ブラジル中央銀行の最終フォーカスレポートによると、2022年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、燃料関連減税の影響を受けて、前回予想の7.15%から7.11%に下方修正した一方で、2023年のIPCA指数は5.33%から5.36%に上方修正している。
今年のGDP伸び率は、6週間連続となる前回予想の1.97%から1.98%に上方修正。2023年のGDP伸び率は0.40%、2024年のGDP伸び率は1.70%それぞれ据え置かれている。
今年第1四半期のGDP伸び率は、前四半期比1.0%増加を記録したが、9月1日に発表される今年第2四半期のGDP伸び率は、不安定な海外情勢、不透明な大統領選挙、高止まりしているインフレ指数や高金利など阻害要素が多い。
2023年のIPCA指数は、前回予想の5.33%から5.36%と18週間連続で上方修正されている一方で、2024年のIPCA指数は前回同様3.30%に据え置かれている。
今年末の政策導入金利(Selic)は13.75%、2023年は11.00%、2024年のSelic金利は8.00%予想、先週の中銀の通貨政策委員会(Copom)では、Selic金利を12回連続で0.5%引き上げて13.75%に決定したが、2016年12月から2017年1月と同じ水準に達している。
今年のIPCAの中央目標値は3.50%、2023年は3.25%、2024年は3.00%、許容範囲は±1.50%、今年末のレアル通貨に対するドルの為替はR$5.20 2023年はR$5.20、2024年はR$5.10に設定している。
的中率が最も高いトップ5の今年末のIPCA指数は、前回予想の7.17%から7.10%に下方修正、2023年は5.37%から5.42%に上方修正したが、2024年のIPCA指数は3.10%に据え置いている。またトップ5の今年末のドルの為替はR$4.90 ,2023年及び2024年末のドルの為替はR$5.00を予想している。