ブラジルの航空機メーカーエンブラエル社の2023年第4四半期の純益は9億7370万レアルに達し、前年同期の1億2,000万レアルの8倍以上を記録している。
またエンブラエル社の2023年の純益は、前年比54%増加の3億5,060万レアルを記録している。
昨年第4四半期のエンブラエル社の売上は6.7%減少の97億レアル、昨年1年間の売上は前年比13%増加の260億レアルを記録している。
昨年のエンブラエル社はすべての事業部門は前年比では収益と販売量が増加。防衛部門の売上は前年比21% 増加、また民間航空部門も15% 増加を記録している。
昨年末の受注残高は 187 億ドルと過去 6 年間で最高額を記録。エンブラエルのサービスとサポートの受注残は2017年以来の最高額に達し、年末には31億ドルに達している。
昨年第4四半期に75機のジェット機を納入、そのうち25機は商用ジェット機、49機のエグゼクチブジェット機、1機は軍用ジェット機のC-390であった。
2023年のエンブラエル社は181機のジェット機を納入、そのうち64機は商用ジェット機、115機はグゼクチブジェット機、2機は軍用ジェット機のC-390であった。
同社の昨年第4四半期の税引前利益に支払利息と減価償却費を加算したもので、総資本に対してどの程度のキャッシュフローを産みだしたかを簡易的に示す(Ebitda) は、前年同期比37%増加の13億8,000万レアル、昨年1年間のEBITDAは前年比500%以上の25億8,000万レアルを記録している。
昨年末の同社の負債総額は、前年比27%減少の27億4,000万レアルまで減少している。2024年の同社のジェット機の納入は197機~215機が見込まれており、そのうち商用ジェット機の納入予定は72機~80機が見込まれている。
また今年のエグゼクティブジェット機の納入予定は、125機~135機と昨年の115機を上回ると予想されている。