3月のクレジットカードのリボ払い平均年利は430.5%と天井知らず(2023年4月26日付けヴァロール紙)

ブラジル中央銀行の発表によると、20233月のクレジットカードのリボルビング利払いは、前月比13.1%上昇の430.5%に達し、天文学的な数字を記録している。

リボルビング クレジット ラインは、カードの事前承認されたクレジット ラインであり、支払い手段のクレジット機能を使用して行われた引き出しも含まれる。 クレジットカード名義の顧客の債務不履行の場合、銀行は 30 日以内に未払いの残高を分割払いするか、より有利な条件で債務を解決する別の方法を提供する必要がある。

クレジットカードの分割払い率は既に 2.4 ポイント上昇の 192% に達しており、クレジット カードの合計金利は 3 月に 0.1 ポイント上昇して 101.7% に達している。

また3月の銀行が与信審査なしで自動的に貸してくれる特別小切手税と呼ばれる口座借越残の金利は、5.1%減少の129.1%となっている。

今年3月末のブラジル国内の銀行のクレジット残高は、前月比0.7%増加の53,610億レアル、過去12か月間では12.0%増加、クレジットのうち融資が自由に選択できる自由クレジット残高は0.8%増加の3兆1,690億レアル、融資先が限定されている限定クレジットは、0.6%増加の2兆1,910億レアルとなっている。

また今年3月末の個人向けクレジット残高は、0.8%増加の3兆2,660億レアル、法人向けクレジット残高は、0.6%増加の2兆960億レアルとなっている。

今年2月の鉱工業部門生産は15地域のうち5地域でマイナスを記録(2023年4月26日付けIBGEサイトより抜粋)

ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM-REGIONAL)によると、20232月の15地域のうち5地域で前月比マイナスを記録している。

ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM-PF)によると、20232月の鉱工業部門生産は、前月比マイナス0.2%3カ月連続でマイナスを記録、昨年12月から今年2月までの累積生産は、マイナス0.6%を記録していた。

また今年2月の鉱工業部門生産は前年同月比マイナス2.4%、今年初め2か月間の累積生産はマイナス1.1%2月の過去12か月間の累積生産はマイナス0.2%を記録していた。

今年2月の鉱工業部門生産が特に落ち込んでいたのは南大河州でマイナス6.9%を記録、マット・グロッソ州マイナス4.9%、ゴイアス州マイナス2.5%、セアラー州マイナス1.9%、サンパウロ州はマイナス0.7%を記録していた。

一方最も前月比で増加したのは、ペルナンブーコ州の8.8%増加、バイア州4.9%、ミナス州3.3%、パラー州2.7%、北東部地域2.5%、サンタ・カタリーナ州1.8%、エスピリット・サント州1.6%、アマゾナス州1.6%、リオ州1.1%、パラナ州は0.4%それぞれ増加を記録している。

今年2月のブラジルの鉱工業部門生産は前年同月比マイナス2.4%、調査対象の18地域のうち12地域でマイナスを記録、特に南大河州はマイナス13.3%と二桁台の落込みを記録、マット・グロッソマイナス13.0%、セアラー州はマイナス11.4%を記録している。

2023年2月の地域別の鉱工業部門生産の前月比、前年同月比、今年初め2か月間の累積、過去12か月間の累積表

今年第1四半期の航空機メーカーエンブラエル社は15機のジェット機納入(2023年4月26日付けヴァロール紙)

2023年第1四半期のブラジルの航空機メーカーのエンブラエル社は、前年同期比7.14%に相当する15機のジェット機を納入している。

今年第
1四半期のエンブラエル社は商業用ジェット機7機を納入、そのうち5機は E195-E2モデル、2機は E175モデルとなっている。

また今年第1四半期のエンブラエル社はエグゼクチブジェット機を8機納入、そのうち4機は Phenom 300モデル、2機は Phenom 100モデル、残り2機は Praetor 600モデルであった。

エンブラエル社の今年3月末の商用ジェット機及びエグゼクチブジェット機などのバックログ金額は、前年同期比並みの174億ドルを記録している。

エンブラエル社の今年3月末の受注残は281機、そのうち189機は E195-E2モデル、85機の E175モデル、7機は E190-E2モデルとなっている。

今年3月の経常収支は2億8,600万ドルの黒字計上(2023年4月25日付けヴァロール紙)

25日のブラジル中央銀行の発表によると、2023年3月のブラジルの経常収支は、昨年3月の30億1,600万ドルの大幅な赤字から一転して、2億8,600万ドルの黒字を計上している。

