今週月曜日(11日)に発表されたDatafola社の調査によると、政権2年目を迎えたサンパウロ州のタルシジオ・デ・フレイタス州知事(共和党)の政権運営評価は、調査対象の33%は最良若しくは良いと評価しているのに対して、26% は最悪若しくは悪いと回答、また普通と回答したのは37%であった。
政権1年目の昨年8月に実施した調査と比べると、シナリオは安定している。 昨年半ば時点ではポディティブな評価は30%だった。 したがって、パーセンテージは誤差の範囲内で± 3 ポイントの変動があった。 昨年8月の無回答や解らないは4% であったが、今回の調査ではは3% であった。
サンパウロ州都のサンパウロ市の調査では、ネガティブと回答したのは27%、普通と回答したのは38%であった。先週木曜から金曜にかけて1,090人を対象に街頭インタビューを実施した。
タルシジオ州知事のパフォーマンスは男性の方が優れており、37%が最良若しくは良いと回答優秀、タルシシオ州知事の政治ゴッドファーザーであるジャイール・ボルソナロ前大統領(PL)の支持基盤である福音派の支持は43%に達している。
一方で、タルシジオ州知事の支持率は、高等教育レベルの不支持は37%と高く、最低賃金5~10の所得層の不支持は41%、10最低賃金以上での不支持は38%とそれぞれ高い。
ボルソナロ前大統領の所属政党であり、タルシジオ州知事が将来の所属を交渉しているPLを好むと明言したインタビュー対象者の中で、肯定的な評価は87%に達している。
ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領の所属政党PTを好む人の中で、タルシジオ州知事の政権運営をポジティブに見ているのは僅かに21%であった。
この街頭インタビュー調査は、タルシシオ州知事がパウリスタ大通りでボルソナロ前大統領が呼びかけたイベントに参加してからわずか1週間後に実施された。 タルシジオ州知事はボルソナロ前大統領を擁護する強調的な演説を行ったが、これはボルソナリズムとの関係を強化するジェスチャーと評価されている。
2022年にボルソナロ前大統領の支援を受けて選出されたタルシジオ州知事は、ボルソナロ前大統領に対して大胆なジェスチャーを行っており、前大統領の支持者や連立政党からは、同調性をより明確に示すようしばしば要求されている。
一方でタルシジオ州知事はルーラ大統領(PT)と良好な関係を維持しており、すでにルーラ大統領と一緒に公的イベントに参加し、サントス海岸のサントス市とグアルジャ市間のトンネル建設など、両政権に関連するプロジェクトを発表している。
先週、タルシジオ州知事はボルソナロ前大統領の最も忠実な支持層に新たなうなずきを見せた。 まずサンパウロ州内に市民軍学校を創設する法案を提出し、前大統領が政権中に行った同様の取り組みを復活させる。
そして治安悪化が激しいサンパウロ州南部海岸地域のバイシャダ・サンティスタにおける警察官の治安に対する行動をタルシジオ州知事は擁護している。
今週月曜日、州知事室はベンヤミン・ネタニヤフ首相の招待に応じて同氏がイスラエル訪問へ出発することを確認した。 ルーラ氏がガザ地区でのイスラエルの軍事行動をホロコーストに喩えて以来、ボルソナロ支持者らはそのエピソードを使ってルーラ大統領を批判してきた経緯があった。
タルシジオ州知事はオ州知事は2026年の大統領選挙について公然と語ることを避けているが、ボルソナロ前大統領には2030年まで立候補する資格がないため、ボルソナロ前大統領の承認を得て大統領選に立候補すると考えられている。