2026年までのブラジル国内の電力エネルギー部門投資総額は2,250億レアル予想(2024年3月11日付けヴァロール紙)

2023年の脱炭素化に向けてすでに契約済みの電力エネルギー部門向け投資では350億ドル(レアル換算で約1,750億レアル)を集めた後、ブラジルは今年から2026年までの数10億ドルの新たな拠出サイクルに向けて準備を進めている。電力エネルギー部門業界では新規投資で約2,250億レアルの需要を見込んでいる。

鉱山動力省(MME)電力エネルギー調査公社(EPE)によって実施され、発表された主な投資とブラジル国内の電力エネルギー需要を満たすために必要となる計画された投資をマッピングした調査に基づいている。

2031年までの10か年拡張計画(PDE)の基準シナリオで発電量の拡大を可能にするためには、2026年末までにほぼ1,920億レアルに達する資金調達する必要があると推定されている。

この投資金額は大規模発電所への投資に相当し、そのうち 34% は、この金額は大規模発電所への投資に相当し、そのうち 34% が現在ブラジルの電力部門の成長を牽引している風力や太陽エネルギーなどの再生可能エネルギーとなっている。

電力エネルギー部門への設備投資は、とりわけ、電力消費者が電力供給者を選択し、供給源、期間、または価格によって契約を確立できる自由市場において可能でなければなりません。

風力や太陽エネルギーなどの再生可能エネルギー向け投資34%以外の残り66%は、Eletrobras の民営化を認可した法律 14,182号 により、平均 70% の時間でエネルギー生成が義務付けられる天然ガス火力発電所の強制導入などの技術をカバーしている。

さらに、電力エネルギー需要に適応する能力を備えた他の施設も含まれており、これはエネルギー消費のピーク時に需要を満たす上で重要な役割を果たし、風力や太陽光などの断続的な電源の使用をサポートするように設計されており、再生可能資源からのエネルギーの継続的な供給を確保し、昼夜を問わず電力需要に対応することを目的としている。

EPEは今後のプロジェクトについて、変電所建設に加えて9,000キロメートルの送電網建設に2026年までに320億レアルの投資をもたらす入札について説明、オークションで認可される一連の工事を強調した。この320億レアルのうち、72%に相当する230億レアルの入札は2024年3月と9月に予定されている。

北東部地域での投資額は総額の49%に相当する150億レアルに達する。これらの資源の配分は、ブラジル国内の主な消費地である南東部地域への余剰エネルギーの送電輸送能力を拡大することを目的としている。

中国の最大手電力State Grid社は前回の送電オークションで80%を落札、契約は4月に署名される予定で、投資額は180億レアルを超える。

1段目は地域別投資比率

2段目は部門別再生可能エネルギー発電能力及び投資金額

3段目は部門別非再生可能エネルギー発電能力及び投資金額

4段目は総発電量及び投資総額

2023年のペトロブラス石油公社の石油派生品売上は前年比20.4%減少の3,125億レアル(2024年3月7日付けヴァロール紙)

2023年のペトロブラス石油公社の石油派生品売上は、前年比20.4%減少の3,125億レアルに留まり、二桁台の売上減少を記録している。

また2023年第4四半期のペトロブラス石油公社の石油派生品売上は、前年同期比19.6%減少の797億7,000万レアルに留まっている。

2023年のペトロブラス石油公社の純益は前年比33.8%と大幅下落、また昨年第4四半期の純益も前年同期比28.4%減少したが、決算発表の翌日8日のペトロブラスの株価は大幅に下落している。

2023年のペトロブラス石油公社のディゼル燃料売上は前年比22.1%減少の1,612億レアル、昨年第4四半期のディゼル燃料売上は、前年同期比20.5%減少の430億4,200万レアルに留まっている。

2023年のペトロブラス石油公社のガソリン販売は14.2%減少の715億レアル、昨年第4四半期のガソリン販売は、19.9%減少の169億レアルに留まっている。

前記同様に昨年のジェット燃料のケロシン(QAV)販売は10.4%減少の250億レアル、昨年第4四半期のケロシン(QAV)販売は、15.8%減少の66億レアルであった。