今年3月の過去12ヶ月間の累積経常収支は、GDP比2.66%に相当する522億5,100万ドルの大幅な赤字を計上している。

ブラジル中央銀行の四半期インフレレポート (RTI)では、2023年のブラジルの経常収支は320億ドルの赤字を見込んでいる。

今年3月の海外投資家による対内直接投資額は、76億⒎300万ドルと昨年3月の68億⒎500万ドルを約8億ドル上回っている。

今年3月の過去12か月間の累積対内直接投資残高はGDP比4.57%に相当する897億3,000万ドルとCOVID-19パンデミックの悪影響を受けていた前年同期のGDP比2.8%を大幅に上回っている。

今年3月の過去12か月間の累積対内直接投資残高897億3,000万ドルは、GDP比2.66%に相当する経常収支赤字を十二分にカバーする投資残高を記録している。

ブラジル中央銀行の四半期インフレレポート (RTI)では、2023年のブラジルへの対内直接投資総額は750億ドルを見込んでいる。

今年3月の海外投資家によるブラジル国内の金融投資残高は、24億1,500万ドルを記録したが、昨年3月は、マイナス64億5,400万ドルの売り越しを記録していた。、、

また今年3月のブラジル国債などの確定金利付き投資は、政策誘導金利Selicが13.75%を維持している影響で12億5,600万ドルの買い越しを記録している。

一方今年3月の海外投資家によるサンパウロ証券取引所B3やニューヨーク証券取引所を経由した株式投資は、マイナス33億2,200万ドルの売り越しを記録している。

今年2月の一般小売販売は前月比マイナス0.1%の微減(2023年4月25日付けヴァロール紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2023年2月の自動車や建材部門を除くインフレ指数を差引いた実質一般小売販売量は、前月比マイナス0.1%を記録、昨年12月はマイナス2.8%、今年1月は3.8%増加を記録していた。

今年2月の一般小売販売量は、前年同月比1.0%増加、過去12か月間の一般小売の累積販売量は前年同期比1.3%増加を記録している。

Valor Data社が23社のコンサルタント会社や金融機関対象の調査によると、今年2月の一般小売販売量の最低予想はマイナス1.2%、最高予想は0.8%増加、平均予想はマイナス0.3%であった。

また今年2月の自動車及び建材を含む広範囲小売販売は前月比1.7%増加、前年同月比マイナス0.2%、過去12か月間ではマイナス0.2%を記録している。

今年2月の実質一般小売販売量が前月比のセクター別調査では、調査対象の8セクターの内6セクターでマイナスを記録、前年同月比の比較でも6セクターでマイナスを記録している。

特に事務用品・情報通信機器セクターは前月比マイナス10.4%と二桁台の落込みを記録、繊維・衣類・履物セクタはマイナス6.3%、日用品・個人消費セクターはマイナス2.0%、家具・家電セクターはマイナス1.7%、ハイパー・スーパーマーケット・食品・飲料・嗜好品セクターはマイナス0.7%、燃料・潤滑油セクターはマイナス0.3%を記録している。

今年2月の実質一般小売販売量が前月比で増加を記録したセクターでは、医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターは1.4%増加、書籍・雑誌・印刷物・製本セクターは4.7%増加を記録している。

今年2月の広範囲小売販売量が前月比で増加を記録したセクターは四輪・二輪・パーツセクターは1.4%増加した一方で、建材セクターはマイナス2.0%を記録している。

今年2月の一般小売販売量の前月比の州別比較では、調査対象の27州のうち14州で前月比割れを記録、特にパライーバ州はマイナス11.5%と二桁台の減少を記録、エスピリット・サント州はマイナス5.2%、ピアウイ州はマイナス1.9%、一方ローライマ州は2.7%、マラニョン州は2.0%,アマパ州は1.8%それぞれ増加を記録している。

    過去1年間の一般小売販売量の月間推移

今年3月の国庫庁の歳入総額は過去2番目の1,710億レアルを記録(2023年4月25日付けヴァロール紙)

25日ブラジル国庫庁の発表によると、2023年3月のブラジル連邦政府のインフレ指数を差引いた実質歳入総額は、前年同月比マイナス0.42%に相当する1,710億5,600万レアルと月間の歳入総額としては過去2番目の記録となっている。

