26日の中銀の発表によると、2021年3月の金融システムにおける負債を抱えているブラジルの一般家庭の比率は58.0%と過半数以上に達して、統計を取り始めた2005年以降では最高の負債比率を記録している。
今年3月の一般家庭の住宅ローンを除いた金融システムの負債比率は、COVID-19パンデミックの影響による失業率増加並びに家庭収入の減少に伴って35.7%に上昇しており、統計を取り始めてからでは最高の負債比率を記録している。
COVID-19パンデミック直後の昨年3月の一般家庭の負債比率は、49.4%と過半数に達していなかったが、1年後の今年3月は8.6%も上昇している。
中銀の発表によると、今年5月の融資先が自由に選択できる自由クレジット総額は、前月比2.2%増加の3,475億レアル、5月の過去12か月間の自由クレジット総額は2.0%増加している。
今年5月の個人向けクレジットは、前月比4.3%増加の1,786億レアル、過去12か月間では4.8%増加。一方法人向けクレジットは0.2%増加の1,689億レアル、過去12か月間ではマイナス0.9%を記録している。
今年5月の個人向けの銀行が与信審査なしで自動的に貸してくれる特別小切手税と呼ばれる口座借越残のクレジットカードの平均年利は、4月の336.1%から6.5%減少の329.6%に低下したが、非常に高金利の貸出金利のために緊急時のクレジットとして注意を要する。