ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM-REGIONAL)によると、2023年7月のブラジル国内15地域の鉱工業部門の平均生産伸び率は前月比マイナス0,6%を記録している。
.特に今年7月のアマゾナス州の鉱工業部門生産は前月のマイナス5,1%に続いてマイナス8,8%と大幅な落ち込みを記録、4月はマイナス14,7%と大幅な落ち込みを記録しており、ブラジルの鉱工業部門生産伸び率の足枷となっている。
しかし今年初め7か月間のアマゾナス州の鉱工業部門の累計生産は前年同期比6,5%増加を記録、また今年7月の過去12カ月間の鉱工業部門の累計生産は前年同期比5,7%増加している。
今年7月の鉱工業部門生産はCovid-19 パンデミック直前の20年2月の水準を依然として3,4%下回っており、過去最高レベルを記録した2010年3月の水準を依然として27,5%も下回っている。
今年7月のアマゾナス州の鉱工業部門生産は前月のマイナス5,1%に続いてマイナス8,8%の要因として、地元産業で非常に影響力のある 2 つのセクターであるコンピューター機器、電子・光学製品セクター、および飲料セクターの業績不振が大きく影響している。
7 月の鉱工業部門生産調査では 15 地域のうち14 地域で前月比マイナスを記録、アマゾナス州に次いで 2 番目に大きな影響を受けたのは、食品、冶金、化学製品セクターが不振であったバイーア州の鉱工業部門生産でマイナス6%を記録 して、2022年10月に記録したマイナス9.5%に次ぐ落ち込みを記録している。
7 月の鉱工業部門生産調査でアマゾナス州及びバイア州に次いで、ブラジル鉱工業部門の3分の1を占めるサンパウロ州はマイナス0.5%を記録、特に機械・装置セクター、その他の輸送機器及び自動車セクターが足枷となっていた。
2023年7月のブラジルの地位域別の鉱工業部門生産の前月比、今年初め7か月間の累計、過去12か月間の累計