ブラジル建設材料工業協会(Abramat)の発表によると、2022年2月のブラジル国内の建材販売は、建設不動産部門が過熱気味であった前年同月比では、マイナス10.4%と二桁台の大幅な落込みを記録した一方で、前月比では0.3%微増を記録している。
今年2月の建材販売は、昨年8月から7ヶ月連続で前年同月比でマイナスを記録、ロシアによるウクライナ侵攻、住宅ローン金利の上昇、インフレ指数の高止まりなどの要因で、今後数か月間は低調に推移、建材部門の売上回復は下半期からになると予想されている。
2022年の建材部門伸び率は、前年比1.0%前後が予想されている。今年初め2か月間の累積建材販売は、前年同期比マイナス10.6%、今年2月の過去12か月間の累積販売は、4.3%増加を記録している。
不安定な海外情勢、不透明なCOVID-19パンデミックの行方、更に上昇が見込まれている政策誘導金利、高止まりしているインフレなど今年の建材部門の需要を削ぐ要因が重なっており、短中期的には需要減少を Abramat協会のRodrigo Navarro会長は指摘している。
今年3月のブラジル建設コスト指数 (INCC-M)は、2月の0.48%から人件費の高騰で0.73%に急増した一方で、3月の過去12か月間の累積ブラジル建設コスト指数は、2月の13.04%から11.63%減少している。