調査で判明している。
.NIQ Ebit社電子商取引担当のMarcelo Osanaiディレクターは、今年上半期の電子商取引の実績はブラジル国内の低調なマクロ経済状況を反映していると説明している。
また最も大きな売上減少を記録したをカテゴリーは、より付加価値の高いカテゴリーであり、高金利政策の影響を受けているが、金利低下のシナリオに変化すれば、消費が増加する可能性があるとMarcelo Osanaiディレクターは指摘している。
今年上半期のオンライン小売販売による受注件数比較では、 香水部門が首位となった一方、家庭用および装飾品部門は 首位から 2 位に後退。健康保健部門は4位から3位に浮上。食品・飲料部門はその逆で第 4 位に後退している。
セルラー部門販売は40%と大幅に減少を記録、次いでファッション・アクセサリー部門はマイナス26,1%、電子電機製品関連部門はマイナス23,8%、情報・通信機器部門はマイナス20,4%.とそれぞれ二桁台の大幅な減少を記録している。
今年上半期のオンライン小売販売で好調であったのは、香水・化粧品部門販売で前年同期比5,3%増加を記録した一方で、食品・飲料部門はマイナス1,4%と低調に推移している。
ファッション部門のオンライン販売の売上悪化は、国際的な小売プラットフォームの販売拡大によって部分的に説明でき、 68% が国際電子商取引で買い物をすると回答しましたが、昨年同期の54%から大幅に増加。またCovid-19 パンデミック後のショッピングモールや実店舗の再開も、オンライン ファッションの売上減少に結び付いている。
今年2月のオンライン小売販売はマイナス9,8%、3月はマイナス11,9%、4月はマイナス10%、5月はマイナス5%、6月はマイナス2,1%とそれぞれ前年同月比マイナスを記録していた。