昨年のペトロブラスの海外での売上は15.9%減少の1,307億レアル、昨年第4四半期の売上は、4.4%減少の369億レアルであった。

2024年の新規送電網入札の投資総額は222億6,000万レアルに達するか(2024年2月21日付けヴァロール紙)

ブラジル政府は2024年に新たな新規送電網入札を予定しているが、投資総額が222億6,000万レアルに達する新規送電網向けプロジェクトが実施されれば、多くの州での電力エネルギー供給が大幅に増加する。

国家電力エネルギー庁(Aneel)の理事会は昨日、新規送電網プロジェクトの予算が182億レアルで、3月28日に予定されている最初の入札に関する通知の公表を発表した。

国家電力エネルギー庁(Aneel)の理事会は昨日、プロジェクトの予算が182億レアルで、3月28日に予定されている最初のオークションにる通知の公表を発表した。同じ会議で、当局の司令部は、9月27日に予定されている40億6,000万レアル以上の投資で予定されている今年の第2回大会のルールを議論するための公開協議の開始を承認した。

今年初めの新規送電網入札は、北東部地域で発電された電力エネルギーを他の地域に送られる風力と太陽光の再生可能エネルギーの供給増加を目的として計画されているが、 1 回目の入札とは異なり、2 回目の入札は既存のネットワークを強化し、システム運用のより大きな容量と信頼性を確保することを目的としています。

今年初めの入札通知は来週公開される予定であり、国家電力エネルギー庁(Aneel)は連邦会計検査院(TCU)がこの入札規則についての審査終了まで90日間の入札待機を余儀なくされていた。

今年の新規送電網入札は15ロットが予定されているが、全ての新規送電網入札が実施されればアラゴアス州、バイア州、セアラ州、マラニョン州、ミナス州、南マット・グロッソ州、パライバ州、ペルナンブーコ州、ピアウイ州、リオ州、北大河州、サンタ・カタリーナ州、サンパウロ州、トカンチンス州への電力エネルギー供給が増加するが、3万4,5 000人の新規雇用が創出される。

これらの新規送電網プロジェクトには基本ネットワークの6,464kmの延長が含まれており、変電所の変電容量は9,200メガボルトアンペア(MVA)増加が見込まれている。

2024 年の第 2 回送電オークションでは、848 km の高電圧ネットワークとさらに 1,750 MVA の変電容量を備えた 5 つのロットが出品される予定。すべての区画の契約が確認されれば、このオークションによりバイーア州、エスピリト・サント州、ミナス州、パラナ州、南大河州、サンタ・カタリーナ州、サンパウロの7州で1万800人の雇用が創出が見込まれている。

2023年の石油生産は前年比11,69%増加の400万バレル突破(2024年2月2日付けヴァロール紙)

2023年のブラジルの石油・天然ガスの1日当たりの平均生産量は、前年比11,69%増加の434万4,000バレルに達し、初めて400万バレルを突破している。

昨年の岩塩層下プレソルト原油生産は、330万4,000バレルとブラジル国内生産の75,18%に達している。昨年の原油生産は前年比12,57%増加、天然ガス生産は 8,7%増加の1億5,000万立方メートルを記録している。

昨年12月のブラジルの石油・天然ガス生産は457万バレル、そのうち石油生産は前月比マイナス2,5%に相当する358万5,000バレル、天然ガスは前月比マイナス3,4%に相当する1億5,661万8,000立方メートルを記録している。

昨年12月のブラジルのプレソルトの150油田の石油生産は274万2,000バレル、天然ガス生産は1億1,834万立方メートル、石油・天然ガスの総生産量は前月比マイナス2,7%に相当する348万7, 000バレル、ブラジルの石油・天然ガスの76,3%を占めている。ペトロブラス石油公社の石油・天然ガス生産はブラジルの 88,0% を占めている。

