ブラジル地理統計院(IBGE)の2022年度の国勢調査によると、ブラジル国内の先住民数は、2010年の前回調査時の89万6,917人を84.2%上回る165万2,876人と大幅な増加を記録している。
昨年の国勢調査では、連邦高速道路警察 (PRF) の支援を受けて先住民族のヤノマミ族地域で国勢調査を収集するために、連邦高速道路警察 (PRF) は調査員輸送を支援し、ヘリコプターを貸し出し、国勢調査員の安全を確保しましたが、この調査地域では許可を得ていない金採鉱夫や麻薬密売人が横行していた危険地帯となっていた。
先住民数の165万2,876人はまだ暫定的な数字であり、調査結果が進むと変更される可能性があるが、2 月末、IBGE は 7 か月の作業を経て国勢調査データの収集を終了している。
IBGEの国勢調査 によると、2万7,144 人がロライマ州とアマゾナス州の一部を構成するヤノマミ先住民族の保護区に登録されており、ロライマ州には 1万6,864 人、アマゾナスには 1万,280 人の先住民が登録されている。 この合計 2万7,144 人には、連邦高速道路警察 (PRF) のエージェントとヘリコプターの支援を受けて、より遠隔地で登録された 5,600 人の先住民が含まれている。
2022 年の人口統計調査は、インフラストラクチャー、天然資源へのアクセス、教育、健康などの分野で村やコミュニティに関する情報を収集するために、先住民グループの政治指導者にアンケートを実施した初めての調査であり、 調査目標は、これらの村やコミュニティの状況を示す前例のない地図を作成するとなっている。
さらに、調査結果は、前回の国勢調査で前例のない方法で収集、前回調査のブラジルに存在する305の民族グループと274種類の先住民言語数を更新する可能性も指摘されている。
IBGE によると、今回の国勢調査には連邦高速道路警察に加えて、計画予算省が調整する法務省と公安省、国防省、先住民族および保健省、国立インジオ保護財団(Funai)および軍隊が参加している。