ArezzoはMyShoesブランド買収、メルカード・リブレで履物販売 (2021年7月14日付けエスタード紙)

Arezzo社は2019年に販売を停止していたB及びCクラスをターゲットにしていた履物やバッグなどのMyShoesブランドを買収、メルカード・リブレのみのマーケットプレースを通して販売する。

Arezzo社は1年前からマーケットプレース社とブランド品販売でのパートナーシップ契約交渉を行ってきたが、新しいブランドの創出よりも既存のブランド名称での販売戦略を選択したが、MyShoesブランドを抱えているTVZ社への支払は発表されていない。

MyShoesブランドは2年以上宣伝していないにも拘らず、MyShoesはFacebookで約25万人のフォロワーを擁し、Instagramで19万人以上のフォロワーを擁している。

Arezzo社はマーケットプレースとタイアップすることで、午前11時までにMyShoesブランド品を購入すれば、マーケットプレースのオンライン配送センターの在庫からその日のうちに納入することが可能となる。

メルカード・リブレ社は、2020年中頃から自社のマーケットプレースを通しての履物販売を検討していたが、Arezzo社のAlexandre Birman社長は、既存のブランド名称の活用を提案して合意していた。

メルカード・リブレ社はブラジル国内での衣類・バックや履物のオンライン販売で約40%のマーケットシェアを占めているが、MyShoesブランド品の独占販売で更にマーケットシェア拡大が見込まれている。

しかしブラジルのオンライン販売は市場の僅か10%を占めているに過ぎないが、米国では25%、中国に至っては40%を占めている。ブラジルの衣類や履物類ブランド品のオンライン販売は僅か5.0%~10%を占めているに過ぎない。

Roldão社は卸売り陣取り合戦で3億以上の投資を決定(2021年7月13日付けエスタード紙)

Roldão社は、ブラジル国内の卸売兼小売形態で業界を牽引するアタカダン社並びにアサイ社の陣取り合戦に参入するために、3億レアル以上の投資を決定、今後18か月間に卸売りスーパーマーケット形態の11店舗を開設する。

COVID-19パンデミック後、外出自粛や必需品以外の営業自粛要請などの影響で、ソーシャルディスタンスや外出頻度減少による感染防止、高止まりするインフレや失業率の上昇で、一般消費者の纏め買いの習慣が定着してきている。

Roldão社は、2000年にサンパウロ市内のフレゲジア・ド・オー地区で初めの卸売店舗を開設、同社は、今後18か月間に11卸売り店舗開設で3億レアル以上の投資を行い、業界最大手のカルフール社傘下のアタカダン社並びにパン・デ・アスーカルグループ傘下のアサイ社と果敢にマーケットシェア争いに参入するが、COVID-19パンデミック発生の昨年は、僅か2店舗の開設に留まっていた。

Roldão社は、今年中にサンパウロ州内の中規模の都市に5店舗の開設予定、サルト市には既に6月末に店舗を開設、今後はイツー市、モジ・グアスー市、ジュンジアイ市並びにプライア・グランデ市を開設予定で、年末にはサンパウロ州内に卸売り兼小売形態の40店舗に拡大予定、昨年のRoldão社の売上は、前年比20%増加の42億5,000万レアルを記録していた。

またRoldão社は、2021年に更に6店舗の開設を予定、サンパウロ州内のインダイアツーバ市並びにサン・ベルナルド・ド・カンポス市での店舗開設は決定しているが、残り4店舗の開設は、10万人以上の中規模都市での店舗開設を検討している。

Roldão社経営審議会メンバーのRicardo Roldãoパートナーは、同社はサンパウロ州内で最も多くの店舗を開設している卸売りと強調、今月初めにコンペチターのアサイ社からヘッドハンティングしたSérgio Leite氏にCEO職をバトンタッチしている。

Roldão社は、過去1年間で果敢にコンペチターからヘッドハンティングを行って社内組織の変革を実施、元Ambev社、GPA社並びにFnac社で重職を担っていたClaudia Elisa Soares氏を引抜いて経営陣に据えている。経営審議会メンバーで不足しているのは営業担当取締役であるが、今週中に契約できるとRicardo Roldão氏は説明している。

同社では2025年までに売上の倍増及び新規株式公開IPOを予定、コンペチターのGPA社で勤務経験のあるClaudia Elisa Soares氏は、コンプライアンス及びコーポレートガバナンスを導入するとRicardo Roldão氏は説明している。

Pandemia
Com desemprego e inflação em alta, o consumidor tem ido às compras mais nos atacarejos, que chegam a proporcionar uma economia de 15% a 20%. No primeiro trimestre, as vendas em valor dos atacarejos cresceram 23,1% em relação a igual período de 2020, e esse foi o formato de loja que mais ampliou os negócios entre todos os canais de vendas de alimentos, bebidas e produtos de higiene limpeza no País, aponta a Nielsen.
COVID-19パンデミック以降は、高止まりするインフレや失業率で、一般消費者は小売販売店から15%~20%の節約が可能な卸売り店での買い物をする傾向となっている。今年上半期の卸売販売は、前年同期比23.1%と二桁台の伸び率を記録している。

今年5月の一般小売販売は前月比1.4%増加(2021年7月7日付けヴァロール紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2021年5月の自動車や建材部門を除く一般小売販売量は、前月比1.4%増加を記録、また今年4月の一般小売販売量は1.8%から4.9%増加に上方修正されている。