 

 

プレソルト原油による収益は記録更新 (2024年1月15日付けヴァロール紙)

2023年の国庫庁のブラジル国内の岩塩層下プレソルト原油による収益は、プレソルト原油の生産拡大及び石油の国際コモディティ価格の上昇に伴って前年比28%増加の60億2,000万レアルを記録している。

2023年のプレソルト原油生産量33カーゴは前年比11カーゴ増加、総原油量は1632万バレル、その内訳は22 カーゴがカンポ・デ・メロ油田から、2 カーゴがトゥピ油田、4 カーゴがブジオス油田から、2 カーゴ油がエントルノ・デ・サピンホア油田から、2 カーゴがアタプ油田から、そして 1 カーゴがセピア油田となっている。

今後10年間の国庫庁のブラジル国内の岩塩層下プレソルト原油による収益は4,660億レアルに達するとプレソルト石油(PPSA)組合のTabita Loureiro社長代理が説明している。

PPSA組合の生産量の97.5%は、商業性プロジェクトの生産であり、この期間中、この契約は、商業化、ロイヤルティ、生産企業が徴収する税金の支払いを考慮すると、総額1兆1,500億レアルの財源を生み出すだろう」とLoureiro組合長代理は説明している。

2013年の設立以来、PPSAは国庫庁のために146億5,000万レアルを調達しており、そのうち133億5000万レアルは石油・ガス取引から、13億レアルは生産個別化協定(AIP)に参加している地域の経費と生産量の均等化から13億レアルとなっている。

 

新領域プレソルト油田開発がブラジルを環境大国にするという目標の脅威 (2023年12月19日付けヴァロール紙)

アマパ州から北大河州にまたがる2,000キロ以上の海上油田開発が期待されている「新しい岩塩層下(プレソルト)油田」は、ペトロブラス石油公社と環境団体の間の最大の衝突要因となっている。

環境団体とペトロブラスの衝突の板挟みになっているのはルーラ政権で、新しい石油最前線での石油開発目的と、ブラジルを環境大国に変えようとするグループの目的を調和させようとしている。今後数年間でプレソルト地域から少なくとも50億バレルの石油を抽出できるプロジェクトが計画されており、16鉱区の石油開発向け掘削に30億ドルの初期投資が行われる見込みとなっている。

鉱山・エネルギー省と環境・気候変動省の舞台裏では、ペトロブラスの将来についての議論に参加する関係者の力が試される綱引きが行われている。ペトロブラスは原油埋蔵量の生産継続期間を現在の11年を超えて長期間の開発に結びつけようとしている。

一方で環境・気候変動省は、ブラジルのエネルギー基盤が再生可能であることを考慮すると、ブラジルは2045年に地球上で最初のカーボンネガティブ国、つまり排出する炭素よりも多くの炭素を隔離する国になる可能性があると述べている。

環境活動家にとって、赤道縁辺地域のプレソルト地域から大量の石油と天然ガスを生産するペトロブラスの開発計画が開始されれば、これは不可能となると指摘している。

この地域には、ポティグアル、セアラ、バヘイリーニャス、パラーマラニョン、フォス ド アマゾナスの 5 つの石油埋蔵が期待できる堆積盆地が集中しており、海洋探査プロジェクトの環境ライセンスを担当するブラジル環境再生可能天然資源院(IBAMA)は、この地域での掘削の試みを却下している。たとえば、フランス資本のTotal 社は、すでに5 件の申請を却下されている。

「彼らは地域での石油流出を制御する能力を実証できなかった」とトタル社の要請が拒否権を発動された2016年6月から2018年12月までブラジル環境再生可能天然資源院(IBAMA)の会長であったSuely Araújo氏は説明している。

