ラテンアメリカ地域最大の銀行であるイタウー銀行の2023年第2四半期の純益は、予想を僅かに上回る87億レアルと過去の記録を更新また株主資本利益率 (ROE) は、上昇した一方で延滞率も上昇している。
イタウー銀行の今年第2四半期の純益は前四半期比3,6%増加の87億4,200万レアル、前年同期比では13,9%と二桁台の増加を記録している。Valor社の事前予想の85億6,000万レアルを上回っている。
イタウー銀行の今年第2四半期の財務管理マージンは、前四半期比5,3% 増加の 259 億 9,700 万レアル、また前年同期比では14.8% 増加を記録している。
今年第2四半期の民間3大銀行のイタウー銀行、ブラデスコ銀行並びにサンタンデール銀行の純益総額は、前年同期比マイナス14,4%の156億レアルを記録した要因として、貸倒引当金が56,8%増加の257億レアルを余儀なくされていた。またクレジット部門の売上は5,5%増加の2兆5,190億レアルを記録している。
イタウー銀行の第 2 四半期の業績は、当行の変革計画の進展と、長期にわたって確実で持続可能な一貫性を反映した成果で、金融・財政政策の統合による将来の見通しについて楽観的に今年下半期をスタートしたが、国内の経済活動のより力強い回復が促進されるはずとイタウー銀行のMilton Maluhy Filho頭取は説明している。
.イタウー銀行の第 2 四半期のクレジット部門の純益は、前四半期比3,7%増加の249億2,700万レアル、前年四半期比では13,4%増加を記録している。
また貸倒引当金(PDD)、有価証券の償却、割引を含むクレジット部門のコストは、前四半期比3.9%増加の94億4,100万レアル、前年第2四半期比25.3%増加した。前記同様不良債権は前四半期の2.9%から3%に微増、前年同期比では2.7%増加している。
今年6月末の個人向けクレジット延滞率は第四半期末と同率の4,9%で推移したが、前年同期の4,4%よりも大幅増加を記録、前記同様大企業の法人向けクレジット延滞率は0,1%微増、中小企業向け法人クレジット延滞率は2,5%であった。
イタウー銀行の6月末のクレジット部門残高は前四半期比マイナス0.1%の1兆1,520億レアル、前年同期比では6,2%増加を記録している。イタウー銀行の第2四半期の株主資本利益率 (ROE) は、20,7%から20,9%に上昇、前年同期の株主資本利益率 (ROE)は20,8%であった。