また今年初め5か月間の累計一般小売販売量は前年同期比6.8%増加、5月の過去12か月間の累計一般小売販売量は5.4%増加、今年5月の一般小売販売量レベルは、COVID-19パンデミック以前の昨年2月の水準を3.9%上回っている。

今年5月の前月比での一般小売販売のセクター別調査では、調査対象の8セクターのうち7セクターで増加を記録、繊維、衣類・履物セクターは16.8%と最高の増加率を記録、続いて燃料・潤滑油セクターは6.9%増加を記録している。

前期同様日用雑貨・装身具類セクターは6.7%、書籍・雑誌・印刷物・製本セクター1.4%、情報機器・事務機器・通信機器セクターは3.5%、ハイパー・スーパーマーケット・食料品・飲料・嗜好品セクター1.0%、家具・家電セクターは0.6%それぞれ増加を記録している。

今年5月の繊維、衣類・履物セクターは16.8%と最高の増加率を記録したが、4月は6.2%増加した一方で、3月はマイナス7.8%と上限が激しいが、5月の繊維、衣類・履物セクターは、依然としてCOVID-19パンデミック前の水準に達していない。

5月の一般小売販売量が前月比を下回った唯一のセクターとして、販売品目がスーパーマーケットと競合する必需品の医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターはマイナス1.4%を記録している。

今年5月の自動車セクター並びに建材セクターを含む広範囲小売販売量は、前月比3.8%増加、そのうち建材セクターは5.0%増加、二輪・四輪・部品セクターは1.0%増加したにも拘らず、依然としてCOVID-19パンデミック前の水準を下回っている。

今年5月の広範囲小売販売量は、前年同月比3.8%増加と3か月連続での増加を記録、前年同月比26.2%増加、今年初め5か月間では12.4%増加、過去12か月間では6.8%増加している。

前期同様に5月の広範囲小売販売量のうち自動車セクターは前年同月比71.9%増加、建材セクターは25.7%増加、今年初め5か月間では26.3%増加、25.6%増加、過去12か月間では4.1%増加、23.7%増加を記録している。

今年初め5か月間のオンライン販売比率は全体の6.5%に上昇(2021年6月28日付けエスタード紙)

2021年初め5か月間のインターネットによるオンライン販売は、前年同期比47.0%大幅増加、小売販売に占める割合は6.5%まで上昇してきている。

昨年3月からのCOVID-19パンデミックの影響で、外出自粛や必需品以外の営業自粛、ホームオフィス体系への移行でオンライン販売が増加、今年初め5か月間のEコマース販売は、2019年同期比153.5%増加、前年同期比では74.4%増加している。また食肉、オートバイや自動車販売もEコマース販売比率が大幅に上昇している。

2019年初め5か月間の実店舗での小売販売総額は、1兆3,250億レアルに対して、オンライン販売比率は、小売販売全体の4.9%に相当する644億レアルであった。

前期同様に2020年の実店舗の小売販売は、1兆3,330億レアルに対して、オンライン販売比率は5.9%に相当する782億レアル、2021年初め5か月間は1兆7,780億レアル、オンライン販売比率は6.5%に相当する1,148億レアルを記録している。

2020年のオンライン販売として、セルラー、テレビ、コンピューター、カメラ販売は346億レアル、繊維・衣類・履物は183億レアル、食品・飲料・嗜好品165億レアル、家電121億レアル、医薬品・化粧品・香水販売は84億レアルを記録している。

前期同様二輪・四輪・パーツ77億レアル、家具59億レアル、建材40億レアル、書籍・雑誌・新聞37億レアル、その他は26億レアルを記録している。

今年初め5か月間の電子ノッタに計上された販売総額は、前年同期比40%増加の4兆3,700億レアル、そのうち小売販売は、1兆7,800億レアルを記録している。

カルフールグループは19億レアルで買収したマクロ29店舗をアタカダン傘下に(2021年6月25日付けエスタード紙)

フランス系のスーパーマーケットチェーンのカルフール(Carrefour)グループは昨年2月に19億レアルで卸売販売チェーンのマクロ(Makro)の29店舗を買収していた。

日本の公正取引委員会に相当する経済防衛行政審議会(Cade)による昨年2月に買収したマクロ29店舗をカルフールグループ傘下の卸売販売チェーンのアタカダン傘下の組込承認には12ヶ月から15ヶ月が見込まれていた。

アタカダンでは、経済防衛行政審議会(Cade)による買収承認の可能性が濃厚と算段して、昨年からマクロ店舗のアタカダン化を並行して進めており、今年6月初めには既に準備が整っていた。

29店舗のマクロチェーン買収で今年末のアタカダン社の売上は4年後の売上に相当する効果に相当する。29店舗のマクロチェーンの売上は55億レアルに相当する。昨年のアタカダン社は206店舗であったが、今年末にはマクロ29店舗の加入で250店舗に急増するとMarco Oliveira副社長は説明している。

マクロ29店舗の買収は、カルフールグループの売上増加の一方でコスト高に繋がる。昨年第1四半期のブラジルカルフールのEbitdaは7.7%であったが、今年第1四半期のEbitdaは6.7%に減少、アタカダンも7.1%から6.6%に減少している。