ペトロブラスは2022年にもフォス・ド・アマゾナスの鉱区で掘削する許可を拒否された経緯がある。ペトロブラスはブラジル環境再生可能天然資源院(IBAMA)に再考を求めたが、現段階ではアマゾン流域沿岸部のにある保護区の実際の規模を理解しようとしているだけであり、この地域は環境汚染に敏感と考えられており、まだほとんど研究されていない地域であると主張. たとえこのせきゆ開発鉱区が河口から500キロ以上離れているとしても、石油流出の可能性があれば、深刻な環境災害となる可能性を指摘している。

ペトロブラスは現在日量300万バレルを生産しているが、今後数年間でその量を60%以上増やして日量500万バレルまで増やす予定で、計画通りに進めばブラジルは世界でも最大の石油輸出国の一つに入る予定。 さらに、赤道直下流域のプレソルト開発でペトロブラスは事業寿命が長くなり、世界の主要石油会社の一つとなるとGabriel Barra氏は指摘している。

しかし、現在ブラジル環境再生可能天然資源院(IBAMA)で公共政策調整官を務めるアラウージョ氏は、スリナムやフランス領ギアナとの間では、同地域での原油流出の可能性を制御するための合意が存在しないことを指摘している。

ブラジル環境再生可能天然資源院(IBAMA)は、ブラジル政府が石油探査における環境安全性を評価するための大規模な研究を決定することを期待していない。これらの団体は、COP 28でOPECに関連する団体への参加を受け入れるなど、油田分野におけるブラジル政府の矛盾を認識している。

さらに水曜日13日に、国家原油庁(ANP)は、地域環境評価を行わずにブラジル国内の602鉱区に達する陸上および海上鉱区を競売にかけている。

11月2日、ブラジル環境再生可能天然資源院(IBAMA)はペトロブラスに有利に、アマゾン河口から2,000キロ以上離れているが赤道縁内にあるポティグア海盆地の一区画に2つの油田を掘削するための運営ライセンスを発行した。今後、当局はフォス・ド・アマゾナス流域の鉱区に関するペトロブラスの再検討要請について再度決定を下す必要がある。

ブラジル環境再生可能天然資源院(IBAMA)はパラー州とアマパ州での公聴会や技術情報会議など、プロジェクトを分析するために数回の議論を行ったと報告し、「地域の環境診断、プロジェクトの特徴づけ、およびその分析を求めた」と説明している。

また、掘削リグによる5~6か月続く試掘段階のライセンスが付与された場合、影響を緩和、監視、補償するための措置と、リスク管理および緊急対応体制を整える必要性もブラジル環境再生可能天然資源院(IBAMA)は通知している。

                                                       ブラジル国内の赤道周縁部地域の原油探査鉱区

中国資本State Grid社が電力エネルギー送電入札で最大ロットを39.9%の割引率で落札 (2023年12月15日付けエスタード紙及びUOLサイトより抜粋)

2010年からブラジル国内で電力エネルギー関連事業を展開している中国資本大手のState Grid社は、今月15日にサンパウロ証券取引所(B3)で国家電力エネルギー庁が推進する送電線オークションで、最大ロットを落札した。

この入札では、年間許容収入(RAP)が 19 億 3,700 万レアルと見込まれており、これは規制当局が規定する最大値と比較して 39.9% の割引率に相当する。

中国企業State Grid社が落札した送電網は、マラニョン州、トカンティンス州及びゴイアス州の3州をまたぐ1,468キロメートルの直流送電線の建設が含まれている。プロジェクト実施の実行期限は72か月と、国家電力エネルギー庁(ANNEL)が認めた最長期間となっている。

現在、State Grid社 は、単独プロジェクト及びコンソーシアム形式を含めてブラジル国内で 1万6,000 km 以上の送電線事業を展開。ブラジル国内13 州に約 3 万基の送電網鉄塔を擁し、投資総額は約 280 億レアルに達している。

今回の送電網入札は平均して 40.85% の割引率で終了、3 つの送電網ロットで 210 億レアルの投資が見込まれている。Alexandre Silveira鉱山・エネルギー相はこのプロジェクトはブラジルの再生可能エネルギー全体の可能性を実現可能にするための重要な一歩であると説明、今年すでに送電網関連事業に400億レアル以上の投資が行われていると説明している。

