2023年に投資ファンドの償還が広範に行われたため、独自の支店ネットワークを持つ大手銀行は、小規模な金融機関や独立系資産との関係で市場シェアを失った。
ブラジル銀行、ブラデスコ銀行、連邦貯蓄金庫カイシャ、イタウ・ウニバンコ銀行、サンタンデール銀行の資産運用会社を含む銀行セクターの上位5社の合計シェアは50.1%から47.9%に低下した。
2020 年の5大銀行のマーケットシェアは 54.4% を維持していたが、これらの大銀行が2023年に注目を集めた免除債券を含む債券の最大の発行銀行であるため、資金が流出したことを意味するものではない。
BTG Pactual 銀行や XP社 などの最大の投資プラットフォームに関連する資産の中で、そのシェアは 1 年の間に 5.4% から 7.1% に上昇し、BTG Pactualの資産がほぼ 850 億レアル増加して3,669億レアルに達している。ランキングではサンタンデール・アセットの3,264億レアルを抑えて5位を占めた。
5大銀行間の2023年の投資と償還の収支はマイナス1,916億レアルを記録、実際に純資金調達を行ったのはブラデスコ銀行のみで132億レアルだった。しかし、イタウー銀行が80%の株式を保有し、代理店とイオンプラットフォームを活用するキネアは、昨年518億レアルを集め、その資産は1,394億レアルに達し、ランキングを5つ上げて10位となった。
Sicredi社の資産は226 億レアル、、Reag Investimentos社及びReag Gestão社の 合計資産は 201 億レアル、Opportunity社 は20,8億レアル、 SulAmérica社 67 億レアル、Safra社 は 6,5億レアル及び Mapfre Investimentos社の資産は 26億レアルとなっている。
独立系企業の中では、純償還額120億レアルのVerde、SPX Capitalは117億レアル、JGP社は20億レアルを記録している。
2020年~2023年までのブラジル国内の5大銀行のマーケットシェア推移