また今年3月のインフレ指数を差引かない名目歳入総額は4.21%増加を記録、ロイヤリティなどの臨時歳入を除く3月の実質一般歳入総額は、マイナス0.07%の1,659億1,900万レアル、名目歳入総額は4.58%増加を記録している。

また今年3月のロイヤリティなどの実質臨時歳入総額は、マイナス10.70%の51億3,700万レアルに留まり、名目臨時歳入総額はマイナス6.55%に留まっている。

今年3月の国庫庁の免税総額は123億8,900万レアルに達しており、昨年3月の免税総額の64億3,400万レアルに約2倍に達している。

今年3月の国庫庁の免税の内訳は、工業製品税IPI税関連が19億レアル、燃料向け社会統合基金(PIS)/社会保険融資納付金(Cofins)は37億5,000万レアル、給与関連は7億3,600万レアルとなっている。

また健康保険プラン向け免税は2億6,500万レアル、利益分間関連は2億6,100万レアル、資本財向け原価償却関連は1億8,700万レアル、零細・小企業向け簡易税務申告(Simples Nacional)向け税免除総額は44億2,200万レアルに達している。

昨年のブラジルの粗鋼消費はトップ10から圏外へ(2023年4月24日付けヴァロール紙)

世界鉄鋼協会(WSA)の発表によると、2022年のブラジルの粗鋼消費は、2,480万トンを記録したメキシコに追い抜かれて、世界トップ10から圏外に落込んでいる。

ブラジル国内の鉄鋼製品消費は10年以上低迷しており、2013年の鉄鋼消費は2,800万トンを記録したが、2015年から2018年の経済危機時には1,800万トンまで落ち込んでいた経緯があった。

高止まりしているインフレ指数や金利、クレジット部門の縮小、低迷している消費など経済危機の影響で、ブラジル国内の鉄鋼製品の消費が低迷している。

2022年の世界の鉄鋼製品消費ランクでは中国が9億2,100万トンで断トツ、インド、米国、日本、韓国、ロシア、トルコ、ドイツ、イタリアが続いている。

ブラジル鉄鋼協会では、今年のブラジル国内の鉄鋼消費を前年比マイナス1.0%の2320万トンと予想している。

過去10年間のブラジル人の一人当たりの年間の鉄鋼製品消費は、100キログラムから125キログラムの範囲で推移している一方で、中国の鉄鋼製品消費は500キログラムを突破、韓国は1トンを上回っている。

2023年の世界の鉄鋼生産は、前年比2.3%増加の18億2,000万トンが見込まれているが、2022年はロシアによるウクライナ侵攻、世界的なインフレ高、中国政府によるCovid-19パンデミックゼロ政策の悪影響を受けていた。

世界鉄鋼協会(WSA)は世界的なインフレは、鉄鋼製品需要を抑制するが、2024年は大半の地域での鉄鋼需要の増加を見込んでいる一方で、中国の鉄鋼需要は低迷すると予想している。

最終フォーカスレポートは今年のインフレ及びGDP伸び率を上方修正(2023年4月24日付けヴァロール紙)

24日発表のブラジル中央銀行の最終フォーカスレポートによると、2023年のブラジルの正式なインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の6.01%から6.04%に上方修正している。また2024年のIPCA指数は前回同様4.18%、2025年のIPCA指数も前回同様4.0%それぞれ据え置いている。

2023年のGDP伸び率は、前回予想の0.90%から0.96%に上方修正、2025年のGDP伸び率も1.40%から1.41%と僅かに上方修正した一方で、2025年のGDP伸び率は1.72%から1.70%に下方修正している。

今月2日のブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2022年のブラジルの国内総生産GDP伸び率は前年比2.9%増加したが、昨年第4四半期のGDP伸び率はマイナス0.2%を記録していた。

今年末の政策導入金利(Selic)を12.50%、2024年末のSelic金利は10.00%、2025年末のSelic金利は9.00%に据え置いている。

2024年末のレアル通貨に対するドルの為替はR$5.26 からR$5.25若干修正したが、2025年末のドルの為替は前回同様R$5.30 に据置いている。

的中率が最も高いトップ5は、今年のIPCAを6.14%から5.96%と下方修正した一方で、2024年は4.20%から4.27%に上方修正、2025年のIPCAは4.00%に据置いている。

また今年末のドルの為替はR$5.00 に据置いたが、2024年末のドルの為替はR$5.15 からR$5.00 に修正している。

今後1年間のGDP伸び率予想

今後1年間のSELIC金利予想

今後1年間の為替予想

2022年の健康保険プランの純益総額は前年の38億レアルから25億レアルと大幅に減収(2023年4月24日付けヴァロール紙)