中国企業State Grid社以外にも、Alupar社並びにMercury Investments社によって形成されたOlympus XVIコンソーシアムが47.01%の割引率で第2ロットを獲得、第3ロットはCeleo Redes Brasilが獲得し、42.39%の割引率で入札してEletrobras社を破った。

Alupar 社が率いるコンソーシアムは、ゴイアス州、ミナス州およびサンパウロ州をまたぐ 552 km の送電線の建設と運営に 2 億 3,950 万レアルの収益を約束した。このプロジェクトは、地域の相互接続とエネルギー交換能力を拡大することを目的に、工事完了期限は66ヶ月となっている。

またCeleo 社はロット 3 を 42.39% の割引率で 1 億 120 万レアルで落札した。このプロジェクトでは、サンパウロ州内で 388 km の送電線の建設が予定されており、工期は 60 か月以内となっている。

入札にかけられた送電網地図と距離表示

ペトロブラスの新5 か年計画の投資総額は1,000億ドル突破か(2023年11月22日付けヴァロール紙)

今月23日に発表が予定されているペトロブラス石油公社の2024年-2028年の新5 か年計画の投資総額は、最低でも860億ドル、最高予想は1,050億ドルと1,000億ドルを突破する可能性が予想されている。

仮にペトロブラス石油公社の新5 か年計画の投資総額が1050億ドルに設定されれば、年間平均の投資額は210億ドルに達する可能性があり、ブラジル企業としては最大の投資を継続する。

新規5 か年計画の投資総額は、現行の2023年から2027年の投資計画よりも80億ドル増加を余儀なくされる要因としてインフレによる投資減少をカバーするために上乗せされている。

ペトロブラスの現行の計画では、投資総額780億ドル、そのうち83%は石油・天然ガス探査と生産に向けられる予定。 11月初旬、ペトロブラスはサプライヤー市場における困難なシナリオを理由に、2023年の設備投資見通しを160億ドルから130億ドルに引き下げた。

ペトロブラスが探査と生産への投資を総投資額の80%未満に削減した場合、市場のストレスはさらに大きくなる可能性があるとAtiva Investimentos社のアナリストIlan Arbetman氏は分析している。 このシナリオは、再生可能エネルギーへの資源投資を増やすというペトロブラスの決定の結果として生じる。

同社は今年、設備投資の6%から15%をエネルギー転換に関連する資産に割り当てることを承認した。市場では、ペトロブラス社のポートフォリオに、この資金すべての配分を正当化するのに十分で収益性の高いプロジェクトがあるかどうかについて懸念が生じている。

ペトロブラスが PT の前政権時代に広範なプロジェクトのポートフォリオへの投資は、その多くが利益を生まなかったが、世界最大規模の社債発行を余儀なくする決定的な要因となった。またこの期間中、石油の国際コモディティ価格の長期低迷もあり、同社の業績に悪影響を及ぼしていた経緯があった。

ペトロブラスの2024年から2028年の新規投資額は、950億ドルから1,050億ドルになるとUBS BBは見込んでいる。ゴールドマン・サックス社は900億ドルの投資を予測しており、計画の開示は投資家が監視すべき潜在的な短期リスクとして分類している。

taú BBA もゴールドマン・サックス社同様の投資額を予想している。 BTG Pactual の予想は 860 億ドルだが、潜在的な合併や買収は考慮していない。

今年9月の石油・天然ガス生産は記録更新の466万6,000バレル(2023年11月1日付けヴァロール紙)

11月1日の 国家原油庁(ANP)の発表によると、2023年9月のブラジル国内の原油や天然ガスの1日当たりの平均生産は466万6,000バレルに達し過去最高の生産量を記録した2023年7月の448万2,000バレルを更新している。

9月のブラジル国内の原油や天然ガスの1日当たりの平均生産466万6,000バレルのうち岩塩層下プレソルトの原油生産は359万4,000バレルに達し、過去最高を更新している。

