2日のブラジル中央銀行の最終フォーカスレポートによると、 今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を前回予想の7.65%から7.89%と16週連続で上方修正したが、1か月前の予想は6.97%であった。
また2023年の広範囲消費者物価指数(IPCA) も前回予想の4.00%から4.10%に上方修正、2023年の中央目標値は3.25%、最低1.75%、最高4.75%が設定されている。各年のインフレ目標値は国家通貨審議会(CMN)によって設定されている。
過去5日間の102金融機関対象の調査によると、今年のIPCA指数の平均予想は、前回の7.72%から7.95%、2023年のIPCA指数は、4.00%から4.12%に上方修正されている。
また2024年のIPCA指数は、前回予想の3.12%から3.20%に上方修正、2025年のIPCA指数は、前回同様3.00%に据え置かれたが、1ヶ月前の予想も3.00%であった。
2024年のIPCA指数の中央目標値は3.00%、許容範囲は1.5%から4.5%に設定されているが、2025年のIPCA指数は国家通貨審議会(CMN)から未だに発表されていない。
今月3日及び4日に開催される中銀の通貨政策委員会(Copom)は、政策導入金利(Selic)を現在の11.75%を1.00%引上げて12.75%が予想されており 、今回のSelic金利の引上げで引下げサイクルは終了すると予想されている。
最終フォーカスレポートでは、2023年末のSelic金利を前回予想の9.00%から9.25%に上方修正したが、2024年末のSelic金利は、前回同様7.00%に据え置いている。
また今年のGDP伸び率は、前回予想の0.65%から0.70%に若干上方修正したが、1か月前の予想は0.52%であった。過去5日間の56金融機関対象の調査では、前回予想の0.70%から0.75%に上方修正されている。
2023年のGDP伸び率は前回同様1.00%に据え置かれたが、1か月前の予想は1.30%であった。また2024年及び2025年のGDPの伸び率は、1か月前の予想と同じ2.00%に据え置かれている。