国家保健補助庁(ANS)の発表によると、2022年の加盟している健康保険プランの純益総額は、2021年の38億レアルから25億レアルと13億レアルの大幅な減収を記録している。

2022年の健康保険プラン会社の売上は2,700億レアルに達した一方で、健康保険プランに要する経費は、前年比2.24%増加の2,707億レアルに達している。

昨年の医療保健セグメントだけの赤字は、2021年の26億レアルの黒字から一挙に5億570万レアルの赤字に転落、昨年の医療保健セグメントの売上は150万人の加入者増加で2,650億レアルに対して、支出は2.0%増加の2,651億レアルであった。

昨年の医療保健セグメントの最終四半期の収益は改善したが、昨年初め9か月間の累計では約30億レアルの赤字を計上していた。

Covid-19 パンデミック翌年の2021年のヘルスケア部門の営業利益は115億レアルの赤字を計上、2022年の歯科医療保険プランの収益は4730万レアルの赤字を計上したが、2021年は4億5,600万レアルの黒字を計上していた。昨年の売上はマイナス5.6%の36億6,000万レアル、経費は8.1%増加の34億7,000万レアルであった。

2月の鉱工業部門生産は前月比マイナス0.2%(2023年4月19日付けIBGEサイトより抜粋)

ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM-PF)によると、2023年2月の鉱工業部門生産は、前月比マイナス0.2%と3カ月連続でマイナスを記録、昨年12月から今年2月までの累積生産は、マイナス0.6%を記録している。

またブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM-PF)によると、今年2月の鉱工業部門生産は前年同月比マイナス2.4%、今年初め2か月間の累積生産はマイナス1.1%、2月の過去12か月間の累積生産はマイナス0.2%を記録している。

今年2月の鉱工業部門の大枠4部門別生産の前月比調査では、2部門でマイナスを記録、また25セクターのうち9セクターでマイナスを記録、特に食品セクターはマイナス1.1%、化学品セクターはマイナス1.8%、医薬品セクターはマイナス4.5%、機械・装置・電気材料セクターはマイナス3.5%、金属セクターはマイナス1.4%を記録している。

一方今年2月の鉱工業部門生産の前月比調査で増加を記録したセクターとして、鉱業セクターは4.6%増加、飲料セクター3.6%、石油派生品・バイオ燃料セクターは0.5%、印刷・録音機器セクターは11.2%、情報機器・電気製品・光学機械セクターは2.0%それぞれ増加を記録している。

Produção Industrial por Grandes Categorias Econômicas

2023年2月の鉱工業部門の大枠部門別増減

Grandes Categorias Econômicas Variação (%)
Fevereiro 2023  / Janeiro 2023*

前月比

Fevereiro 2023  / Fevereiro 2022
前年同月比
Acumulado Janeiro-Fevereiro
今年初め2か月間の累計
Acumulado nos Últimos 12 Meses
過去12か月間の累計
Bens de Capital資本財部門 0,1 -12,4 -9,7 -1,7
Bens Intermediários中間財 0,5 -2,8 -2,2 -0,9
Bens de Consumo消費財 -0,3 0,5 3,1 1,4
  Duráveis耐久消費財 -1,4 2,1 7,6 1,3
  Semiduráveis e não Duráveis非耐久消費財 -0,1 0,2 2,4 1,5
Indústria Geral鉱工業部門 -0,2 -2,4 -1,1 -0,2
Fonte: IBGE, Diretoria de Pesquisas, Coordenação de Estatísticas Conjunturais em Empresas
*Série com ajuste sazonal

今年2月の鉱工業部門生産は前月比マイナス0.2%、前年同期比マイナス2.4%、今年初め2か月間の累積生産はマイナス1.1%、過去12カ月間ではマイナス0.2%を記録。前記同様に資本財部門は0.1%、マイナス12.4%、マイナス9.7%、マイナス1.7%を記録している。

また中間財部門は0.5%増加、マイナス2.8%、マイナス2.2%、マイナス0.9%、消費財部門はマイナス0.3%、0.5%増加、3.1%増加、1.4%増加を記録している。

消費財部門のうち耐久消費財部門はマイナス1.4%、2.1%増加、7.6%増加。1.3%増加、非耐久消費財部門はマイナス0.1%、0.2%増加、2.4%増加、1.5%増加を記録している。