9月のブラジル国内の原油生産は前月比6.1%増加の367万2,000バレル、前年同月比では16.7%増加を記録している。過去最高の原油生産は2023年7月に記録した351万3,000バレルであった。

今年9月の天然ガス生産は前月比6.9%増加の1億5,799万立方メートル、前年同月比10.4%増加を記録して2023年7月の1億5,407万立方メートルを突破して記録更新している。

今年9月のブラジル国内の77%を占めるプレソルト油田の原油並びに天然ガス生産は359万4,000バレルと2023年7月に記録した335万9,000バレルを突破して記録更新している。

今年9月のプレソルト油田の原油並びに天然ガス生産は前月比9.5%増加、前年同月比では19.8%増加、そのうち144カ所の油田からの原油生産は283万バレル、天然ガスは1億2,161万立方メートルとなっている。

ペトロブラスの原油生産のうち海上油田の生産は97.6%、天然ガス生産は87.2%を占めている。ペトロブラスのブラジル国内の原油や天然ガスの生産は全体の89.02%を占めている。また地上油田は5,764カ所に対して海上油田は520カ所となっいる。

サントス海盆のプレソルト油田のツピ油田の9月の原油生産は90万2,400バレル、天然ガスは4,432万立法メートル、原油開発向けのFPSO(洋上浮体式生産・貯蔵・積出施設)のプラットフォームGuanabaraの原油生産は17万9,340バレル、天然ガス生産は1157万立方メートルを記録している。

今年第3四半期のペトロブラスの石油派生品生産は8.8%増加(2023年10月27日付けヴァロール紙)

2023年第3四半期のペトロブラス石油公社の石油、天然ガスや液化天然ガス(LNG)などの1日当たりの平均石油派生品生産は、前年同期比8.8%増加の288万バレルを記録している。

ペトロブラスの今年第3四半期の石油派生品の生産増加要因として、プレソルトプラットフォームの運用パフォーマンスの向上と、操業停止やメンテナンスによる損失の減少が挙げられる。

今年第3四半期の1日当たりの石油および液化天然ガス(LNG)の生産は、前年同期比9.0%増加に相当する284万バレルを記録した一方で、天然ガスは6.3%増加の52万5,000バレルとなっている。

ペトロブラス石油公社の発表によると、今年第3四半期の1日当たりの平均石油・天然ガス生産の増加要因として、サントス海盆Búzios油田の岩塩層下(プレソルト)原油開発向けのFPSO(洋上浮体式生産・貯蔵・積出施設)のプラットフォームのAlmirante Barroso及びItapu油田のプラットフォームP-71の増産が寄与している。

ペトロブラスはまた、カンポス盆地とサントス盆地における補完プロジェクトによる新しい油田の生産も強調。ペトロブラスは報告書の中で、成熟した油田の自然減少と売却によって部分的に相殺されたと説明している。

今年第3四半期のプレソルト油田の1日当たりの石油や天然ガス生産は、225万バレルと記録更新、そのうち石油だけの生産量は、16.3%増加の187万2,000バレルを記録している。

今年第 3 四半期のペトロブラスの石油輸出は、前年同期比65%増加の59 万 9,000バレル 、前四半期比では31.5% 増加している。

今年第 3 四半期のペトロブラスの石油輸出の40%は中国向け輸出、次いでヨーロッパ32%、ラテンアメリカ13%、米国7.0%、中国を除くアジアは7.0%、カリブ諸国向けは1.0%となっている。また新規開拓地域としてフィンランド、ギリシア及び英国向けに輸出が始まっている。

今年第3四半期の石油派生品輸入は、デリバティブの輸入減少と製油所生産量の増加で前年同期比マイナス33.3%、前四半期比ではマイナス17.9%を記録している。

2023 年第 3 四半期の石油製油所の稼働率は、前年同期比8.0%増加の 96% を記録して2014年以来では最高の稼働率を記録している。