全国工業連盟(CNI)の調査によると、 2022年4月の製造業部門の設備稼働率は、69.0ポイントに達し、2011年以降の4月の平均設備稼働率を1.0%上回っているにも拘らず、生産指数と乖離している。
今年4月の製造業部門の生産指数は、分岐点の50ポイントを大幅に下回る46.5ポイントに留まっており、69.0ポイントに達している設備稼働率と生産に大きな差が生じていると全国工業連盟(CNI)の調査で判明している。
全国工業連盟(CNI)経済分析担当の Marcelo Azevedoマネージャーは、
製造業界の生産性は非常に低い一方で、設備稼働率の上昇要因には、初めにCOVID-19パンデミック、ロシアによるウクライナ侵攻の影響によるグローバルバリューチェーンの混乱に起因している。
今年4月の製造業部門の在庫指数は、3月の50.3ポイントから50.6ポイントに上昇したが、適正在庫の50ポイント前後で推移している。また製造業部門の雇用指数は、3月よりも若干低下の49.5ポイントを記録している。
4月の製造業部門の需要見込み指数は57.3ポイント、輸出見込み指数は54.3ポイントとそれぞれ前月よりも0.9ポイント減少している。また原材料購入見込み指数は、3月の55.6ポイントから0.1ポイント減少、雇用見込み指数も前月よりも0.1ポイント減少の52,8ポイントとなっている。
また今年4月の製造業部門の投資見込み指数は、56.1ポイントと前月比0.5ポイント減少したが、過去平均の51.1ポイントを大幅に上回っている。この調査は全国工業連盟(CNI)加盟企業1839社を対象に5月2日から10日にかけて実施、小企業740社、中企業641社、大企業は458社であった。